【はじめに】トラベルアイロンを購入する前に

長時間の移動でスーツケースに衣類を入れっぱなしにしたり、滞在先で洗濯したりすると、どうしても衣類にシワが寄ってしまうことがありますよね。
そんな時、便利なのがトラベルアイロン。一般的なアイロンと比べるとパワーは劣るものの、コンパクトサイズで収納に便利。軽い機種も多いので持ち運びにも最適です!また、コンパクトなので、できるだけ部屋にものを置きたくない方にもピッタリ。
「2泊の出張で取引先に会うから、アイロンは掛けておきたい」
「長期の旅行でも、洋服はきれいにしておきたい」
「部屋にものを置きたくないけど、アイロンは持っておきたい」
そんな方に向け、本記事では出張や旅行、ミニマリストにもピッタリなコンパクトなトラベルアイロンをご紹介いたします。ぜひ、参考にしてくださいね。
トラベルアイロンの種類
トラベルアイロンには【スチーマータイプ】【プレスタイプ】【兼用タイプ】の3つのタイプがあります。
すべてコンパクトで持ち運びに便利なのですが、アイロンの掛け方や機能で好みが分かれるのでおさえておきましょう。
ハンガーに掛けて使える【スチーマータイプ】
衣服をハンガーに掛けたまま使用できるのがスチーマータイプ。スチームの力でシワを伸ばす仕組みで、綿やウール、シルクなど、幅広い素材に対応しています。
アイロン台不要なので、出張先や旅行先で手軽にアイロン掛けをしたい方にピッタリです。
スチーマータイプが少しでも自身に合うなと思うならぜひこちらの記事も合わせて読んでみてください。ミニースチームアイロンからコードレスアイロンまで多くのスチームアイロンをご紹介しています。
アイロンの使い方そのままに【プレスタイプ】
一般的なアイロンと同じ掛け方で、コンパクトに設計されたのがプレスタイプ。アイロン台やその代わりになるものを下に敷き、圧を掛けて衣服のシワを伸ばし、折り目を付けることもできます。
出張先などで使用する場合は、別途コンパクトなアイロン台を持ち運ぶ、または、代わりになるものを用意する必要があります。
どちらのタイプでも使用できる【兼用タイプ】
状況に応じて、スチーマーとしても、アイロンとしても使用できるのが兼用タイプです。両方のタイプで使用できる反面、スチーム力やアイロンの面積が小さいです。
スチーマーやアイロンとしての機能に強いこだわりがなく、細かいシワを伸ばせればいいという方にはピッタリです。
トラベルアイロンを選ぶポイント IT&家電ライターが解説
IT&家電ライターの秋葉けんたさんに、トラベルアイロンを選ぶポイントを3つ教えていただきました。
持ち運びやすさは必ずチェック
IT&家電ライター
洗濯物のシワを伸ばすアイロンというと大きくて重いイメージがありますが、旅行先などでも使えるように携帯性を重視したのがトラベルアイロン(携帯ミニアイロン)です。
製品選びのポイントは、軽さとコンパクトさ。
旅行荷物はできるだけ軽くしたいので、重さは500gまでを目安に選びましょう。大きさは通常のアイロンをそのまま小型にしたタイプ、取っ手を折りたたみ式や組み立て式にした薄型の製品もあります。
スーツケースや旅行カバンの大きさに合わせて選ぶといいでしょう。
ただし、軽いとしっかりしたプレスがかけずらく、コンパクトになるほどかけ面が狭くなり、広い面のアイロンがけには時間がかかるようになります。
海外旅行で使うなら、電圧が対応しているかチェック
IT&家電ライター
海外旅行で電気製品を使う際に気をつけなければいけないのが、コンセントの「電圧」です。
日本はどこでも100Vですが、たとえばアメリカは110Vもしくは120V、フランスは220V、台湾は110V、中国は220Vと国や地域によって電圧の規格が異なります。
そのため、日本の100V仕様の製品では動かなかったり、故障や事故を起こす可能性もあります。
トラベルアイロンには海外の200〜220Vでも使える製品があります。そのまま使えるものとスイッチで切り替えるものがあるので、取扱説明書を必ず確認しましょう。
もし海外電圧に対応していなければ「変圧器」を用意します。海外ではプラグの形状も異なるので「変換プラグ」も別途必要です。
機能性をしっかりチェック
IT&家電ライター
自分の目的や好みに合わせて選ぶ
トラベルアイロンは、携帯性に加え、機能面もチェックしましょう。
トラベルアイロンのなかには、通常のアイロンと同様に温度調節可能な商品や、スチーマー機能を搭載した商品もあります。多機能な商品であれば、素材ごとに温度を変えてアイロンをかけたり、出かける前にちょっとシワを伸ばす、といった使い方も可能です。
どういった使い方をしたいのかも含めて製品をチョイスしておけば、いざ使う場面でも安心して使うことができると思います。
温度をしっかりチェック
IT&家電ライター
家庭用アイロンは温度が約200℃まで上がり、温度調整も可能です。
なお、衣類の素材によって最適な温度があるので、アイロンをかける衣類の素材に注意してアイロンがけをしましょう。
家庭用アイロンの温度と素材の目安
低(80〜120℃):熱に弱いシルクやアクリルなど
中(140〜160℃):レーヨンやフリースなどの合成繊維
高(180〜210℃):綿や麻などシワが伸びにくい素材
一方、トラベルアイロンは170~180℃と低温のため、プレスに時間がかかったり、厚手の生地は苦手。
また、蒸気を出すことができるスチームタイプでも、温度設定ができるか購入前に確認が必要です。
トラベルアイロンは便利ですが、旅行先ではあくまでも「一時的なお手入れ」だと割り切ったほうがいいでしょう。
トラベルアイロンおすすめ6選 IT&家電ライターと編集部が選んだ
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、IT&家電ライターである秋葉けんたさんと編集部が選んだ、【スチーマータイプ】【プレスタイプ】【兼用タイプ】の3タイプのおすすめの商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね!
また、各おすすめ商品のamazonリンクや楽天市場リンクも置いておきますので、気になる商品がある場合、ぜひお気に入り登録してみてください。
【スチーマータイプ】
Panasonic(パナソニック)『衣類スチーマー スチームアイロン(NI-FS550-DA)』

