トレーニング用のマグカップは、いつから必要?
ママの母乳や哺乳瓶のミルクを飲んでいた赤ちゃんも、生後5〜6ヶ月頃になると離乳食が始まるため、白湯や麦茶などの水分を今までとはちがった形で摂っていく必要性がでてきます。
トレーニングマグカップに関して、具体的な開始時期はいつから、という決まりはありませんが、離乳食初期に使い始める方が多いようです。赤ちゃんによって開始時期は異なるので、赤ちゃんとパパやママに合ったタイミングで使い始めれば問題ないでしょう。
そもそも、トレーニング用マグカップとは、赤ちゃんが自分でストローやコップを使って、飲み物を飲めるようになるための練習用マグカップのことをいいます。
トレーニング用マグカップの選び方
保育士でありベビーシッターのすぎ けいこさんのアドバイスもご紹介しています。赤ちゃんにぴったりのトレーニングマグカップを選ぶ際に参考にしてみてくださいね。
飲み口のタイプで選ぶ
トレーニング用マグカップの種類には、スパウトマグ、ストローマグ、コップ型と、3つの代表的な型があります。それぞれに適した月齢の目安もあるので、赤ちゃんの成長に合わせて選んでいきましょう。
スパウトマグ|離乳食初期の5~6か月頃の赤ちゃんにおすすめ
ストローよりも広い飲み口になっているマグカップです。
飲み口の先端に小さな穴が開いていて、容器を傾けると自然に飲み物が出てくるので、ストローをうまく吸えない赤ちゃんでもかんたんに水分を補給することができます。母乳や哺乳瓶を卒業して、飲み物を飲むための最初の練習用マグカップとして、使用する方が多いタイプです。
練習を始めた初期のころは、哺乳瓶の乳首との硬さの違いに赤ちゃんが戸惑うことがあります。その場合にはスパウトの乳首の硬さをいくつか試してみるとよいでしょう。
ストローマグ|唇で食べ物を挟むことができる8か月頃の赤ちゃんにおすすめ
飲み口の部分がストローになっているタイプ。
ストローは柔らかくて吸いやすくなっています。唇や舌の使い方が哺乳瓶とは違うので、赤ちゃんが自ら口で吸う力が必要になります。
ストローに慣れていない子や吸う力が弱い子はうまく飲めないことがありますが、蓋を押すと圧力で飲み物がストローに出てきて飲みやすくなるタイプなども発売されています。シリコン製などの柔らかい素材からスタートすると練習しやすいですよ。
コップ型|トレーニング用マグカップに慣れてきた1歳頃の赤ちゃんにおすすめ
ストロータイプに使えるようになったら、次はコップタイプです。
コップタイプは、コップに直接唇をつけ容器を傾けて飲み物を飲むため、うまくいかずこぼしたりすることもあるでしょう。両側に持ち手がついているものや、ふたの一部に飲み口がついているもの、出てくる飲み物の量が調節できるものなど様々なタイプがあります。
容量は月齢に合わせて選ぶ
赤ちゃんのトレーニング用マグカップは哺乳瓶からの卒業を目指して活躍しますが、月齢によって赤ちゃんの飲める量には差が出ます。ほとんどのトレーニングマグカップには、対象年齢が記載されているので、それを参考にすれば問題はないでしょう。
月齢に合った容量の目安は下記になります。
1歳未満の赤ちゃんには、150ml~200ml程度
1歳過ぎの赤ちゃんには、300ml~
大きくなっても使いたいと、容量の大きい商品を選ぶと、重すぎて赤ちゃんが持てない場合もあります。トレーニングマグカップを持つ手の力も赤ちゃんひとりひとり違います。赤ちゃんのペースに合わせて様子を見ながら、少しずつ量を増やしていきましょう。
お手入れのしやすいものを選ぶ 洗浄や消毒がかんたん!
カップなどをまだじょうずに扱えない赤ちゃんが使うトレーニング用マグカップはとても汚れやすくなります。そのため、こまめなお手入れが欠かせません。
基本的に洗浄の際は、ストローやフタ、パッキンなど、すべてのパーツを外します。そのため、分解しやすく組み立てやすい、かつパーツが少ないタイプを選ぶとお手入れがかんたんにすみます。
ストローの内部が汚れやすいストロータイプの場合は、煮沸消毒や赤ちゃん用漂白剤が使えるか、などもお手入れのポイントです。洗いやすくお手入れがしやすいマグカップを選びましょう。
専用のブラシで常に清潔に!
赤ちゃんのトレーニング用マグカップは、すべて外して洗うのが基本。とくにストローの内部やフタの隙間などこまかい部分は汚れやすいため、専用のブラシや綿棒などを使ってしっかり洗う必要があります。
各メーカーからもさまざまな赤ちゃん専用のブラシ(哺乳瓶ブラシなど)が販売されています。しっかり衛生管理に気をつけながら、清潔なマグカップがいつでも使えるようにしておきましょう。
洗浄消毒や食器洗浄機が使用できる商品が便利!
