チャイルドシート保護マットとは? なぜ必要?
チャイルドシートの取り付け時、下敷きにして車のシートがキズつかないように守る「保護マット」。本当に必要なの? と迷っている方に向けて、使うメリットについて紹介します!
座席のキズや汚れを防止 メリット1
使用する一番のメリットは、車内の座席シートをキズや汚れから守れること。チャイルドシートによっては底に、キズやケガのもとになるプラスチックの「バリ」が付いていることも。保護マットを敷けば座席をキズから守れます。
さらに、子供の食べこぼしや靴で座席まわりが汚れるのも防いでくれます。
チャイルドシートのズレを防いでしっかり固定 メリット2
保護マットのもうひとつの役割が「滑り止め」。チャイルドシート本体を座席に取りつける際、ガッチリと確実に取りつける必要がありますが、チャイルドシートの底面と座席の座面の相性が悪ければ滑りやすくなってしまいます。
滑り止めを兼ねる保護マットを1枚敷いておけば、滑ることなくしっかりチャイルドシートを固定できます。なお、ISOFIXで装着できる場合は滑り止めは不要です。
このほか、学童用のジュニアシートを使用している場合は、乗り降り時にシートが固定されていないため、ジュニアシートごと車の座席から滑り落ちる危険があります。ジュニアシートを使う際には滑り止め防止として保護マットを敷いておくと安心でしょう。
チャイルドシート保護マットの選び方 座席をカバーしてキズ汚れを防ぐ!
公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに、チャイルドシート保護マットの使い方と選び方を教えてもらいました。
保護マットのサイズで選ぶ
保護マットの最大の目的は、車の座席をキズつけないことや、滑らないようしっかり安定させて装着すること。そのため、保護マットのサイズはチャイルドシートの底面サイズよりも大きい必要があります。
サイズはおもに「大判タイプ」と「コンパクトタイプ」があるので、それぞれの違いをチェックしてきましょう。
背もたれまで保護できる「大判タイプ」
大判タイプは、車の座面部分だけでなく背もたれまでカバーできます。車内で飲食をする場合も食べこぼしで汚れる心配がなく、汚れたらマットを拭いたり洗ったりすればOKなので車内を清潔に保てます。
また、子どもが自分でチャイルドシートに乗り降りできるようになると、靴でシートが汚れてしまうことがあります。そんなときも、大判タイプのマットなら広い範囲を保護できるので汚れを防ぐことができるでしょう。
しかし、取り付けに時間がかかるので、常時取り付けておく場合におすすめです。
装着が簡単な「コンパクトタイプ」
子どもと出かけるときだけチャイルドシートを取りつけるという場合には、座面のみのコンパクトなタイプがおすすめです。コンパクトなのでかさばらず持ち運びができ、シートに敷くだけで取り付けが完了するので忙しいパパやママも安心。
取りつけが簡単な反面、背もたれの部分まではカバーできないので、社内での飲食で食べこぼしには注意しましょう。
保護マットの機能性で選ぶ
滑り止めやキックガードなど、便利な機能についても着目しましょう。
シートベルト固定なら「滑り止め加工」をチェック
チャイルドシートを設置しても滑りやすいと安定感がなく、安全面でも心配になってしまいますよね。
保護マットに滑り止め加工が施されていれば、チャイルドシートをしっかり座席に固定できます。ISOFIXの場合は問題ありませんが、シートベルトで固定するタイプのチャイルドシートは固定力が低く滑りやすいので注意しましょう。
座席汚れを防ぎたいなら「キックガード付き」
子どもが成長してくると足が長くなり、座席を蹴って汚れやキズをつけてしまうことがあります。そこで役立つのが「キックガード」です。キックガードが付いていれば、子どもが足で座席を蹴ってもキズをつけたり汚してしまう心配をせずにすみます。
また、前席用のキックガードとセット販売されている保護マットは、しっかり汚れやキズの対策をしたいという方におすすめです。
子供用品の収納に便利な「収納ポケット付き」
チャイルドシート保護マットのなかには、キックガード部分に収納ポケットが付いているものもあります。
子どもがいると荷物が多くなりがちの車内も整理でき、おむつや飲みものなどを入れておけば必要なときにバッグのなかを探さずに済むのでとても便利。また、おもちゃを収納しておけば、ドライブ中に子どもがぐずってもすぐに取り出して与えられます。
「ISOFIX対応」かどうかも確認を
ISOFIXタイプのチャイルドシートを使用している場合は、保護マットもISOFIXに対応しているか確認する必要があります。とくに背面から座面までカバーできる大判タイプは、ISOFIXに対応していないとコネクター部分と重なって設置の邪魔になってしまいます。
ISOFIX対応チャイルドシートに保護マットを使う場合は、保護マットの切り欠き部分が細いもの(ISOFIXの金具の間に入る幅)を選びましょう。
保護マットおすすめ8選【大判タイプ】 チャイルドシートの背面もカバー!
ここからは、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんと編集部が選ぶ、おすすめのチャイルドシート保護マットを、背面までカバーする「大判タイプ」と、座席のみの「コンパクトタイプ」に分けて紹介していきます。

