そもそも、チャイルドシートは何歳まで必要?

出典:マイナビおすすめナビ

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乗車中の子どもの安全を守るために、装着が必須なチャイルドシート。チャイルドシートの装着は、6歳未満の子供を対象に法律で義務付けられています。
しかし、6歳になったら不要かというと、そういうわけではありません。法律上の義務はなくなっても、子どもの体が大きくなり、大人用のシートベルトでしっかりと固定できるようになるまでは、チャイルドシートを使用したほうが安全です。
ロングユースのチャイルドシートとは? 最長12年間使える⁉
ロングユースのチャイルドシートとは、利用できる年齢の幅がとても広いモデルのことを指します。
そもそも、チャイルドシートは使用する時期によってさまざまな種類があります。つまり、子どもが成長するにつれて、適正なものに買い替える必要があるアイテムです。
【チャイルドシートの3つの種類】
■乳児用のベビーシート(新生児から使えるタイプ)
■幼児用のチャイルドシート
■学童用のジュニアシート
市販のチャイルドシートは、新生児から4歳ごろまで使える「乳児&幼児兼用のチャイルドシート」の商品が多いです。
この記事でご紹介するのは、それよりも使用期間が長いロングユースのチャイルドシート。商品によって、新生児から7歳まで使えるものから、最長12年間ほど使えるものまであります。小さな乳児から小学生になるまで使えるチャイルドシートなら、子どもの成長にあわせて買い替える必要がないのでとてもコスパが高いです!
ロングユースチャイルドシートの相場は?
ロングユースチャイルドシートが長く使えて便利なのはわかったけど、どれくらいの値段なのか気になりますよね。
なんと、ロングユースチャイルドシートは値段も安いんです!!!
相場は、1万円未満~3万円台です。この値段は、ロングユースタイプではないチャイルドシートの価格と変わらないどころか、それよりも安く手に入るものもたくさんあります。
値段も安くて長く使えるなら、チェックしない手はないですよね!
ロングユースのチャイルドシートの選び方 新生児もOK?
それでは、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんへの取材をもとにまとめた選び方をみていきましょう! 長期間使用するロングユースタイプだからこそ、選ぶときのポイントをおさえて目的に合ったものを購入してくださいね。
【大前提】車に適合するシートであるか確認する
ロングユースが可能なチャイルドシートのなかには、長いものだと10年以上使えるものもあります。長く使えるからこそ、購入する際は慎重に。まずは、大前提として自分の車に適合するシートであるかチェックしましょう。
対応車種は、商品の説明欄で確認することができます。12年ほど使うことを想定して選ぶなら、できるだけ適合車種が多い商品を選びましょう。
ISOFIX(※)対応の場合は、ISOFIXとシートベルト両方で装着できる、できるだけコンパクトでサポートレッグがないものが汎用性が高いです。
※ISOFIX:ISO(国際標準化機構)で定められたチャイルドシートの固定方法の規格。
成長しても背もたれつきで使えるものを選ぶ
身長150cmくらい(12歳ごろ)まで使えるロングユースのチャイルドシートのなかには、身長120cm(7~8歳)を超えると背もたれを外して、座面だけのブースターシートで使うタイプがあります。
ただ、安全性を考慮するなら、背もたれなどの保護性能は大事です。そのため、身長120cmを超えても頭まわりを保護するヘッドサポートや、肩まわりを保護するショルダーサポートがついた状態で使えるタイプを選びましょう。
素材は「耐久性」と「洗いやすさ」で選ぶ
ロングユースチャイルドシートは長く使うことが前提なので、洗濯回数も増えます。そのため、素材は「水洗い」できて「耐久性」が高いものがおすすめ。シートのカバーは摩擦(まさつ)に強いしっかりした素材がおすすめです。
とくに、車内で飲食する機会が多いと、食べこぼしなどがダニ発生の原因になる場合もあり、衛生上も好ましくありません。ロングユースに限らずチャイルドシートは清潔さを保つため、1~2カ月に1度はカバーを外して洗濯をしましょう。
後部座席が狭い車の場合は、途中でロングユースに切り替えるのもアリ
後部座席が狭く、とくに前後方向に余裕がない軽自動車などの場合は、後ろ向きで使う乳児モードでは使えない場合があります。このような車の場合は、新生児や乳児期には場所をとらない、マキシコシ『ぺブル』や、レーマー『ベビーセーフ』などの乳児専用シート(体重13kg、だいたい1歳半頃まで)を使用しましょう。
そして、前向きで使う幼児用のあとは、身長150cmごろまで使えるロングユースのチャイルドシートへ買い替えるのがおすすめです。
ロングユースチャイルドシートのおすすめ3選【新生児から】 生まれてすぐの新生児から使えるタイプ
うえで紹介したロングユースのチャイルドシートの選び方のポイントをふまえて、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんと編集部おすすめ商品を紹介します。取り付け方や使い方など、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
まずは新生児から使える商品のご紹介です。

