トラベルシステムとは? 車移動が多い人に便利
トラベルシステムとは、ベビーカーのシート部分、チャイルドシート、ベビーキャリーの3つの機能を持つアイテムです。赤ちゃんが移動中に眠ってしまっても、起こすことなく車、ベビーカーへの乗せ替えや自宅への移動ができます。
新生児から1歳までの使用を想定したものが多いのも特徴です。ふだん車での移動が多いときにはチェックしておきたいアイテムです。
トラベルシステム対応チャイルドシートの選び方 いつまで使うか、どう使いたいかで異なります
公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに取材をして、トラベルシステム対応のチャイルドシートの選び方のポイントを教えていただきました。使いやすさや取り付け方をよくチェックすることが大切です。ぜひトラベルシステム対応のチャイルドシート選びの参考にしてください。
使いやすい機能や特徴をチェックして選ぶ
車やベビーカーに乗せ替えるからこそ、使いやすいトラベルシステム対応のチャイルドシートを選びましょう。
乗せおろしや取り付けしやすいものを選ぶ ISO-FIX専用のベースも検討して
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、製品によって取り付け方が異なります。車への取り付けは、シートベルトを使うか、ISO-FIX専用のベースを使うかになります。
シートベルトで取り付ける場合、乗せ下ろしのたびにチャイルドシートをシートベルトで着け外しする作業がともないます。面倒なく確実に乗せ下ろしがしたいなら、ISO-FIX固定方式のチャイルドシートと専用ベースを選びましょう。
自動車生活ジャーナリスト
乳児専用チャイルドシートの多くは、単体でシートベルトで固定して使うことができますが、ISO-FIX対応のシートはISO-FIXベースを使って固定することになります。
ベースは別売りで高額なので、購入を迷う方も多いと思いますが、トラベルシステムを頻繁に使うなら、ISO-FIXベースがあったほうが便利で安全です。ISO-FIXなら、いちいちシートベルトで固定したり外したりする手間がないですし、赤ちゃんの乗せ降ろしのときに、シートベルトが邪魔になるということもありません。脱着がとてもかんたんで確実です。
乗せおろしがラクな回転式をお探しの方はこちら!
回転式チャイルドシートは座面を回転させることができるため、赤ちゃんを乗せやすく、お世話がしやすいといったメリットがあります。自動車生活ジャーナリストで日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんへの取材をもとに、回転式チャイルドシートの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
本体の重量(軽い、重い)は使い方に応じてチェック
安全性を重視したモデルのなかにはある程度の重量があるものもあります。ベビーキャリーとしてはあまり使わず、チャイルドシートメインで使用する場合はある程度重量があるものも選択肢に入れましょう。
自動車生活ジャーナリスト
チャイルドシートはベビーキャリーとしても使うことになります。車では後ろ向きで使う乳児専用チャイルドシートとして使用。赤ちゃんが眠っている場合などは寝かせたまま車から降ろして家まで手で持って運んだり、ベビーカーにドッキングしたりという方法で使います。
ベビーキャリーとして使う機会が多い場合は、できるだけ軽いものを選んだほうが無難です。新生児の頃は、5kgのチャイルドシート+赤ちゃん3kg=8kgだとしても、生後6カ月には6~7kgに成長します。そうするとチャイルドシート+赤ちゃんで11~12kgほどにもなり、ママが運ぶのはかなりの重労働となります。
チャイルドシートには3~4kg台のものもあり、中には3kg以下の超軽量タイプもあるので、購入のさいは本体の重さもしっかりとチェックしましょう。
ほかの用途で使えるかチェック
トラベルシステム対応のチャイルドシートのなかには、ベビーカーのシート、チャイルドシート、ベビーキャリア以外の用途で使える機能がそろっているものもあります。たとえばクーファン、バウンサー、ローチェアなどとしても使えるものもあります。
せっかくトラベルシステム対応のものを購入するなら便利に使いたい場合、ほかの用途で使えるかもチェックしておきましょう。
対象年齢を確認しておこう
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、製品によって対象年齢・月齢が異なります。新生児から1歳前後の使用を対象にしたものが多いですが、コンパクトな形状のため5~6カ月までしか使えないものや、逆に15カ月前後まで使用できるものもあります。体重によって制限もあるので、年齢・月齢だけでなくどれくらいの体重まで使えるかも確認してください。
安全性をチェックしよう
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、赤ちゃんを乗せて使用するものです。商品の安全性をチェックしておきましょう。
安全基準をクリアしているかチェック
チャイルドシートは、安全基準を満たしたものを適切に使用しないと本来の役割を発揮できません。販売国の安全基準を満たしているマークのついているものを選びましょう。
日本のチャイルドシートの安全基準を満たしているものは、R43やR44、新基準のR129マークがついています。海外メーカーのものは、欧州の適合マークECE規則のR44があります。
自家用車に取り付けできるか事前にチェックしよう 適合車種リストを確認
トラベルシステム対応チャイルドシートは、ほとんどの国産車には適合するようになっています。ただし、サイズによっては取り付けられない場合があるため、メーカーが公開している適合車種リストなどを参考に、自家用車に取り付けできるかどうかを事前に調べておきましょう。
また、シートベルト取り付けのものは、3点式には対応していますが2点式では取り付けできないことがあります。
チャイルドシートとベビーカーがドッキングできるか確認
自動車生活ジャーナリスト
ドッキングが可能なのはメーカー指定ベビーカーのみ
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、特定のベビーカーと一緒に使うことでドッキングが可能となります。原則として指定されたベビーカー以外はドッキングはできない仕様になっています(一部他社OEMなどで使える場合もあります)。
ベビーカーをもとに選ぶか、チャイルドシートをもとに選ぶかはとても重要です。どうしても買いたいチャイルドシートの機種や好みのデザインのものがある場合は、先にチャイルドシートを決めて、それにドッキングできるベビーカーのフレームを選びましょう。
トラベルシステム対応のチャイルドシート12選 サイベックスやアップリカ、Joieなど厳選
ご紹介したトラベルシステムに対応したチャイルドシートの選び方のポイントをふまえて、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんおすすめ商品などを紹介します。安全に、安心して使える商品を選びましょう。
Joie(ジョイー)『ベビーシート ジェム エンバー 』














