鮎竿の選び方 鮎釣り・友釣りに!
ここからは、釣りライターの中山一弘さんへの取材をもとに、鮎竿を選ぶときのポイントをご紹介。鮎竿は決して安い買い物ではないので、しっかりとポイントをおさえてください。ポイントは下記の5つ。
【1】扱える長さの竿
【2】鮎竿の調子
【3】重さは持ち重り感
【4】シマノとダイワ2大メーカーの特徴
【5】コストパフォーマンスで選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】扱える長さの竿を選ぶ 鮎の友釣りでは9m程度が一般的!
鮎の友釣りでは9m程度の竿がよく使われます。この長さを最初から扱えそうならよいのですが、「長竿に触れるのがはじめて」という人だとトラブルが多発する可能性があります。
7m、8mでも友釣りはできるので、無理をせず体力と技量に合わせて適切な長さを選ぶのもコツになります。いずれにしても7、8mの竿は支流用として川幅の狭い釣り場で使えるので、将来的に出番がなくなるということもありません。
投資が無駄に終わるということはないので安心してくださいね。
【2】鮎竿の調子で選ぶ 「先調子」「本調子」「胴調子」の3種類
鮎竿には「先調子」「本調子」「胴調子」の3種類があります。調子とは、竿の曲がり方のことです。それぞれ扱いやすさが異なりますので、選ぶときはしっかり確認しましょう。
初心者におすすめなのは「先調子」
竿の先端部分が曲がる竿のことをいいます。別名「7:3」とも呼ばれ、一般的なサイズの鮎を釣るのに適しています。初心者が入門用として選ぶのには最適ですが、先端しか曲がらないため、大物などには対応しづらいでしょう。
不意の大物にも対応できる「本調子」
竿の真ん中まで曲がるのが「本調子」です。別名「6:4」とも呼ばれ、柔軟性と操作性のバランスがよく中級者以上におすすめです。不意の大物にも対応してくれるので、鮎釣りがはじめてでも、釣りの経験者であれば本調子がおすすめです。
大物狙いの上級者には「胴調子」
竿の手元付近まで曲がるのが「胴調子」です。別名「5:5」とも呼ばれ、友釣りの大会やベテランに多く愛用されています。その柔軟性から大物に積極的にトライできます。ただ柔らかすぎて扱いに慣れていないと難しいかもしれません。
【3】重さは持ち重り感で選ぶ 一度は持って確かめよう
鮎竿は一日中手に持って使うことになります。早い瀬や、押しの強い流れのなかでオトリをコントロールするので、竿の重さは疲労度に直結します。
また、軽い竿でも「持ち重り」といって自分にとって重たさを感じるバランスに設定されているケースもあります。一度は店頭などで手に取って、実際に竿を伸ばしてみることをおすすめします。
【4】シマノとダイワ2大メーカーの特徴
シマノの鮎竿は強度が魅力
シマノの鮎竿は「Gクロスプロテクター」といった技術により、強度が高いのに軽量という特徴をもっています。比較的値段の高い鮎竿ですから、丈夫さは魅力的です。鮎釣り初心者からベテランまで豊富なラインナップも取り揃えています。
ダイワの鮎竿は感度が魅力
ダイワは「感性領域設計システムESS」という独自技術で耐久性を強化しつつ、表面加工に「ゼロコーティング」技術を採用することで鮎竿の感度を向上させています。シマノ同様、エントリーモデルから玄人向けのモデルまでラインナップ。
どちらも日本を代表する釣りメーカーですから、何を選んでもまず安心でしょう。
【5】コストパフォーマンスで選ぶ 鮎竿は値段が高い?
鮎竿は驚くほど高価なロッドがラインアップしているので、初心者には敷居が高く感じられると思います。
これは鮎の友釣りが古くから競技として成立していることに起因します。大会では一匹を争う釣りを展開しますから、少しでも軽く、少しでも取り込みやすい竿を求めて、メーカーも釣り人も技を磨いてきました。
結果、大会向けの製品は高価になりますが、鮎の友釣りを楽しむだけなら、コストパフォーマンスモデルで十分対応できます。まずは友釣りの魅力を十分楽しむことを第一に、自分にとって最適な鮎竿を選んでくださいね。
鮎竿のおすすめ18選 人気のシマノやダイワ、がまかつなど!
それではさっそく、釣りライターの中山一弘さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

長竿と短竿のいいとこどり!
