トラベルシステムのおすすめ商品比較一覧表
トラベルシステムとは? 汎用性が高く車移動が多い人に便利!
日本ではあまり聞かない「トラベルシステムチャイルドシート」。じつは、欧米では定番なチャイルドシートです。トラベルシステムとは、チャイルドシートの役割だけではなく、ベビーキャリー、バウンサー、ベビーカーシートなどの役割を持つ多機能なアイテムのこと。ベビーカーとドッキングして兼用できるのが大きな魅力です。
そのため、赤ちゃんが移動中に眠ってしまっても、起こすことなく車やベビーカーへの乗せ替え、自宅への移動が可能に。またチャイルドシートに赤ちゃんを乗せたまま家まで運び、そのままベビーラックとして使うこともできます。
新生児から1歳までの使用を想定したものが多いのも特徴なので、ふだん車での移動が多い方はぜひチェックしてみてください!
トラベルシステムのメリット・デメリット
ここではさらに詳しくトラベルシステムに対応チャイルドシートのメリットを解説! 気になるデメリットについてもお答えします。
ベビーカーやバウンサーと兼用でき出費を抑えられる メリット1
「トラベルシステムは値段が高くて手を出しづらい」と思われるかもしれませんが、チャイルドシートやベビーカー、バウンサーなどを別々にそろえれば、それなりに費用がかかるものです。
ふだんから赤ちゃんとの移動が多く、別でベビーカーやバウンサーも購入したいと思っている方には、トラベルシステムが便利でしょう。
新生児用ベビーカーとして使用できる メリット2
トラベルシステムに対応しているチャイルドシートは、新生児から使えるタイプがほとんど。ベビーカーは生後1カ月から使えるタイプが多いため、実は新生児を乗せられる機種は少ないのです。ベビーカーを早く使いたいなら、トラベルシステムが便利です。
ドッキングの対応機種が限られている デメリット1
ベビーカーとドッキングできるトラベルシステム対応チャイルドシートですが、原則として指定されたベビーカー以外はドッキングできません。商品数も多いわけではないので、豊富な選択肢がないのはデメリットといえるでしょう。
チャイルドシートとして使用できる期間が短い デメリット2
トラベルシステム対応チャイルドシートは、後ろ向きで使う乳児専用のチャイルドシートなので、体重13kgくらいまで(1歳半頃まで)が使用上限になります。それ以降は前向きの幼児用チャイルドシートへの買い換えが必要に。
一方で、トラベルシステム対応ベビーカーは3歳頃までの使用を目安につくられています。赤ちゃんが成長してチャイルドシートが使えなくなったあとはベビーカー単体で使用しましょう。
トラベルシステム対応チャイルドシートの選び方
ここからは、トラベルシステム対応のチャイルドシートの選び方のポイントをを詳しく解説していきます。
安全基準をクリアしているかチェック
大前提として、チャイルドシートを選ぶときには、安全基準を満たしたものを適切に使用しないと本来の役割を発揮できません。安全基準を満たしているマークのついているものを選びましょう。
安全基準は、「R44」もしくは新安全基準の「R129」があります。
「対象年齢」「対象体重」を確認しよう
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、製品によって対象年齢・月齢が異なります。新生児から1歳前後の使用を対象にしたものが多いですが、コンパクトな形状のため5~6カ月までしか使えないものや、逆に15カ月前後まで使用できるものもあります。
このほか体重による使用制限もあるので、年齢・月齢だけでなくどれくらいの体重まで使えるかも確認してください。
取り付けや乗せ降ろしがラクな「ISO-FIX」固定がおすすめ
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、製品によって取り付け方が異なります。車への取り付けは、シートベルト固定か、ISO-FIX専用のベースを使うかになります。
シートベルトで取り付ける場合、乗せ下ろしのたびにチャイルドシートをシートベルトで着け外しする作業がともないます。面倒なく確実に乗せ下ろしがしたいなら、ISO-FIX固定方式のチャイルドシートと専用ベースを選びましょう。
乳児専用チャイルドシートの多くは、単体でシートベルトで固定して使うことができますが、ISO-FIX対応のシートはISO-FIXベースを使って固定することになります。ベースは別売りで高額なので、購入を迷う方も多いと思いますが、トラベルシステムを頻繁に使うなら、ISO-FIXベースがあったほうが便利で安全です。
どのベビーカーにドッキングできるか確認を
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、特定のベビーカーと一緒に使うことでドッキングが可能となります。原則として、指定されたベビーカー以外はドッキングはできない仕様になっています(一部他社OEMなどで使える場合もあります)。
ベビーカーをもとに選ぶか、チャイルドシートをもとに選ぶかはとても重要です。どうしても買いたいチャイルドシートの機種や好みのデザインのものがある場合は、先にチャイルドシートを決めて、それにドッキングできるベビーカーのフレームを選びましょう。
1台何役? 汎用性の高さで選ぼう
トラベルシステム対応のチャイルドシートのなかには、ベビーカーのシート、チャイルドシート、ベビーキャリア以外の用途で使える機能がそろっているものもあります。たとえばクーファン、バウンサー、ローチェアなどとしても使えるものもあります。
せっかくトラベルシステム対応のものを購入するなら便利に使いたい場合、ほかの用途で使えるかもチェックしておきましょう。
軽さ重視の方は「安全性」にも注目して
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、ある程度の重量があるものがほとんど。それは、安全性を重視し、できるだけ長い期間使用できるようにサイズを大きくしているからです。なので、軽さを重視するあまり、安全性を損なった商品を選ばないように注意したいところ。
しかし、ベビーキャリーとして使う機会が多い場合は、できるだけ軽いものを選んだほうが無難です。新生児の頃は、5kgのチャイルドシート+赤ちゃん3kg=8kgだとしても、生後6カ月には6~7kgに成長します。そうするとチャイルドシート+赤ちゃんで11~12kgほどにもなり、ママが運ぶのはかなりの重労働となります。
自家用車に対応しているかも忘れずチェック
トラベルシステム対応チャイルドシートは、ほとんどの国産車には適合するようになっています。ただし、サイズによっては取り付けられない場合があるため、メーカーが公開している適合車種リストなどを参考に、自家用車に取り付けできるかどうかを事前に調べておきましょう。
また、シートベルト取り付けのものは、3点式には対応しているのに2点式では取り付けできないことがあります。ここも事前に要チェックです!
トラベルシステム対応チャイルドシートのおすすめ5選 人気のアップリカやJoieなど厳選!
ここからは、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんと編集部が選ぶ、おすすめのトラベルシステム対応チャイルドシートを紹介します!

