哺乳瓶消毒グッズの選び方 助産師に聞いた!
まずは、選び方をチェックしていきましょう。
種類は使用頻度にあわせて選んで
哺乳瓶消毒グッズには、「電子レンジタイプ」と「薬剤・薬液タイプ」の2種類があります。1日に哺乳瓶をどのくらい使うかによって選んでいきましょう。
電子レンジタイプ|混合など1日数本使用する程度なら
洗浄した哺乳瓶と水を容器のなかに入れ、電子レンジで加熱することで消毒できるタイプです。電子レンジで加熱する時間は数分のため、スピーディに消毒できます。
また、電子レンジタイプはそのまま哺乳瓶の保管ケースとしても代用できるため、哺乳瓶の使用頻度が少ない方におすすめです。
ただし、薬剤・薬液タイプと異なり、都度電子レンジで消毒する必要があることに加え、容器に入る本数が限られているため、哺乳瓶の使用頻度が高い場合は逆に手間になってしまうことがあります。
薬液タイプ|完ミなど使用頻度が高いなら
薬液タイプは、そのまま使える液状と、タブレットを水に溶かして使うタイプがあります。どちらも哺乳瓶をつけこんで消毒や除菌をする商品です。完全ミルクなど哺乳瓶の使用頻度が高い場合は、この薬液タイプが向いています。
一度作った消毒液は1日使えるため、都度消毒液を作る手間がありません。また、消毒液を作る容器を大きめのものにすれば、数本の哺乳瓶をまとめて消毒できます。手間やコスト的にも、哺乳瓶使用の頻度が高い場合は薬液タイプを選びましょう。
>>>助産師からのワンポイントアドバイス
哺乳瓶消毒グッズは、赤ちゃんにやさしい成分であることはもちろんですが、できるだけかんたんで手間がかからないものがいいでしょう。
薬液タイプは赤ちゃんが薬液を飲んでしまうのではないかと心配になりがちですが、ミルクや母乳、水に触れると身体に影響のない成分になります。
電子レンジタイプは一度買うだけでコストが抑えられます。毎日使用する場合は費用とのバランスも考慮しましょう。
一度に何本消毒できるか確認して
電子レンジタイプの場合、容器に入る哺乳瓶の本数が商品によって異なります。1日に何本の哺乳瓶を使用するか考え、一度に必要な本数を消毒できる商品を選びましょう。
ただし、本数が入れば入るほど本体サイズが大きくなるため、保管場所との兼ね合いも考えて選ぶのがコツです!
哺乳瓶消毒グッズのおすすめ7選|電子レンジタイプ 人気のピジョン・コンビ・西松屋・リッチェルなど!
数分でスピーディに消毒・除菌ができる電子レンジタイプの哺乳瓶消毒グッズのおすすめを紹介します!
仕分けができるケース付き! 人気の除菌じょーず
育児用品メーカー、コンビから発売されている電子レンジ加熱タイプです。付属している給水カップ2杯分の水を給水口に入れて、電子レンジで5分間加熱すればOK。
電子レンジ消毒するときに、乳首やアタッチメント、哺乳瓶カバーなどを仕分けできるケースも付属。こまかいものもまとめて消毒・除菌ができて便利です。

『電子レンジスチーム&薬液消毒ケース』は、電子レンジ、薬液どちらでも使用できます。保管ケースとしても使える万能グッズです。哺乳瓶が3本入るため、ミルクを何度も使用する場合は手間が省けておすすめです。
レンチン5分で消毒完了! 大きめケース!
