ベッド型チャイルドシートの選び方 公認チャイルドシート指導員に聞いた!

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash
ベッド型チャイルドシートは比較的スペースをとる機種が多いので、サイズの確認は必須です。ここからは公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに聞く、ベッド型チャイルドシートの選び方を紹介します。
ベッド型の設置向きをチェック
「アップリカ」と「コンビ」のベッド型チャイルドシートは、設置向きに違いがあります。
アップリカ:
(1)進行方向に対して横向きにベビーシートをセットするいわゆるベッド型
(2)後ろ向きの取り付け方法でシートの角度を寝かせた状態にするベッド型
コンビ:
後ろ向きの取り付け方法でシートの角度を寝かせた状態にするベッド型
コンビではこれを「一歩進んだベッド型」として展開しています。
つまり、同じベッド型でも、横向きか、後ろ向きかの大きな違いがあるのです。横向きは、横幅が80cm前後になるので大きな車に。後ろ向きは横向きに比べるとコンパクトなので、軽自動車など後ろが狭い車に適しています。
軽自動車やコンパクトカーに取り付けられるか確認を
軽自動車やコンパクトカーに設置予定で、取り付け方法がシートベルト方式の場合は要注意。取り付けられるか、車とチャイルドシートの適合を確認してから購入しましょう。メーカーのホームページで調べることができます。
たとえば横向きで使うベッド型チャイルドシートの場合、シートベルトを回す範囲が広くなるので、車のシートベルトの長さが足らずに装着できない場合があります。
また、サポートレッグがついているタイプのシートは、サポートレッグが当たる床部分にシートレール(車のシートをスライドさせるためのレール)があると取り付けが不可能となります。
「回転式」などプラスアルファの機能をチェック
チャイルドシートの機能にも着目を。とくに人気の「回転機能」は、その名の通りチャイルドシートの向きを変えられる機能。扉(ドア)に向ければ乗せ降ろしがしやすく、バックルや肩ベルトも正面に見えるので赤ちゃんに装着しやすいです。
ただし、ベッド型×回転式のチャイルドシートはスペースを取りやすく、車内に十分な余裕がないと設置が難しいです。このほか後部座席に複数台のチャイルドシートを取り付ける場合も注意が必要。「横向きベッドで使う場合のサイズ感」や「回転したときにどうなるか?」など、サイズを測って感覚を認識しておくとよいでしょう。
ベッド型チャイルドシートのおすすめ5選 人気のアップリカ&コンビから厳選!
ここからは、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんと編集部が選ぶ、ベッド型チャイルドシートのおすすめを紹介していきます!

【先輩ママの口コミ】
ふにゃふにゃの生まれたての赤ちゃんを、産院から自宅まで連れて帰るとき、平らにできるベッド式のチャイルドシートのおかげで安心して帰ることができました。ふわふわのクッションが赤ちゃんをしっかり包み込んで守ってくれるのは、安心ポイントです。肩パッドや座るシートも取り外しできるので、ミルクの吐き戻しなどでも洗濯できて清潔を保てます。今では、1歳半になった息子ですが、角度が3段階調節できるため、成長しても使えますよ。(Kさん/1歳男の子)
最新安全基準R129に対応した安全性の高さが魅力
チャイルドシートの最新安全基準R129に対応したチャイルドシートで、側面衝突事故から赤ちゃんを守るための設計となっています。
ベッド型として使えるのは身長40~70cm、後ろ向きは身長60cmかつ首すわり~身長87cm 、前向きは身長76cmかつ月齢15カ月以上~100cmまで。
使い勝手のよさも光っており、360度回転するシートは4方向(90度)ごとにロックが可能。ISOFIXのコネクターは視認性が高まる黄色にして薄暗い車内でもわかりやすく配慮したほか、ロック解除ボタンには2重(段階)ロックを採用し、軽い力で操作できます。
コンビ独自の後ろ向きで使えるベッド型シート
コンビのベッド型はチャイルドシートは後ろ向きの装着状態となりますが、シート内で平らに近い状態にリクライニングが可能です。完全なフラットになるわけではありませんが、その分場所を取らないため、コンパクトカーに装着しても無理がない設計になっています。
こちらのモデルは背面エッグショック面積が広く取られており、安全性はさらにアップ。回転させるとき、リクライニングを調節するときには指1本で操作できる点がママに便利です。
シートは洗濯機で丸洗いOK清潔でさらっとした状態に保つことができます。

