チャイルドシートは「新生児」から着用必須 退院時から必要になるので注意!
赤ちゃんを車に乗せる際に必ず必要なチャイルドシート。法律上では、生まれたばかりの新生児から6歳未満の子どもまでの着用が義務付けられています。
そのため、出産後、病院を退院するときに乗せる際も、車に取り付けておかなければいけません。実家の車か自宅の車か、お迎えに来てくれる車にあらかじめ装着しておきましょう。予定日を確認しながら、早めに準備してくださいね。
もし、家族の付き添いがない場合や退院までにチャイルドシートが用意できなかった場合などは、タクシーの利用がベストです。
新生児用チャイルドシートの選び方 安全性が高く長く使える!
ここからは、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに取材のもと、新生児用チャイルドシートの選び方を詳しく紹介していきます。
チャイルドシートの種類で選ぶ
新生児から使えるチャイルドシートには、おもに「幼児専用のベビーシート」と「乳幼児兼用のチャイルドシート」があります。
【乳児専用】0歳~1歳頃まで使えるベビーシート
べビーシートとは、首のすわっていない新生児から1歳頃まで使えるタイプの乳児専用チャイルドシートのこと。「トラベルシステム」と呼ばれる欧州メーカー製のものが主流で、ベビーカーとドッキングしたり、ベビーキャリーとして使ったりと多用途に使える商品が多いです。
【乳幼児兼用】0歳~4歳頃まで使えるチャイルドシート
0歳~4歳頃まで使えるチャイルドシートは、子供の成長に合わせてシートやヘッドレストを調整することで、シートの仕様を変えて長く使用できるのが特徴。コンビなど日本メーカーからも数多く販売されています。
なかには0歳~11歳頃まで長く使える超ロングユースタイプの商品もありますよ。
チャイルドシートの機能で選ぶ
回転式、ベッド型、リクライニング式など、チャイルドシートにはさまざまな機能が搭載されています。
車の乗せ降ろしがラクになる「回転式」
回転式チャイルドシートは、その名の通りチャイルドシートの向きを変えられるのが特徴。扉に向ければ赤ちゃんの乗せ降ろしがしやすく、バックルや肩ベルトも正面に見えるので装着しやすいです。
赤ちゃんの車への乗せ降ろしは、乗せる役となる親の体にかなりの負担がかかります。とくに車を使う機会が多い家庭であれば、ぜひ検討したい機能です。
おむつ替えなどお世話もしやすい「ベッド型」
ベッド型は、背もたれがフラットになりベッドのように使えるチャイルドシート。赤ちゃんを寝かせたまま乗せられ、車を止めておむつ替えなどの赤ちゃんのお世話をする際にも便利です。
ただし、「ベッド型」として使えるのはだいたい新生児から生後6~9カ月くらいまで。その後は「シート型」に向きを変え、取り付け直して使う必要があります。
赤ちゃんが無理ない姿勢で寝られる「リクライニング式」
チャイルドシートのなかには、リクライニング機能が充実した商品もあります。3段階、5段階などで角度調整ができるので、赤ちゃんは無理のない姿勢で眠ることができますよ。新生児で首や腰がすわっていない赤ちゃんには必要度の高い機能です。
赤ちゃんの移動がラクになる「トラベルシステム」
トラベルシステムはチャイルドシートとベビーカーをドッキングできるメリットがあります。そのため寝ている赤ちゃんを起こすことなく、車からベビーカーにスムーズに移動することが可能です。
しかし、ベビーカーにドッキングできるチャイルドシートは限られているため、選ぶときの選択肢は限られてしまいます。
座面への取り付け方法で選ぶ
チャイルドシートの取り付け方法は、「ISOFIX(アイソフィックス)固定」と「シートベルト固定」の2つがあります。商品によってはその両方に対応したものも。車種や使い勝手に合わせて選びましょう。
簡単に取り付けできる「ISOFIX固定」
