ノートの選び方
ノートを選ぶポイントはたくさんあります。選んでから失敗したと思わないように選び方を知っておきましょう。ここからは、ノートの選び方のポイントをご紹介します。特徴をおさえて、自分に合うノートを見つけてくださいね。
【1】用途に合わせてサイズを選ぶ
【2】綴じ方で選ぶ
【3】罫線の種類で選ぶ
【4】紙の材質で選ぶ
【5】デザインやカラーもチェック
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】用途に合わせてサイズを選ぶ
ノートにはA判とB判の2種類があり、そのなかでこまかくサイズ分けされていますが、一般的に使用されることが多いのはA4サイズとB5サイズです。
大きいサイズのノートは1ページ内に多くの情報を書き込むことができます。一方、カバンに入れて持ち運びにくいというデメリットも。小さめのサイズのノートはコンパクトで持ち運びしやすいのがメリット。しかし、1ページ内に書き込める情報量が少なくなることがデメリットといえるでしょう。
自分がどのようにノートを使いたいのかを考えてサイズを選ぶのがポイントです。
▼勉強用には「B5」がおすすめ
大きすぎず小さすぎず、程よいサイズ感で机の上に広げて使用しやすいのが「B5」のノートです。
どの文房店でも手に入りやすく、罫線の幅やレイアウト、カラーやデザインの種類が豊富なので、自分の使いやすい商品や好みのノートを見つけやすいでしょう。
プリント用紙を張り付けたり、書き込む内容が多い場合は、「A4」のノートが使いやすいでしょう。勉強ノートは、教科ごとにサイズを統一するのがおすすめです。
▼ビジネス用にはコンパクトな「A5」「A6」がおすすめ
さっと取り出してメモを記入したり、会議や商談などの打ち合わせに携帯するビジネスノートには、「A5」や「A6」といったコンパクトなサイズがおすすめです。カバンやポケットに収納しやすいので持ち運びに便利です。
見開きのタイプなら広々と使用でき、リングノートなら折り返して省スペースで使用できます。
カバンに入れることを考えると、大きすぎず、小さすぎず、サイズにもこだわったノートを持ちたいもの。用途にあわせて使いやすいサイズをいくつかそろえておくと便利です。
カバンに入れてもすぐに取り出せる、ファイルケースといっしょに持ち歩けるなど、サイズ感は大きく使い勝手に影響します。
B5、A4、B4サイズ、ふたつ折りプリントなどを収納できるノートも需要が高いはずです。
【2】ノートの綴じ方で選ぶ
ノートには、主に「綴じノート」と「リングノート」の2種類の綴じ方があります。それぞれの特徴をみていきましょう。
▼ コンパクトに収納できる「綴じノート」
すでに紙が綴じられた状態で製本されてるノートを綴じノートと呼びます。薄く製本されているのでバックなどにも入れやすく、持ち運びもラクです。
綴じノートの綴じ方には接着剤を使った無線綴じが多く採用されています。ほかにも糸を使った糸綴じや針金を利用した針金綴じなどがあります。それぞれの綴じ方で使い勝手を見て選んでみましょう。
綴じノートは、複数冊を持ち歩いてもかさばりにくいため授業ノートとして適しています。
しかし、「ここ破っておきたい!」と思ったときにきれいに切り離せないのが難点です。目的に応じてそろえていくのが理想です。
▼ 折り返して使いやすい「リングノート」
ワイヤーや樹脂製のリングで紙を綴じるのがリングノートです。折り返したときに平たくなるので、狭いスペースでも書きやすいです。また、紙をちぎりやすいので、1枚だけメモを書きたいときにも便利。
D型のリングを採用しているノートでは真っすぐに紙を重ねられるので、かさばりにくいという特徴があります。ページもかんたんにめくれるのでリングノートで紙がかさばることが気になる人は使ってみましょう。
また、ノートに記入するときにリングが手に当たるのが気になる方は、比較的やわらかい「ソフトリング」を使用したものを選ぶと良いでしょう。
リングノートは、ノートの端から端まで書きやすく、電車内で半分に折って勉強しやすいという長所があります。
また、各ページがちぎりやすいのも利点です。しかし、リング部分がかさばるため、持ち運びには少々不便です。
【3】罫線の種類で選ぶ
ノートの罫線の種類には、「横罫」「方眼」「無地」など、さまざまなタイプがあります。
▼横罫
一定間隔の罫線が引かれているノートのうち、横に罫線が引かれているものを横罫と呼びます。横罫にはおもに「A罫・B罫」の2つのタイプがあります。
罫線の間隔が7mm幅で幅が広いA罫は、大きめの字で書けるのが特徴です。罫線の間隔が6mm幅のB罫は、ノートを見返したときに読みやすく学生に人気のタイプ。
また、等間隔に文字を書きたい場合は、ドット入り罫線のノートが適しています。一定間隔にドットが打たれているので文字をそろえて書いたり、図形や表もフリーハンドできれいに書くことができます。
