スロークッカーとは? 何ができる?
スロークッカーは、沸騰しない程度の低温で時間をかけてじっくり調理を行う自動調理器具。圧力鍋とは異なり、煮崩れしにくく、しっかり味が染み込むのが魅力。
タイマー付きのものであれば、帰宅時間に出来上がるようにセットすることもできるので、共働きの家庭や、育児中で家事にゆっくりと時間を費やせない家庭などの強い味方になってくれるでしょう。
▼スロークッカーのメリット
・ほったらかしで本格的な料理ができる
・炊きこぼれや煮崩れの心配がない
・火を使わないので安全
・ボタンを押したあとは、本体から目を離して他のことができる
▼スロークッカーのデメリット
・時間がかかる
・本体サイズが大きく、置き場所に困ることも
スロークッカーの選び方
それでは、スロークッカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ
【2】便利機能
【3】使い勝手の良さ
【4】電気代
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】家族の人数や利用シーンからサイズを選ぶ
スロークッカーの容量、本体の大きさはメーカーによってさまざま。家族の人数や使用シーンによって、何人前作る必要があるのか事前に確認しておくとよいでしょう。
1~2人前:1.5L前後
3~4人前:2.5L前後
5人~:4L前後
また、容量が大きくなるとそれだけ鍋のサイズも大きくなり、置くスペースを広く確保する必要があります。キッチンの広さ、テーブルの大きさを把握して、適切なサイズのものを選びましょう。
【2】便利機能もチェック!
ここからは、スロークッカーを選ぶ際にチェックしておきたい機能を解説します。作りたい料理や使用シーンなどを想像して、必要な機能を選んでみましょう。
▼温度設定|幅が広いほど、作れる料理が増える
温度設定に幅があると、それにともなって作れるメニューの種類も広がります。
スロークッカーに搭載されている温度設定は、強・弱の二段階切り替えのものが多いですが、細かく温度設定したい方には「強・中・弱」の三段階切り替えのものがおすすめ。また、メニューによって温度調節するのが面倒な方は、AUTO(自動)モードが搭載されたものもあります。
▼保温機能|いつでも出来立てのおいしさ
家族の起床時間や帰宅時間がバラバラで、食事のタイミングがあわないという家庭は、「保温機能付き」を選ぶことをおすすめします。温め直すと時間がかかってしまいがちですが、保温状態ならいつでも温かい料理をすぐに楽しめます。
また、調理完了後に自動で保温に切り替わるものもあり、せっかくの料理を冷ましてしまう心配がなく便利です。
▼タイマー機能|帰宅時間に出来上がるようにセットできる
仕事などで外出が多い方は「タイマー付き」が便利。お出かけ前に食材をセットして、帰宅時間に合わせて、できあがり時間を設定しておけば、帰ってきてから料理の支度をせず、できたての料理を楽しめます。煮込みすぎも防ぎ、家を留守にしがちな方にぴったりです。
付いていない場合は他にキッチンタイマーなどを利用することになりますが、その際は加熱し過ぎや事故に十分注意しましょう。火を使わないとはいえ、熱器具になるため大容量の電流が流れています。
【3】使い勝手のよさもチェック!
毎日おうちで手料理を作る方にとってスロークッカーを利用する際、使い勝手のよさは大事なポイント。お手入れがかんたんなもの、取り外して使えるものなど、自分にとって使いやすいものを探しましょう。
▼直火対応|温め直しも簡単
内なべを直接コンロで火にかけられるタイプは、下ゆでのときにも使えるので便利です。また、温め直す際にもほかの鍋に移し変える必要がなく、そのまま食卓に出せるので洗いものが増えないのもうれしいですね。
▼パーツ分解可能|お手入れラクラク
フタや内なべが取り外せるものは、丸洗いできるので清潔に保てます。なかには食洗機対応のタイプもあるので、食洗機をお持ちの方はあわせてチェックしてみるといいでしょう。
▼レシピ付き|ワンパターンな献立からの脱却
取り扱い説明書以外にレシピ本などが付いていると、購入した商品で調理可能な料理をすぐに試せます。さらには、加熱時間の目安や、おいしく調理できるポイントなどが記載されている場合があり、はじめての方も参考になりますよ。
紹介されているレシピの数は、商品によって異なりますので、あわせてチェックしてみてください。
【4】電気代も忘れずチェック!
