チャイルドシートキックガードの選び方
それでは、チャイルドシートキックガードの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】蹴る場所に応じてキックガードのタイプを選ぶ
【2】収納力など求める機能をチェック
【3】ヘッドレストの支柱が使えるかチェック
【4】車内での飲食が多い場合は防水タイプがおすすめ
【5】前席の背もたれの後ろに合うサイズを
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】蹴る場所に応じてキックガードのタイプを選ぶ
キックガードには、おもに2つの種類があります。
【1】前席の背もたれの後ろにセットして使うタイプ
チャイルドシートやジュニアシートに座ったお子さんが、前席の後ろを蹴る(キックする)と靴の跡や、靴についていた泥・砂がついて汚れてしまいます。それを防ぐためにつけます。なお、この種類のキックガードの場合、前席との間が広くてお子さんの靴が届かなかったり、前席をキックをしないお子さんであれば、キックガードをつける必要はありません。
【2】チャイルドシートに座ったお子さんが、チャイルドシート下のシート部分を蹴って汚すのを防ぐキックガード
このタイプは、チャイルドシートの下にキックガードを敷くようにして使います。車のシートの上にキックガードを敷き、その上にチャイルドシートやジュニアシートをセットします。
このように、お子さんが蹴る場所に応じて、選ぶキックガードは違ってきます。
【2】収納力など求める機能をチェック
キックガードには、シンプルに前席の背もたれを保護するものから、ポケットつきでティッシュBOXやおもちゃなどを収納できるものまで豊富な種類の商品があります。また、同乗者が動画を見られるよう、iPadがセットできる仕様のキックガードも展開されています。
散らかりやすい車内を整理する目的で使いたい方は、収納ポケットがついたタイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、お子さんの足が収納ポケット部分に届いてしまうと、収納したものが汚れる恐れがありますので、用途にあわせて選ぶことをおすすめします。
【3】ヘッドレストの支柱が使えるかチェック
収納ポケットのあるなしに関わらず、この記事でご紹介するキックガードはすべて「前席のヘッドレストの支柱」を使って固定します。
完全にヘッドレストを外してセットするタイプもあれば、支柱にフックをひっかけて使うタイプもあります。
古い車のなかにはヘッドレストがないものもありますし、スポーツタイプの車ではヘッドレストがシートと一体化しているものもあります。その場合は支柱がないので、通常の方法では取りつけができません。
自分の車がどのタイプにあたるか、ヘッドレストの支柱は使えるか、購入前に確認しましょう。
【4】車内での飲食が多い場合は防水タイプがおすすめ
車内でよく飲食をする、キャンプや海水浴に行く機会が多い、という方は防水のキックガードを選びましょう。防水タイプは、砂や泥で汚れても拭くだけできれいに汚れが落ちるものもあります。
また、布製のキックガードなら、丸洗いできるものがおすすめです。お子さんが触れる機会が多いので、常に清潔に使えるものを選びましょう。防水・防汚加工されているキックガードなら、お手入れがラクですね。
【5】前席の背もたれの後ろに合うサイズを
コンパクトカーと大型ミニバンやSUVとでは、前席のサイズも当然変わってきます。
背もたれの面積より小さいキックガードだとサイズがあわず、お子さんの足も容易に届いてしまうため、キックガードの意味をなさないことも考えられます。
理想は、背もたれをぴったりすき間なく覆うことなので、購入する前にサイズを確認しておきましょう。メジャーで実際にサイズを測っておくと安心です。
前席背面のサイズにあわせて選びましょう! 公認チャイルドシート指導員からのアドバイス
キックガードとしてのシンプルな機能を考えるなら、まずは前席背面のサイズ(とくに長さ)を事前にチェックしておきましょう。
お子さんの身長や足の長さ、チャイルドシートの座面高さによって、お子さんの足が届く範囲は異なってきます。なるべく蹴らないようにとシートを離すことも大切ですが、コンパクトカーではそれも難しいですよね。
前述していますが、ヘッドレストの支柱がない車には取りつけが不可能な場合も多いので、要注意です。
チャイルドシートキックガードのおすすめ8選
ここまでご紹介したチャイルドシートキックガードの選び方のポイントをふまえて、自動車生活ジャーナリストで公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。各商品の特徴をよくチェックしてみてくださいね。

