クグロフ型選びのポイント ヨーロッパ発祥の焼き菓子
クグロフ型は、シリコンや陶器などさまざまな素材で作られており、それぞれ使い勝手が異なります。素材により初心者向けや上級者向けに分かれる場合もあるので、自身の状況に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。
ポイントは下記のとおり。
【1】素材別のメリットで比較
【2】型離れをしやすくするコーティング加工
【3】焼き上がりのサイズでセレクト
【4】型によって異なる模様の出方
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材別のメリットで比較
ここでは素材のなかでも「シリコン」「ギルア」「陶器」の3種類をご紹介していきます。手入れがしやすいタイプや、焼き上がりの精度がより高いタイプなどさまざまありますので、比較してみてください。ゼリーやババロア作りにも活用できるものを選ぶと、コストパフォーマンスが高くなります。
シリコン製|初心者でも扱いやすい
シリコン製のクグロフ型はなんといっても使い勝手のよさがメリット。やわらかい素材なので、型からもはがしやすく失敗する可能性が低くなります。まさに初心者向けといえるでしょう。お手入れもしやすいので、使用頻度が高い人にも向いています。
水に強い性質から、ゼリーやアイスケーキ作りにも使用できるなど、活用の幅が広くなっています。
ギルア製|手間をいとわない本格派向け
ギルア製とは、スチールにクロムメッキを施した素材で作られたクグロフ型のことです。熱伝導率が高く、均一にむらなく焼き上げることが可能で、本格的な仕上がりを実現できます。
使用する前に空焼きをする必要があるため、少々手間がかかるのがデメリット。使い込んでいくうちに型離れがしやすくなりますが、はじめはくっつきやすいので失敗する可能性も高くなります。繰り返し使う予定がある人や、ワンランク上の仕上がりを求める人はチャレンジしてみましょう。
陶器製|伝統的な製法にこだわりたい上級者向け
陶器製のクグロフ型は、ふんわりとした焼き上がりになるのが特徴です。昔から使われている素材なので、伝統的なクグロフを作りたいと考える人は挑戦してみたい型です。
デメリットとしては型離れがしにくいことです。事前に粉をふったり、油を塗ったりなどの作業が必要なため、初心者には向かない素材といえます。
【2】型離れをしやすくするコーティング加工
仕上がりを左右する型離れをサポートするものとして、コーティング加工があります。テフロンやシリコン、フッ素などの加工が施されているものなら、もとの素材に関係なく型離れがしやすくなります。初心者や失敗したくないという人はコーティング加工がされているものをセレクトするのがいいでしょう。
【3】焼き上がりのサイズでセレクト
クグロフ型には直径20センチ以上の大型のものや、ひとつの型で複数のクグロフが焼けるものなど、さまざまなタイプがあります。
クリスマスなどのイベントでクグロフを作るなら、迫力のある大型サイズがいいでしょう。クリームやフルーツなどのデコレーションを加えればテーブルを華やかに彩ってくれます。
1枚の天板に手のひらサイズの型がいくつか並んだタイプであれば、一度にたくさんのクグロフを作ることができます。ちょっとしたプレゼントとしてもぴったりですね。
直径15センチ前後のクグロフ型であれば、適度なサイズ感でふだん使いとして活用できます。焼きむらができにくいサイズでもありますので、初心者もチャレンジしやすいでしょう。
【4】型によって異なる模様の出方
仕上がりにどんな模様が出るかも考えながら、型を選ぶようにしましょう。型の内側の角が鋭いものであれば、模様はくっきり出る傾向にあります。一方、角が丸みを帯びているものであればやわらかい印象の焼き上がりになります。
クグロフ型は模様が1段のものが一般的ですが、種類によっては2段になっているタイプもあります。華やかなクグロフを焼きたい場合には2段タイプのものも検討してみてください。
>> フードスタイリストからのアドバイス
同じレシピでも型によって個性に違いが出る!
クグロフを含め、熱伝導によって食感や香りに個性が出るのがお菓子の型です。同じレシピを使用していても、型の素材が異なれば、それぞれ違うクグロフができるかと思います。自分の好みのクグロフをイメージして探してみましょう。
クグロフ型のおすすめ商品 あなたにピッタリのクグロフ型はどれ?