出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 0~18カ月ごろ、体重13kgまで |
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重量 | 3.8kg |
ISO-FIX対応 | 別売りI-Base(ISOFIX対応)ベースが必要 |
用途 | ベビーキャリー、バウンサー、ベビーチェア、チャイルドシート、ベビーカー |
対応ベビーカー | Joie製ベビーカー(適合ベビーカーに限る) |

Joie(ジョイー)『インファントカーシート juva(ジュバ)』




出典:楽天市場
対象(月齢、体重、身長) | 新生児~体重13kg |
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重量 | 2.9kg |
ISO-FIX対応 | 別売りISO-FIXベースが必要 |
用途 | チャイルドシート、バウンサー、ローチェア、ベビーキャリー、ベビーカー |
対応ベビーカー | Joie製ベビーカー(適合ベビーカーに限る) |
わずか2.9kgの超軽量タイプで扱いがラクラク
英国の育児用品ブランド、ジョイーのトラベルシステムはとにかく軽く扱いやすいのが特徴です。チャイルドシートの重さはわずか2.9kg、対応するベビーカーも5kgのものもあり、こちらも軽量。
ベビーカーとドッキングしたときの座面の高さは対面状態で55cm(※)とハイシートとなり、ママ・パパが自然な姿勢で赤ちゃんの顔を見ることができます。ISO-FIXベースをつけてISO-FIX固定できる点が便利ですが、ベルト固定も可能です。
家の中ではゆりかごのように使えますが、アームを固定すればローチェアとしても使えます。リーズナブルで汎用性の高い製品を探している方におすすめです。

サイベックス『cbx Shima(シービーエックス シマ)』






















出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 新生児~18カ月頃、体重13kgまで |
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重量 | 3.6kg |
ISO-FIX対応 | 別売りISO-FIXベースが必要 |
用途 | チャイルドシート、ベビーキャリー、ベビーカー |
対応ベビーカー | cbxベビーカー「Etu」 |
対応ベビーカーがスリムで使いやすい
高い安全性に加えて、リーズナブルな価格とデザイン、カラーバリエーションの多さも魅力のドイツの育児用品ブランド「サイベックス」のセカンドラインブランドcbxの製品です。ベビーカー「Etu(エトゥ)」とドッキングしてベビーカーとして使えます。
このチャイルドシートには独立したキャノピー(ほろ)が標準装備されています。従来のようにハンドルにキャノピーが装着されているタイプとは異なり、ハンドルを倒してもキャノピーは連動せずとても使いやすい仕様となっています。
なお、対応するベビーカーは横幅わずか42.5cmで超スリムなので、電車やタクシーなど公共交通機関で使う際にもストレスがありません。移動の多い方におすすめです。
サイベックス『 エイトン』












