アイテムを紹介してくれるのは山田昭一さん
話を伺ったのは、アウトドア系ブランドに特化したPR会社を運営する山田昭一さん。アウトドア歴25年以上のベテランで、休日はもっぱらキャンプやサーフィン、釣りなどの遊びに興じています。
どこで、どんな川釣りしてる?
山田さんが川釣りをしに訪れるスポットは、人気の少ない関東の山あい。東京都内ならあきる野市にある秋川渓谷などへ行くこともあるそうですが、都心に近いエリアの魚は釣り人にとって少々扱いづらいのだとか。
なんというか、人が多く訪れるポイントの魚ってスレてるんですよね(笑)。なので僕は、栃木県など北関東周辺のあまり人がいないエリアを狙っていきます。そのほか長野県や山梨県などにも、いいポイントが点在していますよ。
そもそも川釣りって?
そもそも川釣りとは、川の上流から下流までの淡水で釣りをすることです。海釣りと異なり、比較的安全に、簡単な装備で楽しめるんです。釣れる魚もさまざまで、上流ではヤマメやイワナ、中流から下流ではフナやハヤなどを釣れます。
山田さんによれば、川釣りには大きく分けて3つの魅力があるようです。
魅力1:魚釣りをゲーム感覚で楽しめる!
川釣りでは毛ばりと呼ばれる疑似餌を使用することが多いんですが、これにはたくさん種類があるんですね。狙う魚や釣る場所によって、毛ばりを付け替える。
たとえば夕方のイワナはこの毛バリだな、みたいな感じ。そうやって作戦を立てるのが楽しくて。ゲーム性の高い遊びといっていいと思います。
魅力2:ず~っとワクワク感がある。
アレコレと作戦を立てながら、能動的に魚を狙うのが川釣り。釣れることを信じて1日2000~3000回くらいキャストしますが、いざ魚が掛かった時の興奮は一度味わえば忘れられません(笑)。
釣れない時間の方が圧倒的に長いですが、釣れるか釣れないかのドキドキ感はたまりませんよ!
魅力3:宴が盛り上がる!
僕は釣った魚をリリースすることが多いのですが、たとえば知り合いと一緒にグループで行く場合。釣れた魚をみんなで一緒に食べたりすると、やっぱり食事が盛り上がっていいですね。
骨酒と呼ばれるものがありまして。釣れた魚の骨やヒレを焼いて日本酒に漬けて飲むと、これが最高にうまいんです!
川釣りの種類を確認
川釣りは大きく分けると、虫などのエサを使う釣り方と、毛ばりやルアーなど餌を模した疑似餌を使う釣り方の2種類があります。
また、疑似餌を使う釣り方は、小魚らしい見た目の疑似餌(ルアー)を使う「ルアーフィッシング」、虫など疑似餌(フライ・毛ばり)を使う「フライフィッシング」「テンカラフィッシング」に分類されます。
今回は山田さんがおすすめする、虫っぽい見た目をしたフライ・毛ばりを使って魚を釣り上げるフライフィッシングとテンカラフィッシングを紹介していきます。
なお、フライフィッシングは糸の長さを手元で調整できるリールが備わり、テンカラフィッシングはリールが備わっていません。次でそれぞれ詳細を見ていきましょう。
フライフィッシングのすすめ
フライフィッシングとは、リール付きのロッドを使った釣り手法です。魚が捕食対象とする虫に見せかけた疑似餌(フライ)を川面に浮かべ、魚を釣ります。フライ自体を選ぶ楽しさや独特のキャスティング方法など、山田さんが教えてくれたようなゲーム性のある手法です。
シンプルな道具を掛け合わせて遊ぶ分、こだわりを詰め込みやすく、フライフィッシングにハマっているキャンパーも多いですよ。キャンプギアと同じように、新しい道具をトライ&エラーしながら使うのが楽しいはずです。外遊び好きであれば、熱中すること間違いなしの釣りスタイル!
