ジュニアシートとは? 何歳から何歳まで必要? いつからいつまで乗せる?
ジュニアシートはチャイルドシートなどと同様、車に乗る際、4歳〜10歳ごろの子どもを安全に乗車させるためのシートを言います。
基本は、新生児用のベビーシート、1歳から使用できるチャイルドシート、4歳〜10歳ごろに使用できるジュニアシートと大きく3種類があります。近年では兼用タイプが主流となっており、ベビー・チャイルド兼用、チャイルド・ジュニア兼用といった商品が多く販売されています。
ジュニアシートの構造と使う目的 ベビーシートやチャイルドシートとの違い
ベビーシートやチャイルドシートは、シート本体を座席に固定してシート本体についているハーネス(ベルト)を座った子どもにつける仕様になっています。一方、ジュニアシートにはハーネスはついていません。ジュニアシートに座った子どもは、大人と同じように車のシートベルトを使用するため、子どもの小さな体に合わせて位置補正する役割を果たしてくれるのが大きく違うポイントです。
体の小さい子どもが大人と同じようにシートベルトをすると、顔や首などにシートベルトがかかってしまいますよね。ジュニアシートを使用することで、子どもの小さな骨盤や鎖骨といった骨格の要所にシートベルトが確実にかかるようにサポートしてくれます。
ジュニアシートの義務年齢はいつからいつまで?
チャイルドシートの使用義務期間は、法律上では6歳未満(身長約120cm)ですが、車のシートベルトは身長140cmを基準に作られています。そのため、身長が140cmに満たないとシートベルトが首にかかってしまうなど、正しく着用できません。
正しい位置でシートベルトができるようになるには、身長150cm以上が目安となります。たとえ子どもが11歳になっても、身長が150cmに満たない場合はジュニアシートを使いましょう。
また、シートベルトで固定するタイプの背もたれつきジュニアシートは、体重が15kg以上になれば使用可能。身長の目安としては100cmくらい、年齢としては4歳ごろが該当します。なお、1歳ごろから使えるチャイルドシート兼用タイプもあったりするので、生活スタイルに合わせて選んでみてください。
子どもの成長は一人ひとり違います。年齢だけでなく身長や体重を考え、お子さんにピッタリのジュニアシートを設置してくださいね。
ジュニアシートの多くは、身長145~150cm前後まで使える仕様となっています。これは、車のシートベルトが身長140cm以上の大人が運転することを想定して、正しく使えるように設計されているため。
大人と子どもでは、同じ身長140cmでも肩の位置や頭身が異なるため、身長145~150cmくらいまではジュニアシートを使うようにしましょう。
ジュニアシートの選び方
ここからは、ジュニアシートを選ぶときのポイントについてご紹介していきます。
ジュニアシートのタイプから選ぶ
ジュニアシートには背もたれがなく座面のみの「ブースタータイプ」と、頭や肩まわりもしっかり保護してくれる背もたれがついた「ハイバックタイプ」があります。
軽量コンパクトな「ブースターシート」
一般的に、背面がなく座面のみのジュニアシートをブースターシートとよびます。子どもがシートベルトを着用したときに、ベルトが首や顔にかからないように底上げする目的で使用します。
ハイバックシートとは異なり、軽量コンパクトで持ち運びがしやすく、手にしやすい価格のものがそろっています。セカンドカー用やジュニアシートを乗せ替えることが多いとき、祖父母の家への帰省用などふだんあまり使用しない車のジュニアシートとしても向いています。
ブースタータイプは、最低でも身長125cm・体重22kgを超えてからが使用目安なので、それまではハイバックタイプを使いましょう。
7歳ごろまで対象の「ハイバックシート」
座面と背面がついているジュニアシートが、ハイバックタイプです。7歳ごろまでを対象とした製品が多く、チャイルドシートの法定着用義務である6歳をクリアするころまで使用できます。
背面がある分、安定性が高くなっています。子どもの成長に合わせてチャイルドシートから移行するときにもっとも一般的なタイプといえます。
ハイバックタイプの多くは、背もたれと座面が分かれる2WAY仕様となっているので、成長に合わせて使いわけることができます。
12歳ごろまで使える「フルサイズハイバックシート」
ヨーロッパの安全基準R129では、ジュニアシートはISO FIX固定で背もたれ付き、かつ身長150cmまで使えるものであるとしています。2022年以降は、R129基準を満たしていないジュニアシートは認可が受けられません。
12歳ごろまで背もたれ付きの前提で使用するようになっているのが、フルサイズハイバックシートです。R129に適合したモデルとして、今後より多くの製品が増えていくでしょう。
固定方法をシートベルト式かISOFIX式かで選ぶ
ジュニアシートは、シートベルトで固定タイプと、ISOFIX固定タイプのものがあります。そのまま置くタイプだと、ジュニアシートがぐらつくことが多いため、ISOFIX固定のものを選ぶとよいでしょう。
