使い捨て哺乳瓶とは? 旅行や災害用にも活躍!
使い捨て哺乳瓶とは、その名の通り「1回使うためだけの哺乳瓶」のこと。一般的に、普通の哺乳瓶を使うときは、使用するたびに消毒・洗浄しなければなりませんよね。
しかし、使い捨て哺乳瓶の場合は、製造の段階でしっかり消毒・密封されているので、使用前に洗浄や消毒の必要がありません。開封してミルクを入れるだけですぐに赤ちゃんにミルクを飲ませることができるので、活用法によってはとても便利な育児アイテムです。
普段の外出時はもちろん、旅行用や災害用の備えとしても用意しておくと安心ですよ。
使い捨て哺乳瓶の選び方 保育士に聞いた!
使い捨て哺乳瓶には、おもに以下のタイプがあります。
◆購入してすぐに単品で使用できる
◆乳首やミルクを入れるパックが別売りになっている
◆手持ちの哺乳瓶にセットするだけのインナーパックタイプ
ここからは、選び方を詳しく解説していきます。
まずは乳首の「対象月齢」をチェック
使い捨て哺乳瓶には乳首がセットになっているタイプと、別売りの乳首をつけて使用するタイプがあります。
乳首の穴の大きさや硬さは、実際にミルクを飲む赤ちゃんの月齢によって異なります。乳首がセットになっているタイプは、まずは乳首が使いたい赤ちゃんの月齢に対応しているかどうかを確認しましょう。
飲む量に適した「サイズ」を選ぶ
赤ちゃんが飲むミルクの量は、赤ちゃんによってさまざま。使い捨て哺乳瓶を選ぶときは、必要なミルクの量を入れられる「サイズ」を選ぶのが重要です。
使い捨て哺乳瓶のなかには、じゃばらになっていて量を調節できるものもあるので要チェックです!
開封後にすすぎが必要か確認を
使い捨て哺乳瓶はほとんどが消毒不要で使える一方で、一回すすぎを推奨している商品もあります。開封後にすぐに使えるか、すすぎは必要かをチェックしておきましょう。
人にお世話を頼むときにはすすぎありのものでも問題ないことが多いですが、外出や災害のときは、すぐに水が使えない場合もあります。外出用や備蓄用なら、すすがずに開封してすぐに使えるものがよいでしょう。
素材の安全性や捨てやすさで選ぶ
使い捨て哺乳瓶は本体や乳首にいろいろな素材が使用されています。赤ちゃんが口に入れるものなので、使用する前に素材もチェックしておくと安心ですね。
また、使い捨て哺乳瓶を捨てるときは住んでいる自治体や外出先の分別方法に従います。捨てるときのことも視野にいれて、どんな素材が使われているか確認しておくと間違いありません。
耐久性や耐熱温度など機能面もチェック
使い捨て哺乳瓶に入れるミルクは、液体ミルクもあれば、調乳した粉ミルク、人に預ける場合には冷凍していた母乳を解凍したものの場合もありますよね。
調乳時にはお湯を注ぐこともあるので、耐熱温度を事前にチェックしておきましょう。
使い捨て哺乳瓶のおすすめ6選 人気のチューボやステリボトルも!
ここからは、使い捨て哺乳瓶のおすすめ商品を紹介します! 人気のチューボやステリボトルのほか、お手持ちの哺乳瓶にセットして使えるインナーバッグも厳選しました。ぜひ使い方や使用頻度に合わせて選んでくださいね。
赤ちゃんは、いつも飲んでいる乳首が大好き。違う乳首では飲まないことがあります。そのため、いつも使っている乳首が取り付けられるタイプやふだん使いの哺乳瓶に利用できるタイプがおすすめですよ。
【先輩ママの口コミ】
外出用・災害用に購入しました。完母ですが、遠出のときや何かあったときのために粉ミルクの用意しているのですが、水筒にガラスの哺乳瓶…割れないか心配だし、子どもを抱っこしながらだとかさばります…。この商品は、持ち運びもコンパクト。コストパフォーマンスも良く、目盛りもついているし、吸い口も3通りあって文句なしです!(Kさん/1歳男の子ママ)
幅広い月齢で使えるじゃばら式
じゃばら式になっている使い捨て哺乳瓶です。特徴は、乳首の吸い穴が楕円形になっているため、向きによってミルクの出る量をコントロールできること。乳首の根元にある1~3の数字が上向きになるように合わせてボトルを持つと、3段階でミルクの吸出し量を調整できます。
ミルクの量が見やすい目盛りつき、開封してすぐに使えるなど使いやすい工夫も盛り込まれています。ひとつの使い捨て哺乳瓶で、新生児から7カ月以上の赤ちゃんまで対応可能です!