取り付けのしやすさと確実さからいうと、おすすめは「ISOFIX固定」です。取付方法は、チャイルドシートに付いた専用金具を、車側の金具(座面と背もたれの間にあり)にガチャッとはめ込むだけ。安全で確実な装着が叶います。
ただし、車にISOFIXの金具が付いていることが必須条件となるので、事前に確認しておきましょう。
車種問わず設置が可能な「シートベルト固定」
シートベルトを使って固定する方法のメリットは、ほぼすべての車種で対応できるということです。
ただし取り付け方法は複雑で、慣れるまでやや大変でしょう。正しく取り付けできていないケースも多いので、しっかり取扱説明書を確認しましょう。
シートの素材で選ぶ
赤ちゃんが快適に過ごすためにも、クッション性や通気性などシートの素材にも着目して選んでみましょう。
たとえば衝撃を吸収してくれるシートであれば、赤ちゃんの頭や体をしっかり保護することができます。さらに、食べこぼしやよだれなどで汚れたときのことを考えると、洗濯機などでカバーが丸洗いできると便利でしょう。
ハーネスの本数で選ぶ
チャイルドシートには、ハーネス(子どもの体を固定するベルト)がついています。このハーネスは商品により「3点式」と「5点式」とがあります。
3点式は両肩と股をつなぐベルトになっていて、着脱がラクなメリットが。一方5点式は両肩と両腰、そして股にベルトが通り、より安全性が高いというメリットがあります。なお、5点式はハイスペックなチャイルドシートに採用されていることも多いです。
「R129」「R44」など安全基準も忘れずチェック
チャイルドシートの安全基準(eマーク)も忘れずにチェックを。現在日本国内で流通しているチャイルドシートは、「ECE R129(新安全基準)」もしくは「ECE R44/04(従来の安全基準)」に適合しています。
しかし、通販で流通している商品のなかには安全基準を満たさないものもあるので注意。このようなチャイルドシートは安全性に不安があるので購入しないようにしましょう。
新生児チャイルドシートおすすめ19選
ここからは、新生児から使えるおすすめのチャイルドシートを対象年齢別に紹介していきます!
まずは新生児から1歳頃まで使えるベビーシートをピックアップ。トラベルシステム対応でベビーカーとドッキングしたり、ベビーキャリーとして使える商品も。チャイルドシートとしての使用期間は短いですが、色々な使い方ができて便利です!
▼新生児~1歳頃 新生児から安心して使えるポイントも解説!

新生児からマルチで使える超軽量モデル
ベビーキャリーやロッキングチェア、別売りの三輪ベビーカーとドッキングなど、マルチで使用が可能。驚くのは本体重量2.6kgという軽さ! 赤ちゃんを乗せて運ぶ際にもママやパパの負担がぐっと減ります。
シートの角度は130度と、ほかの乳児用シートが約45度であるのに対してかなりベッドに近い形になるのもポイント。ベビーカーに使う際には別途アタッチメントが必要になります。
【先輩ママの口コミ】
新生児から使えるチャイルドシートを探した結果、トラベルシステムタイプの商品に出会いました。最初は不安でしたが、まず子どもがよく寝てくれるのと、取り付け方も本当に簡単で気に入ってます。バックルの硬さなどはありますが、慣れるとさほど気になりませんでした! 子どもを乗せてもち運ぶ際、女性一人だと重いかな…。パパなら大丈夫そう!(Cさん/0歳男の子ママ)
機能性抜群のコスパ商品
専用のベビーカーや車に設置できるほか、キャリーやバウンサー、チェアとしても使用可能。1台5役の機能性チャイルドシートです。別売りの「I-Base(ISOFIX対応)」を設置すれば、ワンタッチで装着できます。
シートベルトのみで装着することも可能なので、使い勝手を検証してから「I-Base」を購入するとよいでしょう。インナークッションはふかふかとした座り心地なので、赤ちゃんの体への負担を軽減してくれます。

高い安全性と使いやすさ。カラバリにも注目!