テンカラフィッシングのすすめ
テンカラフィッシングは渓流を主なフィールドとし、毛ばりを使用することもあり、フライフィッシングと混合される場合があります。しかし、実は両者は似て非なるもの。
たとえばテンカラにはリールがありません。また、使う竿も基本的に真っすぐな竿のみ。竿の先端にラインを結び、その先端に透明な糸のハリス、さらにその先に毛ばりを取り付ければ道具一式が完成します。
使う道具が少なく、竿も振り出し式なのでコンパクトになる。そんなふうにシンプルな道具のみで楽しめるのが、テンカラフィッシングの魅力なんです。
フライフィッシングのおすすめギア5選 フライフィッシングで揃えるべき道具一式!
フライフィッシングを始めるために用意すべき道具としては、ます以下の6つが挙げられます。
【1】フライロッド(フライフィッシング用の釣り竿)
【2】フライリール(糸の格納庫)
【3】ライン(リールに繋ぐ色が付いた糸)
【4】リーダー(中間の糸)
【5】ティペット(先端に付ける極細の糸)
【6】フライ(毛ばり)
それぞれの役割やおすすめの製品、その使い心地などを教えてもらいました。一つずつ紹介していきます。
【1】K.Bullet(ケーバレット)『TREK#3 7ft 8inch』 フライロッド:フライフィッシング用の釣り竿
フライロッドとはフライフィッシング用の釣り竿のこと。基本的に釣りたい魚に合わせてロッドの番手を選ぶことになります。初心者におすすめは、ヤマメやイワナなどを対象とする、ロッド番手#0~#4。
#4~#6くらいだと、もう少し大きいニジマスやブラウントラウトなどが対象になります。
魅力1:変幻自在な長さがイイ
この竿のいいところは、やはり長さを変えられるところですね。川釣りでは、川幅によって狙うべき位置も変わってくる。たとえば本流では5m先、源流ではもう少し近くを狙いたい…といったそれぞれのシーンで活躍してくれる、使い勝手のいい1本です。
魅力2:手掛けるのは釣り業界で脚光を浴びる兄弟
山田さん愛用のケーバレットを展開するのは、愛知県岡崎市にあるフライフィッシング専門店「ワールドワイドアングラーズ」。同店は山田さんが「2人ともとにかくカッコいい!」と太鼓判を押すプロフライフィッシャーの杉坂友大郎さんと杉坂渓亮さん兄弟が運営しています。
釣りそれ自体はもちろん、ファッションなどスタイルを含めたマルチな部分でフライフィッシング好きから人気急上昇中。これからフライフィッシングを始めたい方は、ぜひ杉坂ブラザーズの手掛ける製品や活動もチェックしてみてください。
【2】ティムコ『オービス バテンキルディスク フライリール』 フライリール:糸の格納庫
太く、かさばりがちなフライラインを巻き取り、必要に応じて引き出す格納庫として機能するのがフライリール。スプールと呼ばれる部分が回転し、フライラインを巻き取る仕組みです。基本的に使用するラインのサイズに合わせて選びます。
僕が使っているのは、オービスのバテンキルディスク フライリール。老舗メーカーなので安心して使えて、トラブルなく川釣りを楽しむことができます。比較的安価だと思うので、初心者の方がとりあえず始める際にぴったりではないでしょうか。
【3】ティムコ『エアロシューター』 ライン:リールに繋ぐ色が付いた糸
軽量な毛ばりをキャストしなければいけないフライフィッシングにおいて、重要な役割を果たすのがフライライン。太くて、ある程度重みがある糸を利用して、毛ばりを遠くまで運ぶことができます。
ラインに特別こだわりはありませんが、視認性が高いカラフルなものを選びます。実際使っていてキャストしやすいですし、すごく調子がいいですよ。
ラインを収納しておくホルダーはテンカラロッドというブランドの木製のものを使っています。渋くて見た目がかっこいいので、使っていてテンションが上がりますね。
TIEMCO(ティムコ)『ライン エアロシューター 24LB 100m』
巻き癖が付きにくく、扱いやすい!
