スープメーカーとは? 使うメリット
スープメーカーとは、その名のとおりスープを作る調理家電のこと。スープクッカ―とも呼ばれます。野菜などの材料を入れてスイッチを押すだけで、手軽においしいスープを作ることができますよ。コイズミやシャープ、ドウシシャなどさまざまなメーカーから販売されています。
保温機能や、食材をこまかくしてくれるミキサー機能などがついていて、時短でポタージュなどの本格スープも作れます。もちろん、ミネストローネや味噌汁などの具だくさんスープも可能。スープ以外にもさまざまな料理を作れる機能付きモデルもあり、離乳食づくりにも活躍します。らくにもう1品作れる、あると便利なアイテムです。
スープメーカーの選び方 ポイントをご紹介!
ここからは、スープメーカーの選び方をご紹介します。
ポイントは下記の通り。
【1】単機能タイプ or 多機能タイプ
【2】容量
【3】便利な機能もチェック
【4】ステンレス素材やガラス素材なら臭い移りしにくい
【5】丸洗いできるものが便利
【6】サイズやデザインもチェック
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】2種類のタイプから選ぶ
スープメーカーは、大きく分けてスープメインの「単機能タイプ」と、さまざまな料理に対応する「多機能タイプ」に分かれます。使い方を考えて、タイプを選びましょう。
▼スープを作る機能のみ付いた「単機能タイプ」
スープを作る以外の機能はとくに必要ないという方は、単機能タイプでじゅうぶん。具材がゴロゴロと入った食べるスープや、ポタージュなどのなめらかなスープを楽しめます。単機能タイプは、リーズナブルな価格なので、手軽に購入することができます。
▼スープ以外も作れる機能を備えた「多機能タイプ」
多機能タイプのスープメーカーはスープを作る機能以外に、ミキサー機能やフードプロセッサー機能など、スープ以外のレシピも作れるような機能性が備わっています。単機能タイプと比べるとお値段は上がりますが、1台でいろいろな料理を作れるのが利点です。
【2】容量から選ぶ
スープメーカーで一度に作れる容量をチェックして、家族にちょうどよいサイズのものを選びましょう。1人前の容量はおよそ150~200ml程度なので、一人暮らしなら200ml程度を目安にしましょう。二人暮らしなら300~400ml程度、4人家族なら600~800ml程度の容量を選ぶとよいでしょう。
もちろん容量は目安のため前後します。ただ、具沢山のスープなどであれば食べごたえがありますので、少し少なめでも満腹感は得られるでしょう。
【3】便利な機能もチェック
スープメーカーは、商品によってさまざまな便利機能があります。代表的な機能をご紹介しますので、用途に合わせて選んでみてください。
▼離乳食も作れる「おかゆ機能」
生米から作ると手間のかかるおかゆも、スープメーカーの「おかゆモード」でかんたんに作れます。やわらかいご飯が作れるので、離乳食づくりにも便利です。白米のおかゆだけでなく、リゾットにも対応しているモデルもあります。
▼スムージーや豆乳が作れる「ドリンク機能」
スープメーカーのなかには、スムージーや豆乳などのドリンクメニューにも対応しているモデルがあります。材料を入れるだけで、ミキサー機能で食材をこまかくしてくれて飲みやすい一杯が完成しますよ。スープメーカーが稼働している間にほかの準備ができるので、忙しい朝にもぴったりです。
▼温かいまま保存できる「保温機能」
せっかく作ったスープは、温かいままおいしく味わいたいですよね。帰宅時間が違うなど、家族のなかで食事時間がそれぞれ異なる場合でも、保温機能があるスープメーカーならいつでも温かいままで味わうことができます。温めなおす手間がないのもうれしいですね。
保温をするとそれだけ電気代がかかってしまうという点と、煮詰まってしまって味が落ちてしまうという懸念もあります。保温機能が付いていても出来るだけ早めに食べましょう。
【4】ステンレス素材やガラス素材なら臭い移りしにくい