マキシコシは育児用品の安全先進国オランダのブランド。いち早く最新の安全基準R129(i-Size)に適合した安全性の高さもさることながら、使いやすくかわいいデザインが特徴で、カラバリも豊富!
使いやすさにも数々の工夫が凝らされており、とくに素晴らしいのは自動で跳ね上がるハーネス。赤ちゃんを乗せる際ハーネスや股ベルトが邪魔になるストレスをなくします。このほか、新生児の未熟な身体をしっかりと包み込んで守る『ハグインレイ』も評価の高い装備です。
ISO-FIX(別売り専用ベース使用)とシートベルトの両方で取り付けが可能です。
機能性の高さが特徴のチャイルドシート
◆移動ツールを完全一体型! 寝ている赤ちゃんを起こさずそのまま移動可能
◆ひろげる・たたむの操作がシンプルでカンタンにできる
◆1つ2役の高機能が特徴! ベビーカーとしても使えて便利
◆カラーバリエーションが豊富で選ぶのも楽しい!
◆クッション性の高いバッドが新生児もしっかり包んでくれる
◆インファントインサート&ヘッドサポートは新生児用に特別設計
多機能なチャイルドシート
◆チャイルドシートだけでなくベビーチェアやバウンサーなどでも使用可能
◆ベビートラベルシステムでベビーカーにも変身!
◆ライフラットテクノロジーで新生児の赤ちゃんも快適な姿勢をキープ
◆インサートクッションが赤ちゃんの体をしっかりサポート
◆3段階調節ができるハンドル! 用途に合わせてポジションをチェンジ
◆シートは取り外しがカンタンにできて丸洗いもOK
▼新生児~4歳頃 人気の西松屋のチャイルドシートも!
【先輩ママの口コミ】
チャイルドシートを帰省時に付け替えることがありそうだったので、ISOFIX、シートベルトどちらも対応しているもので探しており、こちらを見つけて購入しました。息子ものびのびと座れて快適そう! 回転もスムーズでとても乗せやすく機能面を見てもコスパ最高です。バックルが一発で留めにくいことが時々ありますが慣れなのかなぁと思います。(Rさん/0歳男の子ママ)
取り外し可能なサンシェード付きのチャイルドシート
シートベルト、ISO-FIX両方の取りつけに対応した商品です。ほとんどの車種に取りつけられるため、チャイルドシートの載せ替えや移動の機会が多い人にも向いています。
360度回転式で後ろ向きに新生児も乗せやすく、回転式ながら10kgを切る軽量仕様も魅力。また、赤ちゃんを運転中の日差しから守るサンシェードがついていますが、こちらはシーンによって取り外しも可能です。
【先輩ママの口コミ】
産院を退院するときから「必須のグッズだから早く買わなきゃ」と思いながらも、どれも高額なので軽い気持ちでは購入できず……。かなり迷った末にこちらを購入。いちばんの魅力は、コンパクトカーに設置しても、隣に親が座れるくらい余裕があることです。大型ワゴンを運転できない私にとっては、車内空間を有効に使えて助かっています。(Tさん/1歳女の子)
成長しても使えるベッド型チャイルドシート
ベッド型にもなるチャイルドシートなので、赤ちゃんを平らな状態に保てます。さらに前向き、後ろ向きシートにもなるので、子供の成長に合わせて調節することも可能。ただしシートの設置方法によって対象年齢や適応体重が異なるので、詳細はよく確認してください。
イニシャルコストはやや高めですが、長く使えることを考慮すればコスパが高いでしょう。
【プレママの口コミ】
現在妊娠8カ月で、車移動が私自身多いので、取り付けが簡単で軽いタイプを探したところ、コンビのクルーヴスマートを購入することに。早速車に取り付けてみましたが、ISOFIXタイプなので、ワンタッチで全てスムーズに着脱できました。見た目でもわかるフィット感もあり、クッション性も高く、汗取りパッドもあるので、生まれてくる我が子もきっと快適に過ごせるはず!(Nさん/妊娠8カ月ママ)
安全性と快適性を高めた回転式ベッド型