赤ちゃんのトレーニング用マグカップは生後3カ月ごろから使えるものがあり、月齢が進むほど使用頻度も増してきます。マグカップの使用頻度が上がれば、それだけお手入れもたいへんになってくるでしょう。
そのため洗いやすさのほかに、食器洗浄機に対応していることや電子レンジ消毒・薬液消毒・煮沸消毒ができることも大事なポイントです。
こぼれにくいものを選ぶ
ほとんどの赤ちゃんのトレーニング用マグカップは、持ちやすいようにハンドル(持ち手)があり、マグカップを振り回すのもかんたん……。まだ上手に飲めないうちは、癇癪(かんしゃく)を起こしマグカップを振り回してしまう赤ちゃんも珍しくありません。
赤ちゃんがマグカップで遊びだして、倒されてしまうとあとかたづけは大変です。トレーニング用マグカップに慣れ、上手に扱えるようになるまでは、倒してもこぼれにくい商品、漏れにくい商品を選びましょう。
出てくる水分量を調節できるタイプや、密閉力が高いシリコン製のふたがついているタイプなどは、マグカップをおもちゃだと思っている赤ちゃんや、元気すぎて振り回してしまう赤ちゃんにはうれしい商品です。
外出用には持ちやすく漏れにくいものを
マグカップのフタが密閉構造になっているものなら、バッグのなかで漏れることなくお出かけができます。保冷機能つきで持ち手が収納できるなどの工夫がされているものも。外出することの多い赤ちゃんには、ストローマグタイプがおすすめです。
ただ、ストローからの逆流には注意が必要です。ストローマグは密閉性が高いため、カップの内圧が変化すると逆流が起こることがあります。たまにフタを開閉して、気圧を確認してあげましょう。
トレーニング用マグカップおすすめ13選 ベビーシッターと編集部が選ぶ
ここからは、紹介した選び方のポイントをもとに厳選したおすすめ商品をご紹介! 赤ちゃんのトレーニング用マグカップを選ぶ際にはぜひ、参考にしてみてください。
どんな姿勢でも飲めるオーストラリア生まれのマグ!
b.box(ビーボックス)は、オーストラリア生まれのベビー用品専門ブランド。すべての赤ちゃんや親御さんのために、よりよい素材と設計を提供することを目指し、数多くの受賞歴があります。
衛生面にも配慮され、パーツはすべて外して洗えるため清潔さがたもちやすい設計です。また、ストローには重りがついているので飲みものと一緒に動き、赤ちゃんがどんな体勢でもかんたんに最後まで飲み切れます。
360度どこからでも飲めるミラクルカップ
アメリカでも多くの支持を得た漏れにくさが魅力のMunchkin(マンチキン)の『ハンドル付ミラクルカップ』。歯科医が推奨する吸い口のないミラクルカップは6カ月ごろからコップで飲む練習がはじめられる赤ちゃんのトレーニング用カップです。
逆さにしても漏れにくく唇で挟むだけでどこからでも飲めるのがポイント。パーツが少なく、分解しやすいのでお手入れがとてもかんたんです。フタもついているので、持ち運びもできます。

特徴的なデザインがかわいいトレーニングマグ!
角がニョッキリ伸びたような個性的なデザインが人気なのは、ドイツ生まれのNUK(ヌーク)『PMCラーナーボトル』です。ハンドルは長めで握りやすく、滑り止めがついていて赤ちゃんが自分の手でマグを持つのをサポートします。
ハンドルの取り外しもでき、吸い口は同じブランドの別売りニップルにつけ替え可能。赤ちゃんの成長に合わせて使用できるトレーニングマグカップです。

こまかい工夫が光るトレーニングマグカップ!
スパウトとニップル、ストロー、コップ、の4つの飲み口がセットになったトレーニングマグカップ。3カ月から8カ月ごろまで長く使用することができます。成長に合わせて、飲みやすい斜めハンドルと操作しやすいストレートのハンドルが2種類ついています。
コップ飲みの際にも、出る量が調整できるなどこまかい点も工夫考慮されています。商品を買い替える意思のない方や長く使いたい方に一押しの逸品です。
トレーニングマグデビューにはじめてのストロー!
コンビの『ラクマグ はじめてストロー』は、4カ月ごろからストローで飲む練習が開始できるトレーニング用マグカップです。赤ちゃんが飲みやすく、持ちやすい設計になっていて、ストローをくわえると飲みものが出る新形状の商品。
マグカップの飲み口とパッキン、口元のパーツとパッキンを一体形状にしたため、ズレやつけ忘れによる飲みものの漏れを防ぎ、お手入れや洗浄もしやすくなっています。
ハンドルの取り換えができる魔法瓶マグ!
サーモスの『まほうびんのベビーストローマグ』は、漏れにくい魔法瓶には珍しくハンドルつきなのが特徴です。トレーニングマグカップに慣れていなくても赤ちゃんが自分の手で持てて、飲みやすいストロータイプです。
また、キャップユニットは開閉がワンタッチで可能。赤ちゃんが飲みたいときにすぐに開けられ、暑い時期のお出かけに役立つ商品です。結露しないで冷たさを長時間キープします。
お手入れかんたんなシンプル構造!