ジュニアシートの取りつけは、これまで車のシートベルトをジュニアシートに通して固定するのが主流でしたが、近年は車に金具を差し込んで装着する「ISOFIX(アイソフィックス)」の方式も増えています。
これは、車の後部座席の背もたれと座面の間にあるISOFIXの金具と、ジュニアシート側の金具をはめ込んで取りつけるタイプです。ISOFIX対応のジュニアシートを検討する場合は、所有車にISOFIXの金具がついているかを必ず確認しましょう。
なお、2012年7月以降に販売された車には、ISOFIX金具が標準装備されています(※日本車の多くは、2010年以降の車にも適用されています)。
適応年齢より身長で選ぶ
ジュニアシートは、幼児用チャイルドシートが小さくなった場合に使います。「3歳になったらジュニア」「すぐ大きくなるから」という理由ではなく、現在の我が子の身長や体重を目安にします。身長100cm、体重18kgを超えたあたりからが、切り替えのタイミングとなります。
また、見た目の目安としては、子どもの頭の半分以上、背もたれの上端からはみ出したら切り替えどきです(頭の半分位までは使用可能)。
体に合ったチャイルドシートを正しく使うことは大切な我が子を事故の衝撃から守るための必須条件であり、正しい愛情といえるでしょう。
安全基準をクリアしているものを選ぶ
ジュニアシートは、子どもの身を守るために必要不可欠な装備になります。選ぶ際は、安全基準に達しているものを選ぶとよいでしょう。
安全基準を満たしているかどうかは、国土交通省の安全基準に適合している場合表示できる、Eマークもしくは自マークでの確認できます。また、最新基準のi-Size R129(アイサイズ)や旧基準のECE R44/04の基準を満たしていれば、安心して使用することができるでしょう。
折りたたみや軽さもチェック
ジュニアシートは、背もたれやヘッドレストなど子どもが安定して座れる、ガード力が高いものほど重量が重くなります。一方、重量が重いものは車からジュニアシートを移動させて使うときにやや不便です。
セカンドカー用や帰省用など、ふだん使わない車にジュニアシートを乗せたいときや、乗せ替えの利便性を重視したいなら、折りたたみできるものや重量が軽いものも選択肢になります。
そのほかの便利な機能で選ぶ
ジュニアシートは製品によっていろいろな機能が付いています。あると便利な機能にも注目して選んでみましょう。
サイズ調整ができると便利
子どもの成長は早いため、短期間でサイズが変わっていきますが、基本的にジュニアシートはその都度成長に合わせて買い替えるものではありません。
ヘッドレストやベルトの位置を調節できるものを選ぶことで、買い替えをすることなく子どもをセーフティーに守ることができます。購入まえにはしっかりとサイズ調整できるかをチェックしておくとよいでしょう。
また、調節がワンタッチでできるものならより便利です。
ホルダーがあるとドリンクやおもちゃを置ける
ジュニアシートには、ドリンクホルダーが付いているものがあります。ドリンクホルダーがあると、水筒やドリンクを置けるため子どもがすぐに水分補給できるのがメリットです。汗をかきやすい夏場のドライブなども快適にできるでしょう。
ドリンクホルダーは、ドリンク以外にもおもちゃやお菓子などを置くスペースとしても活用できます。
通気性や水洗いできるか素材をチェック
ドライブ中に泣いてしまったり、ぐずってしまう子どもにお菓子や飲みものをあげることもよくあるでしょう。注意しても、飲みものや食べものをこぼしてしまう場合もあります。シートが水洗いできるなら、汚れてもすぐに洗えて衛生的に使用できます。
また、メッシュ素材などで通気性のよいジュニアシートもあります。汗っかきの子どもでも快適に使えるジュニアシートを探しているなら、通気性のよさもチェックしておきましょう。
リクライニング機能は倒しすぎないように使おう
ジュニアシートには、リクライニング機能が付いているものがあります。ただし、リクライニング機能は車の座面とジュニアシートの背もたれをフィットさせる目的のものです。
リクライニングしすぎると、衝撃時に子どもの体がシートベルトのしたに潜り込んでしまうサブマリン現象が起き、ジュニアシートの機能性が損なわれてしまいます。適切な位置でリクライニング機能を使うようにしましょう。
適合車種かどうか確認する
ジュニアシートは汎用性が高いのですが、購入前には念のため、ジュニアシートメーカーの公式サイトやジュニアシート売り場にある「車種適合表」で所有車に正しく装着できるかどうかを確認します。
その際に必要になるのが「車両型式」または「車名+車両製造年月」です。これらは車検証に記載されているので、購入前にメモしておくか、スマホで写真に撮っておきましょう。
なお、車両製造年月とは車を買った時期ではなく、その車が製造された時期のことです。モデルチェンジのタイミングによっては、同じ年でも装着の可否が違う場合がまれにあります。わからない場合は、チャイルドシートメーカーのお客様相談室に電話して確認しましょう。
ジュニアシートおすすめ19選 2・3歳から使用可能なジュニアシート&口コミも!
ご紹介したジュニアシートの選び方のポイントをふまえて、さまざまなタイプのおすすめ商品をご紹介します。ぜひ商品選びの参考にしてみてください。

