ミニルーターとは
PROXXON(プロクソン)『ミニルーター MM100』より出典。軽作業に最適なバランスのいい機種です。
『ミニルーター』は、ペンのように持って、研磨や切断、彫刻などの加工ができる工具。
先端に付いたピットを高速回転させることで、細かい部分の加工が可能になるので、プロの方はもちろん、日曜大工や趣味DIYでも活躍するアイテムです。
持ちやすさや重量・使用時間、長短・回転数、機能性など、それぞれ性能が違っているため、自分が使いやすいと思うミニルーターを購入するには選び方が大切になるんです。
ミニルーターの使用用途一覧
タックライフ『ミニルーター RTD36AC』より出典。高回転ハイパワーのケースつきセットなので、様々な加工に向いています。
ここでは、ミニルーターがどのようなものに使用できるのか、その用途について紹介します。
木工・金属・ガラス加工
木材や金属、グラスなどのガラスを削ることで、切断や溝掘りや彫刻によるデザインを施すことができます。
研磨
表面にとげのようにできてしまった金属の盛り上がりを平らにしたり、表面の傷を目立たなくすることができます。
ツヤ出し
研磨の後に行ったり、ざらざらした表面を綺麗にする際など、ツヤを出すことができます。アクセサリー製作などで頻繁に使用されます。
穴開け
表面を削ることで、金属やプラスチック、木材などに穴を開けることができます。DIYやプラモデル製作で頻繁に使用されます。
サビ・汚れ落とし
キッチンの汚れをはじめ、錆びてしまった部分のサビを取る作業ができます。
自分がどの機能を一番重視するのか、DIYなどで何をよく作るのか考えながら、商品を選んでみてくださいね。
ミニルーターの選び方
DIYアドバイザー・野口 僚さんに、ミニルーターを選ぶときのポイントを3つ、教えてもらいました。
(1)使いやすい重さと持ち心地で選びましょう
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ミニルーターはペンのような持ち方で使用する電動工具です。そのため本体の重量が重たいと、手にかかる負担が増えてしまい、安定した作業が難しくなります。
また、個人差はありますが、持ち心地も非常に重要なポイントなので、グリップ部分の形状も気にしながら選ぶといいでしょう。手軽に使用できる工具なので、自分に合った使い心地の機種を見つけて、快適に作業をしましょう。
(2)回転数の変更ができるタイプがおすすめ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ミニルーターを選ぶにあたって、回転数は非常に大切な指標。
回転運動により素材を削るように加工する工具なので、材質に合った回転速度で加工することにより、作業効率のアップや仕上がりの美しさアップが図れます。
そのため、購入を検討される場合は、回転数を自由に変更できる機種がおすすめです。
木工や樹脂加工の際は低速が適切ですが、金属のカットや磨きを行なう場合は、高速回転ができる機種を選ぶといいでしょう。
(3)定格使用時間を確認しましょう
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ミニルーターのなかには、定格使用時間の記載がされている商品が多くあります。
使用を続けているうちに本体のモーターが熱くなり、定格使用時間を超えてしまうとモーターが焼けてしまい、故障の原因となってしまう可能性があるのです。
長時間の使用を想定している場合は、定格使用時間の長いタイプのミニルーターを選ぶか、本体と別にモーターがついている製品を購入するといいでしょう。
ミニルーターのおすすめ6選 DIYアドバイザーが選ぶ
高儀『EARTH MAN ホビールーターセット HRT-86』より出典。86個のパーツとルーターのセット商品です。
それでは、上記で紹介したミニルーターの選び方のポイントをふまえて、DIYアドバイザー・野口 僚さんに選んでもらったおすすめ商品と編集部が厳選した商品を紹介します。

PROXXON(プロクソン)『ミニルーター MM100』






















出典:Amazon
回転数 | 8,000~18,000回転/分 |
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本体質量 | 260g |
コレット径 | 2.35、3.00mmφ |
定格使用時間 | 15分 |

Dremel(ドレメル) 『コードレスミニルーター MICRO(マイクロ)』
















出典:Amazon
回転数 | 5,000~28,000回転/分 |
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本体質量 | 250g |
コレット径 | 3.0、3.2mmφ(標準付属)、0.8/1.6/2.4/3.0/3.2mmφ(使用可能径) |
定格使用時間 | - |

高儀『EARTH MAN ホビールーターセット HRT-86』










出典:Amazon
回転数 | 6,000~13,000回転/分 |
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本体質量 | 110g |
コレット径 | 2.35mmφ |
定格使用時間 | 10分 |

タックライフ『ミニルーター RTD36AC』














出典:Amazon
回転数 | 10,000-40,000回転/分 |
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本体質量 | - |
コレット径 | - |
定格使用時間 | - |
高回転ハイパワーのケースつきセット
ハードな作業も可能なパワーの強いルーター本体に加え、専用ケースと数多くのビットまでフルセットになったおすすめの商品です。
モーターは高トルクで、回転数は、1分あたり10,000~40,000回転まで調整が可能。
本体に取りつけ可能なアタッチメントが数種類付属されており、加工に適した形状に調整することができます。
付属のフレックスシャフトを取りつければ、持ち手部分が軽く小さなペン型になるので、狭い場所やこまかい作業も可能に。
ケースもついたフルセットながら価格は非常に安く、高回転のミニルーターセットで、いろいろな加工に挑戦していきたい方にぴったりの、お得な商品です。

アルゴファイル 『マイクロモーターシステム スターライトセット SBH35nST-S』












出典:Amazon
回転数 | 35,000回転/分 |
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本体質量 | 205g |
コレット径 | 2.35mmφ |
定格使用時間 | - |
PROXXON(プロクソン) 『ミニルーターセット MM100』












出典:Amazon
回転数 | 8,000~18,000回転/分 |
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本体質量 | 260g |
コレット径 | 2.35、3.00mmφ |
定格使用時間 | 15分 |
「ミニルーター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミニルーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミニルーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミニルーターで快適なDIYライフを DIYアドバイザーからのアドバイス
芸術大学教員/DIYアドバイザー
これからミニルーターを探される方は、持ち心地や作業量、おもに加工する材料などを気にかけながら選ぶことで、長く使えるぴったりの機種に出会うことができるでしょう。
ミニルーターは、先端ビットを入れ替えることで、さまざまな素材に幅広く加工を行なうことができる、非常に便利な工具です。
細かな加工をしたい方にとっては、使用頻度の高い工具になります。自身の使いやすいお気に入りのミニルーターを見つければ、快適で楽しいDIYライフになりますよ!
ミニルーターに関するそのほかの記事はこちら 【関連記事】
まとめ
これまでの紹介で、ミニルーター選びのポイントは理解できたのではないでしょうか。
おさらいになりますが、「使いやすい重さと持ち心地」、「回転数を自由に変更できる」、「定格使用時間の長い機種」の3つが、ミニルーター選びのポイントです。
さまざまなメーカーから発売されているミニルーターですが、あなたにあった1台を見つけ、DIYライフを充実したものにしてみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
※2020/11/04 一部コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。