8.5mというレングスは、長竿が持つ広いサーチエリアと、短竿の扱いやすさをあわせ持つ設定です。友釣りができるフィールドも幅広く、あらゆるポイントで使いやすい長さといえます。
上位機種ゆずりの機能も備わっているので、メインロッドとして将来に渡って活躍できるロッドです。ビギナーからベテランまで、あらゆる人におすすめできる製品ですね。
軽いのに丈夫な王道の一本
シマノ独自技術と設計により、軽量ながらも驚くほど操作がしやすく、キャストやファイトなどにもすぐに対応できる瞬発力が魅力。初心者はもちろん上級者の方まで楽しめる釣竿です。
また、トップ自らも回転するためイライラする「糸がらみ」が抑えられる点が嬉しいポイント。負荷がかかりやすい筋の継ぎ目にも特殊加工が施されており、長く愛用できる一品です。
曲げるほどに粘りを発揮する安心して使えるロッド
今や多くの鮎師におなじみのプロセレクト。このシリーズは、あらゆる釣り技に対応しています。
細身肉厚な作りとなっており、掛けるまでは先調子、掛けてからは胴調子タイプです。粘りを発揮するため、安心して使えます。無理に軽さを求めず、肉厚性をしっかり活かしてパワーを発揮できるのが特徴です。
覇者の指先が手にしたパワーと引きやすさ
早期解禁が増えると同時に後半の大鮎釣りも注目される昨今、鮎竿にTPOが求められる時代に対応する新たなVeryBESTがこのモデルです。S90はしなやかさを追求し、圧倒的な「引ける」感覚を感じてもらうために作られました。シマノ最新ロッドテクノロジーにより、オトリが底波にベタッと張り付くようなシルキーなフィーリングで引き操作が可能です。リミテッドプロシリーズは他にも多種多様な鮎に対応するモデルを展開しているので、ほかのシリーズにも注目です。

いろいろな釣りに使えるのが魅力
釣趣(ちょうしゅ)を超えた使い方ができる「BORDERLESS(ボーダレス)」シリーズのRモデルです。
鮎の友釣りはもちろん、サクラマスやアメマス、または渓流釣りの本流竿として大ヤマメにも対応できるのが魅力です。一本の竿でいろいろやりたい人にはとてもありがたいロッドですね。非回転式「超感」トップ、「スパイラルX」と、鮎の友釣りを有利にしてくれる機能も搭載しています。
大鮎に真っ向勝負を挑めるロッドポテンシャル
全国各地の釣りに対応している10m尺鮎ロッドです。毎年球磨川でテストを重ねており、尺鮎の振り子抜きも射程圏内に捉えることができます。
このシリーズでは遠距離対応の110、最もソフトな100-105があります。長さだけでなく、硬さや調子が異なるため、釣り環境や攻め方によって最適な1本を選べます。
汎用性抜群!実践的なエントリーロッド
同メーカーの既存製品をさらに操作性・硬さなどをさらに進化させた、実践的なエントリーロッド。70/80NMでは小河川、渓流相、上流部、橋脚下など、より正確に狙いたい時にピッタリ!85以上になると重さが気になってきますが、メインロッドしての使用がおススメです。従来よりも軽量化されているため、先端の物足りなさを感じない、心地の良い鮎釣りを楽しめます。
これこそが、ダイワの最高峰モデル
川底を縦横無尽に駆け巡るグラスリ調子と、小物から大物まで着実に釣り上げる絶妙なパワーバランス。従来の鮎竿から飛躍的に進化を遂げたこだわりの一本と言えるでしょう。一般的な竿よりも値段が張るため、鮎釣りの上級者または競技用での使用がおススメです。今から鮎釣りが待ちきれない、そんな釣り人のあなたならば、この竿の力を存分に引き出せるはずです!
競技用軽量オールラウンドロッド
新しいロッドテクノロジーである「V-JOINTα」を搭載している、「TYPE S」です。胴調子の「A」と、先調子の「T」の中間的調子であり、引き釣りから泳がせ釣りまで、幅広い用途に向いています。
およそ200gと最軽量ながら、Hモデルだと25cmクラスまで対応できるパワーを兼ね備えています。
ダイワ短竿史上最軽量の軽さとシャープさ!