ハイバックタイプを11歳ごろまで使える
日本製ジュニアシートの多くは、背もたれつき(ハイバック)で使えるのは7~8歳ごろですが、こちらの製品は安全性が高いヘッドガードつきハイバックの状態で身長145cm、11~12歳ごろまでずっと使えるのが大きなポイントです。より安全性を重視するならこのシートを推薦します。
座面のみのブースターで使用することも可能で、その際は肩ベルトが子どもの肩の高さにジャストフィットするベルトポジショナーが大変効果的に機能します。
通気性にすぐれた構造なので、長距離ドライブをすることが多い家族におすすめです。

両サイドの格納式カップホルダーが便利!
3歳ごろから11歳ごろまで背もたれつきで使えます。ヘッドレストやアームレストは高さ調整が可能で子どもの体にしっかりフィットします。子どもが体重22kgくらいになると、背もたれを外してブースターのみでも使えますが、安全上、積極的に推奨はできません。
グレコはアメリカのブランドですが、こちらのシートの安全基準は欧州のECE R44に適応しています。日本は欧州安全基準を採用しているので日本での使用も問題ありません。
座面の両サイドには、便利な収納式カップホルダーがついており、意外にもこれが子どもに人気です。カップホルダーとして使うのではなく、ミニカーやお菓子、小さなおもちゃなど、自分の大切なものを隠しておける秘密の小箱として使えるのが楽しいようです。

安全性とデザイン性にすぐれたドイツ製
サイベックスcbxは、日本での正規販売が開始されてまだ数年ですが、斬新で高級感のあるデザインと先進の安全性で人気急上昇中のドイツ生まれのチャイルドシート。
ISOFIX式とシートベルト式どちらの装着も可能です。シートベルト式の際には、ISOFIX金具は格納されるので、金具が露出することなく安心。
ヘッドレストには、3段階のリクライング機能があります。つねに安全な位置に頭をホールドできるので、車に乗るとすぐに眠ってしまう子どもにおすすめです。万が一、衝突した際にもしっかりと頭部を保護してくれます。
高さ調整は12段階が可能。操作はかんたんでシートバックの調整レバーを引き上げるだけでOKです。
【先輩ママの口コミ】
他メーカーの同形状の商品よりも安かったので、購入。安いからと言って、品質にも何ら問題ありません。むしろしっかりしています。ISOFIXもつけやすくて、子どもも大変載せやすいです。大当たりの商品でした~!(Mさん/3歳男の子ママ)
西松屋ならではのコスパ最高のジュニアシート
リーズナブルな子ども用品店として知られる『西松屋』。国内に本社を置き、ベビー用品から子ども服、マタニティ用品など幅広く取り扱っています。プライベートブランドとして「Smart Angel(スマートエンジェル)」を展開し、チャイルドシートもほかメーカーと比べると圧倒的な安さが特徴。
ワイドボディで背面&サイドの衝撃からお子さんをしっかり守り、ヘッドサポート・肩ベルト連動! 調節が一度で済むカンタンデザインです!

