バス釣りラインの選び方 釣りライター直伝!
それでは、バス釣りラインの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】ラインの種類で選ぶ
【2】太さ(号数)はリールと釣り方で選ぶ
【3】コスト重視ならボビン巻きがおすすめ
上記の3つのポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ラインの種類で選ぶ
バス釣りで使用するラインはおもに「ナイロンライン」「フロロカーボンライン」「PEライン」の3種類になります。
▼ナイロンライン:扱いやすく初心者におすすめ
しなやかで適度な張りがあり、ライントラブルなども少なく扱いやすいのがナイロンラインの特徴です。水を吸収しやすく、耐久性という観点からはほかの2種類から見劣りしてしまいますが、価格が一番安く初心者は迷わずナイロンラインを選ぶとよいでしょう。
ナイロンラインは一般的に、ルアーを用いた巻物系のバス釣り全般に適しています。
▼フロロカーボンライン:カバー撃ちやベイトフィネスにおすすめ
感度と耐摩耗性にすぐれているのがフロロカーボンの特徴です。素材じたいが硬く比重が水より重いため、水中での直進性を維持しやすく障害物やあたりも感じやすくなっています。
バスが隠れている水生植物や流木などの障害物付近を狙うカバー撃ちや、軽いルアーをベイトリールでピンポイントに狙うベイトフィネスなどに向いていますが、ライントラブルのバックラッシュには注意してください。
なお、ナイロンとフロロカーボンを組み合わせたカーボナイロンという製品もあります。
▼PEライン:大物狙いでトップウォーターやパワーフィネスにおすすめ
PEラインの特筆すべき特徴はその強度です。ナイロンラインやフロロカーボンラインと比べると、同じ太さでも数倍ほどの強度があります。
そのため、細いラインでも強度を保ったまま遠投できたり、パワーフィネスに向いています。また、比重が軽いため水に浮きやすく、水面を攻めるトップウォーターにも適しています。
その反面、摩擦強度は低いため岩場やコンクリートなどに擦れるような場所には向いていません。そのためPEラインを利用する際は、ナイロンやフロロカーボン素材のショックリーダーを利用するのもひとつの手です。
【2】太さ(号数)はリールと釣り方で選ぶ
ナイロンラインとフロロカーボンラインの太さは「lb=ポンド」で表します。一方PEラインは「号」数とlbが両方記載されているのが一般的です。数字が大きくなればなるほど太さと強度が大きくなります。
この太さは、スピニングタックルとベイトタックルで使用する目安が変わってきますし、釣り方によっても変わってきます。
※あくまで目安となります。
▼スピニングリールの目安:細いラインがおすすめ
スピニングリールを用いたスピニングタックルの場合、ナイロンラインは6~10lb、フロロカーボンラインは3~6lb、PEラインは0.4~1号を目安としてみるとよいでしょう。
▼ベイトリールの目安:太いラインがおすすめ
ベイトリールを用いたベイトタックルの場合、ナイロンラインは10~30lb、フロロカーボンラインは6~25lb、PEラインは0.8~5号を目安としてみるとよいでしょう。
▼釣り方別の目安
バスフィッシングで使われるラインはフィネスでは3~5lb、ベイトフィネスで6~12lb、巻物系で12~16lb、カバー撃ちやビッグベイトまでのヘビータックルで16~25lbぐらいまで使い分けます。
これとは別にPEラインを用いる釣りだと、パワーフィネスでの号数は0.8~1.5、トップウォーターではラインが浮くことを利用するため太めの3~5号前後がよく使われます。
釣り方とタックルに合わせて、必要な太さのラインを選びましょう。
【3】コスト重視ならボビン巻きがおすすめ
バスフィッシングで消耗が激しいのは10~16lbぐらいの、いわゆる巻物系やライトカバーなどに使うラインです。消耗が激しいものには、コスパの良いボビン巻きタイプのラインを活用するのもおすすめです。
