ベビーミラーの選び方 タイプや素材をチェック!
公認チャイルドシート指導員で自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんに、ベビーミラーを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
【種類】チャイルドシートの向きに合わせてタイプを選ぶ
ベビーミラーは、チャイルドシートの向きや取り付ける所によって使用できるタイプが異なります。「フロントガラスタイプ」と「ヘッドレストタイプ」の2種類から、適切なタイプを選びましょう。
フロントタイプ|チャイルドシートを前向きに取り付ける場合
体重10kgを超えて(※1)前向きに幼児用チャイルドシートに座る場合、ミラーは車のルームミラーの近くに取り付けます。
後部座席の赤ちゃんの様子がそのままミラーに映し出されるので、後ろを振り返らずに赤ちゃんの様子を運転席から見ることができます。ベビーミラー自体はそれほど大きなものは必要ありません。フロントガラスに装着するので小さくて運転の邪魔にならないものを選びましょう(※2)。
もし、フロントガラスに取り付けるのが難しい場合は、汎用の大型ルームミラーを選びましょう。もともと車についているルームミラーにかぶせて使うので、取り付けも簡単です。
※1 一部、体重13kgまで後ろ向きの商品もあります。
※2 フロントガラスに吸盤などでベビーミラーを貼り付ける場合は、車検上問題のない場所に取り付けてください。
ヘッドレストタイプ|チャイルドシートを後ろ向きに取り付ける場合
体重10kgを超えるまでは後ろ向きにチャイルドシートをセットします。後ろ向きで使用するあいだは、ヘッドレストタイプを選びましょう。
ベビーシートがセットされた座席のヘッドレストにミラーをセットし、そのミラーに映し出された赤ちゃんの様子を運転席にいるお母さんが車のルームミラーで確認する、という方法になります。
また、ヘッドレストの支柱を使って取り付けるタイプもあります。支柱にクランプ(取り付け器具)をガッチリ固定して取り付けるのですが、この場合、ヘッドレストのタイプによっては取り付け不可となる場合もあります。
【素材】アクリル製や樹脂製がおすすめ
ベビーミラーの多くは普通の鏡と違ってアクリル樹脂などやわらかい素材でできています。万が一使用中に落下しても割れることはなく、赤ちゃんがけがをすることがないよう配慮されています。
樹脂製の曲面鏡(広い視界が得られるのが特徴)を使っているので、赤ちゃんの周辺を死角がないよう映し出すことが可能です。ベビーミラーとして販売されているものは安全性に配慮されているはずですが、購入前に素材を確認をしておきましょう。
【機能】そのほかあると便利な機能をチェック
より使い勝手がUPする便利な機能を2つ紹介します。
角度調整できるタイプが便利
赤ちゃんはチャイルドシートでずっとおとなしく座ってくれるとは限りません。月齢があがるにつれて動きが激しくなります。
角度調整ができるタイプなら、よく動く赤ちゃんの様子でも確認しやすいです。また、成長に伴って赤ちゃんの体型も変わっていきます。ベビーミラーごと取り外して位置を調整するのは手間がかかるので、角度調整のできるタイプならカンタンに調節できます。
ライト付きなら夜でも安心!