スープメーカーの容器に使われている素材は、ステンレスやガラス、樹脂製が多いです。ステンレス製やガラス製のスープメーカーは、ニオイ移りや色移りがしにくいので、スパイスの効いたメニューや色の濃いカレーなどのメニューでもお手入れがらくちん。一方樹脂製は、軽くて扱いやすいですがニオイや色移りはしやすいので注意が必要です。
価格は安いけれどもニオイ移りや色が気になる樹脂、プラスチック製、傷に強いが値段が高くなるステンレス製、高級感がありニオイ移りがしづらいが、取り扱い注意のガラス製といった特徴があります。
【5】丸洗いできるものが便利
スープメーカーと本体を取り外しできるものなら、洗いやすいので隅々まできれいにできます。見えないところにカビが生えてしまっていたら、おいしいスープはできません。それどころか体調に悪影響が出ることも。こまかいパーツまで取り外して洗えるかどうかもチェックしましょう。お手入れのしやすさを考えると、なるべく丸洗いできる商品が望ましいです。
食洗機対応ができる部品が多いとそれだけお手入れが楽になります。購入時はそこもチェックしてみると良いでしょう。
【6】サイズやデザインもチェック
使いやすいシンプルなものから出しっぱなしにしておいてもお洒落なものまで、商品のデザインはさまざま。お部屋のインテリアに合わせて選んでみるのも良いでしょう。
また、サイズが大きすぎると面倒になって棚の奥に眠ってしまうなんてことも。収納できるスペースを把握したうえで、ちょうど良いサイズのものを選ぶようにしましょう。なお、出したままにしておいてもお洒落なデザインのものを選ぶのもアリですよ。
人気メーカーを徹底比較! 特徴をご紹介!
スープメーカーを展開しているメーカーのうち、人気のメーカーの特徴をいくつかご紹介します。
▼小泉成器(コイズミ)|料理好きも満足の機能!
美容電化製品や調理家電で定評がある小泉成器は、スープメーカーの分野では「Vitalie(ビタリエ)」という名称で商品を展開しています。
「進化したスープメーカー」と銘打ち、ボタンひとつで豆乳をかんたんに調理できる「豆乳モード」など、同メーカーらしい健康を意識した特徴づけがみられます。
具が多いスープなどで、お好みの食感に仕上げられるよう手動でミキサーすることも可能と、かんたんなだけではなく調理者が工夫をしやすいのも嬉しいポイントです。
▼ゼンケン|扱いやすさにこだわりアリ!
浄水器を核として「暮らし」をテーマに、ス-プメーカーなどの調理家電や空気清浄機や暖房機などの生活家電を開発・発売しているメーカー。
スープメーカーは、お手入れしやすい、取付け・取り外しがしやすいなど扱いやすさにこだわっています。どんな人でも簡単に安心して使うことのできるスープメーカーなので、ボタンひとつの簡単操作で30分ほど待てば、おいしいスープをつくることができます。
製品は、『スープリーズ』の名称で2種類が発売されています。
▼山本電気|なめらかなポタージュを作るなら!
山本電気からは「クックマスター」というスープメーカーが発売されています。
クックマスターの特徴は、裏ごし不要のなめらかなポタージュがつくれることです。コーンスープやビシソワーズは裏ごしをしなければ皮などが残ってしまいます。しかし、クックマスターを使えば材料をいれ、ボタンを押して待つだけで完成。そのまま食卓に並べることができます。
家庭用小型ミシンのモーターを製造してきた山本電気。小さくてもパワフルなモーターをつくる技術がクックマスターにも応用され、お店で出てくるような、なめらかなスープを再現します。
▼ドウシシャ|一人暮らしにも!コンパクトで使いやすいのが特徴
調理家電のみならずテレビやオーディオ、ホビーなど暮らしにまつわるさまざまなジャンルの製品を展開しているドウシシャ。
スープメーカーでは、「家事を素早く簡単に終わらせたい」をコンセプトに「minish」というブランドを展開しています。少ない工数でかんたんに調理ができ、また調理後は本体をそのままスープポットとして使えるような、専用のフタも付属しています。
デザインもかわいらしく、且つコンパクトなので、あまり大きな製品ではないほうがよいという方に向いているでしょう。
スープメーカーおすすめ10選 毎日のスープ生活に!