出典:Amazon
サイズ | 幅70×長さ150×高さ150mm |
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重量 | (約)690g |
コード長 | - |
かけ面温度 | (約)160℃ |
操作スイッチ | 〇 |
【アイロンタイプ】

MUJI(無印良品)『トラベル用アイロン(TPA‐MJ211)』

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | 使用時:幅70×奥行152×高さ98mm、収納時:幅78×奥行158×高さ39mm |
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重量 | (約)400g |
コード長 | (約)1.5m |
かけ面温度 | - |
操作スイッチ | ○ |
海外旅行の必需品! コンパクトなトラベルアイロン
国内・海外旅行に持っていくためのトラベル用アイロンが、無印良品の「TPA‐MJ211」です。
取っ手を取り外すことができ、本体と合体させることでコンパクトに収納。
使用時の高さは98mmありますが、収納時には39mmの薄さになり、バッグの隅にすんなり収納可能です。
電圧は国内の100V・120Vに加え、200V・240Vなどの海外対応でもあります。本体後方に電圧切り替えスイッチがあり、コインを使ってかんたんに設定ができるため、海外使用時にもとても便利な一品です。
大きなダイヤルで温度調整ができるので、家庭でハンカチなどの小物をちょっとプレスしたいときにもおすすめです。

YAZAWA(ヤザワ)『ミニミストアイロン(TVR54WH)』

出典:Amazon
サイズ | (約)幅103×奥行63×高さ73mm |
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重量 | (約)185g |
コード長 | (約)1.3m |
かけ面温度 | (約)170℃(温度調節なし) |
操作スイッチ | - |
手のひらサイズながら霧吹き機能を装備!
ヤザワの「TVR54WH」は幅約103mm×奥行約63mm、重さはわずか約185gという、手のひらに軽く乗るほどコンパクトでかわいい携帯ミニアイロンです。
こんなにコンパクトなのに霧吹き機能つきで、頑固なシワを伸ばすときに活躍。プレス面は小さいですが、テフロン加工が施され、取っ手もしっかりしています。
消費電力は25Wで、かけ面温度は約170℃。温度調節はなく、コンセントをつなげばすぐ使えます。電源コードの長さは約1.3m。本体から外せるので、コンパクトに収納できます。
さらに定格電圧が国内用の100~120Vと海外用の200V~240Vに対応しているので、海外出張や旅行でも活躍してくれます。

