釣り用メジャーの選び方 目的によって変える
釣りライターの中山一弘さんへの取材をもとに、釣り用メジャーを選ぶときのポイントを紹介します。
「スリムタイプ」か「ワイドタイプ」かで選ぶ
釣り用メジャーには、計測面の幅が細いスリムなものと、太いワイドなものがあります。それぞれ目的に応じて使い分けるようにしましょう。
コンパクトで持ち運びに便利な「スリムタイプ」
自分の記念用写真やSNSなど友人・知人に見せるようなら、コンパクトで携帯性にすぐれたスリムなものがよいでしょう。また、仲間内で使うだけなら、おおよその大きさがわかるよう、メモリがよく見えるものを選んでおけば問題ないでしょう。
写真やSNSにUPするなら「ワイドタイプ」
大物が釣れたときに写真に撮っておきたいという方は、ワイドタイプがおすすめ。ワイドタイプのほうが写真映えしやすく、あとでSNSなどに上げる際にもきれいな写真を投稿できます。
幅が広くなれば持ち運びには不便になりますが、写真用やSNS用を重視している方は、携帯性とどちらを求めるかによって選び方は変わってくるでしょう。
「ハードタイプ」か「ソフトタイプ」かで選ぶ
釣りは水に濡れることを想定してアイテムを選ぶのが基本です。釣り用メジャーもその点を踏まえて、ソフトタイプかハードタイプかを選ぶ必要があります。
水汚れや強度が抜群な「ハードタイプ」
ハードタイプに使われている素材は樹脂製のものが多く、水や海水に濡れても安心して使用できます。また樹脂製の釣り用メジャーは折れにくく、汚れてもひと拭きできれいにできるのが特徴です。
釣りの現場では水に濡れたり泥で汚れたりするので、釣りに集中したい方にはハードタイプのほうが便利でしょう。樹脂製は軽いというメリットもあります。
シワがつきにくく計測しやすい「ソフトタイプ」
ソフトタイプは釣り用メジャーのなかでは一般的に使用されています。軽量なので持ち歩きしやすく、コンパクトにまとめられる点が好まれているからです。
ソフトタイプのデメリットは巻き取りクセがつきやすいこと、ヨレが起こりやすいこと。釣りに集中したい方にとっては、巻き取りクセやヨレをなおすのは面倒になります。ただし製品によってはクセがつきにくいものもあるので、選ぶときにチェックが必要でしょう。
「素材」は耐久性にすぐれたターポリンがおすすめ
釣り用のメジャーは、防水・防油・防汚性にすぐれたターポリン素材のものがおすすめです。柔軟性があり、折りたたんでもしわになりにくく、多少引っ張ってもちぎれることもなく、計測時に使いやすいのがポイントです。
とくに海釣りで利用する場合などは金属製のメジャーの場合はサビてしまう可能性もあるので、サビにくい素材を選ぶのが基本です。
メジャーを持ち歩きたくない人には「シール式」が便利
メジャーシール式は釣り場に持ち込むタックルボックスやクーラーにぺたっと貼りつけるだけで使えるので、余分なものを持ち込みたくない人には便利です。また、メジャーを取り出す手間が省けるので、すばやくサイズを測る場合におすすめです。
初心者はL字プレート付きがおすすめ
初心者の方はなるべく測りやすいタイプのメジャーを選ぶようにしてください。いろいろなメジャーのなかで測りやすいのが、L字プレート付きです。魚の口をL字プレートに当てて測定できるので、かんたんに測れます。
デメリットは、たたむときにL字の部分が邪魔になってしまうこと。釣り用メジャーになくてはならない機能ではありませんが、携帯性にこだわらないならメモリが読みやすいL字プレート付きは便利です。
商品選択の幅が広いのは巻取り式
いろいろな釣り用メジャーが発売されていますが、ポピュラーなのは巻取り式です。とくに便利なのがカラビナ付きで、釣り用のカバンなどにつけて持ち運びができます。カラビナ付きなら置き忘れなどが起こりません。
またつねにカラビナに付いているため、釣りの現場であわてて探すということもなくなります。服のベルトなどに装着すれば携帯性にも便利です。
迷ったら測定範囲が広いものがおすすめ
経験の浅い初心者は、どの釣り用メジャーがいいのか迷うこともあるでしょう。商品によって測れるサイズが異なりますが、一般的には80cm以下でじゅうぶんです。ただし長く使いたい場合は、120や150cmのように測定範囲が広いものを購入するのもアリ。
大きな魚が釣れた場合、測定できないのは悔しいものです。また測定範囲が広いものは、数字の表記が大きかったり、カラーリングで10cmごとに区切られていたり、測りやすいメリットもあります。
迷ったら、とりあえず測定範囲が広いものを選んでください。
気になるメモリの目安は? 釣り用メジャー購入前のワンポイントアドバイス
メジャーは何センチを買っておけばよいかわからないという人もいます。人気の釣りを例にすると、ブラックバスフィッシングならひとつの壁はロクマルといわれる60cmオーバーです。なので80cmもあれば問題ないでしょう。
海ではシーバス(スズキ)が人気ですが、こちらは1mオーバーがすむ海域もあります。ですからこの場合は120cmのメジャーが欲しいところです。自分が釣りたい魚の最大サイズを調べ、やや長めのメジャーを買っておくようにしましょう。
釣り用メジャーのおすすめ17選 折りたたみやステッカー、巻き取り式など!
ここまでに紹介した釣り用メジャーの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