新生児がベッドにいるかのような寝心地のよさを目指した「クルムーヴ スマート」シリーズ。コンビが「一歩進んだベッド型」と言い表しているモデルで、安全性を確保しながら可能な限りシートを寝かせた形状なのが特徴です。
こちらはISOFIXのベーシックモデルで、お手ごろ価格で購入できるのがうれしいポイント。頭部には揺れや衝撃を吸収する素材を使った「エッグショック」機能をもちろん搭載。赤ちゃんにとって不快な音や光を軽減する「スリープシェル」もついています。
世界トップクラスの安全性が特徴
◆新生児から4歳ころまで幅広く使用することができるチャイルドシート
◆自動車メーカーと研究・開発して誕生! 高い品質と信頼性を実現
◆シート位置の高い車・低い車どちらに設置してもスムーズな乗せ降ろし可能
◆新生児期の未熟な体をしっかりサポートするインナークッション
◆マルチリクライニングが快適な睡眠をサポートしてくれる
◆衝撃吸収機構SICTで側面からの衝撃を吸収・分散してくれる
平らな横向きベッド仕様で設置可能
3点式シートベルト固定の360度回転式タイプ。後ろ向き、前向きの設置に加え、横向き設置ができ、限りなくフラットになるベッド仕様が特徴です。首がすわっていない新生児の気道を圧迫せず、呼吸を守ってくれます。
安全面では、頭部と体の両サイドをクッションで包むように守るため、前面からの衝突、後方からの追突にも強い構造。
また、1歳から4歳までの前向き座りの時期には、座面の奥行きの調整ができる便利な機能も備えています。成長とともに足を伸ばすスペースが確保でき、姿勢くずれを防いでくれます。
乗せ降ろししやすい回転式&ジャンピングハーネス
赤ちゃんの乗せ降ろしがラクな360度回転式。新生児の頭からおしりまでの姿勢をフラットに保てるようなクッションを採用しています。頭とおしりがしっかり支えられて安心できる姿勢をキープでき、未熟な赤ちゃんの気道やお腹を圧迫しません。
片手でらくらく360度回転でき、跳ね上がるタイプのジャンピングハーネス採用で、乗せ降ろしの際に肩ベルトを下敷きにしてしまうこともありません。
最新安全基準を満たしたチャイルドシート
◆360°回転するから赤ちゃんの乗せ降ろしがラクにできる
◆両サイド回転レバーつき! ドア側・車内のどちらからでも操作可能
◆やわらかクッションが赤ちゃんの頭をやさしく守ってくれる
◆側面からの衝撃にも対応! 側面保護機能がいち早く衝撃を受けとめる
◆ひと目でわかるインジケータが1カ所に集まっていて確認しやすい
◆ヘッドサポートと肩ベルトは成長にあわせてカンタンに調節できる
ラグジュアリー感ただよう上級モデル
◆静かに座席が回転するから寝ている赤ちゃんを起こさずに済む
◆大きめサンシェードが埃やエアコンの風から赤ちゃんをガード
◆ジャンピングハーネスが赤ちゃんの乗せ降ろしのストレスを減らす
◆銀イオンの力で約99%除菌! 除菌機能生地でママも安心
◆通気性・クッション性の高い「Wラッセル」を広範囲に使用
◆頭部・側面・背中の厚みのあるクッションが赤ちゃんを衝撃から守る
安全性・デザイン性・機能性の高さが魅力
◆前向きと後ろ向きの乗り替えがカンタンにできる
◆360°回転機能で子供をスピーディーに乗せ降ろしできてママの腰への負担も減る
◆エネルギー吸収シェルとの組みあわせで側面からの衝突時の力を減らせる
◆リクライニング機能が片手で操作できるから赤ちゃんを抱っこしたままでもOK
◆高さ調整が可能だから新生児から4歳ころまで使用可能
◆新生児用インレイを装備すればさらに快適な乗りごこちがプラスされる
コンパクトサイズの360度回転式チャイルドシート
360度回転式なのに場所をとらず、小さめの車でも使えるコンパクトサイズ。
赤ちゃんの身体をすっぽりと覆って守る「サイドプロテクト」や、成長に合わせて組み合わせられる「インナークッション」を搭載。通気性にも配慮されていて、メッシュ生地を使用したり、エアホール(通気孔)を設けたりといった心地よさへの工夫がなされています。