Aprica(アップリカ)『スムーヴTS インファントカーシート』


















出典:Amazon
軽量2.6kgの乳児専用チャイルドシート
アップリカ製3輪ベビーカー「スムーヴ トラベルシステム」に装着できるチャイルドシート。注目すべきはその重量で、乳児専用チャイルドシートとしては国内最軽量クラスの2.6kgという、非常に軽いシートです。
赤ちゃんの自然な姿勢をキープするため、シートの内角は130度に設定されており、首やおなかへの負担を少なくしています。また、ベビーカー単体での使用では地面から58cm、ここにチャイルドシートを載せると赤ちゃんの高さは63cmとなり、ママ・パパが自然な姿勢で赤ちゃんと対面することが可能となります。
真夏のアスファルトの熱さからも遠ざける理想的な高さとなるため、赤ちゃんの熱中症・日射病を防ぎたい方におすすめです。

doona(ドゥーナ)『インファントカーシート&ストローラー』














出典:Amazon
チャイルドシートになるベビーカー
これまでの乳児専用チャイルドシートとベビーカーのフレームが一緒になっているという、トラベルシステムの方式とはまったく異なるユニークなチャイルドシートが、この製品。ドッキングさせるのではなく、1台でベビーカー&チャイルドシートに変化し、それぞれが安全基準に適合しています。
チャイルドシートは、ベルト固定とISO-FIXの両方の固定が可能です。ISO-FIXで固定する場合には別売りのISO-FIXベースが必要ですが、これがあれば、がちゃっとはめ込むだけで確実に装着できるのでおすすめです。
航空機内での使用もできる認可を受けているので(※)、赤ちゃんを旅行に連れていきたいという方に使ってほしい製品です。
LETTAS『チャイルドシート 360° 回転式』


















出典:Amazon
Joie(ジョイー)『ベビーシート ジェム エンバー 』














出典:Amazon
アップリカ『Air Carry エアキャリー』














出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トラベルシステム対応チャイルドシートの売れ筋をチェック
Amazonでのトラベルシステム対応チャイルドシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
使用期限は? いつからいつまで使える?
トラベルシステム対応のチャイルドシートを買うときに、「何歳まで使えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。ここではそんな疑問にお答えします!
チャイルドシートとして使えるのは「新生児から1歳半頃まで」
メーカーや商品によって違いはありますが、トラベルシステム対応のチャイルドシートは一般的に適応体重は2.5k~13kg(新生児から1歳半頃)までになっている商品が多いです。
また、トラベルシステムに対応しているベビーカーはだいたい3歳頃までの使用を目安につくられています。赤ちゃんが成長してチャイルドシートが使えなくなったあとはベビーカー単体で使用しましょう。
「体重13kg」を超えるとチャイルドシートの買い替えが必要
トラベルシステムに対応しているチャイルドシートは、後ろ向きで使う乳児専用のチャイルドシートで、体重13kgくらいまでが上限です。それ以降は前向きの幼児用チャイルドシートを使うことになるので、トラベルシステムは使えなくなります。
そのあとは幼児・学童兼用タイプのチャイルドシートを使うのがおすすめです。脱着のしやすさや安全性など、赤ちゃんと触れ合ううえで気にしなければいけない点が何かを考え、それに合った製品を選ぶことで、毎日ストレスなく使用することができるでしょう。
迷ったらレンタルという選択肢もアリ!
トラベルシステムに対応したチャイルドシートは1歳半頃までを対象としているため、使用できる期間が短いと感じる方もいるかもしれません。ベビーカーが3歳頃まで使えるとしても、決して安くはない買い物だけに購入をためらう方もいることでしょう。
そんなときに便利なのが、レンタルサービス。購入するよりリーズナブルに商品をレンタルできます。また、気になる商品を実際に使ってみることで、購入前の検討にも活用できますよ。
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トラベルシステムで赤ちゃんとの移動を快適に!
公認チャイルドシート指導員で自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんに、トラベルシステム対応のチャイルドシートの選び方や商品を解説していただきました。トラベルシステム対応のチャイルドシートは、ママ・パパの負担を減らし、赤ちゃんとの移動をらくにしてくれる便利でうれしいアイテムです。
スムーズに移動できるので、赤ちゃんとのお出かけがもっと楽しみになりますよ。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。