大型冷蔵庫の選び方
大家族やまとめ買いに重宝する「大型冷蔵庫」。本記事では、大型冷蔵庫の選び方のポイントをご紹介します。ポイントは下記6点。
【1】容量
【2】設置場所とサイズ
【3】ドアの開閉方法
【4】年間消費電力(コスト)
【5】デザイン性
【6】メーカーごとの特徴をチェック
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】容量から選ぶ
まず冷蔵庫の大きさ・容量には、だいたいの目安があります。
1人用......240L
2人用......310L
3人用......380L
4人用......450L
5人用......520L
上記の目安から、例えば4人家族向けなら450Lをひとつの基準にして、「作り置きをたくさんしたい」「子供が食べ盛り」といったニーズに合わせて500Lにする・・・というように容量を決めていきましょう。
一般的に400Lを超えると大型冷蔵庫といわれますが、500Lを超えるモデルも多数発売されています。さらには大家族や作り置きを大量保存したい方などのために、700L以上の超大型冷蔵庫も販売されています。
冷蔵庫は容量いっぱいに詰め込んで使うと冷蔵効率が落ちますので、使いやすさの観点からもできる限り大きめを購入するほうがよいでしょう。
【2】設置場所とサイズをチェック
ファミリー用の大型冷蔵庫を選ぶ際には、できるだけ大容量のモデルを選ぶのがおすすめです。なぜなら、冷蔵庫に入らないから食材の購入をあきらめる……といったことがなくなりますし、容量に余裕がある方が使い勝手がいいからです。
しかし、大容量モデルはどうしてもサイズが大きくなるため、自宅の冷蔵庫置き場に設置できるかどうかが重要なポイントになります。奥行きもそうですが、まずは横幅をしっかりとチェックしましょう。大型冷蔵庫選びの最初のステップは横幅を測ることからスタートします。
注意:搬入経路は必ず確認しておこう
置き場所のサイズは測っても、そこに搬入するまでの廊下やドアが通れないことや、階段で上げられないことがあります。とくにアパートやマンション、メゾネットの2階以上にお住まいの場合は、希望する場所に冷蔵庫が設置できるか確かめてから注文しましょう。たとえば、エレベーターでは開口部の幅と高さが重要です。
また、玄関の幅やドアノブの出っ張り部分や階段の手すり、壁の凹凸部分など思いがけない場所がひっかかり冷蔵庫が搬入できないことがあります。一般的には本体の形状に10cm以上の幅が必要になるので、らせん階段なども注意が必要です。
【3】ドアの開閉方法をチェック
冷蔵庫の扉には、主に右開き、左開き、観音開き(フレンチドア)、両開きがあります。設置位置などによって変わりますので、こちらもしっかりチェックしておきましょう。
●右開き・左開き(片開き)タイプ
冷蔵庫の扉で一般的なのは右開き・左開きのタイプです。キッチンの置き場所によって右か左を選びます。料理をしているとき、冷蔵庫の扉の開けやすさはとても重要。料理がはかどるように、開けやすい方向を選んでください。
また、料理をする方の利き手によってもドアの開けやすさは変わります。さらに生活動線も考えて選ぶ必要があるでしょう。
●両開きタイプ
左右どちらからでも扉を開けられるのが、両開きタイプの冷蔵庫。設置場所や利き手にとらわれずに開けられるのがメリット。利き手の違う家族がいる場合に便利です。
また引っ越しが多い家庭にもうってつけでしょう。引っ越し先の配置の向きなどに悩むことなく冷蔵庫を設置できるので、狭いキッチンでもスムーズにドアを開けられます。
●観音開きタイプ
観音開きタイプはフレンチドアとも呼ばれます。真ん中から左右に開くので、ドアが2枚になっているタイプ。1枚ドアよりもドア幅が狭いので、動線をふさがずに設置できるのがポイントです。狭いキッチンに向いています。
観音開きのドアは300Lの冷蔵庫ではモデルが少ないので、どうしても観音開きタイプがほしい方は容量の大きいモデルを探してみてください。
【4】デザイン性をチェック
大型冷蔵庫は人の背丈ほどの大きさで目につくサイズのため、インテリアとの調和を意識するとより空間を美しく演出できます。キッチンと色を合わせても構いませんし、好みの色で選ぶ方法もよし。
冷蔵庫の色といえば白やシルバーなどが定番です。このほかブラウンやグリーン、ブラック、ブルーなどのカラーバリエーションがある大型冷蔵庫も多いです。インテリアに合わせたカラーを選ぶといいでしょう。
【5】年間消費電力をチェック
冷蔵庫は一度使いはじめると、電源はつねに入れっぱなしになります。とくに大型冷蔵庫となれば、それだけ電気使用量が増える傾向があります。
ただし、各メーカーも技術向上に努めていて、同じ大きさの冷蔵庫であれば新しいものほど消費電力を低く抑えられるようになってきました。ランニングコストをみると古い冷蔵庫より、新しい冷蔵庫に変えたほうがお得な場合もあります。「省エネ」製品が多数販売されているので、チェックしましょう。
【6】メーカーごとの特徴をチェック
パーシャル室や氷温ルームの搭載、まんなかが野菜室か冷凍室かなど、メーカーや製品によって付加機能があります。「作り置きが多いから冷凍室は広めがいい」「野菜が多く、出し入れが大変だから「まんなか野菜室」希望」など、ご家庭の生活スタイルに合わせた製品だと、ストレスを感じず活用できます。
冷蔵庫は、大抵長期間ほぼ毎日使う家電です。購入前から「これは不便だな」と思うことがないよう、しっかり見比べて選びましょう。
大型冷蔵庫おすすめ4選
ここまで紹介した大型冷蔵庫の選び方のポイントをふまえて、家電ジャーナリストの安蔵靖志さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

野菜の鮮度保持に注力したまんなか野菜室モデル
野菜室が真ん中で出し入れがしやすいなど、野菜室の使い勝手と機能にこだわったモデルです。「もっと潤う摘みたて野菜室」には、野菜の鮮度を保つために高湿環境を維持する「ミストチャージユニット」に加えて、野菜から出るエチレンガスを二酸化炭素と水に分解するプラチナ触媒を搭載しています。
手をかざすと光るスイッチに軽く触るだけでドアが開く「タッチオープンドア」の使い勝手のよさも魅力です。USBポートを搭載するなど、スマートフォンとの連動も視野に入れた冷蔵庫です。

肉・魚、野菜の鮮度保持機能が充実
「氷点下ストッカーD」と「切れちゃう瞬冷凍」という機能により、食品を無駄にすることなく使いきれるのが魅力です。「1週間に1度まとめ買いをする」「週末に1週間分作り置きをしておく」といった家庭におすすめ。
また、野菜室が真んなかに配置されているため、キャベツなどの重い食材も体に負担をかけることなく出し入れすることが可能。さらに、LEDの照射により野菜のビタミンや甘さの上昇が期待できる機能があるのもポイントです。
「大型冷蔵庫」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 大型冷蔵庫の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの大型冷蔵庫の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、大型冷蔵庫の選び方やおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、設置場所とサイズを十分に確認しつつ、ドアの開閉方法、食材の鮮度保持機能、メーカー独自の機能といったポイントを生活のイメージを持つことで、快適な冷蔵庫を選ぶことができます。さらに、年間消費電力(コスト)やデザイン性も考えると、お得でインテリアとしても活用できるでしょう。
人の背丈よりも大きい大型冷蔵庫はキッチンでも目立つ存在。好みのデザインかどうかも重要です。本記事を参考に、ぜひ自分の生活にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。