夜は車内が暗くなるため、ベビーミラーがあっても赤ちゃんの様子が確認しにくくなります。夜のドライブにはライト付きがおすすめです。
夜中の寝かしつけや、日が短くなる冬場の保育園や幼稚園のお迎えなど、夜にドライブする機会は意外と多いものです。ライトが眩しくないか心配かもしれませんが、最近のベビーミラーはほんのりと照らしくれるものが多くなっています。
ベビーミラーのおすすめ8選 360度角度調整可能・ライト付きなど
公認チャイルドシート指導員・加藤久美子さんと編集部のおすすめ商品を紹介します。
取り付け方4通りのベビーミラー
ブリカのベビーミラーは、付属のストラップやベルクロで装着がカンタン、ヘッドレストの有無にかかわらず4通りの設置ができるため、ほとんどの車に対応します。
柔らかい材質を使ったフレームなので、万が一お子様がぶつかった際にもケガの心配がなく安心。控え目なステッチもかわいらしく、車内にも馴染むデザインです。角度調整が難しい場合には、ミニタオルなどを挟むと調整しやすくなります。
ライト付きで夜でもハッキリ
運転中でも確認しやすい28.5cm×20cmの大きめミラーです。ミラーの両側についている2つのLEDライトが最大のポイント。トンネルの中や夜の運転でも、お子様の様子をハッキリ確認することができます。
ライトの操作は付属のリモコンでワンタッチなので、運転中でも安全に使えるように配慮されています。
本体は強度の高いABS樹脂、ミラーは割れにくく破片の飛び散らないアクリルで作られているため、万が一のときも安心のデザインです。

大きな鏡面で赤ちゃんの様子が鮮明に見えます
透明度の高い曲面ミラーはアクリル製でやわらかく、ガラスのように割れる心配はありません。また、30cm×19cmという十分なサイズで赤ちゃんの様子がよくわかります。回転軸によって360度動かすことが可能。最も適切な場所にミラーの角度を調整できます。
調整するときには運転席に座ってルームミラーを確認しながら行いましょう。装着は簡単で、交差する2本のストラップとバックルを使ってヘッドレスト本体に固定します。

標準ルームミラー約2.5倍の視界を確保
こちらは後部座席の様子を確認するための大型ルームミラーです(後ろ向きベビーシートの赤ちゃんを映すベビーミラーではありません)。
車についている純正ルームミラーの上にかぶせて使います。
一般的な純正ミラーのサイズの横幅は230mmの平面鏡ですが、こちらのミラーは270mmの曲面鏡なので、純正ミラーに比べて視界は約2.5倍広くなります。
高反射鏡の採用でスモークガラス、プライバシーガラスにも対応し、夜間でも見やすい仕様となっています。
広い視野を持つ大きめミラー
エコで安全な材質を使用した30×19cmの大き目ミラー。ジョイントボールで360度自由に調節ができ、死角がなく万が一割れても散らかることのない安全な素材が使用されています。
鏡面は凸面鏡なデザインでカーブミラーのようになっているためはっきり子供の顔が確認でき、バックミラーからベビーミラーで運転中に状況が確認できるため、振り返る必要がなく安全。装着もヘッドレストにベルトを締めるだけでOKなのでカンタンです。
アクリルプラスチック鏡面で衝撃にも強い
こちらもサンバイザー部分にクリップで取り付けるタイプのベビーミラー。アクリルプラスチックで鏡面が作られているため、簡単に壊れず、破損してもガラスが飛び散らないので安全です。
クリップタイプなので、どんな車種にも適応し、広角凸面鏡で広い視野を実現。実用的なミラーです。
360°角度調整可能!ステッカーも付いてくる
こちらも30×19cmの大き目ミラー。360度自由に調節ができ、お子様の顔だけでなく、身体全体を見ることができます。
耐久性の強いプラスチックフレームとミラーが簡単に割れない防護安全性を備えているので、安心&安全。BABY IN CAR ステッカーと日本語取扱説明書もついてきます。
「ベビーミラー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ベビーミラーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのベビーミラーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
公認チャイルドシート指導員からアドバイス 【最後に】
安全のため適切なベビーミラーの使用を!
赤ちゃんの様子がよくわかるという理由からなのか、助手席に乳児用ベビーシートをのせているケースがたまに見受けられますが、これはたいへん危険です。
とくに、助手席用エアバッグがある場合は絶対に後ろ向きで使う乳児用チャイルドシートはセットしてはいけません。
乳児用チャイルドシートは、後部座席で使ってください。また、後ろ向きで使うシートを前向きで使うこともたいへん危険です。
ベビーミラーを適切に使えば、運転中でもミラー越しに赤ちゃんの様子がわかります。
チャイルドシートや保護マットはこちら
ベビーミラーがあれば運転中も様子を見れる
ベビーミラーの選び方とおすすめの商品を紹介しました。後ろを振り向かなくても赤ちゃんの様子を確認できる「ベビーミラー」。とても便利なアイテムですが、過信はNGです。ベビーミラーを見すぎて事故を起こしてしまったら元も子もありません。ミラーに頼りすぎたり、走行中に確認するのはやめましょう。安全に使って、運転に集中しましょう。
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下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。