価格が安い! 安全性も「優」評価
シート本体の幅41.2cm、重量5.3kgとかなりコンパクトで軽量なチャイルドシートです。0~7歳ごろまで使えて、国土交通省と自動車事故対策機構のチャイルドシートアセスメント(安全性能評価試験)でも乳児用、幼児用ともに「優」評価を得ている安全性の高いチャイルドシートです。
ジュニアモードでも座面だけのブースターではなく、ヘッドサポート、背もたれつきでしっかりと子どもの身体を守るので、安心して使うことができます。値段的にもお求めやすく、コスパが高いです。
7歳頃まで使えて、着用義務期間をカバー
生まれてすぐの0歳から7歳頃まで、ベビーモード、チャイルドモード、ジュニアモードの1台3役で使えます。この1台でチャイルドシート着用義務期間をカバー。
ヘッドレストは5段階で調節でき、肩ベルトが連動しているので、片手で調節できるところが便利です。チャイルドモード、ジュニアモードでも3段階のリクライニング機能が備わっていて、寝てしまった子供も楽な姿勢でいることができます。

新生児から12年間使える超ロングユース
成長にあわせて、後ろ向き、前向き、それ以降ジュニアシートとして使用できます。使用期間の中でもっとも長いジュニアシートが、ヘッドサポート&背もたれつきの状態で安全に使えることがこのシートの素晴らしいところです。
さらに、ジュニアシートでは不要となるハーネスが、本体内にかんたんに収納できるのもポイント。左右どちらにもつけられるカップホルダーも、標準装備されています。
ロングユースチャイルドシートのおすすめ9選【1歳前後から】 isofix固定や、12歳ごろまで使えるタイプなどをご紹介
次に、1歳前後(体重9kg)から使える商品をご紹介します。チャイルドシートは月齢ではなく体重(商品によっては身長)によって使える時期が異なる点には注意してくださいね。
通気性抜群! 暑い時期も快適に使える
コンビのロングユース、ジョイトリップシリーズ(チャイルド&ジュニアシート)。高い通気性を実現したコンビ独自の空気循環構造「ココチエアー」で、快適に過ごすことができます。
シートアレンジ時の取り付け・取り外しの負担が少ない、軽量設計。また、全幅44cmと省スペース設計なので、定員3名の後部座席に同シートを兄弟でふたつ使っても、残りの1座席に大人1名がしっかり座れます。
長く使えてさらに、R129に適合した高い安全性
新安全規則R129に適合した、1歳ごろから10歳ごろまで使えるロングユースタイプ。ヘッド部分のレバーを上下するだけで高さにくわえて横幅もかんたんに調節できる機能が備わっています。1歳から10歳までの間の体格の変化にしっかりフィットするのがポイントです。
リクライニングのシステムの「ムービングシート」も特徴のひとつ。フォームフィットのリクライニングレバーを操作すると、背もたれが倒れるだけではなくシート座面が前にせり出す仕様です。内角が大きくなり子どもが眠ったときにも快適さがアップします。
価格重視、安いロングユースタイプを買いたい方に!
1歳から11歳までのロングユースタイプで、1万円以下の安い価格で買えるのが魅力のチャイルドシート!
本体の重量が4.7kgで軽いので、乗せ替えがラク。通気性のいいメッシュシート、ヘッドレスト8段階調節のほか、ジュニアシートの背もたれ部分を取り外すとブースターシートとして使えるのもうれしいポイント。
車両シートベルトのタイプによって、取付けできる、取り付けできないがあるので、チェックしてから購入してくださいね。
子供がすり抜けにくい肩ベルトを採用
レカロはモータースポーツなどで使われるカーシートのメーカー。ロングユースのチャイルドシートも、快適さや安全性を追及した機能、デザイン性が魅力です。
肩ベルトパッドはねじれにくく広範囲に体を支えてくれ、子供がすり抜けにくい工夫がなされています。また、体圧を分散させて正しい姿勢で快適に座れる座面、全体的に通気性がよくシートと構造も特徴。
それぞれの車のシートの角度にフィットさせられる角度調節機能はカーシートメーカーならではのこだわりです。125cm以上かつ22kg以上になったら、ブースターシートモード(座面のみ)でも使えます。
ISOFIX&シートベルト固定可能で、お手頃価格
らくにしっかり取り付けできるISOFIXと、ほとんどの車種で取り付けできるシートベルト固定の両方が可能! 1歳から11歳ごろまで長く使用する間に、車を買い替えたり複数の車に取り付けることがあるなら、とても助かるロングユースのチャイルドシートです。西松屋オリジナルブランドで、買いやすい価格なのもうれしいポイント。
肩ベルト高さ調節は、ヘッドレストが連動しワンタッチでかんたん。成長してジュニアシートとして使う際は、座面のシートではなく背もたれとヘッドレストがついた状態のハイバックシートになります。
ベルト、ハーネスからのすり抜け防止にも!
新安全規則R129適合で、生後15カ月ごろから12歳ごろまで使えるロングユースタイプ。
このシートのユニークなところは子供をハーネス(ベルト)ではなく、「セーフティクッション(インパクトシールド)」と呼ばれるクッションを採用している点。正面衝突時の首への衝撃が軽減される仕組みになっています。
ハーネスを締めるのがきらいな子供や、ベルトからの抜け出し防止をしたい方におすすめです。