一般家庭用電子レンジ加熱5分で、電子レンジスチームによる消毒ができるケースです。薬液タイプを溶かして哺乳瓶をつける消毒ケースとしても、そのまま哺乳瓶の保管ケースとしても使用可能。いろいろな用途で使用できます。
哺乳瓶の高さが19.2cm未満の哺乳瓶を3本収納可能。電子レンジや収納ケースとして使う場合は、縦置きと横置き両方できます。

『電子レンジ用ほ乳びん消毒器』は、哺乳瓶の使用頻度が少ない人やコンパクトタイプがほしい人にはおすすめです。
哺乳瓶を斜めに入れ、哺乳瓶1本分が消毒できます。簡易蒸し器として使える点もうれしいです。
コンパクトだから置き場に困らない
哺乳瓶を横にセットして電子レンジで消毒できるケースです。ほかにストローマグやベビー食器などの消毒もできます。
ケース自体は350mlの缶3本分と同じ、コンパクトサイズになっているのが特徴です。できるだけ台所などでかさばらない哺乳瓶消毒ケースを探しているひとにおすすめです。また、簡易蒸し器としても使用できるため、授乳期終了後も離乳食作りなどに活用できます。
電子レンジ除菌&薬液消毒&保管の3WAY
電子レンジでの消毒・除菌、薬液消毒の漬け置きケース、消毒した哺乳瓶の保管をこれ1つでできるすぐれもの。「水切りカゴ」がついているので、哺乳瓶に触らずに取り出して水切りでき、清潔に保てます。
哺乳瓶セットは1度に3セット入るので、完ミのママにも便利です。
用途によって1本用 or 2本用を選べる
離乳食食器などの育児アイテムを展開しているリッチェル製の電子レンジ加熱タイプ哺乳瓶消毒グッズです。シンプルな形状でサイズもコンパクト。帰省などで電子レンジタイプの哺乳瓶消毒グッズを持っていくときにもかさばりません。
哺乳瓶1本、2本の2サイズ展開のため、消毒したい哺乳瓶の本数で選べます。
西松屋オリジナルはレンチン3分でOK!
育児用品専門店、西松屋のオリジナルブランド「スマートエンジェル」の電子レンジ加熱タイプの哺乳瓶消毒グッズです。
一度に消毒できる哺乳瓶は2本までですが、3分加熱で消毒ができます。コンパクトな形状で場所を取りません。母乳とミルクの混合育児などで1日に使う哺乳瓶の数は少ないので、手間なくまとめて哺乳瓶の消毒が終わるものを探している人に向いています。
ベッタの哺乳瓶を使っているならコレ
独自のカーブ形状と耐熱性の高い素材を使用したドクターベッタの哺乳瓶専用の電子レンジ消毒ケースです。ドクターベッタの哺乳瓶のカーブにフィットする形状で、トライタン以外のいずれのシリーズ、容量の哺乳瓶も入れられます。
哺乳瓶のフード約1杯分の水を入れて電子レンジで3分で消毒完了。そのまま哺乳瓶ケースとして使用できます。
哺乳瓶消毒グッズのおすすめ7選|薬液タイプ 人気のピジョン・ジェクス・ミルトンなど!
薬液タイプ(溶かしてつかうタブレットや顆粒、そのまま使える液体)のおすすめ商品を紹介します。

『ミルクポンS』は、顆粒なので水にさっと溶けるので準備も簡単で手間いらずです。ふだん使いにも手軽で、帰省のときにも持ち運べるためおすすめです。使い勝手抜群の消毒グッズです。
一包ずつ小分けで便利! さっと溶ける顆粒タイプ
一包ずつ小分けされた顆粒タイプです。使用する水道水にさっと溶けやすいのが特徴。作った水道水をかきまぜなくても溶けます。
1包で2~4リットルの除菌液が作れます。計量の手間がなくハサミ不要で開封できるので、普段の哺乳瓶除菌はもちろん、お泊りの旅行などにも使いやすいですね。
哺乳瓶の洗浄と除菌が同時にできる便利アイテム
水1.8~2.5リットルに1包(個包装の顆粒)を入れて薬液につけるタイプ。ミルク汚れへの洗浄成分が配合されいるので、薬液に浸す前に洗剤とスポンジでこすり洗いをする必要がないのが最大の特徴です。
ミルクを飲ませたら哺乳瓶を軽く水ですすぎ、1時間以上浸せば除菌完了。「ミルク作りから哺乳瓶の消毒・除菌」という工程から「スポンジで洗う手間」が省けます。
ミルトンのタブレットは誤飲を防ぐ工夫も!
