赤ちゃんに便利な「こぼれないコップ」とは?
「こぼれないコップ」とは、その名の通り "コップのなかの飲み物がこぼれないコップ" 。実際には、100%こぼれないわけではなく、「横にしてもこぼれにくい」といった商品がほとんどです。
まだコップを使うことに慣れていない小さな月齢の赤ちゃんがコップ練習に使うのに便利で、コップデビューにおすすめの商品です。そのため、「トレーニングカップ」と呼ばれることもあります。赤ちゃんが握りやすい取っ手の構造や、くわえたときにだけ飲み物が出る仕組みになっているコップなどがあります。
赤ちゃん用のこぼれないコップの選び方 タイプ・サイズ・お手入れ方法をチェック!
まずは、こぼれないコップの選び方を解説していきます。共通して、赤ちゃんが使いやすいかどうかという、赤ちゃん目線での商品選びがポイントです。
飲み口の形状・種類で選ぶ
飲み口は、以下の3種類!
▶スタンダードな「ストロータイプ」
▶飲み口が出っぱっていて少しずつ飲める「スパウトタイプ」
▶360°どこからでも飲める「シリコンタイプ」
ストロータイプ|気密性が高く、持ち運び用にもおすすめ
やわらかく赤ちゃんが口にしやすいストローがついたコップ。気密性が高く、赤ちゃんがコップを落としてもこぼれにくいです。しっかりと蓋ができて水が漏れにくいのがポイント。
ほどよく空気を入れるパッキンがふた部分についているものも多く、外出するときに使うコップに適しています。
スパウトタイプ|まだストローがうまく吸えない低月齢の赤ちゃんに
飲み口が小さな突起になっていて、その突起に小さな穴があいているのが「スパウトタイプ」。赤ちゃんがコップを傾けても、少しずつしか飲みものが出てこないので、うまく飲めなくてもドバっと中身が出てきません。
ストロータイプのコップを嫌がる赤ちゃんや、いままで哺乳瓶でしか飲みものを飲んだことがない低月齢の赤ちゃんにぴったり。
シリコンタイプ|お手入れがラクでとにかくこぼれにくい
シリコンタイプは、傾けても漏れにくい丸いシリコンキャップがコップの入り口についていて、360°どの部分に口をつけても飲むことができるコップです。
ストローやスパウトのように漏れを防止する小さなパッキンがついていないので、洗うのもラクです。ただし、漏れにくいぶん飲むときに吸引力が必要なので、慣れるまで少し時間がかかることもあります。
内容量150ml、重さ150g前後を選ぶと使いやすい
重たく大きすぎるコップは、赤ちゃんにとっては扱いにくいもの。赤ちゃんにとって使いやすいサイズのコップは、月齢にもよりますが、内容量が150〜200mlくらいで重さが150g前後が目安です。
洗浄や消毒がラクなものを選ぶ
赤ちゃんが使うものは、いつも清潔な状態を保っておきたいもの。コップだけでなく、ストローやスパウト、パッキンなどの部品やフタが消毒できるかどうかを確認しましょう。
できるだけラクにお手入れができるように、部品がシンプルなものや、パーツ数が少ないもの、食洗機対応のものを選びましょう。
赤ちゃん用こぼれないコップおすすめ12選
ここからは、赤ちゃんにおすすめのこぼれないコップを紹介! 振り回したり落としたりしても中身がこぼれにくく、カバンのなかでも漏れにくい商品を厳選しました。
こぼれるのを気にせずコップ飲みトレーニング可能!
飲み口にシリコン製のキャップがついていて、傾けて吸って飲むタイプのコップ。赤ちゃんが吸うのをやめたときに飲み口が自然に閉じる仕組みになっているので、コップを傾けたり落としたりしてもこぼれにくいですよ。カップ部分は透明なので、どれだけ飲んだかも一目でわかります。
専用のふたがついているので、おでかけのときにカバンのなかでコップが傾いてしまっても漏れ出す心配がありません。おうちでも外出先でもコップから直接飲む練習をさせたい人にぴったりです。
片手ハンドルでふつうのマグカップへの移行がラク
赤ちゃん用マグには珍しい片手ハンドルで、将来的にマグカップに移行しやすいコップ。シリコン製のやわらかいストローで赤ちゃんでもくわえやすく、ふたがついているので不意に傾けてもこぼれにくいです。
ふたつきで外出時も使えますが、長時間傾いた状態だとこぼれる可能性も。おうちでのコップ飲みの練習に適しているでしょう。
ふたやストローを外してふつうのマグカップとしても使うことができるので、幼児期まで長く使えますよ。
倒しても、逆さにしてもこぼれないシリコンキャップ
シリコンキャップが飲み口についていて、軽く吸うと飲みものが飲める不思議なコップ。飲み終わると自然にシリコンキャップが閉まり、その後は倒しても逆さにしても中身がこぼれません。
カラーのクリアボトルでかわいいデザインも魅力的。専用のふたがついているので外出用にも使えますよ。取っ手がついておらず、細長い形状。200mlの哺乳瓶を自分で持って飲んでいる赤ちゃんにぴったりです。
どんな角度でも簡単に飲めてこぼれない!
