スリム冷蔵庫を使うメリット・デメリット 狭いスペースにもピッタリ!
一般的に幅60cm以下の冷蔵庫を指すスリム冷蔵庫。一人暮らし用や2代目の冷蔵庫として人気があります。そんなスリム冷蔵庫を使うメリット・デメリットを挙げるならば、次の通り!
【メリット】
・省スペースで使える。
・大型冷蔵庫を買うよりもコストを抑えられる。
・必要最小限のものだけを入れられる。
【デメリット】
・収納力が足りないことがある。
・容量が多いと縦に長くなる。
・大型冷蔵庫よりも機能が少ないことがある。
メリットとデメリットを把握したうえで、あなたのライフスタイルに合ったスリム冷蔵庫を選びましょう!
冷蔵庫の容量の目安 丁度いい大きさを見極めましょう!
冷蔵庫の容量の目安を決めるのは使用する人数が大事なポイントです。
【目安となる計算式】
70L×人数+100L(備蓄容量)+70L(予備容量)
上記の式が一般的な冷蔵庫の容量を図る式となります。
当てはめると、
1人用......240L
2人用......310L
3人用......380L
4人用......450L
5人用......520L
となります。
もちろん、中高生のお子さんがいる家庭や外食が多めの家庭など、家族構成によって誤差はありますが、基本は上記の計算で問題ないので、ピッタリの容量の目安を想像しておきましょう。
大きいサイズの冷蔵庫やもっと色んな種類の冷蔵庫を探したいという人は、▼こちらの記事がおすすめです。
スリム冷蔵庫の選び方 ポイントをご紹介!
それでは、スリム冷蔵庫の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】高さ・奥行き
【2】設置スペース・搬入経路
【3】ドアの開き方
【4】棚・引き出し
【5】省エネ性能・年間消費電力量
【6】AI搭載・スマホ連携機能
【7】デザイン
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】高さ・奥行きのサイズをチェック!
スリムな冷蔵庫となってくると、幅が広いものと比べて容量が小さくなりがちです。そうすると限られたスペースに食材を詰めなければならず、備蓄が多い方は少し苦労をするかもしれません。
そうならないために、幅がスリムでも高さや奥行きが大きめのものを選びましょう。
設置スペースに収まる最大容量のモデルを選ぶことをおすすめします。
【2】設置スペースや搬入経路をチェック!
基本的に、冷蔵庫を設置する場所には、上部5cm以上、左右5mm以上の放熱スペースの確保が必要とされています。
搬入の際には、冷蔵庫+10cmの幅が必要なことが一般的。玄関やマンションのエレベーター、廊下の幅などもあらかじめ確認しておきましょう。また、冷蔵庫を稼働するためのコンセントがあることも必ずチェックしてくださいね。
冷蔵庫のサイズだけでなく、搬入や設置のことを頭に入れて商品を選ぶことが大切です。
【3】ドアの開き方をチェック
冷蔵庫にはおもに左開きと右開き、観音開きがあります。実際に冷蔵庫を設置する場所や利き手、キッチンでの動線などを考慮しつつ、どれが開きやすいか選びましょう。
たとえば、部屋の角部分に設置する場合、壁がある方向と冷蔵庫のドアの開く方向が同じだと壁にドアがぶつかってしまって全開できないことがあります。
左側に壁があるなら右開きを、右側に壁があるなら左開きの冷蔵庫を選ぶようにしましょう。
引っ越し前に冷蔵庫などの生活家電を先に購入しておきたいときや、転勤や引っ越しなどで部屋の間取りが変わってしまう可能性があるときは、両開き・観音開きの冷蔵庫を選びましょう。
両開きはドアが1枚ですが左右どちら側からも開けられる冷蔵庫。観音開きはフレンチタイプとも呼ばれ、2枚ドアが中央から左右に開くタイプ。スペースに限りがある場所でも開きやすい特徴があります。
【4】棚や引き出しをチェック!