ミルトンから発売されている、つけおき除菌用のタブレットです。子どもの手では開けにくい、チャイルドプルーフシートを採用。誤飲を防ぐ仕様になっています。
水道水4Lに対して2錠使用、24時間そのまま使用できるため、たくさんの哺乳瓶を一度に除菌したいときにも便利です。また、除菌後は哺乳瓶をすすがずにそのまま使えます。
旅行などにもぴったりの溶けやすい発泡ブレット
発泡タイプの個包装タブレットです。2Lの水道水に対してタブレットを1錠使用します。溶け残りがすくないため、水道水に入れたあとにかき混ぜる必要もありません。
タブレット状のため、必要に応じて小分けにできます。外泊や帰省などにも持ち運びしやすいです。
量に応じて使える濃縮液体タイプ
育児用品ブランド、チュチュベビーから発売されている哺乳瓶除菌液です。濃縮の液剤なので、少ない使用量で調製液をたっぷり作れるのが特徴。コンパクトで収納場所をあまりとらないのもうれしいポイントです。
哺乳瓶の除菌のほか、おしゃぶり、離乳食用食器など赤ちゃんの口に入るものに使用できます。
痒い所に手が届く! 使いやすい工夫が満載
赤ちゃんの哺乳瓶消毒グッズのブランド、ミルトンから発売されている消毒液です。複数の容量が展開されているので、使用する量に応じて選べます。
重たくなりやすい3,000mlボトルは側面に持ち手つき、液だれの少ない注ぎ口、いたずらを防ぐチャイルドプルーフキャップなど、使いやすい工夫がたくさんほどこされています。
※「第2類医薬品」です
おもちゃの消毒もこれひとつ! 万能タイプで大活躍
水道水1~4Lと使用量に応じて消毒液が作れる、液体タイプの消毒液です。哺乳瓶や乳首、育児ミルクなどを展開している雪印ビーンスタークから発売されています。
哺乳瓶や乳首の殺菌のほか、プラスチックのおもちゃやおしゃぶり、木製の食器の殺菌も可能です。野菜や果物洗いにも使えます。
※「第2類医薬品」です
「哺乳瓶消毒グッズ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 哺乳瓶消毒グッズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの哺乳瓶消毒グッズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
哺乳瓶消毒はいつまで必要?
哺乳瓶を使用したあとは、食器と同じように洗浄することに加えて、消毒をする必要があります。これは、哺乳瓶に落としきれなかったミルクが残っていた場合、栄養価の高いミルクから細菌が繁殖することがあるからです。とくに免疫力の低い低月齢の赤ちゃんは、哺乳瓶に発生した細菌から感染症を引き起こすことがあります。
また、哺乳瓶の消毒は、最低でも免疫力の低い生後3カ月ごろまではおこなったほうがよいとされています。(※)それ以降は赤ちゃんの状態などに応じて続けるようにしましょう。
(※)哺乳瓶の消毒をいつまで行うべきかについては、医療関係者でも意見が分かれています。
哺乳瓶をきれいに消毒するポイント
哺乳瓶消毒グッズは、煮沸をしなくても手軽に哺乳瓶の消毒・除菌ができます。
基本的にはテクニックいらずで消毒できますが、よりしっかりと消毒するために以下のポイントをおさえておきましょう。
<よりキレイに消毒するポイント>
・溶け切れなかったミルクなど哺乳瓶の内部の汚れはあらかじめ落としておく
・乳首やアタッチメント、本体と分解できるものは分解してから消毒する
昔ながらの「煮沸消毒」のやり方もチェック! グッズがなくても消毒はできる。
昔は、電子レンジグッズも薬液消毒グッズもなく、煮沸消毒をしていました。そのやり方を紹介します。わざわざ消毒グッズを買うほどでもない!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
【1】お鍋いっぱいのお水を沸騰させる。
【2】哺乳瓶のパーツを外せるものは外し、お湯につける。
【3】小さいパーツは3分ほど、哺乳瓶自体は5分ほど沸騰させます。
【4】キッチンペーパーや清潔なふきんのうえで乾燥させる!
用意するのはお鍋とお水だけ。でも、1日に何度も煮沸するのはとても手間がかかります。コストパフォーマンスと手間のバランスで、消毒方法を選ぶといいですね。
哺乳瓶の使用頻度に応じて消毒グッズを選ぼう
助産師・河井恵美さんと編集部で哺乳瓶消毒グッズの選び方とおすすめ商品を紹介しました。哺乳瓶消毒グッズは手間なく哺乳瓶を消毒・除菌ができる、便利なアイテムです。哺乳瓶を使用する頻度や本数に応じて、ぴったりの商品を選びましょう。
哺乳瓶消毒を手間と感じてしまう人も少なくありません。自分にぴったりの消毒グッズを選べば、哺乳瓶消毒のわずらわしさからも解放されます。ぜひ使いやすく納得いくグッズ選びに役立ててください。
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看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務していました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。 青年海外協力隊でアフリカに赴任した後、国際保健医療を学ぶために大学院に進学し、修了しました。親御さん方へのアドバイスを充実させたいと思い、保育士資格も取得して役立てています。 現在、シンガポールに住み2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務して日本人の妊産婦さん方に関わっています。 インターネットでエミリオット助産院を開設し、妊娠や出産、産後の様々な相談に応じています。