▼新生児~7歳頃

新生児から7歳ごろまでのロングユースもOK
適合車種が多く、5.3kgと新生児から使えるシートとしてはかなり軽量なので、脱着の機会が多い場合や複数の車で使いまわしたいときにもおすすめです。
チャイルドシートアセスメント(国交省が行う安全試験)では、乳児・幼児ともに最高評価「優」を獲得している安全性の高い製品です。
コンビ独自の衝撃吸収材「エッグショック」採用
ベビーモード、チャイルドモード、ジュニアモードの3パターンの使い方ができるチャイルドシートです。衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載したモデルで、万が一のときも、赤ちゃんの頭部を衝撃からしっかり守ってくれます。
ヘッドレストは24段階で調整可能なので、赤ちゃんの体格や姿勢に合わせて心地よいポジションを再現できるでしょう。
▼新生児~11歳頃 長く使えるタイプ!
新生児から11歳ごろまで長く使える!
新生児から11歳頃までこの1台を使い続けられるのにくわえ、さまざまな機能がついて低価格で買えるのが特徴です。1人で乗り降りができない赤ちゃんの時期に便利な360度回転式の機能が備わっています。左右のどちらのドアからも乗せ降ろしが可能です。
取り付けはISOFIXで、新米ママ・パパも安全に車に取り付けができるのも安心!
12年間使えるロングユースチャイシー
座面シートに4段階のリクライニング式を採用したチャイルドシート。姿勢の安定しない新生児でもシートが調整できるので、楽な体勢をサポートできます。ヘッドレストを調整すればジュニアシートにもなるので、体格さえ合えばこれ1台で12年間ほど使えます。
左右どちらにも設置できるカップホルダー付きで、子供の手の届く場所に飲み物や小物を入れておけるのも便利です。
おすすめ商品比較一覧表 新生児用チャイルドシート
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 新生児用チャイルドシートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での新生児用チャイルドシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
新生児のチャイルドシートの乗せ方は? 新生児は後ろ向きの乗せ方がマスト!
新生児用チャイルドシートは、ただ赤ちゃんを乗せるだけでは機能しません。ハーネスを赤ちゃんと密着させて固定する、チャイルドシート自体がぐらつかないようにシートとしっかり固定するなど、正しい使い方、乗せ方をしてはじめて赤ちゃんの安全を確保できます。
また、赤ちゃんの成長に合わせて正しくチャイルドシートを使えているか、定期的にチェックする必要があります。
前向き設置のタイミングは子供の月齢・身長・体重に合わせて
安全基準「R44」対応のチャイルドシートを前向きに設置するタイミングは、月齢ではなく子どもの体重で判断しましょう。
ほとんどのチャイルドシートは9kgから前向き使用が可能になっていますが、できれば10kgになるまでは後ろ向きでの使用を推奨しています。また、9~10kgは1歳前後の標準体重ですが、1歳になっていても9kgに満たない場合は前向きの使用はできません。
また安全基準「R129」の場合は、生後15カ月×身長75cm未満の子供の前向き使用はNGです。
エアバッグのある助手席への設置はNG
親が運転するとき、子供の様子がよく見えるので助手席にチャイルドシートを設置する人もなかにはいます。ところが、エアバッグ搭載車の場合、事故が起きたときにエアバッグの開く衝撃によって、助手席にいる子供が重大な怪我を負う危険性があります。
チャイルドシートは原則、後部座席に設置するようにしましょう。
チャイルドシートをお得に買う方法を解説 レンタルも選択肢に!
