大学ノート選びのポイント サイズ(A4・B5)、品質、厚みなど
大学ノートの選び方をチェックしていきましょう。教育・受験指導専門家の西村 創さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりの大学ノートを選ぶために参考にしてみてくださいね。ポイントは下記。
【1】サイズ
【2】罫線
【3】ページに施された使いやすい機能
【4】紙の品質
【5】綴じ方
【6】その他のチェックポイント
これらのポイントを抑えて、使い勝手のいい大学ノートを選びましょう。一つずつ解説していきます。
【1】使い勝手のよいサイズを選ぶ
幅広いサイズの大学ノートが販売されており、授業用ノートなどではB5サイズ(257mm×182mm)やセミB5サイズ(252×179cm)がよく使われています。今まで使っていたサイズや定番サイズは使いやすい一方で、コピー用紙やメモを貼りたいときには、狭く感じてしまうことがあります。
そのため、ノートの使い方や用途に合わせた使い勝手のよいサイズを選ぶようにして、しっかり大学ノートを活用しましょう。
【2】横罫線は幅に着目
大学ノートに記入する文字の大きさに影響を与えるのが「罫線」の幅です。罫線はノートに書かれた横のラインのことを指しており、8ミリ幅の「U罫」、7ミリ幅の「A罫」、6ミリ幅の「B罫」、5ミリ幅の「C罫」といった種類があります。
幅が小さいほど記入する文字も小さくなり、1ページに記入できる文字の量が増えます。そのため、文字を大きく書きたいならA罫、情報量を重視するならB罫やC罫を選びましょう。
【3】ページに施された使いやすい機能をチェック!
大学ノートはどれも同じように見えますが、商品によってさまざまな工夫が施されており、使い勝手が変わります。そこで、ページの細部までチェックして、使いやすい機能のノートを手に入れましょう。
文字を揃えて書ける「横線ガイド」
罫線の間につけられた「横線ガイド」は、文字の大きさを揃えるのに便利な機能。バランスのよい文字を書きやすくなるため、後から見返したときにも内容がわかりやすくなります。
また、ラインが増えることでさまざまな幅に対応でき、ふせんなどもバランスよく貼り付けることもできます。ノートをキレイにまとめたいなら、こうしたガイド機能があるものを選びましょう。
図形などをかきやすい「縦線ガイド」や「方眼」
罫線へ垂直になるように入れられた「縦線ガイド」は、図形を描くときに便利な機能です。ノートの仕切りを書き足すときにも使用でき、1ページを分割して使いたいときにも便利にはたらきます。
また、四角形のマスが書き込まれた「方眼タイプ」は斜線も引きやすく、より図形が描きやすくなっています。数学用や設計図用などには、方眼タイプが使いやすくておすすめです。
見返して使うなら「日付欄」や「タイトル欄」があると便利
議事録や学習記録など、後から見返すためのノートを作りたいなら、「日付欄」や「タイトル欄」のあるものがぴったり。どんな内容なのか、いつ記入されたものなのかが一目でわかるため、見返したいページをすぐに見つけることが可能です。
さらに、日記や献立、家計簿など、幅広い用途でノートを使えるので、チェックしておくとノートの利便性がグッと上がります。
【4】紙の品質もチェック
紙の質がよい場合には「〇〇紙を使用!」というような帯がついていることがあります。特におすすめは上質紙で、「紙がペンにひっかからない」「消しゴムが使いやすい」「裏写りしにくい」といった利点があります。
また、「中性紙」という紙は経年劣化しにくい紙になります。紙として高価格帯が多いのは国産ですが、小・中学生なら、多少金額が高めでもいい紙を使用したノートのほうが字もきれいに書けます。
【5】ノートの綴じ方も重要なポイント
大学ノートの使いやすさを決める意外なポイントが「綴じ方」です。あまり注目されない部分ですが、綴じ方によって見やすさなども異なるため、しっかりとチェックしておきましょう。
