ランディングネットの必要性
魚を安全に釣り上げる為に、あると便利なものがランディングネットです。そんなランディングネットの必要性をここではご紹介します。
小さな魚に対しての使用シーンは多くありませんが、大きな魚や水面までの距離があるポイントでは、ランディングネットが必要です。
ランディングネットを使用せずに釣りをしていると、竿への負担がかかってしまい、獲物を逃してしまうことがあります。ランディングネットにも様々な種類があるので、あなたが求めるタイプを選びましょう。
ランディングネットの選び方
それでは、ランディングネットの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】フレームの形で選ぶ
【2】携帯性・持ち運びやすさで選ぶ
【3】釣り場に適したシャフトを選ぶ
【4】ネットの素材もチェック!
【5】自分の体力とフィールドに合わせた携帯性で選ぶ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】フレームの形で選ぶ
ランディングネットのフレームは、丸型とオーバル型があります。釣りシーンに応じたものを選びましょう。
▼受け口が広くキャッチしやすい丸型
丸型のランディングネットは、受け口が広いため小型の魚のキャッチや高所での使用に向いています。また、渓流や堤防など、かけた魚を空中でキャッチするときにも受けやすいです。
フレームにかかる力が均一のため、初心者でも取り扱いしやすいのが魅力です。ただし、ネットの奥行きがせまいため、大型の魚には向いていません。
▼大型魚にはオーバル型
オーバル型(楕円型)のランディングネットは、フレームの先端と柄の部分で広さが異なるのが特徴です。フレームの先端の近ければ近いほど、口が広くなります。
丸型よりもネットに奥行きがあるため、大型の魚もキャッチしやすくなっています。ただし、間口が狭い分丸型よりもキャッチが少し難しいことを覚えておきましょう。
【2】携帯性・持ち運びやすさで選ぶ
ランディングネットを選ぶ際、釣りのスタイルによって携帯性も重要な要素となります。堤防で1日動かず釣りをする、あるいはボートで釣りをするような場合には携帯性はさほど重要ではありません。むしろコンパクトさや強度面を優先させたほうがメリットです。
しかし、移動の多い釣りをする場合、携帯性はランディングネットを選ぶ際の要素として優先順位を上げる必要があります。シーバスで足場の高い釣り場を移動しながらの場合、ベストに背負える小継ぎ(コンパクトに収納できる)の軸が必須条件です。もっとこまかい話をするなら、70cmを超える大型のタモフレームをセットする場合、50cmを切るような小継軸だと、背中に背負った際のバランスが悪くなり(フレーム側の重心が勝り)、ランディングネットを落とすリスクもあがります。そんな時は落下防止の製品もあるのでチェックしておくと良いでしょう。
軽量で小継であることは優位ですが、大型のフレームで使用する場合は60cm以上、あるいはグリップ側にしっかり重心がある軸がおすすめです。
【3】釣り場に適したシャフトを選ぶ
釣りでランディングネットを使う理由はいくつかありますが、そのもっとも基本となるのが「手で届かない魚をすくう」ということです。掛けた魚をいよいよ引き上げる(ランディングする)際、手やフィッシュグリップで魚を上げる場合もありますが、魚と釣り人の距離があり、手が届かない状況ではランディングネットが必要になります。
この点から、ランディングネットを選ぶ場合には魚と釣り人の距離が重要となり、必要な長さはフィールドの足場から水面までの距離で計算します。高さのある防波堤や磯では、足場から水面の距離プラス1m以上の長さの柄が理想です。また水面との距離が近いボートやウェーディングで使う場合には、魚との距離にマッチした短い(伸びない)ランディングネットが別途必要となります。
【4】ネットの素材もチェック!