巻物系は飛距離を出すので、それだけラインの傷みが早くなりますし、カバーを打てばすぐに傷が入るのでどんどん捨てていく必要があります。
そんな傷みの早いラインに品質を重視した高価なものを使っていれば、必然と1回の釣りに掛かるコストは高くなります。掛かるコストが高くなるほど、経済的にも釣りの回数を増やすことは難しくなるでしょう。
値段の安いボビン巻きのラインでも劣化する前にどんどん取り換えていけば、ラインの品質を保ったまま釣りを楽しめます。釣りに行く回数を少しでも増やすためにも、費用対効果を考えてライン選びをしましょう。
バス釣りラインおすすめ3選|ナイロン 初心者でも扱いやすいライン
上で紹介したバス釣りラインの選び方をふまえて、釣りライターの中山一弘さんに選んでもらったおすすめアイテムを種類別に紹介していきます。それぞれの特徴についても更に詳しく紹介していくので、ぜひライン選びの参考にしてください。
まずは、初心者におすすめでバス釣りに最も向いているナイロンラインを紹介します。ナイロンは水に浮きやすく、しなやかで根ズレや擦れに強く、他のラインに比べて安いというのがメリットです。その反面、水を吸いやすいため、こまめなライン交換が必要なのがデメリットです。

高品質で巻き量も多い良心的アイテム
『BASS-X NYLON(バス-X ナイロン)』は、細い番手は感度重視、太い番手になるほどしなやかさ重視で設計されている高品質ナイロンラインです。
そして300m巻きといううれしいボビン巻きも見逃せません。コストパフォーマンスでいえば、最高のラインといえます。75mごとにマーキングが入っていますから、4回分がきっちりカウントできます。がっつり釣行して、どんどん巻き替えるヘビーアングラ―にぴったりですね。
とても扱いやすいのでビギナーにもおすすめです。
フロロより強い耐摩耗性のナイロンライン
耐摩耗性がフロロカーボンに比べ遥かに強いGT-Rシリーズ最高峰のナイロンライン。あらゆるジャンルのエキスパート達から選ばれる最強の信頼度を誇る耐摩耗性。「フロロの方がスレに強い」という今までの常識を覆す、フロロより強い耐摩耗性のナイロンラインです。極限の過酷な状況下でその能力が最大限に発揮される。
ルアーフィッシング専用に開発したナイロンライン
ルアーフィッシング専用に開発したソフトラインです。従来のボビン巻きよりソフトタイプに仕上げることで巻きグセがつきにくく、リールからのライン放出能力が格段にアップしています。ほかに類を見ない飛距離を実現し、コスパ最強のナイロンラインです。
バス釣りラインおすすめ4選|フロロカーボン 伸びにくいラインは感度が抜群
次に紹介するのはラインテンションの伸びが少なく、魚が掛かったときや地形の感触がより伝わりやすいフロロカーボンのラインです。メリットは水に沈みやすく、水を吸いにくい素材ですが、他のラインに比べると強度が弱い点がデメリット。

フロロカーボンラインの世界基準を目指した製品
『Shooter FC SNIPER(シューター・FC スナイパー)』は、1~5lbと14~30lbのラインにはハードで伸びにくい性質を持たせ、6~12lbはソフトで伸びのある設定をしているフロロカーボンラインです。使われるシチュエーションに合わせて、太さごとの設定を活かしたゲームを組み立てればバス釣りを有利に進められます。
300mのボビンタイプもラインアップしているので、釣行回数が多い人にも最適です。1~2.5lbは100m巻きしかない設定なのでご注意を。
コスパに優れたリーズナブルなボビンタイプ
シーガー初のボビン巻きでリーズナブルなルアーフィッシング用フロロカーボンラインです。80m毎にマーキングシールがあり、残りm数を表示。リールへの巻き取り時の目安となり、最後まできっちりと使えロスが少ない整列巻き仕様です。3~14lbは320mだけではなく、16~20lbの240mタイプもあります。
強靭かつクリアー
2年をかけて開発された「VARIVAS(バリバス)」ブランドのフロロカーボンラインです。最大の特徴はそのタフさ。直線での強度はもちろん、摩耗に耐える性能や感度も抜群で、粘り強くターゲットをモノにしてくれます。カラーはクリスタルクリアーのため、透明度が高い環境でも見破られにくいのが嬉しいポイントです。