じゃがいものビシソワーズやほうれん草やかぼちゃなどのポタージュ、人参やごぼうが入った味噌汁など、さまざまな種類のおいしいスープが作れるスープメーカー。ここからは、おすすめのスープメーカーをご紹介します。
▼おすすめ5選【単機能タイプ】
まずは、単機能タイプのおすすめスープメーカーからご紹介します。
わずか30分の調理時間で本格スープのできあがり
調理時間はわずか30分ほどでお好みのスープが出来上がります。調理後に食べ残した場合でも大丈夫。再加熱や保温機能もついているので、そのまま温めて食べることができます。
サイズはとてもコンパクト。収納のしやすさがこの商品のよさのひとつですが、お手入れのしやすさも見逃せないポイントです。本体容器内は、ステンレス加工なので洗いやすく、フタも丸洗いが可能です。
毎日使うならシンプル構造を
調理家電で気になるのがお手入れの方法。こちらの商品は、使ったあとのお手入れがかんたんなのが特徴です。蓋やカッターなどはすべてかんたんに分解可能。
ポット部分はテフロン加工が施されているので、食材がこびりつきにくいのでサッと洗うだけで汚れが落とせます。これだけお手入れがかんたんなら、毎日使えますね。
豆乳・おからも手作りできる!
スープはもちろん、大豆から自家製豆乳を作ることができるマシン。添加物を含まない、出来立ての豆乳を味わうことができます。さらに、使った大豆からおからも作れるので、大豆を丸ごと活用することができます。
操作方法は、材料を入れてスイッチを入れるだけ。ジャムやおかゆも作れるので、毎日の料理に幅広く活躍しますよ。
一人暮らしでもパパっと栄養補給!
大阪府立大学栄養療法学専攻の大学生とスケーターがコラボして開発したスープメーカーです。具材を入れて電子レンジでチンすれば、すぐに味噌汁やスープが作れます。
火を使わず手間もかからないので、栄養が偏りがちな一人暮らしの学生でも手軽に野菜を摂れますよ。また、食洗器対応なので洗い物も楽ちんです!
カット野菜とスープの素を入れるだけ!
サイの目に切った食材と水、スープの素を入れてスイッチを入れたら、あとは30分ほど待つだけでポタージュスープが完成する全自動スープメーカーです。
容器内部には温度センサーを搭載しており、スープの適正温度をキープ。野菜の栄養分を壊さないように粉砕し自動攪拌するので、栄養たっぷりの美味しいスープが楽しめます。
容器・容器フタ・カッターは丸洗いできるのでお手入れも簡単。いつでも清潔に、気軽に使えるおすすめ商品です。
▼おすすめ5選【多機能タイプ】
続いては、多機能タイプのおすすめスープメーカーをご紹介します。

スープ作りや鍋にもなる電気ケトル
名前のとおり、口径の大きい鍋のようなデザインが特徴の電気ケトル。そのため、ほかの製品のようなブレンダー機能は搭載していません。
通常のケトルとは異なり、レバー操作で40~100℃まで温度設定が可能。設定した温度に達したあと60分間は、保温する仕組みです。
ただお湯を沸かすだけではなく、お好みの食材でスープ類も作ることができます。さらに、ラーメンやお鍋はもちろん、チーズフォンデュを楽しめるなど、ケトル+鍋として多彩な使い方ができるのがほかの製品との大きな違いといえるでしょう。
多機能で幅広い用途に使える商品を探している人におすすめです。
離乳食づくりにおすすめ! 大人のスープも作れる
食材の蒸し機能がついていて、「蒸す」「きざむ」「つぶす」という工程を自動で調理してくれます。食材を切って入れるだけで、離乳食やスープができあがり。野菜や果物だけでなく、肉や魚も入れられます。また、「蒸す」だけ、「きざむ・つぶす」だけでも調理可能です。
離乳食や介護食、大人のスープなど幅広いメニューが作れるので、長く愛用できそうです。

多彩な自動メニューに対応したスープメーカー
ガラス容器とチタンコーティング刃を採用したスープメーカーです。
「ポタージュ」「スープ(自動)」など10種類の自動モードを搭載し、スープや豆乳スムージーなどかんたんに調理できます。面白いのは他社の製品にはない「温スムージー」。温かいスープのようなスムージーが楽しめるのが特徴です。
スープの調理時間は約30分ほどです。カットした野菜と水、調味料などを入れてお好みのメニューを押すと自動的に加熱、粉砕をして滑らかなスープができあがります。ふたりぶんのスープが作れるハーフモードも便利。
「下ごしらえアタッチメント」に変えると、フードプロセッサーのように使えます。省スペースで設置でき、多機能で使いやすいのが魅力です。
ハーフモード搭載で2人分もつくりやすい!