ランディングネットの素材はいろいろなものがあります。釣り場やシーンに応じたものを選びましょう。
▼耐久性の高さなら撚り糸製
撚り糸は昔から魚を捕る網の素材としてもちいられてきたため、強度が高いのが魅力です。また、折りたたみやすく携帯しやすいメリットもあります。
一方、網の強度が高いためとらえた魚が網に食い込んで傷ついてしまうことがあります。また、使用するルアーによってはフックが撚り糸に引っかかって取れないこともあります。
▼コスパが良いナイロン製
ナイロン製のランディングネットは、手にしやすい価格のものがそろっています。水切れがよいため、魚をすくいやすいのも魅力です。ナイロン自体も強度が高く長く使える一方、捕まえた魚を傷つけてしまうことがあります。
フレーム部分などにラバー加工をほどこし、魚が傷つかない仕様になっているものも視野に入れてみましょう。編み目によってはフックなどがひっかかってしまうため、仕掛けに応じた編み目のものを選ぶのが重要です。
▼魚が傷つかないラバー製
やわらかいゴムを使ったラバー製のランディングネットは、とらえた魚を傷つけない素材です。釣った魚はリリースする前提のゲームフィッシングなどに向いています。ルアーやフックなども引っ掛かりにくいです。
編み目は太めのためやや水切りは悪く、携帯性はやや落ちるのがデメリットですが、魚を傷つけずに逃がしたいならラバー製を選びましょう。
【5】自分の体力とフィールドに合わせた携帯性で選ぶ
ランディングネットの役割は、「手より確実に魚をキャッチする」というもの。手で届く魚でも、フィッシュグリップや手、抜き上げるなどのランディング方法より、もっともバラすリスクが低いのが「網ですくう」方法になります。
小さい網で大きな魚をすくう場合、バラすリスクは高く、そのリスクを最小限に軽減するためには、釣りあげる魚の大きさに合わせて網のフレームサイズを選ぶ必要があります。渓流魚の場合には30cm以下のフレームサイズ、ブラックバスやエリアトラウトの場合には40~60cm程度を選びましょう。一般に魚の全長と同サイズのフレームなら十分魚をすくうことができますが、「絶対に逃がしたくない!」という意気込みなら狙う魚の全長プラスαのフレームサイズを選びたいところです。
シーバスの大物ハンターは、時に90cm以上の船用網フレームを装備することもあるそうです。とはいえ、移動する釣りの場合、フレームサイズが大きくなると機動力が落ちるため、体力と携帯性との兼ね合いからベストなサイズを選びましょう。
ランディングネットおすすめ7選
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、おすすめの商品を紹介します。

ラバーネットつきの高コスパフレーム
シーバスからフラットフィッシュ、大型トラウトまで幅広く使えるサイズ感のランディングフレームとネットのセットです。
フレームは楕円のワンピースで基本スペックをクリア(ツーピースは故障が多いためおすすめしません)。また魚体に優しいラバーコーティングネットがセットという高コスパぶり。こだわるとセット商品の場合使えないパーツが出てくるものですが、こちらはフレームとネットのセット商品のなかでは完成度の高い使えるパックといえます。
幅広く使えてバランスのよいフレームですが、ランカー(大型)シーバスだけを狙いたいという場合にはもうワンサイズ上、70cm以上のフレームをおすすめします。
磯釣り用の丸型ランディングネット
伸縮式で最大5m以上に伸ばせるので、磯釣り用として使えるランディングネットです。シャフトはカーボン含有率が低めで重さが軽いので、片手での操作も簡単です。グリップ部分はラバー製なので、滑ることなく握ることができます。網は取り換えができるので、ギャフに付け替えることもできます。軽くて、磯場で使用できるランディングネットをお探しの方におすすめです。
ルアーが絡みづらく魚にも優しい
ルアーが絡みにくい特殊な網で出来ているランディングネットです。魚にも優しい素材でできているので、傷つけることなく持ち帰ることができます。
また、枠がアルミ製で出来ており、軽いのでどのような人でも扱いやすい網といえるでしょう。ゴム付きナスカンがついており、ベルトなどに装着することも可能です。
リーズナブルな値段で手に入れられる網をお探しの方や、ルアーが絡むのが気になる方におすすめです。
鮮やかなカラーなので見失う心配なし