一目で何がどこにあるかわかるように、冷蔵庫の中身は整理しておきたいもの。棚の高さを自由に変えられるものなら、食材の高さに合わせて分かりやすく分類することができます。
また、チルド室、野菜室など、食材の特性に合わせて分類できるスペース(引き出し)があると、生鮮食品の鮮度に合わせた保存ができますよ。
【5】省エネ性能・年間消費電力量をチェック
ほとんどすべての冷蔵庫には年間消費電力量が示されており、これを計算することで年間の大体の電気代を調べることが可能。
1kWhを主要電力会社の平均27円とすると、電気代の計算式は「27(円)× 年間消費電力量(kWh)」となります。
たとえば年間308kWhと消費電力量が書かれている場合は、27×308でおよそ年間8,316円という計算に。この数値が少ないほうがもちろん電気代はかかりづらくなります。年間消費電力量も気にするようにしましょう。
【6】AI搭載やスマホ連携機能をチェック!
便利なスマート家電が増えている中、スマホと連携して庫内温度や設定などを管理することができる冷蔵庫が増えています。中には、AIが個人のライフスタイルに合わせて温度設定してくれたり、レシピ検索などができたりするものも。
一人暮らしの方や家事が忙しく少しでも負担を減らしたい方は、AI機能やスマホ連携があるものを選ぶと、暮らしがもっと楽になるでしょう。
【7】デザインで選ぶ
スリムな冷蔵庫というのはキッチン全体を引き締まらせ、スタイリッシュに見せるのに非常によいアクセントになります。
ひとり暮らしで自炊をあまりしない方など、冷蔵庫の使用頻度が高くなく、とにかくキッチンをおしゃれに見せたいという場合は、形や見た目を重視したモデルを選択するとよいでしょう。
一方で使用頻度が高く、機能性を求めるという方は少し大きめでも使いやすいものを選ぶほうが後々ラクです。
>>>家電のプロからのアドバイス
搬入経路の確認も忘れないようにしましょう
近年の冷蔵庫は熱効率や放熱技術が上がってきており、冷蔵庫と壁の隙間が狭くても大丈夫になってきています。
設置をする際の目安ですが、横は5mm、背面はピッタリ、上部は10cm程度の空きがあれば問題なく使用することができるでしょう。つまり幅は冷蔵庫の幅+1cm程度あれば大体設置するのには困りません。
ただ、搬入も考えると少し話は変わってきます。搬入の場合は冷蔵庫の大きさ+5~10cm程度が理想です。これ以上狭くなってしまうとぶつけてしまったり、無理に入れて家の壁にキズをつけたりする可能性も出てきます。
搬入経路も考慮して冷蔵庫を選ぶようにしましょう。
スリム冷蔵庫おすすめモデル 容量別にご紹介!