ボード形状ですばやく正確に!
ボード上のパーツを折りたたんで保管できるメジャーです。巻取りタイプのメジャーと比べ、折りじわやたるみが一切ないので、どんな状況でも正確な計測ができます。
特にキャッチアンドリリースを心掛けている釣り人にとって、計測時の魚のダメージはなるべく避けたいものです。この製品のようにすばやく計測できる製品なら魚へのダメージを最小限にできます。
持ち運びやすい工夫が魅力
オカッパリーアングラーが使いやすいようにコンパクトで携帯性にすぐれたメジャー。ばらけ防止バンド付きなので、持ち運びがしやすいです。
先端部にプレートがあり、魚の測定がしやすいのが特徴。セットプレートを折りたためばずれが生じにくく、きれいに収納できます。
100cmまでの魚を1mm単位まで測定でき、メモリ表記も見やすく写真撮影にぴったりのメジャーです。
最長94cmまで測定可能なステッカータイプ
64cm+30cmのステッカーを組み合わせれば最長94cmまで測定可能なシマノメジャーです。クーラー本体やフィッシングケースなどに貼り付けて使用してください。もちろん好みの長さにカットして利用するのもOK。色あせしにくく水にもつよいつくりになっています。
ワンプッシュで巻取りできる
巻取り式のメジャーで、150cmまで計測できます。この商品の特徴はワンプッシュでメジャーを巻取れることです。釣りの現場ではなにごとも手際よくおこないたいものですが、計測したあとワンプッシュで巻取れるのは便利です。
メジャー本体に反射しにくい素材を採用しているので、写真撮影するときもきれいに写せます。釣りの成果を撮影したい方やSNSに投稿したい方にはうれしいメリットです。

正確に測れるコンパクトなメジャー
魚の全長をノギス的に計測できるメジャーです。とても正確ですから、これと一緒に写真を撮れば友達に自慢しやすくなります。
メジャー部をくるくると巻取り、シリコンバンドで固定するととてもコンパクトになります。カラビナもついているので、タックルバッグやライフジャケットなどにも取り付けやすく、どこへでも持ち込みやすいのもメリットです。125cmタイプもあります。
好きな長さにカットしてどこにでも貼れる
ステッカータイプのメジャーです。クーラーボックスなどに貼り付けておけば、メジャーを忘れることもありません。カットができるので、貼りたい場所に合わせてサイズ調整可能です。
10cmごとに大きな数字が付いているので、パッと見てサイズが分かりやすくなっています。写真で記録を残しておきたいときにも重宝するアイテムです。
浜田商会『ルキアワイドメジャー80』
釣った魚のサイズをワールドレコードと比較!
仕切り板などが付いていない、シンプルな釣り用メジャー。折りたたみやすいので、カバンの中で邪魔になりにくいでしょう。魚種別のワールドレコードが付いており、自分の釣った魚と世界記録を比較できるのがユニークです。
比較的安価なので、破れても買い替えやすいのもポイント。釣り用メジャーを試してみたい方にもおすすめです。
魚をキズつけず測定できる特大幅広サイズ
幅が280mmもある特大サイズのメジャーです。ボート釣りを好む方にはぴったりの商品。ボートのなかに敷いておけば、釣った魚を直接ボートに触れずに測定でき、魚をキズつけることがありません。
メモリが両サイドに表記されているので、インパクトのある写真撮影が可能です。赤字に黒文字なのでSNSに投稿しても目立ちます。
限られたスペースで素早く測れる
このメジャーはステッカー式になっていて、フローターやカヌーのデッキカーペットに貼ることができます。魚を釣るたびにメジャーを取り出す必要がなく、釣ったその場で計測できるすぐれもの。スペースが限られているフローターやカヌーにぴったりの商品です。
耐久性や耐水性にすぐれているので、濡れた魚を置いても平気です。なによりも釣ってすぐに測れるので釣り人のストレスを軽減してくれます。
サイズと重さを量れるので便利
釣った魚のサイズと重さの両方を測れるコンパクトなメジャーです。サイズは100cmまで、重さは50kgまで対応しており、両方測定したい方には便利な商品。
本体にフックホルダーがあるので携帯しやすく、メジャーは巻取り式なので測るときに出しやすく、収納しやすいので使い勝手がいいでしょう。電池式のディスプレイ表示なので重さも見やすいです。

