ゴルフのドライバーとは
ドライバーは、おもに1打目となるティーショットで使われるゴルフクラブのことで「1W」とも呼ばれます。軽量でヘッドが大きく、シャフトが長いのが特徴で、ほかのクラブよりも飛距離を伸ばしやすくなっています。
ただし、飛ばしやすいぶん、スライスやフックといったボールが左右に曲がりやすくなるため、飛距離と正確さの両方のバランスを取りながら、自分のプレーに適したモデルを選ぶことが大切です。
ドライバーの選び方
まずは、おすすめドライバーの選び方をチェックしていきましょう。スポーツライターのtoyaさんのアドバイスも、ご紹介しています。ポイントは下記のとおりです。
【1】自分が振り切れる総重量から選ぶ
【2】ヘッドが大きいドライバーが初心者向け
【3】ドライバースイングに求める性能から選ぶ
【4】ロフトが大きいドライバーはボールを上げやすい
【5】シャフトの長さやかたさもチェック
自分の使い方にぴったりの、ドライバーを選ぶために参考にしてみてくださいね。
【1】自分が振り切れる総重量から選ぶ
ドライバー選びでは、まず総重量が重要なポイントとなります。重すぎるモデルだと振り切れず、軽いとスイングが安定しないため、ボールを正確に飛ばせません。
個人差があるものの、20~40代の男性であれば、45.25インチ・約300gを基準にして試しながら、適切な重さを見つけましょう。体力・パワーがあるなら305g以上から探してみるのもひとつの方法です。逆にパワーの少ない方は、300g未満を試してください。
また、自分のヘッドスピードが分かるのであれば、40m/s以下なら290g以下、ヘッドスピード45m/s以上なら300g以上を目安に選ぶという手もあります。
【2】ヘッドが大きいドライバーが初心者向け
初心者の場合は、ミスへの許容性があるドライバーを選ぶのがポイントです。ヘッドが大きめのドライバーは、ミート率が高くてまっすぐ飛びやすいため、やさしく打ちやすいのがメリット。
また、フェースがおおきいぶん、ボールにあたりやすくて、フェース面のスイートエリアが広くなっています。ヘッド体積のルール上限は460ccとなっていますので、460ccに近いものを選ぶといいでしょう。
最近では、ドライバーのロフト角やライ角、フェース角などを変更できるタイプもあり、自分の球筋に合わせて、適宜変更できるのでおすすめです。
【3】ドライバースイングに求める性能から選ぶ
ドライバーの性能は、大きくわけてスライスしづらいモデルと、フックしづらいモデルの2種類。さらに、そのなかでボールが上がりやすいものや、抑えたボールを打ちやすいものなどにわかれます。
スライスを抑えてボールを上げやすいモデルは、やさしく打てるため初心者向けです。また、フックしにくく抑えたボールを打ちやすいものは、上級者向けとされています。商品説明などを読んで、各ドライバーの性能をチェックしてみてください。
【4】ロフトが大きいドライバーはボールを上げやすい
ドライバーのフェースの角度のことを、ロフトと呼びます。9.5度や10,5度など、いくつかバリエーションがありますが、10度以下のロフト角だと地面に対して垂直に近い状態になり、低く前方に飛ぶのが特徴です。
そのため、ボールが上がりにくいと感じている方や初心者なら、10~12度から選ぶほうが、使いやすいでしょう。
【5】シャフトの長さやかたさもチェック
ドライバーのシャフトは、45インチ台が一般的。長いと、ヘッドスピードが上がって飛ばしやすい半面、扱いづらくてボールが曲がりやすくなります。
シャフトが短いものほど、ヘッドスピードは出にくいものの、扱いやすいぶんミスを防げるのが特徴です。そのため、スイングスピードを上げるときや飛距離を伸ばしたいなら長め、方向性を重視するときや初心者は短めを選びましょう。
またシャフトのかたさは、やわらかい順からL、A、R、SR、S、Xにわかれています。L、Aは、やわらかいぶん飛距離が出やすくて、レディースモデルのみで展開されています。