エアロシューターは、独自開発のコーティングを施しており、滑りやハリがあるので使いやすく、耐久性にも優れています。
また、巻き癖の取りやすさに非常に優れており、釣りを始める前に、一度リールからラインを引き出して巻き癖を直せば、一日中快適に使うことができますよ。
サイズは24LB(6号)と細いタイプなので、遠くに飛ばしたり、繊細な作業に向いています。
【4】ティムコ『スタンダードリーダー』 リーダー:ラインの先につける糸
色付きの太いフライラインの先端に、リーダーと呼ばれる透明な糸を繋ぎます。リーダーはラインに繋ぐ部分から先端にかけて細くなっており、順にバット、テーパーと区分けされ、毛ばりに結びつける先端はティペットと呼ばれます。
細いほど魚にバレにくく、太いほど切れにくくなります。
渓流などのエリアでは7.5~9ft(約228~274cm)程度の長さがおすすめ。太さは「X」という単位で表され、渓流でヤマメやイワナなどを狙うなら5~7Xの太さがいいですよ。
TIEMCO(ティムコ)『リーダースタンダード 9FT 5X』
初心者らから玄人まで愛用者多し!
スタンダードリーダーは、結節強度や耐吸水性、直線強度などのレベルが高く、あらゆるシーンに対応する設計です。
長さ9ft、太さ5Xは渓流での定番スペックで、初心者から玄人まで使えるタイプです。
【5】ティムコ『ミスティー プラス ティペット』 ティペット:先端に付ける極細の糸
ティペットはリーダーと毛ばりを繋ぐ極細の糸です。リーダーをカットしていくと徐々に短くなり、テーパー部分も太くなってくるので、リーダーの先にティペットををつけるのが一般的。
その際、リーダーより太いと結んだ部分が切れてしまうこともあるので、リーダーより細いものを選びましょう。ティペットの長さは50~100cmを目安に。
TIEMCO(ティムコ)『ミスティープラスティペット 5X 50m』
ティペットの代表格!
ティペットに求められる性能を追求した一品。岩との擦れや、紫外線による劣化に強いだけでなく、引っ張り強度も十分ですよ。
扱いやすさと機能性を両立させることで、ワンランク上のティペットに仕上がっています。薮沢のイワナや、本流のトラウトにも対応!
【6】つるや釣具店『オリジナルの毛ばり』 フライ:疑似餌
そして、ティペットの先端に取り付けるのが水棲昆虫を模したフライ(毛ばり)。フライには大きく分けて水面に浮くドライフライと、水中に沈むウェットフライなど2種類があるが、山田さんの好みはドライフライだとか。
サイズは12、14、16番あたりを用意しておけばOK。数字が大きくなるほど、サイズが小さくなっていきます。
山田さんは、東京都・浅草にある老舗のフライフィッシング専門店、つるや釣具店のオリジナル商品を愛用。ドライフライの種類が豊富で、安心できる高品質の毛ばりが多く揃っています。
鹿の毛やダックの羽根などが材料となっていますが、フライフィッシング専門店だけにフライの品質がとてもいい。ロッドやリールなど、フライフィッシングに関連するギアはひと通り揃っているので、ぜひ一度足を運んでみてください!
テンカラフィッシングのおすすめギア4選 テンカラフィッシングの道具一式がこちら!
フライフィッシングでまず用意すべき道具としては、以下4つが挙げられます。
【1】テンカラロッド(テンカラフィッシング用の釣り竿)
【2】ライン(リッドの先端につける糸)
【3】ハリス(ラインに繋ぐ透明の極細の糸)
【4】毛ばり
これらについても、各パーツの役割や愛用品を聞いてみました。一つずつ紹介していきます。
【1】テンカラUSA『ロード』 テンカラロッド:テンカラフィッシング用の釣り竿
この竿はとにかく振りやすい!それに、長さを270、297、320cmと3段階に調整できるトリプルズーム機能が備わり、さまざまな川幅に対応できるんです。5mの距離でもキャストの具合がいいので、テンカラ釣りの際は重宝しています。
Tenkara USA『Tenkara Rhodo Fly』
ブランドが誇る最軽量クラスのテンカラロッド!
テンカラUSAが扱うテンカラロッドの中でも、最軽量クラスの1本。ユーザーからのフィードバックにより幾度もテストを繰り返し、ようやく完成したロッドです。
特長は、59.5gという軽量さ、3種の長さに変えられる利便性、仕舞寸法は53.3cmという短さ。この3点により、快適なテンカラフィッシングを実現させてくれるはずです。
魅力1:軽くて扱いやすいカーボン素材!