▼方眼
方眼ノートはマス目があるノートのことです。マス目のなかに文字を書けば、大きさが整ってバランスよく書けます。図形や表なども作成しやすく、余白も取りやすいのが特徴です。
マス目の大きさは5mm、10mmのほかにも複数ありますので、用途で使い分けるとよいでしょう。
▼無地
無地はその名のとおり、罫線やマス目がないノートのことです。罫線にとらわれずに自由自在に書き込めるのが特長で、文字や図形、表やグラフ、イラストまで制限なく書くことができます。
資料などを貼り、空白部分に補足や説明などをつけ足すことも自由なので、読み返したときの理解度も深めることができます。
大学ノートと一緒に、イメージスケッチ用に無地ノートを持っている方もいるでしょう。資料をコピーしたときに罫線や方眼がじゃまにならないので快適です。
▼英習罫
一定間隔の横罫だけでなく、英習罫のように特定の用途に合わせたものもあります。書きやすく見やすいのが重要なので、科目によって罫線を変えるのも◎。
楽譜の記入に最適な音楽罫ノートなどもありますよ。
【4】紙の材質で選ぶ
ノート選びの決め手は紙質。使いやすいノートとは、なめらかで書き(描き)やすい紙質のノートのことを指します。
紙の材質でおすすめなのは、ホワイトライティングペーパー、パピエスクリーム紙などです。このほか高級の書籍用紙などを使ったノートもあります。
▼パルプ100%の上質紙
上質紙はパルプのみを使用して製造したもので、高い白色度と滑らかでコシのある質感が特徴です。破れにくいというメリットもあります。
書き心地を重視したい人はパルプを使った紙を選ぶとよいでしょう。
▼低価格で購入できる中質紙
パルプを一定の割合で含む中質紙は、コストパフォーマンスがよいのでノートをたくさん使う方におすすめです。ざらついた表面の中質紙や中性紙を選ぶと、ざらつきのおかげでつかみやすくページがめくりやすいというメリットもあります。
ただし、紙の目が粗いこともあるので、色ペンを使うとインクが滲んだりすることも。
▼水に濡れても大丈夫な紙も便利!
ノートの中には、水に強いポリプロピレンをベースにした合成用紙を使用したものもあります。
アウトドアや料理教室などでメモを取る際には、水や雨に濡れても文字が書ける耐水性のあるノートを用意しておくと重宝するでしょう。
耐水性のノートは破れにくい材質で作られていることもあり、使い勝手のいいアイテムです。
【5】デザインやカラーもチェック
複数のノートを同時に使用する場合は、カラーバリエーションの豊富な商品がおすすめです。
科目や用途ごとにカラーを決めておけば、識別しやすくなるのでノートの管理に便利です。カラー展開の豊富な商品や、5冊セットなどで販売されているノートもあるのでチェックしてみてくださいね。
ノートおすすめ19選|綴じノート
ここからは、紹介したノートの選び方のポイントをふまえて、かさばらない綴じノートタイプの商品をご紹介します。

ノートの王道! 消しやすさも書きやすさも○
キャンパスノートといえば1975年からのロングセラーで、使ったことがある方も多いのでは? 消しゴムをかけても黒くなりにくい紙質で、鉛筆やシャーペンとのなじみ具合が絶妙です。
デザインも水玉柄やキャラクターなどバラエティに富んでおり、まとめ買いすると安くなるメリットもあるため、ノートをたくさんつかう小中学生や大学生、受験生に幅広い人気を集めています。何度も消しゴムでこすっても破れにくいなどの評判もよく、口コミでも評価する声が多いようです。

中高生の声から生まれたノート
中高生の使用実態調査から開発した、どの教科にも適したオリジナルの罫を使用しています。英語の学習はもちろん、数学やその他の科目もすっきりそれだけでまとまる「科目ごとに使いやすい」にこだわったノートです。
用紙の書きやすさだけでなく表紙のデザインにも配慮があり、科目タイトルが書きやすく見やすくできています。ラインナップも豊富で、効率のいい学習に一役買っています。
モニター結果や使った感想も公式Webサイトで見ることができ、まさに勉強効率UPのためのノートです。

使いやすくシンプルでサイズも豊富
プラスのノートブックシリーズはまさに「シンプルイズベスト」がぴったりのノートシリーズです。サイズも豊富でオーソドックスなA罫(7mm幅)、B罫(6mm幅)だけでなく、5mm方眼となるG罫の3種類があります。
小さな手帳から大きなノートまでこだわって作るのはつかう側のことを考えてとのこと。シンプルですが開いてつかうのも使いやすい設計で、学生だけでなく社会人にも人気です。
書き心地のよさ抜群の日本製ノート
紙の品質にこだわっており、インクがにじみにくく書き心地のよい日本製ノートです。方眼ノートは昔の原稿用紙のような風情でマスとマスの間にわずかな隙間があり、2コマごとに目盛りを打ってあるので、文字を数えやすくなっています。
