チャイルドシート用汗取りマットの選び方 肌にやさしい素材にも注目
公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに、チャイルドシート用汗取りマットを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ぴったり合うものがほしい場合は純正品を!
汗取りマットには汎用品と、チャイルドシートメーカーが専用に設計して販売している純正品の2種類があります。
純正品の場合、多くはチャイルドシートとベビーカーのいずれにもフィットする仕様になっていて、そのメーカーのほとんどのチャイルドシートやベビーカーにぴったりフィットします。
ベルト通し穴やバックル通し穴などをぴったり合わせたマットは、使っているうちにずれてしまう心配もありません。ぴったりフィットする汗取りマットがほしい場合は、少しお値段が高めでも純正品を選ぶようにしましょう。その際、適合機種についての説明も合わせてよく読んでおくのがおすすめです。
汗取りマットの素材をチェック
汗をしっかり吸収してくれる素材かどうかもチェックを。赤ちゃんの素肌にふれてもやさしい素材だとなお安心です。よく使われる素材を簡単に説明します。
●ガーゼ素材:肌にやさしく、吸収性や通気性もばつぐん
●メッシュ素材:夏におすすめの通気性が高い素材
●パイル素材:ふんわりとしていて肌あたりもやさしい。吸湿性もあり
●オーガニックコットン:肌が弱い方、オーガニック素材にこだわりたい方に
冬でも車内では汗をかく!
汗取りマット=夏に使うもの、というわけではありません。真冬であっても暖房の効いた車内はときに暑すぎて汗ばむほどに温度が上昇します。体温調整が未熟なお子さまの場合、暖房の効いた車内でも大量の汗をかくことがあります。
汗でぬれたシャツのまま、寒い車外に出ると風邪をひきやすくなることもあります。そのようなときは、汗取りマットでさっと汗を吸い取り、次に車外に出るときまで乾かしておきましょう。
なお、チャイルドシートに乗せる際はできるだけ薄着にして、コートやジャケットは脱いでおくことをおすすめします。「冬だから不要では?」と思わず、汗取りマットをチャイルドシートの背中に敷いておくと快適性がアップします。
デザイン豊富な汎用品は、洗い替え用に便利! 値段が安いものも多い!
汎用品・純正品とも汗を吸い取る能力などには、それほど大きな違いはありません。汎用品にはかわいらしいデザインのものが多く、純正品はシンプルなデザインが多いようです。好みに合わせて選択すればよいでしょう。
純正品にはサイズや形状、ベルト通し穴の位置など、汎用品にはないフィット感のよさがあります。使っているチャイルドシートメーカーが純正の汗取りマットを出している場合は、純正品1枚、洗い替え用に汎用品1、2枚を用意しておくとよいでしょう。
安全な汗取りマットとして薄めのものを!
チャイルドシートに汗取りマットを使う場合、気をつけるべきことはクッションのような分厚いマットを赤ちゃんの背中や頭の下に使うのは避けたほうがよいということです。
座り心地もよさそうだし、汗もたっぷり吸い取ってくれそうだし、洗濯もできていいことづくめ……のように思えるかもしれません。でも汗取りマットはできるだけ薄手で、チャイルドシートの座る部分に赤ちゃんの体を密着して乗せられることが望ましいのです。
車のシート、チャイルドシート本体、そして赤ちゃんの背中……これらが極力、密着するように使えることが安全性を高めます。汗取りマットを間に入れる場合はできるだけ薄くて吸水性がよいものを選びましょう。
チャイルドシート用汗取りマット6選 アップリカやコンビのメーカー純正、人気の西松屋など
うえで紹介したチャイルドシート用汗取りマットの選び方のポイントを踏まえて、おすすめ商品を紹介します。

洗濯してもすぐ乾く、コンビの純正品
コンビブランドのチャイルドシートやベビーカー、ハイローラックにマルチに対応します。薄くても快適に、縦横両方に通気してくれる3層メッシュシートなので使い心地がとてもよいのが特徴です。
取り付けはとても簡単で、スリットに合わせてハーネスを通せばOK。外すときも簡単なので、汚れたらすぐ洗濯することが可能です。メッシュ素材なので室内干しでも短時間で乾きます。
チャイルドシート本体の汚れ防止としても使用できる便利なシートです。

取りつけ、取り外しが簡単な速乾性素材のマット!
アップリカ、グレコの一部のベビーカーやチャイルドシートに使える純正品です。クッション材にはメッシュ素材を採用しているので、表と裏の両方に通気性を確保しています。表地の吸水加工によって汗をすばやく吸収し、洗濯も簡単ですぐに乾き、部屋干しでも問題ありません。
難燃加工の燃えにくい素材を使用しているため、チャイルドシートでの使用の際も安全です。純正といっても、ベルト通し穴や股バックル部分を通すところは、長めのスリットになっています。汎用性は高そうなので、他メーカーのチャイルドシートに使ってみるのもよいでしょう。

夏は保冷ジェルで涼しさキープ
赤ちゃんの肌に優しいパイル地の汗取りマットです。薄く肌触りがよいマットですが、吸水性はじゅうぶん。ほかにないアイデアとして、こちらのマットには保冷剤が付属品としてついています。
マットについているポケットにジャストフィットする大きさで、ちょうど赤ちゃんの頭まわりを冷やせる仕様となっています。暑い日のドライブには心地よく頭を冷やしてくれそうです。
断熱素材とメッシュ素材で通気性抜群!
股ベルトを通す穴が空いているだけなので、多くのチャイルドシートに使うことができるでしょう。断熱素材を通気性の良いメッシュ素材で挟んだ3層構造で熱や汗などの湿気を逃がします。
汗の量が多い赤ちゃんにも熱がこもらず、サラッと過ごせます。4色のカラーバリエーションがあるのでチャイルドシートやベビーカーに合った色を選べる点も高ポイントです。
ニトリの「接触冷感素材Nクール」技術でひんやり
CMでもお馴染み、ニトリが開発した接触冷感素材「Nクールスーパー」を採用。触るとひんやりして、通気性も抜群。ニトリならではの価格で満足のコスパと言えます。ベビーカーシートですが、チャイルドシートやジュニアシートにも使えます。
汗をかいても、ネット使用すれば洗濯機で洗えるので清潔を保てます。公式ショップから購入すれば1年保証がついています。
表のタオル地が汗を吸い、裏のメッシュで熱を逃がす
日本製の商品を使いたい方へ。肩ベルトの通し、穴から紐を通して結んで装着するタイプの汗取りマットです。
表はタオル地で汗をよく吸うのが特長。裏地はメッシュになっているので、湿気や熱を逃がし、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。肌触りがよいので、汗をかく季節だけでなく、チャイルドシートの汚れ防止として使うのもおすすめです。
「チャイルドシートの汗取りマット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チャイルドシートの汗取りマットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのチャイルドシートの汗取りマットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
薄くて吸水性に優れた、ずれないものを選びましょう
汗取りマットの多くは、チャイルドシートのみならず、ベビーカーなどで使える仕様になっていますが、チャイルドシートで使う場合はとくに、シート座面にフィットする薄くてずれない素材のマットを選びましょう。
知らないうちにずれてしまい、赤ちゃんがマットを引っ張って口に入れていたり、マットが赤ちゃんの顔にかぶさったりして思わぬ事故に発展する可能性があります。
後ろ向きの乳児用シートで使う場合、ママが運転をしているときなどは赤ちゃんの様子が後ろ向きでよくわからない場合がありますので、とくに注意が必要です。ただシートのうえに置くだけのタイプではなく、ハーネスをスリットに通してずれないようにして使えるものが安心です。
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下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。