新たなロッドテクノロジーである「V-JINTα」を搭載しているため、軽さとシャープさを実現しました。
このモデルは70cm1節マルチを採用しており、大河川を攻める際のメインとしては「87」での使用を、強風時や小河川で使用する際には「80」として、2本分の使用が可能な竿です。

先進機能で釣りを簡単にしてくれる
ダイワのテクノロジーをふんだんに盛り込んでいながら、コストを抑えた製品『AVANCER(アバンサー) 早瀬抜』です。
最初から本格的な鮎竿がほしいと思っている人にはもちろん、ステップアップを考えている人にも扱いやすいロッドに仕上がっています。鮎釣りは特に穂先の感度が重要な釣りでもあるので、セーフティフックタイプメタカラマン仕様は釣りを有利にしてくれるはずです。いつまでも飽きのこないデザインもいいですね。
コストパフォーマンスに優れた鮎竿
強度と安心感が向上するHVFナノプラスに、大き目のオモリを使用しても竿先がネジレずにシャープな振り込みを実現するX45を搭載した、高性能コロガシ竿。初心者のエントリーモデルにおすすめな商品です。
スピーディーでエネルギッシュなコロガシ釣りが可能
トラブルの原因となるネジレを克服するためにXトルクをコロガシ竿に採用し、スピーディーでエネルギッシュなコロガシ釣りを実現しています。小型オモリと細糸に最適な硬調替穂先が付属しているため、汎用性も高い商品です。
下節の上部内面にわずかな出っ張りを設け、強い密着部分を作ります。これにより、釣り時におこる節落ちを防止するほか、異形合わせによる空気層の固着トラブルも防ぎます。

竿の長さを釣り場に合わせて変えられる!
8mと9mの二通りのレングスが選べる鮎竿『がま鮎 マルチフレックス100 伸徹(しんてつ)3 9.0(8.0)』です。
支流と本流といった川幅によって変えるのも方法ですが、一本で瞬時に長さを変えられるので、手前のポイント、遠くのポイントと、臨機応変に状況に合わせていくのも効果的です。
友釣りの戦略性を高めてくれるので、ゲーム性がますますアップ! 釣りが楽しくなるロッドですね。汎用性が高く、使い応えのある鮎竿です。
鮎と踊る。そんな軽やかさが自慢の高級竿
同メーカー史上最も軽く、風を切るような爽快感に加えて、胴調子の粘り腰により大物を逃がしません。竿側面の金字がキラリと光る様は、まさに「マスター」の名に相応しい鮎竿です。
胴調子にありがちな感度が落ちるという点も、この商品は見事に克服させており、特に早瀬・急瀬ではこの軽やかさと力強さを実感できるでしょう。汎用性の高い商品をお求めならコレです。
がまかつ最高峰の鮎竿
瀬での釣りに必要とされる要素を高い次元で具現化したモデルです。野鮎の存在を感知できるほどの優れた感度と繊細な操作性を誇り、オトリのサイズやオモリの有無に関わらず軽快な釣技を展開できます。掛けてからも竿全体の粘り強さと圧倒的なロッドパワーでバレのリスクを抑えつつ、豪快な取り込みが可能です。
安心のジャパンクオリティで低価格の胴調子
鮎釣りのベーシックモデルであるデザイアが、今までの海外生産から日本生産となり、Superデザイアとして生まれ変わった1本。鮎釣りをストレスなく楽しんでいただくため、持ち重りを減らし、竿ブレを軽減。さらに、抜きが楽になるパワーを獲得した新しい時代のベーシックロッドです。ほかにも、8.0mと9.0mのモデルもあります。
大物を狙いたい方向け!胴調子のしなりを楽しめる
竿の胴部分まで心地よくしなるため、大物を狙いたい方には欠かせない釣竿になることは間違いなし!全体的にパワー特化型の剛性に仕上げられているため、上級者におすすめしたい鮎竿です。
豪快な仕様ながらも繊細なオトリ操作ができるように調整されているため、水面を滑らかに進みつつ、掛かり鮎はしっかりと取り込める安定性が魅力です。ワンステップ上を目指す方もぜひ!
「鮎竿」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 鮎竿の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での鮎竿の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートから釣り方のアドバイス よく行く釣り場の流れを知っておこう
友釣りのフィールドはいわゆる清流と呼ばれるエリアになりますが、その規模は実にさまざまです。流れが速ければかたい竿でないと太刀打ちできませんし、緩ければやわらかい竿で遊べます。川の幅が広ければ長竿が有利ですし、狭ければ短竿でも対応できます。
これからメインフィールドにしようと思っている川の形状や流れをイメージしておくと、ロッド選びがラクになりますから、ぜひ事前に調べておきましょう。
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