【先輩ママの口コミ】
長女も以前、同じシリーズを購入して良かったので2人目のジュニアシートデビューに購入。使い易いし、洗えるので良い買い物をしました。頭の高さも変えれて長い期間使えそうな上、頭を包み込まれるようなホールド感があるからか、下の子は良く寝てくれます! 寝やすいジュニアシートを探している方にはおすすめ!(Nさん/5歳・3歳女の子ママ)
3歳から使えるジュニアシート!
頭・肩・腰を守る大型のヘッドサポートが特徴で、子どもが眠った場合も頭を安全な位置にサポートします。快適性やメンテナンスのしやすさもこの商品のすぐれたところです。
背中部・側面部はメッシュ生地で、通気孔から空気が流れやすい構造となっています。シートカバーは脱着しやすく、手洗いできるので清潔さを保つことができます。
座面裏には滑り止めのゴムがついており、シートのズレが少なく、滑りにくい仕様となっていることも◎。

暑いときも快適な通気性抜群の軽量モデル
背もたれつきのハイバックシート(身長120cmくらいまで)と、座面のみのブースターシート(身長145cmくらいまで)の2WAYで使用可能です。
ハイバックには、頭部を保護するヘッドプロテクション機能が充実しており、子どもの成長に合わせてかんたんに高さ調整ができる「可動式ヘッドレスト」の使い勝手がいいです。
また、「サラット」の商品名とおり、シート本体には子どもの頭部・背面部・座面部に合わせて、通気口が22個あります。大口径のヘッドレストや広範囲のメッシュ生地との相乗効果によって、夏の暑い時期はもちろん、暖房が効いた冬の車内でも通気性が抜群です。
汗っかきの子どもも快適に過ごせるつくりになっています。

ISOFIX式とシートベルト式の2WAY
ISOFIXでの固定もできるジュニアシートですが、ISOFIX固定金具がついていない車には通常のジュニアシートと同じくシートベルトで固定ができます。
タカタ製ジュニアシートの特徴として、100cmから150cmまで、5cm刻みで身長の表示がわかるスケールウィンドウを装備しています。また、背もたれの高さ・幅・肩ベルトガイドが同時に調整できる「フレキシブルサイズ調整機能」によって、子どもの成長に合わせて11段階でかんたんに正しく安全な位置に調整できるのも◎。
使わないときには背もたれを前に倒して省スペース化も可能です。

祖父母の車に乗るときなどにひとつあると安心
面を上げて車のシートベルトを安全に使えるようにするためのブースターシートです。取扱説明書には、体重15kg・3歳ごろから利用可能という記述がありますが、安全に使うには身長120cm以上、小学生以上での使用をおすすめします。
もちろん車のシートベルトをそのまま使うよりは、はるかに安全なので、祖父母やお友達の家の車、タクシーなどに乗る際には備えておくと安心です。
アームレストは子どもの成長に合わせて2段階で調整可能。左右両方に便利な収納式カップホルダーがついていますよ。

厚めのウレタンで座り心地も快適
値段も安く、軽量で扱いやすいので根強い人気があるブースタータイプ(背もたれのない座面だけ)のジュニアシートです。
厚めのウレタンを使っているので、クッション性も良好で長時間座っていてもお尻が痛くなりにくい設計となっています。
このサイズと価格なら、所有車がない方の場合でも1つ持っておくと、実家の車やママ友の車に乗せてもらうときなどに便利です。
また、ジュニアシート世代の子どもが多い家庭の車であっても、サイズが小さいのでシートベルト(3点式)の数のみ装着が可能です