それでは早速、おすすめのクグロフ型をご紹介します。
クグロフ型おすすめ1選|初心者でも扱いやすい【シリコン製】
まずは、初心者でも扱いやすいシリコン素材のクグロフ型をご紹介します。一度に複数のクグロフが作れるタイプと、ふだん使いしやすい小型タイプがありますので、活用したいシーンを考えながら比較してみましょう。
シリコン製のクグロフ型は失敗しにくいので、お子さんとのお菓子作りに活用してみてもいいかもしれません。せっかくなのでゼリーやババロア作りにもチャレンジしてみましょう。
パーティーにも活用したいミニクグロフ型
一度に6個のクグロフを焼けるクグロフ型。手のひらサイズでかわいらしい印象ですが、中央の穴にフルーツやくるみなどのナッツ類をトッピングすれば、見た目も華やかなクグロフの完成です。
冷凍庫や冷蔵庫、電子レンジでの使用が可能なので、蒸しパンやババロア、製氷皿としても活用できます。さまざまなお菓子を作れるのでパーティーなどでも重宝しますよ。ホームパーティーをよく開く人にはうってつけの商品です。
▼クグロフ型おすすめ1選|浅型、模様がくっきり出る【ギルア製】
つづいては、本格的な焼き上がりを実現できる、ギルア製のクグロフ型をご紹介します。クグロフ作りに慣れてきて、よりステップアップしたい人は購入を検討してみましょう。仕上がりの模様に着目して選びましたので、比較してみてください。

浅めの型なので、ゼリーなどを作るときなどにも向いています。食べやすい大きさにカットできるのもうれしいポイントです。
丸いフォルムがかわいらしい浅型タイプ
ふつうのクグロフ型よりも浅めのフォルムが特徴的。ドーナツのような見た目のかわいらしいクグロフが作れます。フルーツやクリームなどで華やかに盛りつければ、クリスマスリースのようなデザインにすることもできますよ。
浅めの型なので、生地が少なくて済むのもメリットのひとつ。すでにいくつかクグロフ型を持っているけれど、別のタイプを探しているという人にも適した商品です。
▼クグロフ型おすすめ1選|上級者向けの【陶器製】
ふんわりとした食感を目指せる陶器製のクグロフ型の商品をご紹介します。クグロフ作りをきわめて、より伝統的な作り方にチャレンジしたいと考えるこだわり派は必見です。陶器製は型のデザイン性が高いものが多いので、好みの絵柄を探してみるのも楽しいですね。

形もかわいらしく、内側がつるっとしているので、比較的型抜けもよく便利です。
本場フランス製! ふんわりとした焼き上がりが魅力
1814年創業のフランスの老舗調理道具メーカーであるマトファー社のクグロフ型。クグロフ発祥の地のひとつとされるフランスで作られたクグロフ型なので、より本場の味に近づけたいと考える人にはうってつけの商品です。
ゆっくりと均一に熱が伝わる陶器製の特性から、ふっくらとした焼き上がりを実現。ワンランク上のクグロフを目指す人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
▼クグロフ型おすすめ5選|型離れがしやすい|【コーティング加工】
やはり欠かせないのは、使い勝手のよさ。最後に、コーティング加工されたクグロフ型をご紹介します。型離れがしやすいので、はじめてクグロフ作りに挑戦する人は、検討したいタイプです。フッ素加工から、シリコン加工、テフロン加工のものをそれぞれ選んでいますので、比較しながら検討してみてください。
型離れしやすいプロ向けアイテム
◆テフロン®セレクト加工でお手入れが簡単
◆内面はフッ素樹脂加工だから型離れしやすい
◆プロも愛用しているレストラン向け業務用商品
◆ドーナツにぴったりのサイズ感
手入れがしやすい、頼れる日本製クグロフ型
◆中央に穴があいているから焼きムラがなく火の通りが良い
◆金物作りで有名な「ものづくりの町」燕三条製
◆高熱伝導率で「型抜け」もよく、美しい焼き上がりに
◆食器洗浄機、食器乾燥機NG。柔らかいスポンジでするっと落ちる
クラシカルデザインで上級者に人気のクグロフ型
◆シリコン加工が施されているため型離れもラクラク
◆空焼き不用のため軽く水洗いをするだけですぐ使える
◆アルミ製で軽く、熱伝導が良い
◆シリコンの塗膜は非常に薄いため、金タワシや研磨用のスポンジはNG
熱伝導のいいカンムリ型
「カンムリ型」と呼ばれる、2段のねじれ菊の模様を配したクグロフ型。スチールにシリコン加工が施されているので熱伝導がよく、なおかつ型離れしやすい商品です。
手のひらよりも少し大きいサイズで、小さすぎず大きすぎないちょうどいいクグロフが焼けます。コストパフォーマンスがいいので、はじめてのクグロフ型としてお試しで購入してもいいですね。
イベントにもぴったりのビッグサイズ
天板にミニサイズの型が20個ついたクグロフ型です。型離れしやすいシリコン加工が施されているので失敗の心配が少なく、安定した仕上がりのクグロフを大量に作ることができます。
ブリキ製ですがコーティングのおかげで空焼きをする必要もなく、一般家庭でも扱いやすいでしょう。ホームパーティーや、クリスマスのイベントなどでたくさんのクグロフを作る人はぜひ検討してみてください。
「クグロフ型」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする クグロフ型の売れ筋をチェック
楽天市場でのクグロフ型の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのキッチン関連アイテムも要チェック 【関連記事】
クグロフをアイシング&デコレーションしてみよう 特別仕様に仕上げる!
クグロフでパウンドケーキなどを作る際は、ぜひアイシングやデコレーションにもチャレンジしてみましょう。ホワイトチョコレートや砂糖などでアイシングをすると、甘さだけでなくサクッとした食感も楽しめますよ。
また、ドライフルーツやナッツ類を生地に混ぜ込んで、余ったら生のフルーツと一緒に上にデコレーションしてもいいですね。生クリームやホワイトチョコレートの白、ベリー類の赤や紫、ドライマンゴーの黄色やピスタチオの緑など、色とりどりのデコレーションとアイシングで特別なクグロフに仕上げてみてはいかがでしょうか。
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立教大学経済学部卒業後、メーカー系商社に営業として勤務。 のちに退職し、各料理家やスタイリストのアシスタントを経て独立。 フリーランスのフードスタイリストとしてレシピ考案やフードスタイリングをTV番組、CM、グラフィック、映画、雑誌、書籍など、フードスタイリストとしては珍しく動画からスチールまで幅広く手掛ける。