多様なシート形状やサイズにもフィット
シートへの取りつけは、面ファスナーを使うためとてもかんたん。キックガードとしての機能がメインとなるので、汚れてもすぐに拭いて落とせる素材を採用しています。
本体の下部にはアジャスターがついており、多様なシート形状にもぴったり取りつけが可能。また、光が反射しにくいマットな素材、色調になっているのも魅力です。
製品サイズは、縦68cmと大型シートもすっぽり覆う十分なサイズもうれしいところ。なお、同様のサイズ、デザインでカーボン仕様もあります。

使いやすいデザインが魅力のキックガード
こちらの2枚セットのキックガードは全高が6cmあり、シートの下のほうまで保護できる十分な大きさになっているのが特徴です。
上部に小物入れ、下は広々としたキックガードとなっているため、ひんぱんに前席を蹴るお子さんにも対応できる点もポイント。
濡れた靴でも安心の防水素材で、縫製もしっかりとしており、耐摩耗(まもう)性にもすぐれているので耐久性にも問題ないでしょう。実用的でシンプルなデザインゆえ、後部座席への乗り降りもじゃましません。

自在に収納を作ることが可能なキックガード
1997年から米軍で採用されているモールシステム(自分に必要な装備の収納を自在に作れるシステム)を使った、ユニークなキックガードです。
別売りポーチや収納を自在に組んでいくことも可能。1000Dナイロン素材を使っているので頑丈で、長期間使用ができ、生活防水にも対応しています。
取りつけは、フックをひっかけて使うことも可能。また、ワンタッチバックルタイプでも取りつけられるので、ほとんどの車種でヘッドレストを外すことなく、シートバックに取りつけられます。

お出かけが楽しくなるかわいいデザイン
ママもお子さんもうれしい、ディズニーキャラクターがかわいらしいデザインのキックガード。軽自動車やコンパクトカーに似合いそう!
サイズは縦65×横42cmとやや小さめ。そのため、アルファードやヴェルファイア、エルグランドなどのLサイズミニバンや、大型SUVなどシートが大きめの車では、横幅が足りない場合もあります。
購入の際にはシートのサイズを確認しておきましょう。
傘も収納できる便利なキックガード
エプロンタイプのため、前席の背もたれ部分の厚みを気にせず取りつけることが可能です。汚れに強いだけでなく、汚れをふき取りやすい生地を採用しているため、きれいな状態を保つことができます。
また、車内でじゃまになってしまいがちな傘を収納することができるのもうれしいポイント。さらに、キックガードの内側は防水仕様なので、傘についた雨水が収納の中に溜まってしまっても、かんたんに流し出せるすぐれものです。
ヘッドレストを外さずに着脱できて便利
大人かわいいハローキティ柄のキックガードです。ブラックのキルティングとゴールドのワンポイントが、デザインのアクセントになっています。
キルティング部分は薄型のポケットになっており、ウェットティッシュなどの小物を収納可能。ポケットが2つに分かれているのも使いやすいポイントです。
こちらの商品は、面ファスナーで着脱するタイプ。わざわざヘッドレストを外す必要がなく、かんたんに着脱できます。

Dshall『キックガード』
車内のインテリアをじゃましない上品なデザイン
キックガードとしての機能に、2つのネットポケットがついたシンプルなデザイン。素材は、汚れに強く耐久性のあるPUレザーです。
一般的に、キックガードはブラックというイメージが強いかもしれません。しかし、こちらの商品のカラーバリエーションは、ブラックのほかにベージュもあるため、車のインテリアカラーにあわせて好きな色のものをチョイスできます。
シンプルなキックガードをお探しの方にもおすすめです。
ボックスティッシュも小物類もたっぷり収納
厚さ6.5cmまでのボックスティッシュを入れられるポケットがついています。そのほかにも、ペットボトルや小物類を収納できるメッシュポケットがあり、収納力の高さが特長です。調節式のベルトをヘッドレストに通して固定するタイプなので、シート背面が厚い車種にも取りつけられます。
シート下に固定するためのフックがついているのも注目したいポイント。走行中にキックガードがブラブラ揺れるのを防いでくれます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング の売れ筋をチェック
Amazonでのの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
汚れ防止か車内整理がメインか
自動車生活ジャーナリストであり、公認チャイルドシート指導員でもある加藤久美子さんへの取材をもとに、キックガードの選び方やおすすめのキックガードをご紹介しました。
シンプルに前席が汚れるのを防ぎたいのか、それとも車内の整理のためにも使用したいのかによっても、選ぶべきキックガードは異なってきます。
お子さんと車内で過ごすときの悩みを抱えているという方は多いはず。ぜひあなたにとって使い勝手のいいキックガードを見つけて、車内でお子さんと一緒に過ごす時間をより快適なものにしてください。
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