重りのついたストローが中の液体と一緒に動くので、赤ちゃんがどんな姿勢でいても最後まで飲むことができます。
ストローにはスリットが入っているので、逆流や漏れを防止。動きの活発な赤ちゃんが横にしてもひっくり返してもこぼれることがありません。
すべてのパーツが簡単に取り外せるので、お手入れも楽ちん。

サーモス『まほうびんのベビーストローマグ』は保冷性にすぐれ、とくに夏場に重宝します。
結露もなく、漏れにくい構造なので外出時も安心。やや重量があるので、車でのお出かけが多い方におすすめです。
魔法びん構造で飲みものがずっと冷たくておいしい!
保冷専用のステンレス魔法びん構造でつくられていて、時間が経っても中身が冷たいまま。暑い夏の外出時や、暑がり&汗っかきで冷たい飲みものを好む赤ちゃんにぴったりです。
ふたの開閉時にカチっとしまるので、閉まったかどうかがわかりやすくカバンのなかでも漏れません。底部分にはシリコン製のやわらかいカバーもついていて、赤ちゃんがテーブルなどに置きやすくなっています。

リッチェル『アクリア おでかけごくごくマグ』は、柔らかい飲み口の直飲みタイプ。
ガラスの風合いに似たボトルは清潔感があり、軽くて丈夫。カチッと閉まるフタは漏れにくく、ハンドルが外せるので外出時も便利です。
特殊な形状の飲み口で飲みやすくこぼれにくい!
コップ部分に軽くてガラスのような透明感の素材「トライタン」を使用していて、中身が見やすくなっています。
飲み口が特殊な形状で、傾けても中身がこぼれにくいのでコップ飲みのトレーニングにぴったり。ストローもスパウトも苦手な赤ちゃんは、この商品を試してみてはいかがでしょうか。
薬液、電子レンジ、煮沸消毒すべて可能なので、いっぺんに消毒できますよ。食器洗い乾燥機でも洗うことができて、お手入れがラクなのもうれしいポイントです。
コップ飲みトレーニングも最適でこぼれない
マグの飲み口が斜めになっているので、赤ちゃんの舌の位置が自然なまま飲むことができます。逆さにしても中身がこぼれにくい仕組みもうれしいポイント。赤ちゃんが倒してしまっても、片づけがらくになります。
カラーは3色展開。鮮やかなカラーとシンプルなデザインが魅力です。さらに、ふたも付属しているので衛生的。持ち運びにも便利なアイテムです。
お手頃価格で試しやすい! ほかのパーツに取替可能
ベビー用品大手メーカーであるピジョンから発売している赤ちゃん用コップ。空気穴用パッキンや接続用パーツが充実しているので、赤ちゃんがコップを不意に落としたり、投げたりしても中身がこぼれません。
別売ではありますが、ストローパーツに付け替えて使うことも可能ですよ。安価なので気軽に試しやすいのもうれしいポイント。とりあえずこぼれにくいコップを試しに使ってみたいという人にぴったりです。

コンビ『ラクマグ 漏れないストロー』は、丸みを帯びたかわいいデザイン。パーツが少ないので漏れにくく、洗浄しやすいのでおすすめです。
先端が膨らんだストローはくわえやすく、ボトルを傾けても飲み干せるよう角度が工夫されています。
飲み口とパッキン一体型だからつけ忘れの心配なし!