かたいシャフトはボールをミートしやすいですが、飛ばすにはパワーが必要。標準より力がある男性はS、力がない場合はR、その中間ならSRを目安に試してみてください。
オートマチックに打つか操作性を求めるか スポーツライターがアドバイス
ゴルフライター
ドライバーはオートマチックに直進性の高いボールを打ちたいゴルファーと、操作性を求めるゴルファーでは選ぶべきドライバーが変わってきてしまいます。
オートマチックな性能のドライバーや自分でフェースを返してボールを捕まえに行くドライバー、またバランスよく設計されたドライバーなど、それぞれのクラブの性格を見極めて、最適なドライバーを選んでください。
ドライバーのおすすめメーカー・ブランド
数あるメーカー・ブランドの中でどれを選んだらいいか、初心者なら悩みますよね。ここでは、ドライバー以外にもさまざまなゴルフ用品を展開し、プロからも愛用されているおすすめをご紹介します。
TaylorMade(テーラーメイド):世界初、カーボン素材をフェースに採用
ゴルフ業界で革新的な技術を数々生み出しているアメリカ発のテーラーメイド。1979年に創業し、世界で初めて軽量なカーボン素材をフェースに使用したメタルウッドを展開し名を馳せました。
タイガー・ウッズやジャスティン・ローズといったツアープロから、アマチュアまで多くのゴルファーに使用されています。「ツイストフェース」「ハンマーヘッド」などオリジナリティあふれる機能を備えたモデルが多いです。
Callaway(キャロウェイ):AIなどの最新技術を用いた仕様が特徴!
アメリカで誕生したキャロウェイの技術力は高く、男女問わずプロに愛用されています。1991年に当時としては画期的だった大型メタルドライバー「ビッグバーサ」を発売。2019年には、AIを駆使して完成させた、よく飛ぶドライバー「EPIC FLASH」を世に送りました。
最新技術を用いたドライバーが多いので、飛距離を伸ばしたい方には特におすすめです。また所有欲を存分に満たしてくるはずでしょう。
DUNLOP(ダンロップ):捕まえやすいゼクシオにファン多し!
タイヤのメーカーとして知られているダンロップは、イギリス発祥のメーカーです。ゴルフ界でも数多くのブランドを展開しており、ドライバーでは「ゼクシオ」がよく飛ぶと人気を博しています。
ゼクシオのドライバーの特徴といえば、捕まえやすいモデルが豊富です。中でも、「ゼクシオ プライム」は、「ドローバイアスバルジ設計」を採用しており、普通にスイングしても飛びやすく、高い打ち出しと低スピンを実現しています。
ドライバーのおすすめ9選【初心者向け】
ここからはゴルフライターのtoyaさんと編集部が選んだおすすめのドライバーを紹介していきます。まずは、ヘッドが大きめで打ちやすく、シャフトが柔らかめで飛距離が出やすい初心者向けのドライバーです。
ゴルフライター
テーラーメイドのお家芸であるツイストフェースを採用した『SIMグローレウィメンズドライバー』。高MOIを実現したヘッドで前モデルの性能を総合的にアップさせたおすすめレディース用ドライバー。
高初速をサポートして飛距離につなげる
初速、弾道、飛距離、寛容性を兼ね備えたドライバーです。軽量のアルミニウムを使用することで余剰重量を作り出し、そのぶんソールにウエイトを配置。スピンが適切に調整されることで、高弾道に導いてくれます。
また、フルカーボンソールを合わせたヘッドは、軽量かつ空気抵抗をできるだけ抑制する設計になっており、ヘッドのスピードを上げやすいでしょう。
軽量でスピーディーに振りきれる
女性ゴルファーの飛距離を伸ばすために作られた、ウィメンズドライバーです。「EPIC MAXドライバー」をベースにしながら、軽量化を図りました。
10.5度のロフト角に加えて、大きめの12度もラインナップしており、ボールをしっかりつかまえて上げやすいのが魅力です。幅広いレベルの女性ゴルファーが使いやすいでしょう。