現在のノートには珍しい糸かがり製本で作られており丈夫。なおかつページが180度開くので、ストレスを感じることなく使用することができます。
まっさらな外観で高級感がありますが、別売りのカバーも販売されています。
図や表が書きやすいノートならこれ
シャープペンでの書き心地がとても滑らかなノートとなっています。紙が薄く、少し裏写りしてしまいますが、ノート全体に罫線が入っているため、あまり目立ちません。耐久力は高く、方面がツルツルしているため、表紙を濡らしてしまっても、水がはじきやすい作りとなっています。独特な罫線の形となっており、図や表が書きやすいです。
行ノートでもマスノートでも使える
学習教材や教具を販売しているTOSSオリジナル教材から2020年春新発売の、学習ノートです。従来のTOSSノートに十字罫と開きやすさという特徴が加わりました。
線は3種類の濃さにわかれており、横線が一番濃く強調されているため、行ノートでもマスノートでもどちらでも使えるのもポイントです。
あふれる高級感! 大人のための本格派ノート
プレミアムCDノートブックのために開発したこだわりの用紙を使用しています。その高級感あふれる紙質は万年筆でもボールペンでも滑らかな書き心地。
綴じ糸には表紙の色に合わせた糸を使用しており、紙質だけでなく、表紙の素材や製本などすべてにこだわりを感じます。また、糸かがり綴じを採用しているのでノートが180度開き、ページが浮くことなくスムーズに書きこむことができます。
細かい方眼罫は理数系科目の強い味方
医学博士・河村優子先生監修の理数系科目に特化したノートです。罫幅は8mmと広めなので、ゆったりと文字が書けるほか、1マスを5等分する方眼罫が入っているので図形や表、曲線やグラフなども描きやすくなっています。
数式記号や図形などもきれいに書き込めるので視覚的な理解を深めることもできます。まとめやすく見やすいので授業やテストの復習ノートとして適した商品です。
方眼罫のサイズと好きなカラーを選べる
学習帳では多くの人に知られているジャポニカ学習帳のジャポニカセレクションは、用途に合わせて4mmから15mmの7タイプの方眼罫を選ぶことができ、表紙も7種類のカラーラインナップから好きなカラーを選べます。
また、透明な科目シールつきで教科別にノートを使い分けやすく、ノートの見た目もカラフルでおしゃれです。
ノートおすすめ14選|リングノート
つづいては、切り離しに便利なリングノートタイプの商品をご紹介します。

ルーズリーフ感覚でラインナップも豊富
リヒトラブはもともと書類をとじるファイルを多く作っていることで有名な企業です。最近のリングノートはルーズリーフ感覚でどんどん増やせる使いやすいタイプも人気。
大きさもさまざまあり、リフィルを使ってオリジナルのリングノートを作るのもおすすめです。デザインもフラワー柄シリーズなどラインナップ豊富です。
「ノート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ノートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのノートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
見やすいノートの使い方とは?
ノートのタイプが方眼罫なのか横罫なのかによって、見やすくなる書き方は異なります。たとえば、方眼罫は絵や図を書きやすいので、企画書などを用意する際にまず構成を書くような人に便利なノートです。
横罫の場合は箇条書きにせず、絵を書きこんだり色を分けたり、板書と予習メモ、復習メモなどスペースを分けて書くとより見やすくなるでしょう。
最近ではノートを画像にしてスマートフォンに保存し、ビジネスメンバーと共有するようなシーンも増えてきています。そのため、誰に見せてもいいような見やすいノートにしましょう。
【関連記事】おすすめのノートのレビューを紹介!
使いやすいサイズや紙質のノートを選ぼう
勉強やビジネスに使いやすいノートの選び方とおすすめの商品を紹介しました。
ノートを選ぶ際、表紙のデザインに目がいきがちですが、それよりもサイズや紙の質にこだわりたいです。用途によっては大きすぎず、小さすぎずのサイズがほしいもの。
たとえば、小学生が使うなら鉛筆と合わせて「丈夫で消しやすい紙質」「罫線に配慮がありつかいやすい」ノートが理想です。中高生ならたくさん字が書ける狭い横罫のものから図が書ける方眼罫のラインナップが選択のキーポイントになるでしょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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