ふっくらして口にくわえても違和感のないシリコンストローに、傾けても飲みやすく漏れにくいデザイン。飲み口と空気穴のパッキンが一体型なので、パッキンをなくしたりつけ忘れて水が漏れたりすることがなくてお手入れもしやすくて便利ですよ。
ふたもかたくて大人でないと開けられないので、赤ちゃんが誤って開けて中身が漏れてしまうことも防げます。安全性と使いやすさを重視したい人にぴったりです。
シンプルでスタイリッシュなストロータイプ
よけいな装飾やイラストなどは一切ない、シンプルでスタイリッシュなデザイン。ストロータイプで、少量ずつ飲みものがでてきます。
はじめてコップに挑戦する赤ちゃんでも使いやすい一品です。電子レンジにも対応しているので、寒い季節に少し飲みものを温めたりすることもできますよ。
ふたは密閉性が高いので、倒したり落としたりしても漏れにくい形状。ただ、ストロータイプなので逆さにすると漏れやすくなります。そのため、おうちでの使用にとどめておいたほうがいいでしょう。
スパウト・ストロー付! はじめてのコップ飲みに。
スパウト、ストローがついて成長に合わせて使えるコップセットです。スパウト、ストロータイプについているふたは気密性が高いので、落としたり少しの間傾けたくらいではこぼれません。
飲み口はやわらかいシリコン製なので、今まで哺乳瓶でしか飲みものを飲めなかった赤ちゃんでも移行しやすいですよ。パッキンがないタイプなので、お手入れがかんたんなのもうれしいポイントです。
赤ちゃんが大好きなアンパンマンのストローマグ!
アンパンマンとバイキンマンのイラストがコップに描かれている、かわいいコップです。アンパンマンが好きな赤ちゃんであれば、大よろこびで使ってくれること間違いなし!
ボタンを押すだけでかんたんに飲み口を開けることが可能ですが、赤ちゃんが間違えて開けないよう安心ロック機能もついています。
パッキンやストローもつけ外しがかんたん。煮沸、薬液、電子レンジでの消毒が可能で、つねに清潔な状態で使えますよ。
「赤ちゃんこぼれないコップ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 赤ちゃんこぼれないコップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの赤ちゃんこぼれないコップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
こぼれないコップに関するQ&A
ここからは、こぼれないコップに関するQ&Aを紹介します。
Q:コップ飲み練習はいつから始める?
口に含んだ液体を口からこぼすことなく「ごっくん」と飲み込み込むことができるというのがコップ飲み練習を始められる目安となります。月齢で言えば、離乳食デビューするタイミングの生後6カ月あたりということになります。
コップ飲み練習にはコップを見て、触れてみることが大切。コップを見たことがなければコップに興味を持つこともないので、コップ飲みを進めていくためにも離乳食が始まるタイミングで子ども用のコップは用意しておいてみてくださいね。
Q:赤ちゃんのコップ飲み、何飲ませる?
はじめのうちは、飲む練習で味付きのものを与えてしまうと、水やお茶を飲みたがらなくなる赤ちゃんもいます。コップ飲み練習には、湯冷ましや薄めたお茶がおすすめです。
Q:ふつうのコップに移行する目安は?
個人差はありますが、口や手指の動きが発達してくる10カ月ごろにふつうのコップに移行するといいでしょう。移行してすぐは、傾き加減がつかめず、中身をこぼしてしまうこともあるかもしれません。慣れが必要なので、少しずつ練習させてあげましょう。
フードコーディネーターからアドバイス
持ち運びやすさやお手入れのしやすさが大事
新陳代謝が活発で、汗をかきやすい乳幼児期には充分な水分を摂ることが大切です。
外出先でもこまめに水分補給できるよう、倒れても漏れにくく、持ち運びやすいコップを選ぶと便利です。
透明のコップは、飲んだ量や残量がひと目でわかるのでおすすめ。なかには目盛りが付いているものもあります。
お手入れのしやすさも重要なチェックポイント。パーツの着脱方法や洗浄しやすさ、消毒方法を確認し、衛生面も考慮して選びましょう。
持ちやすくてかわいいデザインを選んであげましょう
落としたり傾けたりしてもこぼれにくいコップを使うことで、赤ちゃんに安心して飲みものを与えることができるようになります。
時間をかければうまく飲めるようになっていきますので、倒したり投げたりしてしまっても、気長に気楽にコップ飲みの練習をしていきましょう。
気に入ってくれない場合は違う種類のものも買ってみて、交互に使って様子をみてみるのもいいですね。
この記事を参考に、赤ちゃんにとってお気に入りの一品となるコップを見つけて、コップ飲みトレーニングをはじめてみてはいかがでしょうか。上で紹介した商品以外にも100均などで手軽に購入できるものもあるので、ご自宅での使用頻度にも合わせて検討してみてくださいね。
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日本フードコーディネーター協会常任理事。 2000年よりフードコーディネーターとしての仕事をスタート。 商品開発、レシピ開発、スタイリング・撮影、食イベントの企画運営、講演会講師、料理教室講師など、食に関する業務に広く携わり、「食の楽しさと大切さ」を伝えています。 新しいもの、便利なものを取り入れながら、古き良きもの、伝統的な食文化も重んじるのが私のスタイル。 ここでは、豊かなフードライフスタイルの実現に役立つ提案を行っていきたいと思っています。