フライロッドの素材には、カーボン、グラスファイバー、バンブー(竹)などがありますが、こちらは、カーボン(炭素繊維製)で軽さと強度を兼ね備えており、初心者から上級者まで扱いやすいです。
本体は約59.5gと超軽量で、キャストの回数を重ねても腕が疲れにくく、狙った場所にキャスティングできるのも魅力のひとつ。
キャスト回数の多いテンカラ釣りにおいて、竿の軽さは重要なポイント。振り心地もいいので、初心者の方でも扱いやすいと思いますよ。
魅力2:胴調子で、キャストの感触を得やすい!
ロッドは曲がりやすい箇所が異なり、先調子や胴調子などの種類があります。先調子は釣り竿の先の方で曲がるのに対し、胴調子は竿全体が曲がりやすい仕様になっています。
山田さんが初心者におすすめするのが胴調子。キャスティングしやすさと、魚が釣れても暴れにくく釣りやすいという利点があります。
この竿は6:4の胴調子なので扱いやすい。1日に2~3000回も竿を振る必要があるテンカラフィッシングにおいて、投げる際の感触は重要なポイント。
初心者だったら、まずは振りやすい胴調子を選ぶといいですよ。慣れてきたら、釣り場をピンポイントで狙える先調子の竿を買ってみるのもありです。
【2】GOTENKARA『横綱』 ラインのおすすめ
テンカラのラインは、テンカラロッドの先に結びつけます。ラインの重さで毛ばりを飛ばすことになるので、ある程度重量とコシが必要になってきます。
ラインにはレベルラインとテーパーラインという2種類がありますが、初心者におすすめはテーパーライン。2本以上のナイロン製ラインを撚ったもので、ほどよい重量と、強いコシを兼ね備えているので、キャスティングしやすいですよ。
長さは、竿と同じくらいの長さに調整して使います。
【3】フジノ『テンカラハリス』 ハリス:ラインに繋ぐ透明の極細の糸
ハリスは、ラインと毛ばりをつなぐ細い糸。警戒心の高い渓流魚の目をごまかせるように透明で、細い糸ある必要があります。
ハリスに使われる素材は、ナイロンとフロロカーボンという2種類がありますが、初心者におすすめはしなやかで柔軟性の高いナイロン製。最初のうちは岩などに引っかけてハリスを切ることも多いので、コスパの面でもナイロンを選びましょう。
1度に使う長さの目安は、50~80cm。竿と同じ長さにカットしたラインの先に結びましょう。
Fujino(フジノ)『テンカラハリス30m ナイロン 0.8号』
安定感に優れたハリス
どんなテンカララインにも適合するハリス。ミクロの特殊樹脂コーティングを施しており、撥水性や耐摩耗性、結節強力が高いのが特徴です。
耐久性があるので、一日中使用していても問題なく使えますよ!
【4】ハンドメイド 毛ばり:疑似餌
ハリスの先端に毛ばりを装着します。サイズはフライフィッシングと同様、12、14、16番あたりがあれば問題ないです。
自分で毛ばりを作るのも、川釣りの楽しみのひとつですね。お手製の毛ばりでどう魚を釣るのかという作戦を立てるのは、ゲーム性があって楽しいものですよ。
ちなみに、フライフィッシングで使う毛ばりと兼用でも問題ありません。
そのほか、用意すべき装備は?