折りたたんでもしわになりにくい!
柔軟性があり、折りたたんでもしわになりにくいターポリンという素材を使ったメジャーです。ゼロポイントにアクリルプレートが垂直に立つようにできるので、すばやく正確に計測できます。
こちらは幅が8cmあるタイプですが、「Type2」として幅16cmのものもあります。対象魚の形状や持ち運びやすさで選べるのもうれしいところです。

クーラーに貼っておけばいつでも測れる
常に釣り場に持ち込んでおきたいメジャーですが、ついつい忘れてしまうこともあるはずです。そんなときにでも魚の長さを計測するアイデアとして、毎回持ち込む道具にメジャーを貼りつけてしまうという方法があります。
たとえばクーラーボックスは釣った魚をしまっておくために、常に身近に置いておく人が多いアイテムでしょう。この製品をクーラーの上蓋などに貼りつけておけば、いつでも魚の計測ができるようになります。

小さくてかわいいメジャー
フライリールを模したデザインに、巻取り式のメジャーがついている製品。これがフィッシングベストやタックルボックスにぶら下がっていれば、それだけでワンポイントのアクセントになりそうなほど、よくできたデザインです。
細めですが、メジャーとしても普通に使えますから、いざというときでも役立ってくれます。見た目にもこだわりたいという人にぴったりな製品です。
ばらけ防止バンド付きの折りたたみ式
折りたたみ式なのでコンパクトに収納できる釣り用メジャーです。折りたたみ式はばらけやすい欠点がありますが、この商品はばらけ防止バンドが付いており、不安なく携帯できます。
120cmまで計測可能ですが、先端部にプレートが付いているので魚の頭をつけて測定しやすくなっているのが特徴。プレートは折りたためるので持ち運びの邪魔にはなりません。
よじれや折れクセがつかないプレートタイプ
本体カラーが黄色でメモリが黒色と見やすい配色になっている折りたたみ式のメジャー。ハードタイプなので釣り上げた魚を持ったまま、片手でもかんたんに広げられます。
プレートタイプになっているため、よじれや折れクセがつかないので使いやすいです。4つ折りにたためるのでコンパクトになり、重さも116gと軽量なので携帯性にすぐれています。
1cmきざみのメモリで正確に読み取れる
150cmまで測定できるLサイズのメジャーです。幅が8cmあるので魚の種類を選ばず測りやすいでしょう。メモリ数字が青地に赤なので見やすく、写真撮影に適しています。
数字は1cmきざみでメモリが打ってあり、正確に読み取れるので記録するのに便利です。シンプルな構造で使いやすく、初心者にも気軽に使えます。
黄色と黒のカラーで見やすい! 写真撮影にも
巻き取ってマジックテープでまとめられるシートタイプの商品です。メジャー部分には防水・防油・防汚性にすぐれたターポリン素材を使用。水洗いしやすく、清潔に使いやすい商品です。
数字が分かりやすい黄色と黒のカラーリングで、写真でもサイズが分かりやすいです。サイズの記録をしっかりと残しておきたい方におすすめ。
「釣り用メジャー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 釣り用メジャーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での釣り用メジャーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
プランタートレーとメジャーステッカーで自作 ホームセンターでできちゃう?
ホームセンターで購入できる園芸用のプランタートレーに、メジャーステッカーを貼り付けることで、簡易的な「プランタートレースケール」を自作することができます。
素早く簡単に計測できるので非常におすすめです。ただ、荷物が増えてしまう点や、トレーの横幅分しかサイズ計測ができないので注意が必要です。
ほかの釣り道具のおすすめ記事はこちらもチェック! 【関連記事】
自分のスタイルに合ったメジャーを選べば、ストレスなく釣りを楽しめる!
ビッグな魚を釣り上げたときの喜びは格別です。その喜びをサポートするのが、釣り用メジャー。釣り上げた魚のサイズをその場で測定できるので、釣りには欠かせないアイテムです。
いろいろなメジャーをご紹介しましたが、選び方を参考にして自分の釣りスタイルに合ったものを選んでください。写真撮影してSNSに投稿するのも、今では釣りの楽しみとなっています。最近では、iPhoneなどスマホで写真を撮影して魚のサイズを計測できるアプリも。
楽しく釣りをするためにも、使いやすいメジャーを選びましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。