上級モデルと同様「やわらかクッション」が人気
新生児期は平らなベッド、首すわり~10kg未満まではベッドまたは後ろ向きイス型が選べます。
ベッド状態のときには頭が車の中心方向に向いているため、シートを回転させることなく、そのまま赤ちゃんを寝させることができます。もちろん、ベッド型なのでおむつ替えなど、家と同じような姿勢で赤ちゃんのお世話ができるのも人気の理由になっています。
上級モデルのフラディアと同じ「やわらかクッション」は未熟な赤ちゃんの頭から足先までをやさしく守り、クッションに設けた通気孔により、熱がこもらないような設計となっています。
赤ちゃん快適仕様搭載の回転式ベッド型
赤ちゃんの快適さを追求した、シートベルト固定のベッド型チャイルドシート。
眩まぶしい日差しから赤ちゃんを守る「フレックスシェード」は大きめサイズなので、赤ちゃんをすっぽり覆うことができ、紫外線カット率は80%以上。走行中の衝撃を吸収し、頭部への負担を軽減するプロテクトゲルは通気性も確保しています。
軽自動車にも取り付けやすい後ろ向き設置タイプ
新安全基準R129「ザ・エス」シリーズのスタンダードモデル。進行方向に対して長く後ろ向きに設置できるチャイルドシートで、背もたれと座面の内角が150°以上寝かせられる構造になっています。
「ザ・エス」シリーズのなかでも、吸収速乾素材を使用し汗のムレを防ぐなど快適性が追及されているのが「Air」の特徴。ベースとシートが2つに分かれたセパレート構造なので、軽くて取り付けもラクです。
後ろ向きに設置できるため、軽自動車やコンパクトカーにベッド型チャイルドシートを取り付けたい方にもおすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表 ベッド型チャイルドシート
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チャイルドシートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのチャイルドシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
公認チャイルドシート指導員からのアドバイス
ベッド型は値段が高いので、費用対効果もチェック
生まれたばかりの赤ちゃんには気持ちよさそうに見えるかもしれませんが、ベッド型を使う期間はだいたい生後6カ月くらいまで、早いと3カ月くらいで嫌がる赤ちゃんも出てきます。
もちろんその後、後ろ向きシートで1歳半・体重10kgくらいまで、前向きシートで4歳・体重18kgくらいまでは使うわけですが、ベッド型は総じて価格が高い傾向にあります。できるだけコストを抑えたいならばベッド型は見送るという選択もアリです。
迷ったときは「レンタル」も検討を
チャイルドシート以外にもベビーカーやベビーベッドなど何かと揃えるものが多いベビー用品。
使用期間が限られているものはレンタルしたほうが安いのでは?と思うものもありますよね。購入よりお得に使えるだけでなく、赤ちゃんが快適に過ごせそうか試せる、使用しなくなった時の処分の手間がかからないのもメリットです。
しかし、人気の商品はなかなかレンタルできなかったり、そもそもレンタルしたいお目当てのアイテムの取り扱いがないというデメリットも。使用したいタイミングに間に合うように、事前によく確認しておきましょう。
そのほかのチャイルドシートのおすすめはこちら 関連記事
価格も確認! 納得のチャイルドシート選びを
この記事では、ベッド型チャイルドシートの選び方とおすすめ商品を紹介しました。ぜひ使い方に合わせて検討してみてくださいね。
注意点として、Amazonで扱われるチャイルドシートはカラーによって価格が数千円以上違ってくるケースがあります。上級モデルもチャイルドシートのカラーによってはとてもお得に買えることがあるので、カラーバリエーションがあるモデルに関しては、各色の価格をチェックしてみるのがおすすめ。
赤ちゃんのためにも、ぜひ納得のチャイルドシート選びをしてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。