手軽に購入できる「糸綴じタイプ」
大学ノートの綴じ方として、一般的なのが「糸とじタイプ」です。ノートの中央部分を糸やホッチキスで綴じたタイプで、1枚の大きな用紙を二分割することで、ノートとして作り上げているのが特徴です。
手軽に購入できるのがメリットですが、一方でページの位置によっては開きにくいなどのデメリットもあり、コスパを重視する人にぴったりのタイプです。
フラットに開けられる「無線綴じタイプ」
接着剤などで背表紙をかためて綴じたものが「無線綴じタイプ」です。ノートの中央部に凹凸がないためノートが平らに開きやすく、2ページを使ってまとめることも可能です。
ただ、1枚ずつの紙を束ねているので、背表紙が折れたり接着が外れたりすると、バラバラになってしまうこともあります。なるべく広くスペースを使いたい人や、頻繁にノートを開かない使い方におすすめです。
ページを切り取りやすい「リングタイプ」
ルーズリーフをリングで綴じたタイプのノートがリングタイプです。折り返しがフラットで、ページを切り取りやすく、また立ったままでもノートをとりやすいのが特徴です。
リングタイプには、1本のワイヤーを螺旋状に通した「スパイラルリング」と2本のワイヤーを通した「ダブルリング」の2種類があります。
【6】その他のチェックポイント
表紙の色や、ノートの厚み、無地タイプなど、他にもチェックポイントがあるので、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
「カラー」が豊富だと整理しやすい
大学ノートでチェックしておくとよいポイントが、ノートのカラーバリエーションです。カラーバリエーションが豊富だと、同じ大学ノートを使っても目的ごとに分けることができ、カバンや棚にしまっていても目的のノートをすぐに見つけられます。
とくに、複数冊がセットになっている場合は、冊数とカラーの種類に注目しておくと、より便利に大学ノートを活用できます。
何に使うかによって「厚み」を決める
使うサイズとも関係しますが、ノートの枚数(厚み)も選ぶときの基準となるでしょう。あまりたくさん書かなくてもカバンに入れやすいサイズがいいのか、たくさん使う教科なので厚みがあったほうがいいのかなど、使う際のシチュエーションを考えるとわかりやすいです。
厚みがあるものはカバンが重くなりますから、自宅用にするなど、目的があると選びやすいでしょう。ちょうどいいタイプは40ページ前後のものです。
使い方は自由自在な「無地」のノート
自分なりの使い方で大学ノートを使いたいなら、思い切って無地(白紙)ノートを選んでみましょう。文字通り罫線などが記入されておらず、絵を描いたりふせんを貼ったりと、自由な発想で書き込めます。
文字の大きさだけでなく、縦書きでも横書きでも自分の見やすいように使用できるのもポイント。罫線があっても使いにくいと思ったら、一度こちらのタイプを試してみるのもよいでしょう。
定番となる大学ノートを見つけよう 教育・受験指導専門家からのアドバイス
大学ノートは「大学生が勉強で使うノート」から始まった名前だといわれています。今や小・中学生でも大学ノートは勉強に必需品となっています。用途によって種類も千差万別。
値段も、コスパ重視のものから、紙質重視のものまで大きく変わります。ノートは低価格帯のもので充分と思っている人でも、少し紙質のいいノートを使ってみると、それが自分の定番ノートになるかもしれません。どのような使い方をするのかをふまえて、お気に入りのノートを選んでください。
大学ノートのおすすめ 定番からおしゃれ、人気の安いものまで
これまでの大学ノートの選び方をふまえて、教育・受験指導専門家の西村 創さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ6選|大きい文字で書ける「A罫」
▼おすすめ3選|バランスのとれた「B罫」