出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 0~18カ月ごろ、体重13kgまで |
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重量 | 3.5kg |
ISO-FIX対応 | 別売りISO-FIXベースが必要 |
用途 | ベビーキャリー、ベビーチェア、ベビーカー |
対応ベビーカー | cbxベビーカー「gb」 |

アップリカ『スムーヴTS インファントカーシート』


















出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 新生児~12カ月頃まで、身長50~70cm、体重2.5kg~13kgまで |
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重量 | 2.6kg |
ISO-FIX対応 | 別売りISO-FIXベースが必要 |
用途 | チャイルドシート、ベビーキャリー、ベビーチェア、ロッキングチェア、ベビーカー |
対応ベビーカー | アップリカ「スムーヴシリーズ」 |
国内最軽量2.6kgの乳児専用チャイルドシート
アップリカ製3輪ベビーカー「スムーヴ トラベルシステム」に装着できるチャイルドシート。注目すべきはその重量で、乳児専用チャイルドシートとしては国内最軽量クラスの2.6kgという、非常に軽いシートです。
赤ちゃんの自然な姿勢をキープするため、シートの内角は130度に設定されており、首やおなかへの負担を少なくしています。また、ベビーカー単体での使用では地面から58cm、ここにチャイルドシートを載せると赤ちゃんの高さは63cmとなり、ママ・パパが自然な姿勢で赤ちゃんと対面することが可能となります。
真夏のアスファルトの熱さからも遠ざける理想的な高さとなるため、赤ちゃんの熱中症・日射病を防ぎたい方におすすめです。

doona(ドゥーナ)『インファントカーシート&ストローラー』














出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 体重1.8~13kg未満 |
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重量 | 7kg |
ISO-FIX対応 | 別売りISO-FIXベースが必要 |
用途 | ベビーカー、チャイルドシート |
対応ベビーカー | (一体型) |
チャイルドシートになるベビーカー!
これまでの乳児専用チャイルドシートとベビーカーのフレームが一緒になっているという、トラベルシステムの方式とはまったく異なるユニークなチャイルドシートが、この製品。ドッキングさせるのではなく、1台でベビーカー&チャイルドシートに変化し、それぞれが最新の安全基準に適合しています。
チャイルドシートは、ベルト固定とISO-FIXの両方の固定が可能です。ISO-FIXで固定する場合には別売りのISO-FIXベースが必要ですが、これがあれば、がちゃっとはめ込むだけで確実に装着できるのでおすすめです。航空機内での使用もできる認可を受けているので(※)、赤ちゃんを旅行に連れていきたいという方に使ってほしい製品です。
MAXI-COSI(マキシコシ)『カブリオフィックス』












出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 0~15カ月ごろ、体重13kgまで |
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重量 | 3.35kg |
ISO-FIX対応 | 別売りISO-FIXベースが必要 |
用途 | ベビーキャリー、バウンサー、ベビーチェア、ベビーカー |
対応ベビーカー | - |

日本育児『スマートキャリー ISOFIX ベースセット』






出典:楽天市場
対象(月齢、体重、身長) | 新生児~15カ月頃、体重13kgまで |
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重量 | 約3.5kg(ISO-FIXベースセットは約5kg) |
ISO-FIX対応 | 対応 |
用途 | チャイルドシート、ベビーキャリー、ロッキングチェア、ベビーカー |
対応ベビーカー | 日本育児「スマートキャリー専用ベビーカーフレーム」 |
Combi (コンビ)『EX COMBI グッドキャリー YW』








出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | 0~1才ごろ、身長50~70cm、体重10kgまで |
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重量 | 3.3kg |
ISO-FIX対応 | - |
用途 | チャイルドシート、ベビーキャリー、ロッキングチェア&ラック、ベビーカー |
対応ベビーカー | - |
Joie(ジョイー)『ベビーカーTourist+ベビーシートgemm+i-Anchor++ジュニアシート Elevate』






