冷蔵庫の掃除の目的は2つ
冷蔵庫の掃除には冷蔵庫内の整理整頓と、庫内や庫外の汚れをきれいにして除菌するという2つの目的があります。
冷蔵庫のなかには古い食材がそのままになっていることも多く、それらを廃棄してつねに正しい保管をすることが大事です。
庫内や庫外に野菜の泥がついたり魚のドリップがこぼれたりしたのを放置すると、雑菌やカビの原因になります。
食品を保存するための冷蔵庫ですから、いつもキレイに掃除するようにしましょう。
冷蔵庫の掃除方法と手順
冷蔵庫を掃除するにはキレイにするポイントがあります。効率よく掃除できるように手順を紹介しながら、お手入れするコツについてもお伝えしましょう。
事前の準備と用意するもの
冷蔵庫の掃除には大きく分けると3つのやり方があります。「ついでに掃除」「ふだんの掃除」「念入りの掃除」の3つです。それぞれに準備と用意するものが異なるので、ご紹介しましょう。
「ついでに掃除する」ポイント
冷蔵庫をいつもキレイにしておくには、「ついでに掃除する」ことが大事です。
ポイントは、冷蔵庫のなかに期限切れの古い食材を見つけたらすぐに捨てること。液だれなどがあったら、その場で拭き取ったり、アルコールスプレーなどで除菌したりすること。
事前に準備しておきたいのはふきん、またはマイクロファイバーのクロス。アルコール除菌剤などです。
「ふだん掃除する」ポイント
冷蔵庫をふだんから定期的に掃除するときのポイントは、冷蔵庫の上部・背面・床とのすき間などホコリが溜まる部分を掃除することです。
事前の準備としては、窓を開けて換気扇を回し、空気の流れをよくしておくこと。用意するものは、化学モップや掃除機、ふきん。化学モップや掃除機は冷蔵庫の外側のホコリを除去します。
「念入りに掃除する」ポイント
気付かないうちに冷蔵庫のなかに古い食材が溜まってしまいます。念入りに掃除をするときは、庫内の中身を取り出す必要があり、事前にコンセントを抜いてください。
準備するものは、酸素系漂白剤か台所用洗剤、スポンジ、ふきん、化学モップか掃除機、ゴム手袋、クーラーボックス、脚立など。クーラーボックスは冷蔵庫内の食品を一時的に保管します。脚立は冷蔵庫上部のホコリ取り用です。
食材を整理する
食材を整理するときのコツは、毎日使用するものは取り出しやすい定位置にすることです。冷蔵庫は食材を出し入れしているうちに、バラバラに保管してしまいがち。一旦、中身を取り出して整理し直します。
そのときに賞味期限切れのものや、古い食材は廃棄処分にしてください。百円ショップの収納ケースを活用すると食材を整理しやすくなります。
トレーなどを掃除する
冷蔵庫内のトレーは液だれなどで汚れがこびりついているので、まず取り外してください。
酸素系漂白剤(または台所用洗剤)を40~50度のお湯に溶かし、それにスポンジを浸して軽く絞ってトレーの汚れを拭き取ります。
ポイントはキズがつかないようにスポンジのやわらかい面を使うこと。汚れが取れたら水で漂白剤を洗い流し、乾いたふきんで拭き、乾燥させます。
冷蔵庫内を掃除する
冷蔵庫のなかを掃除するときは、漂白溶液に浸して軽く絞ったふきんを使って庫内を拭きます。次に水に浸してかたく絞ったふきんで漂白剤を取り除いてください。
パッキン部分にカビがあるときは、カビ取り剤か塩素系漂白剤の原液を塗って10分ほど放置。その後、水拭きしてカビ取り剤を取り除きます。
ポイントは、洗剤が乾いたあとでアルコール除菌剤をスプレーすること。また「塩素系」と「酸性タイプ」の洗剤を混ぜると有毒ガスが発生するので気をつけてください。
給水タンクや浄水フィルタも忘れずに
給水タンクや浄水フィルターも長く使っていると、氷がカルキ臭くなります。また汚れや黒いヌメリがつくと雑菌やカビが繁殖するので、定期的に掃除が必要です。
飲み水や氷など直接口にするので、洗うときは洗剤などを使わずに水を浸したスポンジで洗い流します。