▼おすすめ3選|方眼罫に多く使用される「C罫」
▼おすすめ2選|ゆとりのある「U罫」
▼おすすめ2選|自由にレイアウトできる「無地」
▼おすすめ6選|大きい文字で書ける「A罫」
罫線幅が7mmのA罫。文字が大きい方にもおすすめの罫線幅です。隙間に細かい文字を追記することもできますよ。
知っている人は、知っているクラシックノート
格式のあるデザインの表紙が特徴のロングセラー商品。1947年から変わることなく守られてきた形式は、今も1冊1冊、職人さんの手作業で作られています。
見た目が上品であり、紙も「ツバメ中性紙フールス」が使われていて、品質に定評のある大学ノートです。大切な記録を残したり、集中して覚えたい科目のまとめノートに使ったりするのに向いています。同シリーズで30~100枚までラインナップがそろっています。
いろいろに使える5色パック
罫線上に等間隔のドットが配置されている「ドット入り罫線」のノート。文字がきれいにそろえられたり、表や図形を書くときの目安にしたり、線がまっすぐ引けたりと、美しく書くことができるのが特徴です。
色違いの5色パックなので、目的別にしたり、教科ごとに分けたり、用途にあった使い方ができます。

まさに名前そのままの大学ノートの基本型
最初に紹介する『コクヨ キャンパスノート』シリーズは、「学生時代に使ったことがある」という方も多いはず。種類も豊富で、小学生も使っている定番の学生ノートです。
書きやすく消しやすい、低価格でまとめ買いもお得。さらに綴じ部分は開きやすい工夫が仕組まれていて、まさにノートの王様といえる存在です。
文具メーカーが展開する大学ノート
文具メーカー『ナカバヤシ』が展開するノートシリーズです。『スイング・ロジカルノート』は、いかに美しく字を書くかに特化した独自の罫線が特徴。書き心地や筆記用具の使い勝手にも考慮し、厳しいチェックを通過した専用用紙を使っています。
にじみや裏うつりが少なく、さらに強度の高い綴じ紐を使って耐久性にもこだわっています。
とにかくたくさんのノートがほしい人に
本体サイズや罫線幅など、ベーシックな大きさで使いやすい「無線綴じ製本」のノート。コストパフォーマンスが高い10冊パックです。
毎日の活動記録や繰り返しの筆記練習など、すぐにノートを使い切ってしまう人、あるいは兄弟や家族でいっしょに使いたい人にはありがたいノートセットです。
カラバリ豊富!使い勝手のよいツインワイヤーノート
スケッチブックで知られるMarumanは、紙を扱って約100年、老舗の文房具メーカーです。本紙は日本製の高品質な紙を使用し、さまざまなシーンで快適な書き心地を実現しています。
用紙はさらに軽量化され、携帯にも便利になりました。また、全ページに切り取り用のミシン目があり、ストレスなく用紙を切り取れます。
商品名「Septcouleur」はフランス語で”虹”を意味することから、虹にちなんで7色のカラバリを展開しています。
▼おすすめ3選|バランスのとれた「B罫」
学校やビジネスで使いやすいのが、6mm幅のB罫です。書きやすく読みやすい罫線幅。1ライン飛ばしで文字を書きたい方にもおすすめです。
きれいに欠けるドットがツボ!
罫線上に等間隔にドットが並んでいるので、きれいにノートをとることができます。文頭が揃えられたり、図形や表も書きやすくなったりします。
使いやすい無線綴じを採用しており、1枚破ってもばらけにくいです。またフラットに開くことができ、どのページでも安定して書くことができます。
リングタイプの大容量ノート!
コンパクトなB5サイズで100枚と大容量なノート。ダブルリングタイプなので、平らな状態で書けたり、折り返して使ったりすることもできますよ。
カラーバリエーションも豊富で、ブルーのほかにイエローやグリーン、ピンク、ホワイトなどさまざま。自分好みのステーショナリーを揃えられるはずです!
文字や図を書きやすい「プラスメモリ罫」がキモ!