コストパフォーマンスの良さも魅力
Seaguar( シーガー) ブランドの本格的なバス専用ラインです。160mのものであれば、80m巻きで2回使用できる圧倒的なコストパフォーマンスが魅力となっています。結節強度や感度を重視する方には、3lb~7lb、飛距離や使い勝手の良さを重視する方には8lb以上がおすすめです。
バス釣りラインおすすめ3選|PE 強度のある頑丈なライン
次に紹介するのはPEラインです。複数のラインを合わせて作られているため、丈夫な強度が特徴です。また伸びにくいため、感度が良く、遠投用のラインに向いています。なお、擦れによる傷みには弱く、結び目がほどけやすいため、注意が必要です。他のラインに比べて比較的効果となるため、ぜひ参考にしてください。
ライトリグが沈む!シマノのバス釣り専用モデル
まだまだバス釣りの主流はフロロラインという時代に、シマノから満を持して登場したバス釣り専用シンキングモデル。PEの強度を持ちながらエステルなみの高比重で沈みを実現。ライトリグが徐々に沈むことで、確実な底取りができます。また、なんといっても破格の値段が非常に魅力。シマノブランドを安く手に入れるならこのラインに限ります。

パワーフィネスからトップウォーターまで幅広く
スピニングタックルで強いゲームをするパワーフィネスや、フロッグゲームにも対応するトップウォーターゲームで威力を発揮するPEラインです。
バスフィッシングでPEラインが必要になるシチュエーションのすべてをカバーできます。表面コーティングによって扱いやすさがプラスされているほか、視認性のよいシルバーグレーのカラーも操作性を高めるのに一役買っています。
バス釣りに使うPEラインに悩んだらコレです。
色付きで見やすい頑丈なライン
ブラックバスだけではなく、メバル、カサゴ、アイナメ、アオリイカ、シーバスなど幅広く利用できコストパフォーマンスにすぐれたPEラインです。4本編みで強度もじゅうぶん、操作性も抜群で初心者におすすめです。
バス釣りラインおすすめ1選|カーボナイロン 良いとこどりな新素材
最後に、カーボンとナイロンの特徴をあわせ持つ、カーボナイロン素材のラインを紹介します。他のラインに比べて取り扱い商品の種類が少ないことが欠点ですが、とても使いやすいラインです。

デュエル独自のカーボナイロンがボビン巻きで登場!
フロロカーボンとナイロンラインの特長をあわせ持つ、よいとこどりの「フロロカーボン×ナイロン=カーボナイロン」が500mボビンで手に入ります。
結束強度や遠投性能に優れ、高感度さを併せ持つルアー用のラインとしてはまさに理想の製品で、100mずつリールに巻いても5回分も使えるのですからたまりません。それでいてコストバリューも最高ですから、ビギナーからベテランまでおすすめできるアイテムです。
カーボナイロンに興味がある人はぜひ試してください。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする バス釣りラインの売れ筋をチェック
Amazonでのバス釣りラインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
バス釣りラインの替え時もチェックしておこう
メインラインの傷みは先端から5~10mぐらいのところに集中します。
根ズレやキャスト時のガイドへの干渉などが原因ですが、角度を変えながら何回か指でしごいてみるとザラっとした部分があったり、ポツッと傷が入っているところが分かるはずです。釣行ごと、もしくは釣りをしている最中に傷みに気づいたら5~10mぐらいカットしながら使うと、ラインの性能を保ったまま3~5釣行はできると思います。
ただ、あまり切り詰めるとフルキャスト時にラインがなくなりますから、ある程度短くなったら全交換しましょうね。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。