容量は800ml、ひとり200mlとすると4人分のスープがつくれるスープメーカー『ビタリエ』。半分の400mlでもおいしくつくれる「ハーフモード」搭載で、ふたり暮らしにも便利です。また、スリムなボディで食卓にそのまま置いて調理も可能。場所を取らないのもうれしいですね。
ミキサー機能もあり、離乳食づくりにも活躍しますよ。パーツは分解してらくらくお手入れできるので、毎日気軽に使えそうです。
ボタンを押すだけの簡単操作!レシピ本付き!
豆乳が作れる「ソイミルクモード」やパスタソースやスープなどが作れる「スープペーストモード」そして、冷たいジュースやスムージーが作れる「ジュースクリーンモード」を搭載。
モードを選ぶだけなので簡単で感覚的に使うことができます。レシピ本も付いているので、さまざまなレシピに挑戦してみてはいかがですか♪
「スープメーカー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スープメーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスープメーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スープメーカーで作れるレシピ コツいらずで簡単!
スープメーカーについている機能を活用すれば、スープ以外にもたくさんのレシピを作ることができます。おかゆやリゾット、雑穀米もコツなく炊けるので、栄養価の高い雑穀入りスープもかんたんです。ここからは、おすすめのスープレシピをご紹介します。
じゃがいもやさつまいものビシソワーズ
冷たいビシソワーズも、スープメーカーならかんたんに作れます。じゃがいもと玉ねぎ、水、洋風スープの素、塩、生クリームの材料をすべてスープメーカーにいれて「ポタージュ」モードで自動調理するだけです。じゃがいもをさつまいもで代用してもおいしく仕上がります。
コツはじゃがいもとたまねぎは皮をむき、2cm程度の角切りにしておくこと。よりなめらかな口あたりになりますよ。調理後は別容器に移して冷ましたら、冷蔵庫で冷やすだけで完成です。
味噌汁などの和食も
日本人に欠かせない、味噌汁やすまし汁などの和食もスープメーカーで作ることができますよ。ほかのメニューを作っている間に、汁物はスープメーカーに任せておきましょう。
味噌汁は、だしと水、好きな具材を入れて温め、最後に味噌を溶かすだけでOK。本格的にだしを取りたい人は、煮干しや鰹節を粉砕して調理することも可能です。
スープメーカーに関するよくある質問 疑問を解決!
スープメーカーはスープしか作れませんか?

メーカーにもよりますが、果物を使ったジャムやソース、ドレッシング、焼き肉のタレなども作れます。離乳食や介護食など、食べ物を柔らかくペースト状にするのにも向いています。
どんな野菜でもスープにできる?

基本的には問題ないですが、山芋やおくらなど粘り気の強いタイプの野菜は、たくさん入れてしまうと吹きこぼれてしまうこともあるので注意が必要です。
一人暮らしにスープメーカーはいらない?

調理器具が一式揃っていて、料理が好きな方はスープメーカーはいらないと感じるかもしれません。
一方で、料理が得意でない一人暮らしの方なら、スープメーカーがあると気軽に自炊ができて便利です。味噌汁やお粥などのカンタンなレシピだけでなく、カレーやシチューなど煮込み料理が作れるモデルも/span>あります。コンパクトなサイズのものを選べば、収納場所にも困りません。
そのほかのおすすめ調理家電をご紹介! 【関連記事】
スープメーカーでレシピの幅を広げましょう いかがでしたか?
今回は、スープメーカーのおすすめ商品をご紹介しました。お気に入りの商品は見つかりましたか?
スープメーカーはスープ以外にもさまざまな料理が作れます。専門家からのアドバイスや、最後にご紹介したレシピ例なども参考に、ぜひ使用イメージを明確にしてぴったりの機種を選んでみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
1973年生まれ。大学在学中にライターデビュー。現在はデジタル&家電ライターとしてパソコンからデジタルガジェット、AV機器、白物家電全般を専門分野として執筆活動を展開。得意分野は調理家電。寄稿先はモノ雑誌を中心で、ファッション誌、ニュースサイト、そしてメーカーのwebサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。AllAboutガイドも勤める。執筆以外に企業へのアドバイスやコンサルティングなども行う。