アクリアの『コップでマグ ストロータイプR』は、スパウトなしでストローで飲むトレーニングができるのが特徴です。フタを押すその圧力で飲みものが出てくるように工夫がされています。
6カ月ごろから使用でき、まだストローの吸い方がわからない赤ちゃんの手助けをします。ストローのトレーニング用マグカップとしてだけでなく、フタを取り除けばコップとして、コップ飲みのトレーニングにも利用可能です。
生後8ヶ月ごろから使える便利なトレーニングマグ
デザインが鮮やかなはらぺこあおむしのベビートレーニングマグです。こちらは、フタにパッキンがついているため、飲み物がこぼれにくく持ち運びにも便利。
ワンプッシュオープンのフタ付きで衛生的。フタを外せば、本体はレンジ使用も可能です。生後8カ月以降から使えるのでトレーニング用としておすすめです。

臨機応変にカスタマイズができる優等生!
リッチェルの「トライ 保冷ボトル」は7カ月ごろから使用できるステンレス製の保冷ボトルです。少しずつ成長する赤ちゃんに合わせながら3つのステップ「スパウトからストロー、ストローからコップへ」の移行がスムーズにできます。マグパーツだけを付け替えカスタマイズできるのが魅力です。
ボトル部分は真空断熱構造なので飲みものは適温をキープ。暑い季節や長い時間でかける際にも役にたつ商品です。
ストロー飲みがスムーズにできるマグスパウトつき!
シンプルなデザインで人気のあるコンビの『テテオ マグスパウト バルーン Neo』には2種類のスパウトの吸い口がついています。太めの通常スパウトサイズと少し細めのスパウトは、赤ちゃんが乳頭からスムーズにストローに移る手助けをします。
テテオのトレーニング用マグカップは3才までの口と手の発育機能と使いやすさにこだわっているため、赤ちゃんの成長に合わせて使えます。
お出かけの際に便利なマグカップ
開け閉めがかんたんで、中身が漏れにくいスライド式のフタを採用した、たっぷりサイズのストローマグタイプ。『ストローボトル トール』は、ハンドルの取り外しもできるため、バッグのなかでもかさばりません。スリムなボトルはお出かけの際にとても便利です。
ストローもやわらかく、赤ちゃんが飲みやすいように配慮されていますが、9カ月ごろから幼児期まで長く使えるマグカップです。
秘密はヒョウタンストッパー!
『あんしんマグ』は、倒しても飲みものが流出しない仕組みを考案。その秘密は内蔵されたヒョウタン型のストッパーにあります。倒したときの衝撃で、ヒョウタン型のストッパーが出口をふさぐので、飲みものの流出を抑えられます。
飲みものも一定量だけ出るため、飲みすぎてむせることもありません。ストローなどの洗いにくいパーツも少なく、分解と組立もかんたん。お手入れがらくで衛生的です。
振り回しても大丈夫なトレーニングマグカップ!
倒れてもこぼれにくいWOW CUP(ワオカップ)ベビーは赤ちゃんのトレニンーグ用マグカップ。普通のコップのように360度、どこからでも飲めるのが特徴です。同メーカーのキッズ用と互換性があり飲み口部分を取り換えれば、成長してからも使えます。
スパウトがないタイプをアメリカの歯科医も推奨しています。また、自動密閉のフタや持ちやすいハンドル、手入れのしやすさなどが高ポイントです。
「赤ちゃんトレーニングマグカップ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 赤ちゃんトレーニングマグカップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの赤ちゃんトレーニングマグカップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
月齢と使うシチュエーションに合わせましょう ベビーシッターからのアドバイス
離乳食が始まると、哺乳瓶以外で水分補給することが多くなります。発達に応じて、スパウトタイプ、ストロータイプ、コップと使い分けましょう。
いつも清潔に保てるよう洗いやすいものがいいでしょう。家と外用、暑くなってきた時とシチュエーションに合わせて選ぶといいです。
トレーニング用マグカップは赤ちゃんの成長に合わせて選ぼう!
この記事では、赤ちゃんのトレーニング用マグカップの選び方とおすすめの商品を紹介しました。
離乳期の水分補給の際に便利な赤ちゃんのトレーニング用マグカップ。トレーニングマグカップは、飲み口を替えられるタイプに人気があるようです。自宅で使用するマグカップと外出用のマグカップの両方を用意しているご家庭もあり、シーンごとに使い分けるのもおすすめです。
赤ちゃんのトレーニング用マグカップは商品展開が豊富なので、機能や容量、デザイン用途などをよく考慮して選びましょう。ぜひ、赤ちゃんひとりひとりの成長にあった商品をみつけてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
17年の保育園勤務経験と子育て経験があります。現役ベビーシッターとしても活動中。 「子育てはみんなのもの」周りの人に頼りながら子育てするのが、当たり前な世の中になってほしい。パパママが元気になってほしいと願いながら、発信にも尽力しています。保育士資格所持