スロークッカーは、長時間電気を使ってゆっくり調理します。ガス代がかからない一方で、電気代がかかるので、どれくらいの電気代がかかるのかシミュレーションしておきましょう。メーカーによっては、「1時間あたりの電気代の価格はこれくらいです!」とアピールしているところもありますよ。
>> エキスパートのアドバイス
予算内の価格で購入できるか
最終的に購入できるかどうかは、価格次第です。性能の高さや、機能の多さは価格と比例していくので、予算とのバランスを考えて購入を検討したほうがよいでしょう。スロークッカーを購入する目的として、どの機能の優先順位が高いのかをあらかじめ洗い出しておくのがおすすめです。
人気メーカーのご紹介
国内メーカー、海外メーカー問わず、さまざまなメーカーから販売されているスロークッカー。ここでは、おすすめメーカーをピックアップしてご紹介します。
▼ツインバード工業|リーズナブルで初心者でも使いやすい
ツインバード工業は、生活に関わる商品を取り扱う家電メーカー。ユーザーの生活に寄りそった高品質な商品が魅力です。
ツインバード工業のスロークッカ―は、シンプルな操作性が特徴。スロークッカ―を初めて使う方でもカンタンに使えます。
▼アイリスオーヤマ|スティックタイプも人気
さまざまな便利家電や生活用品を製造しているメーカー。豊富なラインナップとコスパのよさが魅力です。
アイリスオーヤマのスロークッカ―は、ポットタイプのほか、スティックタイプもあります。どちらもディスプレイやダイヤルが見やすく、操作性が高いのが特徴です。
▼クイジナート|主に大容量~業務用
プロの厨房などでも利用されているアメリカ生まれの調理家電メーカーです。主に業務用や大型の製品が多く出ていますが、扱いやすく値段もお手頃のものも中にはあります。
アメリカ生まれということもあり、ステンレス製の無骨なデザインのものが目立ちます。高耐久のため、長期間にわたって使用することができるのも魅力と言えるでしょう。
スロークッカーランキングTOP2【プロが厳選!】
フードコーディネーターの細野(倉田)沙也加さんがおすすめする、スロークッカーのランキングを発表します。ぜひ参考にしてみてください!
ダイヤル式で操作ラクラク! 保温機能付き
シンプルなデザインと丸いフォルムがどこか懐かしさを感じる、小ぶりなスロークッカー。フタがガラス製なので、調理中でも煮込み具合を確認しやすい構造です。ダイヤルで強弱をかんたんに切り替えられ、操作も楽チン。保温機能付きで、温かい料理をいつでも提供できる点も魅力のひとつです。
内なべは陶器製のため、遠赤外線効果で熱が伝わりやすく、食材の旨味を引き出してくれます。調理後、内なべを取り外してそのまま料理を提供できるので、洗いものの手間も省けますね。
スリムなフォルムが特徴
シンプルかつレトロなデザインのスロークッカー。縦長スリムなフォルムで値段もお手ごろです。温度設定は、強・弱二段階切り替えが可能。シンプルなつくりなので、はじめての方も使いやすいでしょう。
付属のレシピブックもバラエティー豊かで、定番メニューはもちろんスイーツのレシピも掲載されています。
スロークッカーおすすめ10選
ここからは、ランキングで紹介した商品以外で編集部が厳選したおすすめのスロークッカーを紹介します。お手ごろ価格で気軽に購入できるものや、大人数におすすめの大容量まで、幅広くラインアップしていますよ。スロー調理機能を搭載した電気圧力鍋も紹介します。
スロー調理モード搭載! 1台6役の優秀圧力鍋
こちらは「電気圧力鍋」ですが、スロー調理機能も付いています。約85℃で沸騰させずにじっくり調理してくれますよ。
それ以外にも、圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯、温めができます。1台でいろいろな料理をしたい方にぴったりです。また、専用レシピブックも付いています。
一人暮らしにちょうどいいサイズ感
0.5合からご飯が炊ける、一人暮らしにちょうどいいサイズ感のライスクラッカーです。
白米だけではなく、「低温調理」機能でサラダチキンやローストビーフ、「蒸す・煮る」機能でカレーや煮物、「発酵」機能でパン作りなど様々な使い方ができるので、これから一人暮らしを始める方にはぜひチェックしていただきたい一台です。
豪華50種類のレシピブック付き!