中高生にアンケートやインタビューを行い、「プラスメモリ罫」という仕様を施しています。方眼罫の中央に十字の罫を付けることで、文字を書きやすくなったり、作図をしやすくなったりしています。
5冊セットのカラーもすべて異なるので、教科や用途ごとに使い分けやすいですよ。
▼おすすめ3選|方眼罫に多く使用される「C罫」
C罫は罫線幅が5mmと非常に狭いため、方眼罫に使用されることが多いです。数学の授業で図形や表を記したり、ビジネスで設計図を描いたりするのに便利ですよ。

オリジナルの高級紙を使ったMD
オリジナルの「MD用紙」が使用されている『MDノート』シリーズは、インクのにじみに強いノート。長く使うダイアリーとして国産の紙を使っていることから、外国人のおみやげとしても高い人気を誇っています。
書き心地にこだわっている製品のため、学生から社会人まで愛用者が多いですが、同シリーズは、一冊あたりの値段が高価です。使い捨てではなく、長期保存するノートとして使うのがベストでしょう。
ゴムバンドとツインリング!定番ロングセラーノート
ブランド名の「Rollbahn」は、ドイツ語で“滑走路”を意味し、旅先などでも気軽に書いてほしい、という思いが込められています。ネイビーのゴムバンドとツインリングのシンプルなデザイン、DELFONICS定番のロングセラーノートです。
ツインリングなので見開いた状態が通常サイズになり、表紙や裏表紙が厚いので、立ったままでも筆記しやすくなっています。
本紙はインクが滲みにくい上質紙を使用、裏写りもしにくくなっています。また、全ページにミシン目があり、切り取りメモとしても便利です。巻末にあるクリアポケットもポイントです。カラバリは人気のイエローを含め、全12色が揃っています。
中央が一続き、見開きいっぱいに使える水平ノート
ジャポニカ学習帳で知られるショウワノートの水平開きノートは、180度水平に開く学習帳です。ノートを開いたときフラットな状態なので、ノートが浮いて書きづらいことや、中央部から一続きにならないことへのストレスを解消します。
見開きいっぱいにページを使えるので、年表や家系図などを書くのに最適です。また、電子黒板への投影や、コピー機に置いたときに余計な影が映りません。B5サイズのノートで、B4サイズまで利用できる便利なノートです。赤・青・黄・緑・紫の5色がセットになっています。
▼おすすめ2選|ゆとりのある「U罫」
小学校高学年でも書きやすいU罫。罫線幅が8mmと非常に広いタイプです。

レトロな見た目のおしゃれなノート
表紙がレトロでおしゃれな『ライフ ノーブルノート』は、思わず見た目で選んでしまう人も多い、昔ながらの大学ノート。大きな特徴は、なめらかな書き心地と、書籍のようにめくりやすいという点です。
ノート選びにおいて最も重視したい紙質については、クリーム色の紙なので光線の加減で目が疲れず、ペンの滑りが良くて書きやすいと評判です。
高い機能美と筆記用具を選ばない書き心地が特徴
RHODIAはフランスのリヨンで創業された文房具メーカーです。機能性とデザイン性に優れた商品が多く、世界中のユーザーに愛用されています。
このノートは、RHODIAノートのクラシックシリーズの1つ、ホチキス留めにしたノートです。定番のブロックメモ同様、カバーにはRHODIAオリジナル撥水加工が施されています。
本紙は、PEFC認証(森林認証プログラム)を取得している高品質な用紙を使用。罫線には目に優しい淡いパープル線、どんな筆記用具でもスムーズな書き心地です。シンプルなデザインは、さまざまなシーンで活躍します。カラーはブラックのほかに、定番のオレンジも人気です。
▼おすすめ2選|自由にレイアウトできる「無地」
文字に限らず、図形やグラフ、イラスト、プリントの貼り付けなど、自由にレイアウトできる無地。

シルクのような紙質のノート
「シルクのようななめらかな肌触り」という宣伝文句の通り、上質な紙質が特徴のノート。『プレミアム C.D. ノートブック』シリーズは、たくさん書いても手に負担がかからず、しなやかな書き心地で滑るようにペンが進みます。
「紳士なノート」と表紙の帯に書かれていますが、性別を問わず、学生から社会人まで幅広い支持を集めています。普段から使っているノートよりも少しいいものを使いたいという人におすすめです。
※アピカ株式会社は2019年1月より日本ノート株式会社に変わりました
滑らかな書き心地で筆記モチベーションも上がる!
キョクトウの「F.O.B COOP(Free On Board)」は、「適正コスト、適正プライスを実現するワークグループ」 を目指して付けられました。このシリーズは、スマートシンプルかつ機能的なデザインで、性別・年代を問わず支持されています。
本紙は良質な紙を利用し、インクも滲みにくく、裏写りする心配もありません。表紙は、立ち姿勢でも書けるよう丈夫な作り。角が丸くなっているので、携帯しやすくなっています。枚数も程よく厚く、長く使えます。無地タイプは、絵を描いたり文字を書いたり自由にでき、自分好みに利用できるのが魅力です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ノートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのノートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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教育・受験指導専門家の西村 創さんの選び方を参考にして、まだ使ったことのない商品を買ってみるのもいいでしょう。
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