厚めのマットで座面をしっかりガード!
保護マットを敷いているとシートベルトを脱着しにくいことがありますが、こちらのマットは独自考案のオリジナルデザインで脱着のしやすさまでが考慮されています。
ほどよい厚みのあるマットなので、チャイルドシート装着による座面のへこみもほとんどなく、また防水機能も強力です。
裏面全体に撥水加工がされているので、ペットのゲージを載せたり、海や川でのレジャーにも役立ちます。足もとのメッシュポケットはやや小さめですが、小物収納に便利。もちろん、子どもの靴汚れからも座席を保護します。

滑り止め効果はないのでISOFIXに使用して
サイベックスはドイツのブランドですが、この保護シートは日本製です。滑り止めの効果はないため、サイベックスに限らずISOFIXチャイルドシートに使うのがよいでしょう。ISO-FIXの金具があたる部分は狭くなっており、ISOFIXシートの脱着も問題ありません。
防水機能をもったマットとは違い、車の座席とマットの間に湿気がこもらず、通気性は良好です。
両面滑り止め加工でチャイルドシートをしっかり固定
背面から足もとまでカバーできるチャイルドシート用保護マットです。両面に滑り止め加工が施されていて、車のシートとチャイルドシートをしっかり固定。通気性のいい抗菌素材でつくられたシートは清潔に使えるので、食べこぼしが気になる方におすすめです。
また、深さのある収納ポケットは3つに仕切られていて、哺乳瓶やおむつなどもきれいに整頓できます。
飲みこぼしがほかの座席に流れにくいトレイ型
摩擦で毛玉ができにくい耐久性のある素材でつくられた、チャイルドシート用保護マット。背面と座面部分は面ファスナー(マジックテープ)で取り外しができ、使用するチャイルドシートの向きにあわせて使い分けることが可能。
さらに、飲みこぼしが隣の座席に流れにくいトレイ型なので、飲み物を安心して与えられるデザインです。裏面は座席シートで滑らないように網目状になっていて、チャイルドシートを装着しても安定感があります。
耐久性3倍アップ! 収納力抜群のチャイルドシート
従来品よりも耐久性が3倍アップした、 ISOFIX対応のチャイルドシート用保護マットです。裏地には滑り止め加工が施されていて、シートベルトで装着するタイプのチャイルドシートもしっかり固定できます。
また、取りつけが2ステップでとてもかんたん。仕切りつきの収納ポケットは、おむつや哺乳瓶も入れておきやすいサイズで、とてもいい使い勝手となっています。