魚を釣るために必要な道具一式は、タックルと呼ばれます。ここまで山田さんのフライフィッシング、テンカラフィッシングそれぞれのタックルをご紹介してきましたが、ここからはそれ以外の道具、つまりウェアやアクセサリー類などについて聞いてみました。
サウス2 ウエスト8『トライ ドライ フレックス』 ウェーダー:下半身の防水ウェア
ウェーダーとは、体を濡らさないための防水ウェア。素材は、防水性に優れるゴアテックスや、寒冷地用のネオプレーンを使ったものなどさまざまです。岸からでは遠くて狙えない獲物も、川に入ることで狙えるようになります。
長さにバリエーションがあり、胸位置まであるチェストハイ、腰上まであるウエストハイ、普通のパンツと同じようにはけるタイプがあります。
ウェーダーは、パンツタイプのサウス2 ウエスト8のものを愛用しています。いかにも釣りの服というよりは、デザイン性に優れた服の方がカッコいいので。防水機能と伸縮性が高く、スペック面でも信頼できますよ。
アングラーズデザイン『ウェットゲーター(ADW-08)』 ゲーター:脚の冷え過ぎを防ぐウェア
ゲーターとは、川の水で脚を冷やしすぎないためウェア。暑い季節にウェーダーを着用すると中が蒸れてしまうので、ウェーダー代わりに夏場に使用されることが多いです。
また、ウェーダーに比べて確実に動きやすいので、沢登りなどにも使われています。
夏場は身軽にいきたいので、ウェーダーではなく、ゲーターを愛用。スパッツの上にパタゴニアのバギーショーツをはきつつ、ゲーターを合わせる身軽なスタイルです。ウェットスーツのような素材を使った、アングラーズデザインのウェットゲーターをいつも履いています。
ドベルグ『キャンパー DVG-1』 サングラス:魚をより見やすく!
水面の太陽光の反射を抑え、川釣りシーンで欠かせないのがサングラス。仕掛けを用意するときや上流域まで上がっていく際には、しっかり視界を確保することが必要になってきます。
DVERG(ドベルグ)『キャンパー DVG-1』
川の中を見やすいサングラス!
僕が愛用しているのは、ドベルグのキャンパーシリーズ。傷や汚れが付きにくいコーティングが施されているので、アウトドアでもタフに使用できますよ。
職人が一本ずつ手作り
キャンプをテーマにしたブランド、ドベルグ。職人が一点ずつ手作業で仕上げており、品質は間違いなしのサングラスです。
グラスには反射防止コーティング「ARコート」を施しているので、不快なチラつきを防ぎ、視界をしっかり保護してくれます。
着脱することが多い釣りシーンには嬉しいグラスコードとサコッシュタイプのサングラスケースも付属。
サウス2 ウエスト8×ワイズカスタム『ネット』 ランディングネット:魚をすくうための網
釣った魚をすくうために必要なのがランディングネット。冷たい水を泳いでいる魚にとって、人間の体温は非常に熱く、火傷してしまいます。なるべく手で触らないようにすることも大切です。
形状やサイズなど種類はさまざま。性能に大きな差はないので、好みのデザインや携行性などで選ぶことをおすすめします。
タモはウス2 ウエスト8。タイダイ染めされたカラフルな手編みのネットが特徴的で、カッコいいんです。釣れた魚って、やっぱり写真を撮りたくなるじゃないですか。そんなとき、このタモに魚を入れたまま撮れば、写真映えするという意味でも愛用しています(笑)
ティムコ『シマザキ ドライシェイク スプレー』 フライフロータント:フライの浮力補助剤
水面に浮かべるドライフライに必要となるのがコレ。何度もキャストを繰り返すことで水分を含んで沈んできてしまうので、定期的にフライフロータントを付けるようにしましょう。
パウダータイプやスプレータイプ、リキッドタイプなど、種類はいろいろあるのでお好みで選びましょう。
TIEMCO(ティムコ)『シマザキ ドライシェイク スプレー』
ひと吹きで簡単に浮き上がる!
一瞬で浮き具合をアップさせるフライフロータントがあると便利ですよ。僕はいつもシマザキのドライシェイク スプレーを使っています。スプレータイプなら、ひと吹きで簡単に浮いてくれますよ。
ワンプッシュで使える利便性が最高!