設置がかんたんなインパクトシールドタイプ
肩ベルトを使わず、脚の上に衝撃吸収材(インパクトシールド)を置いて、子どもの腰まわりを支える仕様のチャイルドシートです。車の座席の上において車のシートベルトをとおして固定するので、設置もかんたん。子どもの乗せ降ろしもスムーズに行なえます。
成長に合わせてヘッドサポートは6段階で調節でき、正しい位置で子どもの頭を支えてくれる設計です。また、エールベベ独自のトリプル保証(3年間製品ロング保証、万一の交通事故の際にチャイルドシート無料交換3年間など)によって長く安心して使うことができます。
カップホルダー付きシートで楽しくお出かけ
サイドにカップホルダーが付いているのが特徴。1歳半ごろから12歳ごろまで長く使えるモデルです。お手入れのしやすさが魅力的なポイント。パッドは取り外して洗濯できるので、清潔に使い続けることができます。
サイドサポート付きで、しっかり赤ちゃんを保護。サイドメッシュで通気性もよく、乗り心地も良いですよ。お出かけを思いきり楽しみたい方におすすめです!
使い勝手も改善された、低価格チャイルドシート
1万円未満で買える低価格のネビオ『ポップピット』がバージョンアップされた『ポップピットF』。
ヘッドレスト調節がボタン式からロック付きのハンドル式に変更に。操作がかんたんになりました。また、シート(座面)の高さが約5cm低くなり、重心が低くなって座ったときの安定感が増しています。コンパクトカーや天井が低い車でも天井までのスペースが確保され圧迫感が減るのもうれしいポイントです。
「ロングユースのチャイルドシート」のおすすめ商品の比較一覧表
ロングユースのチャイルドシートのデメリットは?
ロングユースが可能なチャイルドシートのなかには、長いものだと10年以上使えるものもあります。10年間も1台で使えるのはオトク!と思いますよね。ただし、10年の間には車を買い替える可能性もあり、車種が変わって取り付けができなくなるとチャイルドシートが使えなくなるというデメリットもあります。
サイズの大きなチャイルドシートを購入した場合、2人目のお子さんが生まれたときに1台追加設置すると車の中が狭くなってしまうことも。ロングユースのチャイルドシートは長期間使える分、車の買い替えや2台設置する場合などもシミュレーションして購入するのが失敗しないポイントです。
ジュニアシートや保護マットなどもチェック!
長く使うから、しっかり選ぼう
ロングユースのチャイルドシートは長く使える点でコスパに優れていますが、使いづらい商品を選んでしまう失敗もあります。
回転式の機能は備えていない商品が多いので、新生児や乳児期にお世話がしやすい回転式がいいという方は、しっかり検討してみてくださいね。
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