蛍光色のイエローが目を引くランディングネットです。夜でも認識しやすいカラーで出来ているので、夜間の釣りにも最適です。また、3段階に伸縮可能なので、長さ調整を自由にできるのもポイントです。網が深めに設計されているので、初心者の方でも網を使いこなす子ことができます。さまざまな時間帯での釣りを楽しみたい方におすすめです。

ウェーディングに最適
こちらはその名のとおりウェーディング(水の中に立って釣りをするスタイル)に最適なランディングネットです。ウェーディング用のランディングネットの選び方として、まずは軸(シャフト)の短さと、軽量性を優先順位で上位にします。ランディングする際、振り出すタイプのシャフトを短く使えばいいのでは? と想像する方もいるかもしれませんが、実際にはかなり困難です。
伸縮タイプの軸は基本高い足場から下に向かって使うため、重さで伸ばしながら、指でテンションをかけて調整します。しかしウェーディング時には海抜ほぼゼロメートルから軸を振り出すので、ネットの重さで伸ばすことが難しくなります。
通常軸は短くて構いませんが、極端にやわらかい竿を使っていたり、短い竿を使用していたりする場合には、40cm以上の軸が使いやすいというケースもあります。

持ち運びにもちょうどいいランディングネット
その名の通り魚をポロリと落としてしまうことを防いでくれるランディングネットです。持ち運びやすいサイズ感なので、持って行くときも邪魔になりません。
フックを外す際にネットの中で手を動かしやすいので、魚をキープすることができます。持ち手はEVA製グリップで出来ており、滑りにくいのもポイントです。
携帯しやすいネットをお探しの方におすすめです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ランディングネットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのランディングネットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ランディングネットの使い方 シーバスなど大型魚を狙う釣りには必須
ランディングネットとは、かかった魚をすくってとらえるためのアイテムです。タモや玉網ともよばれています。小型の魚釣りにはあまり使用しませんが、大物狙いや高所からの釣りでは多く活用されています。
とくに大物釣りの場合は、ランディングネットを使わず無理に引っ張ろうとすると、口切やラインブレイクで逃がしてしまったり、ロッドに負担をかけてしまったりする可能性があります。狙う魚や釣りシーンに応じたランディングネットを選びましょう。
ランディングネットに関連するおすすめ商品
アウトドアライターの夏野 栄さんにランディングネットに関連する商品を選んでいただきました。

足場が高い場所でのランガンスタイルに
足場が高いフィールドでの、ランガン用(移動とキャストを繰り返すスタイル)にバランスのいいランディングシャフトです。5.5mという全長は通常釣りができる多くの足場の高いフィールドをカバーします。
また仕舞寸の66cmは長すぎず短すぎず、背負って持ち運ぶのにちょうどいい長さです。短いほどいいという誤解もありますが、これ以上短くなると、背負いながら動いているなかで、ネットフレームが軸よりも重心が低くなり脱落する可能性が高くなります。
使える条件を満たしつつ、なかなかのコスパという点も魅力。ランディングフレームはターゲットの魚に合わせて選び、セットします。ランガンで使う場合には、必ずフレームとシャフトが折りたためるジョイントをはさんで使いましょう。
おすすめ商品の比較一覧表
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ランディングネットで釣りをさらに楽しもう
かかった魚を確実にとらえられるランディングネットは、釣りを楽しむために活躍するアイテムです。特に、大きな魚を狙うときには重宝します。
ランディングネットには、キャッチしやすい丸形や大型魚向けのオーバル型があるので、用途に合わせて適したものを選択しましょう。また、ネットの素材によっても特徴が異なるほか、持ち運びやすさも大切なポイントなので、あわせてチェックしてください。
おすすめ商品も参考にしながら、ぜひあなたにぴったりのランディングネットを見つけましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。