出典:楽天市場
対象(月齢、体重、身長) | チャイルドシート:新生児~体重13kg(1歳半頃)、ベビーカー:1カ月~15kg(36カ月頃)、ジュニアシート:モードによる |
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重量 | チャイルドシート:約3.8kg、ベビーカー:9.3kg、ジュニアシート:モードにより変動 |
ISO-FIX対応 | 対応(i-Baseがセット) |
用途 | チャイルドシート、ベビーカー、ローチェア、ロッキングチェア、キャリー |
対応ベビーカー | ー |
ジュニアシートもセット! 長く使えます
ベビーカー、ローチェア、ロッキングチェア、キャリーとしても使える、トラベルシステム対応の便利なチャイルドシート。さらに、1歳から12歳頃まで使用できるジュニアシートもセットになっています。ジュニアシートは取り外して洗えるので、もし飲み物や食べ物をこぼしてしまっても安心です。
チャイルドシートとジュニアシートを一緒にそろうので、あとで買い替えについて悩まずにすみます。長く使えるものを探している方や、ベビー用品をまとめてそろえておきたい方にぴったりのセットです。
<セット内容>
・ベビーカーTourist(ツーリスト)
・ベビーシートgemm(ジェム)
・i-Anchor
・ジュニアシート Elevate(エレベート)
nuna『ベビーカーtavo caviar+チャイルドシートpipa lite with ISOFIX Base』






出典:楽天市場
対象(月齢、体重、身長) | チャイルドシート:新生児~13kg(1歳半頃目安)、ベビーカー:新生児~体重20kg(身長114cmまで) |
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重量 | ベビーシート+ISOFIX Base:約8.9kg 、ベビーカー:約11kg |
ISO-FIX対応 | 対応 |
用途 | チャイルドシート、ベビーカー、ローチェア、ロッキングチェア(バウンサー)、キャリー |
対応ベビーカー | nuna「ベビーカー tavo caviar」 |
赤ちゃんへの衝撃を最低限に抑える機能を搭載
チャイルドシートとしてはもちろん、ベビーカーやバウンサー、ローチェアなど、さまざまなシーンで活用できます。トラベルシステム対応のメリットを充分に生かしたチャイルドシートです。
こちらのチャイルドシートには、高機能素材「エアロフレックスフォーム」が使用されており、赤ちゃんへの衝撃をやわらげる役割を持っています。また、側面衝突時の衝撃を抑える機能として「サイドインパクトプロテクション」も装備。思わぬ事故など、いざというときの備えを考えている方に心強い機能を搭載しています。
<セット内容>
・ベビーカーtavo caviar(タボ キャビア)
・チャイルドシートpipa lite(ピパ ライト)with ISOFIX Base
コンビ『F2plus AF + F2用トラベルシステムキット』


























出典:Amazon
対象(月齢、体重、身長) | チャイルドシート:体重10kg未満(1カ月~1歳頃目安)、ベビーカー:体重15kg未満(1カ月~36カ月頃目安) |
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重量 | チャイルドシート:3.4kg(アタッチメント:0.67kg) 、ベビーカー:約3.8kg |
ISO-FIX対応 | - |
用途 | チャイルドシート、ベビーカー、キャリー、ゆりかご&ロッキングチェア |
対応ベビーカー | コンビ「F2plus AF」 |
「トラベルシステム対応チャイルドシート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トラベルシステム対応チャイルドシートの売れ筋をチェック
Amazonでのトラベルシステム対応チャイルドシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
「トラベルシステム」商品をこの記事でもご紹介してます!
ベビーカーに詳しい、親子のコミューターガイドの遠藤まさ子さんに選び方のポイントとおすすめのベビーカー5選を教えていただきました。さらに、ママ・パパへのアンケートをもとに実際のユーザーの声を踏まえた人気のベビーカー20選をご紹介します。
いつから使える? いつまで使える? トラベルシステム対応チャイルドシートの使用期間

