電動トリマーの選び方 6mm軸が基本、回転数、ベースプレートと加工精度をみる
DIYアドバイザーの野口さんに電動トリマー選び方をお聞きしました。基本的に6mm軸系の機種を選ぶこと、回転数が変更な機種を選ぶこと、ベースプレートと加工精度を確認することです。
6mm軸を基本にして選ぶ さまざまな刃物が付けられる
芸術大学教員/DIYアドバイザー
市販のトリマー刃は基本的に6mm軸の商品が多いため、電動トリマーを購入される際は取り付け径が6mmの機種を選ぶようにしましょう。トリマー刃はいろいろなメーカーが販売を行なっており、刃物形状もひじょうにさまざまな種類があります。
そのためトリマーを最大限活用するなら、いろいろな刃物を取り付けることができる6mm軸がおすすめです。海外ブランドや安価なトリマーの場合、軸径が特殊な場合もあります。念のため確認するように注意しましょう。
回転数が変更可能な機種を選ぶ 性能の指標のひとつが回転数
芸術大学教員/DIYアドバイザー
電動トリマーは刃物を回転させながら削り取る工具です。木材に対しての使用が主ですが、一括りに木材と言っても硬い木や柔らかい木があり、硬度により適切な回転数は変わります。
回転数を変更できるタイプのトリマーは、材料の硬さに合わせ、効率よい加工が可能。材料の焦げを予防したり、綺麗な加工面に仕上げることができます。少し価格は上がってしまいますが、回転数の変更ができるトリマーをおすすめします。
ベースプレートと加工精度をチェック 刃の調整や固定がしやすいか
芸術大学教員/DIYアドバイザー
電動トリマーは。加工材にベースプレートを押し当てながら削る電動工具なので、接地するプレートの作りが直接、加工精度に影響します。また、トリマー刃の出し具合の微調整もベースプレートの上下で行ないます。
つまみを回してギアにより上下させるタイプだと、刃の出し具合の微調整を行ないやすいです。本体とプレートの固定が甘いと、加工中にプレートがズレて刃が設定した出し幅よりも出てしまいます。プレートの固定がしっかりできる機種を選ぶ方がいいでしょう。
便利な機能で選ぶ 電子制御機能、吸塵機能、静音機能など
電子制御機能は、自動で回転数を調整して安定して使えるので、DIY初心者やトリマーの使用経験が浅い人にもうれしい機能です。
木材を加工する場合、粉塵はつきものです。とくに手元にたまりやすく、作業ミスをおこしてしまう原因にも。吸塵機能があると、見やすく作業ができて、掃除もラクになります。
電動トリマーはモーターを高速回転させて削る機械なので、どうしても作業音は発生してしまいます。静音機能がついているものであれば、騒音を抑えることができます。
コード式か充電式かで選ぶ 比較的安いコード式かバッテリータイプの充電式か
電動トリマーには電源コード式のタイプとコードレスの充電式があります。
電源コード式はコードがあるぶん、動きや持ち運ぶ範囲に制約が出てしまいますが、電源を気にしなくてよいので長時間作業には向いています。比較的安い製品もあります。
充電式はコードレスなので、動きや移動範囲がかなり自由になります。そのぶんバッテリーに制約があり、価格的にも高価なタイプになります。
双方のメリット・デメリットを考慮して、選びましょう。
電動トリマーのおすすめ10選 マキタ、リョービ、ボッシュ、高儀、ハイコーキほか
ここからは野口さんに挙げていただいた、おすすめの電動トリマー、編集部で選んだ商品を紹介します。

BOSCH(ボッシュ)『PMR 500』






出典:Amazon
重さ | 1.5kg |
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回転数 | 30,000min-1(回転/分) |
ビット軸径 | 6mm |

高儀『EARTH MAN 電動トリマ TR-100』












出典:Amazon
重さ | 1.25kg |
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回転数 | 30,000min-1(回転/分) |
ビット軸径 | 6mm |

RYOBI(リョービ)『電子トリマ TRE-60V』






出典:Amazon
重さ | 1.2kg |
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回転数 | 16,000~30,000min-1(回転/分) |
ビット軸径 | 6mm |

HiKOKI(ハイコーキ)『トリマ M6SB』












出典:Amazon
重さ | 1.4kg |
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回転数 | 30,000min-1(回転/分) |
ビット軸径 | 6mm |

makita(マキタ)『充電式トリマ RT50DZ』

出典:Amazon
重さ | 1.9kg |
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回転数 | 10,000~30,000min-1(回転/分) |
ビット軸径 | 6mm、8mm |
取り回し抜群のバッテリータイプの電動トリマー
電動トリマーはパワーが必要な工具のため、一般的にはコード式が多く発売されていますが、マキタから発売されているこちらのトリマーは珍しい18Vのバッテリータイプとなっています。大物の加工などで、移動距離が大きい際にもこのバッテリートリマーは圧倒的な作業性を発揮してくれます。バッテリー式ですがパワーはコード式に劣らず非常に強く、効率的に作業を行なうことができます。
速度調整機能付きで、刃の出し具合も微調整を行ないやすく、本体性能もハイクオリティーの一台です。マキタのバッテリートリマーは、コンセントのない場所や、大物の加工などさまざまなシーンで活躍してくれるおすすめです。
Black+Decker(ブラック・アンド・デッカー)『ERH183』






















出典:Amazon
重さ | 約0.4kg |
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回転数 | 9000 |
ビット軸径 | 6mm |
イチネン 『ミツトモ TRS-340』

出典:楽天市場
重さ | 約1.5kg |
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回転数 | 30000 |
ビット軸径 | 6mm |
BOSCH(ボッシュ)『GKF10.8V-8H』












出典:Amazon
重さ | 約1.3kg |
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回転数 | 13000 |
ビット軸径 | 6mm |
RYOBI(リョービ)『TRE-40』

出典:Amazon
重さ | 1.3kg |
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回転数 | 30000 |
ビット軸径 | 6mm |
makita(マキタ)『M373』






出典:Amazon
重さ | 1.4kg |
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回転数 | 35000 |
ビット軸径 | 6mm |
「電動トリマー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 電動トリマーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの電動トリマーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ワンランク上のDIYにチャレンジ DIYアドバイザーからのひとこと
芸術大学教員/DIYアドバイザー
電動トリマーは、持っているとDIYのクオリティーや作業効率がぐっと上がる工具。意外と知られていませんが、他の工具ではできない加工がこなせます。
使い慣れるまでには少し練習が必要ですが、紹介したようないい電動トリマーは上達するのも早く、精度も出しやすいため、おすすめです。お気に入りのトリマーを見つけて、楽しくワンランク上のDIYにチャレンジしてみましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/05 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。