高額なチャイルドシートを少しでも安く買う方法はあるのでしょうか? ここでは自治体が実施している補助金精度や、レンタル・貸し出しサポートについて紹介します。
車に乗る頻度が少ないならレンタルも選択肢に
新生児から対応しているチャイルドシートを購入しても、車に乗る頻度が少ない場合、あまり使わないうちに赤ちゃんが成長してしまい乗せられなくなってしまう……ということもあります。
年に数回、帰省のときだけなど日常的に赤ちゃんを車に乗せることがない場合は、チャイルドシートを購入せずレンタルする方法もあります。ただし、必ず乗せる車の車種と適合しているかをチェックを行ない、またそのときに乗る赤ちゃんの体重に合った、かつ安全性の確保されている信頼できるチャイルドシートをレンタルするようにしましょう。
購入の補助金制度や貸し出しを行っている自治体も
自治体によっては、子育て支援の一環としてチャイルドシートに関するさまざまな補助制度や支援を設けていることがあります。
チャイルドシート購入費用の一部助成が受けられる「チャイルドシート購入費補助金」、チャイルドシートのレンタルを割引料金で利用できる「レンタル補助」、チャイルドシートを無料で借りられる「貸出支援制度」があります。
お住まいの自治体でチャイルドシートに関する補助や支援制度があるかどうか、また利用するための条件を確認して、上手に活用してみましょう。
新生児チャイルドシートのQ&A
チャイルドシートで新生児の首が傾くのを防ぐ方法は?
車の中で新生児の首が傾いてしまったり、グラグラするのを予防するためには、サポートクッションやヘッドサポーターを使うのがおすすめです。 首と頭をやさしく固定することにより、赤ちゃんの首が傾きにくく楽な姿勢で車に乗せることができます。
また、ベッド型のチャイルドシートを選ぶことで、赤ちゃんが前後に揺れにくく、自然な状態で乗車でき、首が前に傾くことがありません。新生児期の安全を強く守りたい場合には、ベッド型のチャイルドシートも検討してみてください。
新生児をチャイルドシートに乗せたら首が苦しそう! どう対処すればいい?
チャイルドシートを取り付ける時の正しい角度は地面に対して45度とされています。首が苦しそうになっている場合、チャイルドシートの角度に問題がある可能性があります。
首がしっかりと座るまではこの角度を守るようにしましょう。赤ちゃんの頭が前屈みにならず、気道の確保ができる角度に調整してあげることが大切ですよ。
公認チャイルドシート指導員からのアドバイス
衝突事故から子どもの命を守ることが目的です
チャイルドシートは新生児用でも学童用でも、最大の目的は「衝突事故から子どもの命を守ること」です。チャイルドシートは正しく使ってこそ、安全性能が100%発揮されます。
チャイルドシート本体が車のシートに正しく装着されていても、赤ちゃんの体につけるハーネスがユルユルでは大変危険です。事故の衝撃で赤ちゃんの体だけシートからすっぽ抜けることもあり得るので注意してください。
赤ちゃんとのドライブに便利なアイテム 関連記事
チャイルドシートと一緒に揃えたい便利グッズはこちらの記事で紹介しています。
新生児用チャイルドシートを上手に選んでドライブを楽しく
自動車生活ジャーナリストで公認チャイルドシート指導員である加藤久美子さんへの取材をもとに、新生児用チャイルドシートの選び方とおすすめ商品を紹介しました。
新生児用チャイルドシートは、納得の商品選びとともに正しく使ってこそ機能します。正しい設置方法や赤ちゃんの乗せ方などをふまえて、安全で楽しいドライブの時間を過ごしましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。