Photo by Unsplash
移動に便利なトラベルシステム対応のチャイルドシート。できれば長く使えるとうれしいですよね。
トラベルシステム対応のチャイルドシートを買うときに、「何歳まで使えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
チャイルドシートとして使えるのは新生児から1歳半頃まで
メーカーや商品によって違いはありますが、トラベルシステム対応のチャイルドシートは一般的に適応体重は2.5k~13kg(新生児から1歳半頃)までになっている商品が多いです。
また、トラベルシステムに対応しているベビーカーはだいたい3歳頃までの使用を目安につくられています。ベビーカーについては、赤ちゃんが成長してチャイルドシートが使えなくなったあとはベビーカー単体での使用となります。
体重13kgごろはチャイルドシートの買い替えが必要
自動車生活ジャーナリスト
トラベルシステムに対応しているチャイルドシートは、後ろ向きで使う乳児専用のチャイルドシートで、体重13kgくらいまでが上限です。それ以降は前向きの幼児用チャイルドシートを使うことになるので、トラベルシステムは使えなくなります。
そのあとは幼児・学童兼用タイプのチャイルドシートを使うのがおすすめです。脱着のしやすさや安全性など、赤ちゃんと触れ合ううえで気にしなければいけない点が何かを考え、それに合った製品を選ぶことで、毎日ストレスなく使用することができるでしょう。
レンタルするという選択肢も
トラベルシステムに対応したチャイルドシートは1歳半頃までを対象としているため、使用できる期間が短いと感じる方もいるかもしれません。ベビーカーが3歳頃まで使えるとしても、決して安くはない買い物だけに購入をためらう方もいることでしょう。
そんなときに便利なのが、レンタルサービス。購入するよりリーズナブルに商品をレンタルできます。また、気になる商品を実際に使ってみることで、購入前の検討にも活用できますよ。
トラベルシステムのメリット・デメリット
トラベルシステムに対応したチャイルドシートには、どんなメリットがあるのでしょうか? ここでは、メリットや便利な理由について解説していきます。
家の外でも家の中でも使えるのがメリット
トラベルシステム対応のチャイルドシートは、ベビーカーとのドッキングやバウンサーとの兼用が魅力。外出先でも室内でも赤ちゃんを寝かせたまま移動できて便利です。
ベビーカーやバウンサーと兼用でき出費を抑えられる 価格が高いものを個々でそろえるより、高コスパ
「トラベルシステムは値段が高くて手を出しづらい」と思われるかもしれませんが、チャイルドシートやベビーカー、バウンサーなどを別々にそろえれば、それなりに費用がかかるものです。
ふだんから赤ちゃんとの移動が多く、ベビーカーやバウンサーも購入したいと思っている方は、便利なトラベルシステムもぜひ検討してみてください。
新生児から使えるベビーカーとして使用できる
トラベルシステムに対応しているチャイルドシートは、新生児から使えるタイプがほとんどです。ベビーカーは生後1カ月から使えるタイプが多いため、新生児を乗せられる機種は少ないです。ベビーカーを早く使うなら、トラベルシステムが便利です。
車に頻繁に乗せるならトラベルシステム対応がラク
赤ちゃんを車に乗せる機会が多い、家から駐車場まで距離がある、というような場合は赤ちゃんとの移動を負担に感じやすいものです。眠っている赤ちゃんを抱き起こした際に泣かせてしまったり、ベビーカーの準備に手間取ってしまったりと大変です。
トラベルシステム対応であれば、チャイルドシートごと持ち運びできるので、移動がとてもスムーズになります。赤ちゃんとのお出かけが多いママ・パパには、とくに役立つ、メリットが大きいアイテムです。
対応機種が限られるのはデメリット
車での移動が多い家庭に便利なトラベルシステム対応チャイルドシート。ただし、特定のベビーカーと一緒に使うことでドッキングが可能で、原則として指定されたベビーカー以外はドッキングできません。商品数も多いわけではないので、豊富な選択肢がないのはデメリットといえるでしょう。
また、記事の前半でもご紹介しましたが、トラベルシステム対応チャイルドシートは、後ろ向きで使う乳児専用のチャイルドシートで、体重13kgくらいまでが上限になります。それ以降は前向きの幼児用チャイルドシートを使うことになるので、トラベルシステムは使えなくなります。体重13kgごろはチャイルドシートの買い替えが必要になります。
トラベルシステムで赤ちゃんとの移動を快適に!
公認チャイルドシート指導員で自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんに、トラベルシステム対応のチャイルドシートの選び方や商品を解説していただきました。トラベルシステム対応のチャイルドシートは、ママ・パパの負担を減らし、赤ちゃんとの移動をらくにしてくれる便利でうれしいアイテムです。
スムーズに移動できるので、赤ちゃんとのお出かけがもっと楽しみになりますよ。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/16 リンクの修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。