DOSHISHA(ドウシシャ)『PIERIA ミニアイロン(DMA-04)』














出典:Amazon
サイズ | (約)幅100×奥行63×高さ51mm |
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重量 | (約)246g |
コード長 | (約)1.5m |
かけ面温度 | (約)180℃ |
操作スイッチ | - |
旅行や会社へ気軽に持っていけるミニアイロン
ドウシシャの「DMA-04」は、家庭用アイロンをそのままコンパクトサイズに凝縮したミニアイロンです。
大きさは幅100mm×奥行63mm×高さ51mm、重さ約246g。折りたたみ式のハンドルを引き下げることで、よりコンパクトに収納できます。
電源コードは取り外しでき、専用ポーチつきで持ち運びがかんたん。旅行先や会社でサッとアイロンがけができます。
プレス面にはサビに強いフッ素加工が施されてスムーズ。プレス面温度は約180℃で、安全装置として温度ヒューズ(240℃)が装備されています。
本体カラーはホワイト、取っ手にブルー、レッド、イエローの明るい3色が用意されています。
【兼用タイプ】

TWINBIRD(ツインバード工業)『ハンディーアイロン&スチーマー(SA-4097)』








出典:楽天市場
サイズ | (約)幅300×奥行76×高さ80mm |
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重量 | (約)640g(製品のみ)、940g(付属品含む) |
コード長 | (約)2.5m |
かけ面温度 | (約)高:190°C、中:150°C、低:100°C |
操作スイッチ | ○ |
【番外編】コンパクトで手軽な変わり種アイロン

TOSHIBA(東芝)『ハンディアイロン(TA-H3)』

出典:Amazon
サイズ | (約)幅120×奥行130×高さ31mm |
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重量 | (約)265g |
コード長 | 1.5m |
かけ面温度 | (約)150℃(下側ヒーターのみ) |
操作スイッチ | ○(スライド式〈ロックボタン連動〉) |
クリップ感覚! はさんで伸ばすコンパクトモデル
ヨレヨレになったプリーツスカートの折り目、シャツの襟元などに折り目をつけたいときに便利なのが、東芝の「TA-H3」になります。
その姿は大きいクリップで、 先端にあるプレス板の下側にヒーターを装備。熱くなるのが内側なので安全に使えます。
使い方はプレス板にはさむだけ。プレス時間の目安は麻・綿で5~6秒、毛で6~10秒、混紡・化繊なら4~5秒とスピーディーにアイロンがけが可能。
さらに、ネクタイやハンカチなどにも対応し、本体重量はわずか265gとなっています。
毎朝の出勤前はもちろん、会社のロッカーに常備したり、出張先に持っていくのもおすすめです。
本体をロックすると電源が切れる電源連動ロックボタンを装備しているのもうれしいポイントです。
「トラベルアイロン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トラベルアイロン(携帯アイロン)の売れ筋をチェック
Amazonでのトラベルアイロン(携帯アイロン)の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】結局、どれが一番いいの?
IT&家電ライター
アイロンには平面のシワを伸ばす、ズボンなどに折り目をつける、というふたつの役割があります。そのため、「宿泊先で大きなシワだけとりたい」ならばスチームタイプがおすすめです。
スチームタイプは衣服をハンガーにつるしたまま、スチーム(蒸気)を当ててシワを伸ばすので、アイロン台が必要ありません。
また、スチームを当てることによって、タバコや汗などのニオイを消す消臭効果も期待できます。長期出張でのスーツ、あるいは旅行先のおしゃれ着のお手入れに便利です。
ミニアイロンとスチーマーが一緒になったタイプなら、ちょっとしたアイロンがけもできます。スペースに余裕があれば、携帯用アイロン台(アイロンマット)もそろえましょう。
本記事のおさらい
本記事では、トラベルアイロンの種類、選ぶポイント、おすすめ商品をご紹介しました。
トラベルアイロンの種類
●スチーマータイプ
●アイロンタイプ
●兼用タイプ
選ぶポイント
◆持ち運びやすさは必ずチェック
◆海外旅行で使うなら、電圧もチェック
◆機能性をしっかりチェック
◆温度はしっかりチェック
上記のポイントを参考に、ぜひ、出張先や旅行先、自宅でも使ってみてくださいね。
【関連記事】トラベル用と一緒に持っておきたい自宅用アイロン34選!
ここまでご紹介した「トラベルアイロン」と一緒に持っておきたい自宅で使うアイロンを下記の記事では、プロに聞いたおすすめの商品を34品と沢山ご紹介しています。
価格の安いものから、充電式のコードレス、2way(スチーマー・アイロン)対応のものなど幅広くご紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください!
【関連記事】一緒に持っておきたい「シワ予防のアイテム」
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/17 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアのの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)