そのまま冷凍もできる使い捨てパック
哺乳瓶にセットして使用する、dramaの使い捨てパック。250mlまでのミルクや母乳が入るパックが60枚セットになっています。
110℃までの温度に耐えられるだけでなく、そのまま冷凍もできます。あらかじめ母乳を冷凍して入れておき、解凍してそのまま使うことも可能です。誰かに赤ちゃんを預けるときや、授乳をお願いするときにも便利です。
複数持ち運びにも便利
イギリス発の使い捨て哺乳瓶です。1個あたりの重量はわずか29gで、哺乳瓶本体を重ねられます。長時間の外出や旅行など、使い捨て哺乳瓶を複数回使いたいときにも、便利に持ち運びができます。
本体にセットして使用する乳首が付属しています。この乳首は、不要な空気をすいこまないげっぷ対策構造を採用。長すぎない造りで、月齢の低い赤ちゃんでもむせにくく、使いやすい工夫がほどこされています。
【先輩ママの口コミ】
我が子は完ミなので、外出先で哺乳瓶を何本も持ち歩くのは重いので、こちらを購入。すぐに消毒することができない時にとても重宝しました。ただビニールが哺乳瓶の中でクシャクシャになるので、ミルクを残した場合どれくらい飲んだか確認できないのと、スムーズに吸口まで流れづらい場合があるのと、調乳時ミルクを冷ますのに少し時間がかかった印象。とは言え、便利なので使い続けています!(Nさん/1歳女の子ママ)
普段の哺乳瓶に入れて使える!
哺乳瓶の中にセットする、使い切りのインナーバッグ。広口タイプの哺乳瓶に使えます。手持ちの哺乳瓶と乳首をそのまま使えるので、「使い慣れていないと赤ちゃんが飲んでくれないのでは?」という不安も減りますね。
哺乳瓶のボトル本体の消毒不要ですが、ボトル本体以外(乳首など)は洗浄消毒が必要になります。

低コスト! 手持ちの哺乳瓶と乳首が使える
プレイテックスから発売されている、パック型の使い捨て哺乳瓶です。こちらは、手持ちの哺乳瓶にセットするパックで、なかにミルクや解凍した母乳を入れて使用します。最後に、いつも使っている乳首をセットして完成です。
手持ちの哺乳瓶と乳首を使えるため、赤ちゃんがいつもと同じ感覚で飲むことができます。パック1枚あたりのコストが低いのも魅力。乳首は洗う必要がありますが、哺乳瓶がかさばらずに使えます。
じゃばら式の開封してすぐに使える哺乳瓶
スイスの育児用品メーカー、bibi製の使い捨て哺乳瓶。乳首の向きによって3段階にミルクが出る量を調節できるため、幅広い月齢の赤ちゃんに使えます。また、ミルク以外のお茶や水、ジュースなどをあげたいときにも量を調節できます。
じゃばら式のため持ち運ぶときには小さく折りたためて便利。乳首もついていて開封してすぐに使えるため、災害用にもおすすめです。
使い捨て哺乳瓶のおすすめ商品比較一覧表
旅行や災害に! 使い捨て哺乳瓶の使い方 どんなときに便利?
一般的に、哺乳瓶は使い捨てではないものを使っている方が多いと思います。赤ちゃんにミルクをあげるための哺乳瓶は、使ったあと洗い、さらに消毒もする必要があり大変ですよね。
一方で、使い捨て哺乳瓶は洗浄も消毒も必要ありません。そのため、いろいろなシーンに活用できるんです!