ゴルフライター
一般的なヘッドスピードの男性ゴルファーにおすすめしたいのが、安定した性能が持ち味の『VG3』です。
高弾道の捕まったボールが打ちやすく、コントロールと飛距離のバランスがいいドライバーです。

Titleist(タイトリスト)『VG3 ドライバー』
Titleist(タイトリスト)『TSi1 ドライバー』
BRIDGESTONE(ブリヂストン)『ファイズ ドライバー』
ドライバーのおすすめ9選【中~上級者向け】
次は最新テクノロジーを取り入れたドライバーや、コントロール性能が高い中~上級者向けのドライバーをご紹介していきます。
ゴルフライター
人気の『SIM2ドライバー』は、同じモデルの兄弟ドライバーの中では最も操作性を重視した設計。オートマチックなショットよりもフェースコントロールを積極的にしていきたいゴルファーにおすすめしたいです。

高反発性能で飛距離を伸ばす
溶接せずに作った、ボディ一体型のフェースが特徴のモデルです。トゥ側だけにスピードインジェクションが搭載されているため、余剰重量を生み出し、深く低い重心設計を実現しています。
また、スピードインジェクションは、反発性能をできる限り高めるための調整機能も可能にしました。初速が上がって、飛距離を伸ばしてくれるでしょう。
独自のウエイトポジションで叩いてもブレない
ウェイトポジションが3つ配置されており、すぐれた弾道調整機能が魅力のドライバーです。ヘッド後方部に約11%の比重が置かれているのが特徴で、重心が深く低いため、強いボールが打ちやすいでしょう。
チタンフェースは独自の薄型設計になっており、高初速を生み出してくれます。また、大きめのヘッドで走りやすく、安定して振り切れるでしょう。
スライスを抑えてまっすぐ飛ばす
右方向へのミスを抑えるために、 重心をヒール寄りに設計したドライバーです。ダウンスイングで起こる空気抵抗を抑えるための、独自のボーテックテクノロジーが特徴。
余計な振動を少なくすることで、インパクトゾーンでヘッドが安定するのが大きなメリットです。また、ヘッド後方部には高比重のウエイトを配置しており、従来モデルよりも慣性モーメントが高まっているので、より安定して叩けます。
インパクトの力をしっかり初速につなげる
ボディの剛性を高めながら、フェースのたわみ量をできるだけ大きくするために、AIが設計したドライバーです。フレーム状のパーツによって、インパクトのパワーがフェースにしっかり集中するため、高初速を生み出してくれます。
ドローバイアス設計でボールがかんたんにつかまえやすいほか、スピン量を適度に抑えてくれるため飛距離を伸ばせるでしょう。
どこで打っても初速が出る
スピードやボールのつかまりやすさなどを、スタンダードなレベルに設定されたドライバーです。中級者をメインにしながら、幅広いゴルファーの打点傾向に配慮してフェースの形状を設計。
その結果、どこでヒットしても高いボールスピードが出やすくて、やさしく飛ばしやすいでしょう。また、適度なドローバイアス設計を採用しており、ほどよくつかまりやすいヘッドに仕上がっています。
大きなたわみと高反発で優れた飛距離を実現
飛距離にこだわって作られたドライバーです。従来モデルより約2.3倍も高反発エリアが大きくなっており、しっかりとたわむフレーム、反発性能を高めてくれるフラットカップフェースを組み合わせています。
右方向へのミスショットをカバーし、すぐれた飛距離を実現してくれるでしょう。また、ブラックカラーとゴールドという高級感のあるデザインも魅力。
「ドライバー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ドライバーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのドライバーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ドライバーに関するQ&A
ボール初速が低い人に適したドライバーはどれ?

初速が出ない場合は、打点がばらついている可能性があります。
高慣性モーメントのドライバーからつかまりやすいと感じるモデルを探し、打ち出し角やスピンが適切になるようロフトを選定してください。
スピンが多くて打ち出し角が高いときはどう選ぶ?

スライスしてしまい、打ち出し角とスピン量がどちらも多くなる場合は、つかまりやすいドライバーから、ブレずにまっすぐ飛ぶモデルを選びましょう。
また、分厚いディープフェースのドライバーは、ボールが上がりにくくてスピンを抑制できるため、上がりすぎを防ぐために役立ちます。
スピンが少なくて打ち出し角が低いときはどう選ぶ?

スピンや打ち出し角が不足して飛距離が出ない場合は、使用中のドライバーより、ロフト角の大きいものに変えてみましょう。
ボールがつかまって上がりやすい10.5度以上を選ぶのがベターです。
そのほかのゴルフのおすすめアイテム 【関連記事】
自分にぴったりのドライバーでしっかり飛ばそう
ドライバーは、飛距離を大きく稼ぐ重要なゴルフクラブです。自分のプレーやパワーに適したモデルを選ぶことで、飛距離をできる限り伸ばせます。
初心者であれば、ヘッドが大きめで、ロフト角が10.5度以上のモデルから選ぶとやさしく打ちやすいでしょう。シャフトの長さやかたさも打ちやすさに大きく影響するため、ヘッドとあわせてしっかり適したものを検討してください。
今回ご紹介した選び方のポイントやおすすめ商品も参考にしながら、あなたにぴったりのドライバーを活用しましょう。
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小学生から地元のスポーツ少年団で野球を始め、中学校ではシニアリーグに所属してジャイアンツカップ出場。高校生になり軟式野球部に所属して全国大会優勝という経歴がある。俊足巧打の外野手で核弾頭タイプ。 現在は30歳を過ぎてから始めたゴルフにハマり、ゴルフライターとしてデビューしはや5年。ついに自身のラジオ番組まで持つようになった。 趣味はゴルフに釣り、カメラマンとして撮影を行ったり、コスメコンシェルジュとしてモデルへのメイクも手掛ける。