浄水フィルターは定期的な交換が必要ですので、冷蔵庫の説明書で確認してから新品を取り寄せてください。
冷蔵庫の外側もキレイに
冷蔵庫の外側を掃除するポイントは、ふだん目が届かない上部や背面、床のすき間に溜まったホコリを除去することです。
化学モップか掃除機でホコリを取りますが、汚れがこびりついているときは水に浸して固く絞ったふきんに洗剤をスプレーして拭いてください。
下から上に向かって拭くと、液だれを防止できます。液だれは取れなくなることがあるので要注意です。
冷蔵庫をキレイに使っていくためのコツ
冷蔵庫の掃除で苦労しないためには、ふだんからキレイに使う必要があります。使い方を多少変えるだけで、冷蔵庫をいつもキレイな状態にしておけるポイントをご紹介しましょう。
食材を入れすぎない
ふだんから気をつけたいポイントは、冷蔵庫に食材を入れすぎないことです。たくさん入れすぎると奥に置いた食材や食品に目が届かなくなり、腐敗に気づきにくくなります。
腐敗した食材を放置すると、そこから雑菌やカビが繁殖して冷蔵庫内が汚れる原因になることも。冷蔵庫の奥が見える程度に食材を入れるように気をつければ、庫内の汚れを防げます。
魚や肉の保存方法をしっかりと
冷蔵庫内をキレイに保つには、肉や魚の保存法がとても重要です。お店で売られているパッケージのまま入れると、ドリップという赤い組織液が染み出す恐れがあります。
肉や魚は保存用の袋に入れたり、真空パックに保存したりするのがポイント。また長時間保存しないで早めに消費するよう心がけてください。そのためにはすぐ目について、取り出しやすい場所に保存するようにしましょう。
冷蔵庫の温度管理も重要
冷蔵庫の温度管理も、庫内をキレイに保つために必要なことです。一般的に冷蔵庫内の温度は10度以下に保ちます。冷凍庫の場合はマイナス15度以下が目安。この温度なら細菌の繁殖を防げます。
夏の暑い時期などは、頻繁にドアを開け閉めしないよう気をつけることが大事です。外気が流れ込んで庫内の温度が上昇してしまう可能性が高くなります。冷蔵庫の説明書を読んで、適切な温度管理ができるようにしてください。
汚れたらすぐにキレイにする
誰にでもできる冷蔵庫をキレイに保つ方法は、付着した汚れに気づいたらその場ですぐに取ること。基本的なことですが、意外と見落としがちなポイントです。
料理をしたあとで汚れを取ろうと思っても、つい忘れてそのままになってしまった経験は誰にもあることでしょう。すぐに取っておけばキレイさをたもてるのに、うっかり放置すると汚れがこびりついて取れにくくなります。
専門の業者を利用してみるのもひとつ
冷蔵庫を掃除したいと思っていても、忙しくてなかなか実行できない方もいることでしょう。思い切って掃除しようと中身を取り出してみたら、汚れが蓄積して手に負えないというケースもあります。
そのようなときは専門の業者にクリーニングを依頼するのもひとつの方法です。プロに頼めば冷蔵庫の隅々まで洗浄と除菌をしてくれます。
いろいろな業者がありますが、「ダスキン」や「おそうじ本舗」では冷蔵庫クリーニングも取り扱っています。
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編集部まとめ
冷蔵庫は食生活になくてはならない家電のひとつです。冷蔵庫がなければ食材を新鮮なまま保てませんし、毎日買い出しにいくことになりかねません。
私たちの生活に必要不可欠な冷蔵庫ですが、定期的に掃除しないと汚れが溜まって雑菌やカビが繁殖する恐れがあります。それを防ぐために、冷蔵庫の掃除のコツをご紹介しました。
大事なことは、ふだんからキレイな状態に保つということ。そして冷蔵庫の奥が見渡せる程度に食材・食品を入れることです。ご紹介した方法を参考に、自分に合ったやり方で冷蔵庫を掃除してみてください。
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