外出時
使い捨て哺乳瓶なら赤ちゃんにミルクをあげたあと、そのまま洗う必要なく捨てられます。とくに、外出や旅行をするときはとても便利。何本も哺乳瓶を持ち歩いて都度洗って使いまわす必要もなくなります。
また、赤ちゃんとのお出かけは手荷物が多くなるもの。そんなときも、使い捨て哺乳瓶であれば、使ったあとに捨てられるため荷物もかさばりません。液体ミルクやスティックのミルクと併用すると、外出時赤ちゃんにミルクをあげるときにより便利です。
誰かにミルクをお願いするとき
赤ちゃんをだれかに預けるときや、ほかの人にミルクをお願いするときにも、使い捨て哺乳瓶が活躍します。赤ちゃんを預けるときに、哺乳瓶の取り扱いについて説明したり、使用後の消毒グッズを渡すのは負担ですよね。
使い捨て哺乳瓶なら使ったあと消毒をする必要がないので、ふだん哺乳瓶の取り扱いに慣れていない人でも赤ちゃんにミルクをあげるためのハードルが低くなります。
災害用の備蓄品として
いつ起きるか分からない災害への備えとして、家族分の防災グッズを用意している人も多いでしょう。赤ちゃんがいる家庭の場合は、赤ちゃんの分の防災グッズも必要です。授乳期の赤ちゃんの場合、使い捨て哺乳瓶もそのひとつになります。
災害時は自宅から離れた場所に避難している、または自宅でもライフラインが止まる可能性が高いです。すすぎや消毒の必要がなく使える使い捨て哺乳瓶なら、災害時にも活用できるでしょう。
使い捨て哺乳瓶のメリット・デメリット

Photo by マイナビおすすめナビ

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使い捨て哺乳瓶は、上記のような活用シーンでは大活躍のアイテムですが、デメリットについても確認しておきましょう。
使い捨て哺乳瓶は使い捨てを前提としているため、再利用ができません。そのため、一般的な哺乳瓶よりもコスト面では割高になります。
価格面が気になる人は、普通の哺乳瓶と上手に併用することをおすすめします。「ここぞ」というときのために家庭にひとつ備えておくのも便利です。
使い捨て哺乳瓶の捨て方
使い捨て哺乳瓶の大きなメリットは、赤ちゃんにミルクをあげたあとそのまま捨てられることです。使い捨て哺乳瓶を使用するときには、適切な捨て方をするようにしましょう。
使い捨て哺乳瓶を必要に応じて素材ごとに分解し、分別して捨てます。分別方法は住んでいる自治体、または外出先施設によって異なるので、それぞれの分別方法にしたがって捨てましょう。
保育士からのアドバイス
ふだん使いの哺乳瓶や乳首が使えるといいですよ
使い捨て哺乳瓶は、哺乳瓶と乳首がセットになっているタイプも出ていますが、かさばったり赤ちゃんが乳首をいやがったりして、思ったよりも使い勝手がよくないことがあります。
手持ちの乳首や哺乳瓶と使い捨て哺乳瓶・パックの相性が合えば、赤ちゃんがいやがらずに飲んでくれるでしょう。
はじめて買うときには、試しに使ってみるくらいの気持ちで、一度にたくさん買わないようにするといいですね。
育児用ミルクのおすすめ記事はこちら 関連記事
使い捨て哺乳瓶のなかに入れるミルクにもいろいろな種類があります。自宅で使うときには粉ミルク、外出先や災害用では持ち運びしやすい粉ミルクのスティックやキューブ、開封すれば調乳せずに使える液体ミルクも一緒に準備しておくと便利です。
使い捨て哺乳瓶の使用期限には注意して
この記事では、使い捨て哺乳瓶の上手な選び方と、保育士の河井恵美さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介しました。
消毒や洗浄の必要なく使える使い捨て哺乳瓶は、外出するときや誰かに赤ちゃんを預けるときだけでなく、災害用備蓄アイテムとしても活用できます。
ただし、使い捨て哺乳瓶には、商品により使用期限(品質保証期間)が設けられています。使用期限をすぎると、ボトルや乳首が劣化して破損する危険も。災害用などで備蓄する場合は、使用期限が過ぎないうちに使うようにしてください。
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