それでは、おすすめのスリム冷蔵庫をご紹介いたします。
▼おすすめ|一人暮らし向け
▼おすすめ|ふたり暮らし向け
▼おすすめ|ファミリー(3~5人家族)向け
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼スリム冷蔵庫おすすめ4選【一人暮らし】
上記でご説明した「70L×人数+100L(備蓄容量)+70L(予備容量)」の計算式だと、一人暮らし用の冷蔵庫で目安となるのは240L。
一人暮らし用の冷蔵庫をプロの家電販売員のたろっささんに選んでもらいました。
幅50cm以下! 超スリムタイプ
左開き、右開きどちらにも対応した「つけかえどっちもドア」を採用した、幅49.5cmの超スリムな冷蔵庫。
冷凍室も55Lとスリムながら大容量。霜取り不要で手間いらずです。また、野菜や果物をフレッシュに保存できる野菜ケースが冷蔵室についています。
庫内のニオイや雑菌を抑える脱臭・抗菌効果もあります。天板は電子レンジを置ける耐熱タイプ。あれこれ欲張りな人も大満足の商品です。
幅約48cmのスリムでかわいいレトロデザイン
レトロかわいい色合いが女性を中心に大人気の冷蔵庫。まろやかなカラーとシルバーのパーツの組み合わせがなんともおしゃれです。
幅は約48cmと超スリムながら、114Lのたっぷり容量。2Lのペットボトルが3本入るドアポケットもついています。
霜取りは必要なので多少手間はかかりますが、デザイン性重視の方にはぴったりです。
収納力バツグン! スリムなのに大容量
自炊派の一人暮らしや外食派のふたり暮らしに丁度いい容量265L。大容量なのにスッキリとした見た目で、キッチンやインテリアに調和します。
野菜室は真ん中にあるから、お買い物後の出し入れもラクラク。高さを調整できる棚や幅のあるドアポケット、チルドルームと収納力もバツグンです。
【幅60cm以下】多機能で使い勝手がいい薄型
約280Lで驚きのコストパフォーマンスを誇るハイセンスの冷蔵庫です。
この大きさ、この容量では珍しい3ドアタイプになっており、野菜室と冷凍室が分かれているのが特徴。冷蔵室と冷凍室の温度調節を行なえるボタンもついており、まとめ買いをして急速冷蔵をしたい場合などにもすぐに設定ができます。
幅も55cmとスリムで、ひとり暮らしから自炊が少なめのふたり暮らしまでさまざまな生活に合わせることが可能です。
▼スリム冷蔵庫おすすめ2選【ふたり暮らし】
上記でご説明した「70L×人数+100L(備蓄容量)+70L(予備容量)」の計算式によると、ふたり暮らし用の冷蔵庫で目安となるのは310L。
ふたり暮らし用の冷蔵庫をプロの家電販売員のたろっささんに選んでもらいました。
たっぷり冷凍室!
シャープ独自の「プラズマクラスターイオン」で庫内を除菌。さらにハンドル部分などが抗菌仕様になった、いつでもクリーンに使える安心の冷蔵庫です。
冷凍室は何と4段の引き出し式。まとめ買いした食品も作り置きのおかずもたっぷり冷凍保存できます。
幅66.5cmと少し大きめではありますが、この容量と機能で10万円以下はかなりオトク。(価格は時期により変動します。)コスパに優れた商品と言えるでしょう。
▼スリム冷蔵庫おすすめ2選【ファミリー】
上記でご説明した「70L×人数+100L(備蓄容量)+70L(予備容量)」の計算式によると、3~5人家族の場合のファミリー用の冷蔵庫で目安となるのは380L~520L。
ファミリー用の冷蔵庫をプロの家電販売員のたろっささんに選んでもらいました。
大容量なのに幅60cm!
傷が付きにくくいつまでもキレイに使える冷蔵庫。400L以上のたっぷり大容量ながら、幅60cmという細さを実現したファミリーにうれしい商品です。
野菜の鮮度を長持ちさせる「新鮮スリープ野菜室」を採用し、まとめ買いした野菜もフレッシュに。
冷凍室も112Lとたっぷり入ります。収納スペースが3段になっているので、アイスや作り置きおかずなどを分類して冷凍保存できますよ。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 冷蔵庫の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの冷蔵庫の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スリム冷蔵庫の選び方をおさらい まとめ
本記事では、スリムな冷蔵庫の選び方やおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
【目安となる計算式】
70L×人数+100L(備蓄容量)+70L(予備容量)
上記を前提に、スリム冷蔵庫を選ぶときのポイントは次の通り!
【1】高さ・奥行き
【2】設置スペース・搬入経路
【3】ドアの開き方
【4】棚・引き出し
【5】省エネ性能・年間消費電力量
【6】AI搭載・スマホ連携機能
【7】デザイン
冷蔵庫は、一度買うと簡単に買い換えられるものではありません。自分の気に入ったデザインだけで決めるのではなく、ライフスタイルにあわせた機能性も十分に検討し、納得して購入してください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。