こちらの商品の特徴は、DELISH KITCHEN考案のレシピブックが付いていることです。50種類のレシピが掲載されており、各ページには動画につながる二次元コードが。動画を見ながら調理できるので、初心者の方もかんたんにおいしい料理が作れます。
また、タイマー機能も付いており、5分単位で最大9時間55分まで設定できます。調理後は自動で保温モードになり、最大8時間温かいままなので、食事の時間がバラバラな家族にもぴったりです。
焼く・蒸す・煮込むがこれ1台で可能
調理器具の代名詞として名高いアメリカの有名ブランド、Cuisinart(クイジナート)の1台3役をこなす万能スロークッカー。
煮込み料理以外にも、「Brown/Saute」モードに設定を変えると食材を炒めたり焼いたりも可能です。「Steam」モードでは付属のスチームラックを使い、蒸し料理が作れます。スチームラックとガラス製のフタは、食洗機対応でお手入れもかんたんです。

スマホのレシピアプリと連携して家事をスマート化
料理が苦手な人から上級者まで、安心して使えるのがシャープのホットクック。大きな液晶からは、自動メニューや保温モード、予約がカンタン操作で選べます。
全145メニューもの豊富なレシピを搭載しているので、様々な料理に挑戦して家族を喜ばせたい方、自炊のバリエーションを増やしたい方にピッタリです。
料理研究家のレシピブック付き
圧力鍋メーカーのワンダーシェフのスロークッカ―は、レトロな炊飯器のようなフォルムがかわいい商品。
火力を自動調整してくれるから失敗が無く、調理が終わったらブザーで教えてくれます。また、フタがロックされていない時は加熱しない「ロック検知スイッチ」など安全への配慮も十分。年配の方でも使いやすい商品です。
ローストポークやローストビーフ作りに活躍!
スティック型のこちらの商品は、お使いの鍋にセットして鶏肉や牛肉の低温調理がカンタンにできる商品。
タイマーや温度を設定できるので、ほったらかしにしておくだけでOK。鶏むね肉やブロック肉にじっくり熱を通して、プロのような柔らかく本格的な仕上がりになります。
大容量約7.6L! フタ用フックがうれしい
Hamilton Beach(ハミルトンビーチ)は、老舗キッチン用品メーカー。こちらは超大容量8クォート(約7.6L)のスロークッカーです。ガラス製のフタをフックに掛けられるので、フタの置き場所に困らないうえ、フタからしたたる水滴が鍋に戻るよう設置もできるのでテーブルなどを汚しません。
また、コードラップでコードの長さを調整したり、使用後にはコードを収納できるのも便利。左右の取っ手が大きく、持ち運びしやすい点もポイントです。
シンプルで使い勝手のいいスロークッカー
調理器具や理美容機器を多く扱う、アルファックス・コイズミのスロークッカー。シンプルでレトロな見た目で、機能面もシンプルなので使いやすいです。
低温調理だけでなく、内鍋は直火にかけることもできます。タイマー機能、保温機能もついていて、家族の食事時間がバラバラでもみんな美味しく食べることができますよ。40種類のレシピがついたレシピ本がついてくるのもうれしいポイントです。
30分から20時間のタイマー設定が可能!
タッチパネル操作で温度設定、モード設定可能なスロークッカー。30分から20時間のあいだでタイマー設定ができます。タイマーがカウントダウン式で表示されるため、完成までの残り時間が把握できて、副菜などを並行して作る際にも便利です。
光沢のあるステンレス製で、スタイリッシュですね。調理が終わると、自動で保温してくれるのもうれしいポイント。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スロークッカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスロークッカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スロークッカーのおすすめレシピは?
スロークッカーで作れば煮崩れしないので、素材の食感も楽しむことができるのが魅力。普通に作ると、火加減に注意しながらじっくり煮込まなければなりませんが、スロークッカーにお任せすればかんたんに美味しく作れますよ。
▼おいしく作れる料理の一例
・カレーやシチュー
・肉じゃが
・煮物
・角煮
・おでん
・焼き芋
・ローストビーフ
商品自体にレシピ本がついていることもありますし、スロークッカーの調理に特化したレシピ本も販売されています。ぜひスロークッカーを手に入れて、いろいろなレシピを試してみてください。
スロークッカーは食中毒の危険があるって本当?
「煮込み料理は食中毒に注意」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。とくに気温が高い夏場は、スロークッカーで調理したものだけではなく、調理したものをそのまま放置してしまうと、せっかくの料理が腐ってしまうことがあります。
調理するときに手や食材をしっかりと洗い、衛生管理をすることはもちろん、調理し終わったら早めに保存容器に入れて冷蔵庫で保存するようにしましょう。
【関連記事】便利な調理家電もチェック
ライフスタイルに合わせて選ぼう!
スロークッカーの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。スロークッカーは調理の手間を軽減するだけでなく、結果的に時短になったり、料理のレパートリーが増えたりとメリットがたくさんあります。
スロークッカ―があれば、日々の食卓がより豊かになることでしょう。本記事を参考に、あなたのライフスタイルにあった商品を見つけてくださいね。
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