スプレータイプは、フタを開けたり締めたりする必要がなく、ワンプッシュで処理できる手軽さが最大の魅力。撥水パウダーを効率よくフライに付着できるように成分が配合されています。
ティペットに付着すると水分を奪ってしまい、切れやすくなるので注意して使いましょう。
ゴーツェン『フライフィッシング レザーランヤードボックス』 ネックストラップ:タックルをまとめて収納
ラインやフライなどは、首から下げる小物入れに収納して持ち運んでいるという山田さん。アメリカ・モンタナ州でフィッシングギアを製造するゴーツェンのネックストラップは、使うほどに味の出る上質なレザー製。
狙う魚に合わせて小まめに毛バリを変えたいフライフィッシングでは、こうした小物入れがあると便利のようです。
ノーブランド メジャー:魚のサイズの計測用
釣り場の質を見分けるポイントに、1尺(=約30㎝)ある魚が釣れるかどうか、っていうのがあるんです。メジャーがあればその判断がつくので、釣りには必ず持参しますね。
ブランドは特に意識していません。小型でサイズが図れるものであれば問題ないですよ。
川釣り初心者におすすめのエリア
川釣りをする流域によって、使用すべき竿の長さが変わってきます。
たとえば最上流となる「源流」は、山を分け入った奥の方にあるので足場が悪い。また、人の管理が行き届いていないので、手つかずの岩や木々が竿を振る際に邪魔になることがあります。そうした環境にも対応できるよう携行性が高く、キャストしやすい竿を選ぶといいでしょう。テンカラロッドの場合は3~4m程度、フライロッドは1.8mが目安です。
源流から下流へと続く流域は、「渓流」と呼ばれます。源流よりも長めの竿を用意し、変化に対応できるようにしておきましょう。テンカラロッドは4~6m程度、フライロッドは2.2m程度。
そして渓流よりもさらに下った流域は「本流」と呼ばれます。本流まで来ると川幅は人が渡れないほど広くなる場合が多いため、長い竿を使います。テンカラロッドの場合は7~8m程度、フライロッドは2.7m程度がおすすめ。
初心者がチャレンジするなら、川幅が狭い源流か渓流をおすすめします。岩の下に隠れている魚などを狙いやすいですよ。川幅が広いと川底も深いので、魚を狙いにくく難易度はグッと上がります。
関東近郊のおすすめ釣りスポット
23区内から車で2時間ほどで行ける場所として知られているのは、東京の秋川渓谷付近や、奥多摩方面の海沢川。また埼玉では、秩父方面の裏山川、中津川、橋立川。神奈川では中津川、丹沢上流などです。
ただ、山田さんがおすすめするのは、栃木や山梨、長野などの山あい。釣り人が少ない源流に近い場所だとスレている魚が少なく釣れる確率が上がりますよ。
川釣りで注意すべきことは?
これまで川釣りの魅力についてお伝えしてきましたが、やはり自然を相手に遊ぶアクティビティだけに、注意すべき点もいくつかあります。主に以下の2つに気を付けながら、川釣りを楽しんでみてください。
禁止期間を避けて楽しもう
川釣りは自然の中で行うもの。とはいえ、地域ごとの漁業組合などによって管理されているエリアも多数あります。管理釣り場は通年で川釣りが可能な場合がほとんどですが、それ以外のエリアでは禁漁期間が設けられています。一般に本州では4月~10月頃が解禁期間。行く予定の釣り場の情報は、必ず事前に確認しましょう!
遊漁券はマストで購入する
川で魚を釣る場合は、多くのエリアで漁業券が必要となります。さらに対象となる魚によって券の種類も変わるので、目的に合わせ券を手に入れてから釣りをするのが大前提です。
券はエリア内のコンビニや釣り具店などで購入が可能。その日限りの日券とシーズンを通して使える年券の2種類あるので、初心者の方はまず日券を買って、川釣りにトライしてみはいかがでしょうか。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 釣り具の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での釣り具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
川釣りの関連記事をチェック
道具選びのツボを押さえて、川釣りを楽しもう
ここまで、川釣り初心者が選びたい釣り竿と、その遊び方についてアウトドアの達人にお聞きしました。
川釣りには大別して2種類あり、フライフィッシングとテンカラフィッシング、それぞれに特徴やメリットがあることをお伝えしました。
どちらもキャンプとの相性がよく、重厚な装備が必要な海釣りと比べると気軽に始められるのがポイント。この夏はいつものアウトドア遊びにプラスして、思い切り川釣りを楽しんでみてください!
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。