大きめサイズで広い範囲を保護できる
育児用品会社の日本育児が販売する保護マット。保護マットなどの輸入ベビー用品は販売元の連絡先などがわかりにくいことが多いので、安心感があります。
こちらもヘッドレストにバックルで止めてセットする方法で、設置が簡単。保護マットの素材は滑りにくい特殊素材を使っており、チャイルドシートをしっかり安定させ、シートの座面をキズや汚れ、へこみから守ってくれます。
吸水性の表地で赤ちゃんが飲みこぼしても安心
バックルでかんたんに取りつけができるチャイルドシート用保護マットです。滑り止め加工が施されているのでチャイルドシートをしっかり固定。表地は吸水性のあるフリース素材なので、飲みこぼしが隣の座席に流れずに済みます。
また、キックガード部分はふたつに仕切りのあるポケットになっていて、おもちゃやお菓子などを分けて収納しておくことができます。
保護マットおすすめ4選【コンパクトタイプ】 チャイルドシートの下敷きに! 持ち運びも簡単!

ヘッドレストがなくても使えるタイプ
コンビのチャイルドシート用オプション製品ですが、底面のサイズがこのシート(縦45×横41)のなかに収まればコンビに限らずどんなメーカーのチャイルドシートにも使えます。
車の座席を保護する目的のほか、車のシートがやわらかすぎる場合や、車のシートベルトを受けるバックルが長すぎるときなどに使うとチャイルドシートがしっかり安定して装着できます。こちらはヘッドレストの有無に関係なく、置くだけで使えます。

置くだけで使える! 厚み十分でしっかり保護
分厚いクッションは座面を保護すると同時に、チャイルドシートを安定して装着することに大変役立ちます。こちらは車の座席にそのまま置いて使うタイプなので、ヘッドレストのほかに固定する必要はありません。
座面に置いて安定させたりキズつきを防止させたりするほか、背もたれに使ってチャイルドシートと背もたれのすき間を埋めるなどして安定させるために使うのもおすすめ。
コンビに比べて8.5×12.5cm小さい(縦32.5×横32.5)ので、使用の際にはチャイルドシート底面のサイズを要確認です。
やわらかい素材でチャイルドシートをしっかり固定
かんたんに取りつけられるチャイルドシート用保護マットです。背面の保護はできませんが、座面はチャイルドシートの摩擦などからしっかり守られます。やわらかい素材なのでチャイルドシートにぴったりフィット。
また、滑り止め効果もあるので安定して固定できます。対応機種が公式サイトに記載されているので、購入前に確認するといいでしょう。
チャイルドシートのズレを防ぐ薄型の保護シート
コンビのチャイルドシートとジュニアシート専用の保護マットです。装着したチャイルドシートの滑りを防ぎ、重みや摩擦のダメージから座面シートを保護。とても軽量なつくりで、女性でも取り外しがかんたんです。
また、燃えにくい特徴をもつ素材を使用しており、シンプルなデザインですが万が一のことを考えてつくられています。
「チャイルドシート保護マット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チャイルドシート保護マットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのチャイルドシート保護マットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
公認チャイルドシート指導員からのアドバイス
後席のヘッドレストがない車には使用できない場合も
保護マットは多くの場合、後部座席にセットします。その際、ヘッドレストの支柱を使って取りつけるタイプが多いので、ヘッドレストがない座席に保護マットを使うのは不可能となる場合もあります。
ただし固定せず、ただ敷いて使う方法でよければ、ヘッドレストなしでも保護マットを使うことが可能。保護マットのタイプによって取りつけ方法が異なるので、選ぶ際には必ず確認しましょう。
チャイルドシート関連グッズのおすすめはこちら 子供とのドライブをさらに快適に!
チャイルドシート保護マットを使用して安全にドライブを
公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんへの取材をもとに、チャイルドシート保護マットの選び方とおすすめ商品を紹介しました。
赤ちゃんとのドライブはゆっくりできる幸せなひととき。お気に入りのチャイルドシート保護マットをみつけて、ぜひ快適なドライブをしてくださいね。
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