3歳半~12歳頃まで使えるロングユースタイプ!
3歳半~12歳頃までの成長に合わせて、シートの高さを11段階で調整が可能。車のシートにフィットするように、90°~120°でフレキシブルに調整できる上、ISOFIXとシートベルトの両方で装着可能なマキシコシ最高峰のジュニアシート。
安全性や機能性と同時に、カラバリも豊富でマキシコシらしい、ファッション性にも注目!
1~2歳から使用可能! 3WAYの使い方ができる
1~11歳まで使える、ロングユースタイプのジュニアシートです。チャイルドシート、ハイバックジュニアシート、ハイバックを外してブースターシートの3段階の使い方ができます。
ハイバックシートながら重量はわずか5.1kg。チャイルドシートとして使用時はベルトではなく大きな衝撃吸収材でできたインパクトシールドで子どもを固定するので、肩ベルトが苦手な子どもでも快適なドライブが可能です。
「ジュニアシート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ジュニアシートの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのジュニアシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】ジュニアシートに関する疑問にお答え!
ジュニアシートで寝る子どもの姿勢が辛そう…寝やすい方法はある?
チャイルドシートで気持ちよさそうに寝る子供の首カックンは、心配で運転に集中できないし、見てるのも辛い上、何より危ないですよね。そんな時は家にあるタオルを使ってお子さんの頭を固定してみましょう。
子どもが左右どちらかに傾いて寝てしまったとき、傾いた方の顔と肩の間に、そっと折りたたんだタオルを挟みます。また、タオル2枚を顔の左右に挟んで使う方法や、タオルを細長く丸めて首に巻き、簡易的なU字型のネックピローとして使う方法も首カックン防止になりおすすめです。
※子どもの口や鼻をふさがないように気をつけて使用するようにしましょう。
ジュニアシートは2歳からでも使用可能?
コストが抑えられること、コンパクトで使い勝手の良さなどから、買い替えのタイミングでジュニアシートやブースターシートを使い始める方もいます。しかし、ジュニアシートの利用基準は身長100㎝以上、体重15㎏以上(目安年齢は3歳~4歳頃)が一般的。2歳児の平均的な体型ではこの基準には達していないため、早めの使用はできません。
安全性を第一に考え体型に合ったチャイルドシートを選ぶことがもっとも重要です。
ジュニアシートの必須知識 違反しないためにもおさえておこう

ベビーシートやチャイルドシートと同じく、ジュニアシートも万が一の事故から子どもを守るために設置します。ジュニアシートが機能するには、正しく設置することが大切です。
ここでは、ジュニアシートを設置する際の注意点をご紹介します。
助手席に設置するのはNG!
助手席にジュニアシートを設置するのは法律上禁止されていませんが、安全を考え、助手席に設置するのはやめておきましょう。
とくにエアバッグが搭載されている車種の場合、万が一の事故の際に助手席のエアバッグがふくらむ衝撃で子どもがたたきつけられてしまい、重大なケガを負う可能性があるのです。
「ブースターシート」の装着位置はシートの奥深くに
背もたれのないブースターシートは、シートの奥深くに設置しないと正しい位置でシートベルトが通せなかったり、ベルトとバックルが届かなかったりします。
装着方法はまず、ブースターシートをシートの一番奥の位置に置いてから子どもが座ります。座ったらシートベルトを肩に通し、腰部分のベルトと一緒にブースターシートのツメ部分に通してバックルで留めましょう。
お手入れの際は、パーツをバラバラにした方が綺麗になる
子どもが使うものは、汚れやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。お手入れを怠ってしまうと、汚れが落ちなくなったり、カビなどの細菌が発生してしまう可能性もあるので早めに対応した方がいいです。
まず、カバーやクッションなどのバラせるパーツはすべてバラします。カバーの水洗いがOKの場合は歯ブラシ等を使って洗うときれいに洗えます。洗濯機を使用して丸洗いOKなのか、手洗いのみOKなのかを確認してから洗うことも大事なポイントです。
パーツを外したあとは掃除機でゴミをきれいに取ってしまい、タオルなどで拭きあげましょう。そして、すべてしっかりと乾かしてから組み立て直してください。
各ジュニアシートには取扱説明書がついています。各商品についている取扱説明書に書かれた方法でお手入れをすることが大切なので、しっかりと説明書を見てお手入れを行いましょう。
公認チャイルドシート指導員からのアドバイス
チャイルドシートの装着義務があるのは5歳まで(6歳未満)ですが、そのあとはジュニアシートを使って子どもの安全を守りましょう。
ジュニアシートというと、座面を持ち上げるブースターシートのイメージが強いかもしれませんが、ブースターシートは身長125cm・体重22kg・7~8歳を超えてから使うのが安全。
欧州ではブースターシートは最新の安全基準を満たさないとして、やがて新規の販売ができなくなる予定です。とはいえ、車のシートベルトをつけるだけで乗せるよりはいいので、たとえば祖父母の車に月に1、2回乗る程度ならブースターシートを用意しておくといいでしょう。
ジュニアシートで快適なドライブを!
公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんにおうかがいしたジュニアシートの上手な選び方とおすすめ商品に加えて、設置や移動がしやすい軽量ハイバックシートやジュニアシートの知識を紹介しました。
ジュニアシートは子どもの体型や成長に合わせ、適したものを選ぶのが重要です。さらに、安全性だけでなく快適なドライブができる機能豊富なジュニアシートも多く発売されています。納得の商品を選んで、子どもとのドライブを楽しみましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。