しゃぶしゃぶ鍋の選び方 形や材質をチェック!
自宅で本格的なしゃぶしゃぶを楽しみたいなら、しゃぶしゃぶ鍋選びからはじめましょう。
料理家Bibiさんのアドバイスをもとに、しゃぶしゃぶ鍋の選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】鍋の形状
【2】鍋の材質
【3】鍋のサイズ
【4】熱源
【5】槌目仕上げ
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うしゃぶしゃぶ鍋を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
熱伝導のいい素材や形状のしゃぶしゃぶ鍋を使うと、おいしいしゃぶしゃぶが楽しめます。人数にあったサイズを選ぶこともしゃぶしゃぶをおいしく調理するうえで大切です。
また自宅で使うなら、家庭の調理機器に対応していなければいけません。形状、素材、サイズ、熱源に合わせてしゃぶしゃぶ鍋を選ぶポイントをみてみましょう。
鍋の形状で選ぶ
しゃぶしゃぶ鍋の形状は大きく分けて「煙突型」と「丸鍋型」の2種類が主流です。
普通の鍋とは違う、少し変わった形状ですが、しゃぶしゃぶ鍋がこの形なのには理由があります。どちらの形がいいのか、それぞれの特徴から選んでみましょう。
煙突型|お店で使われる本格仕様! 出汁を温めやすい
真ん中に煙突のような突起がある定番のしゃぶしゃぶ鍋です。煙突部分があることで、出汁が鍋に接している面積が広くなるのがポイント。熱伝導がいいので、出汁をしっかり加熱でき、出汁が冷めてきてもしっかり温められる仕組みです。
真ん中にあいた穴から蒸気が集中して上るので、鍋のうえで具材をしゃぶしゃぶしていても手が熱くなりません。煙突部分が洗いにくく、収納するのに場所を取るというデメリットはありますが、本格的なしゃぶしゃぶを食べたいならオーソドックスな煙突型がおすすめです。
丸鍋型|しゃぶしゃぶ以外にも多用途に使える
丸鍋型のしゃぶしゃぶ鍋を選ぶメリットは、しゃぶしゃぶ鍋でありながら普通のお鍋としても使えるところです。もちろん普通の鍋とは異なり、しゃぶしゃぶに適した特徴があります。高さが低く浅い作りなので全体に熱が伝わりやすく、出汁全体がすぐに温まるのです。
この特徴はしゃぶしゃぶに限らず、食事を温めなおすときにも重宝します。「専用の鍋でしゃぶしゃぶをしたい! でもしゃぶしゃぶにしか使えない鍋を買うのも気が引ける」という方にぴったりです。
鍋の材質で選ぶ
しゃぶしゃぶ鍋の材質を選ぶには、熱伝導とお手入れのしやすさのどちらを選ぶか考えなければいけません。どんな材質にもメリット、デメリットがあります。
ここの選択を間違えると、しゃぶしゃぶ鍋を持っていても使うのが面倒でお蔵入り、なんてことにもなりかねません。材質の特徴をしっかり見極めましょう。
しゃぶしゃぶをさらにおいしくする「銅製」
銅製のしゃぶしゃぶ鍋を使うとより本格的なしゃぶしゃぶを楽しめます。銅はステンレスに比べて20倍の熱伝導率があるといわれていて、出汁全体を均一に温めたいしゃぶしゃぶにぴったりです。冷めにくく、しゃぶしゃぶをしていても一定の温度を保てます。
ただし銅の特徴として、キズがつきやすく黒ずみしやすいという点があるのです。黒ずみは専用のクリーナーを使って落とさないといけないので、ていねいにお手入れをしなければいけません。
使った後のお手入れに時間と手間がかかることを承知のうえで、それでも本格的なしゃぶしゃぶ鍋が使いたい方向けです。
お手入れがかんたんな「ステンレス製」
ステンレス製はキズがつきにくく、かんたんにお手入れできて長もちします。アルミに比べれば熱伝導率がいいのでしゃぶしゃぶ鍋として充分使えるおすすめの素材です。
もちろん熱伝導を重視するなら、ステンレス製より銅製のほうが本格的なしゃぶしゃぶができるかもしれません。
しかしステンレス製は使った後のお手入れがかんたんなので、銅製のように使うことが億劫になる、なんてことはありません。低価格であることも加味して、とりあえず専用のしゃぶしゃぶ鍋を使ってみたいという方にはステンレス製をおすすめします。
人数に合わせて鍋のサイズを選ぶ
お肉や魚をさっと湯どおしして食べるしゃぶしゃぶは、普通の鍋よりみんなで手を伸ばします。
人数が多いのにお鍋が小さいとしゃぶしゃぶしにくくなってしまうかもしれません。反対に少人数なのに大鍋だと、火のとおりが悪くなってしまいます。
しゃぶしゃぶ鍋はセンチで鍋の大きさが記載されていることがほとんど。しゃぶしゃぶ鍋を選ぶときは使う人数からサイズもきちんと検討しましょう。
【1~2人用】20〜25cm程度が目安
1~2人でしゃぶしゃぶをするなら、20cm~25cmのしゃぶしゃぶ鍋を選びましょう。大は小を兼ねるなんて考えずに、少人数なら大きくても25cmまでを目安にするのがおすすめです。
1~2人が食べきれる量だけ鍋に入れられるので、ちょうどいい火のとおり加減で具材をおいしく食べられるサイズですよ。小ぶりのしゃぶしゃぶ鍋があれば、お昼ご飯にひとりしゃぶしゃぶもできちゃいます。
【3~5人用】25〜27cm程度が目安
一般的にしゃぶしゃぶ鍋のサイズは26cm前後のものが多くあります。この大きさだと3人から5人で使うのがおすすめです。
25cmから27㎝の大きさがあればみんなで箸を寄せても窮屈を感じにくいでしょう。30cm以上のしゃぶしゃぶ鍋もありますが、5人以上の大人数で囲むパーティー用だとお考えください。
利用状況に合わせて対応している熱源で選ぶ
もっとも重要なのが使っている熱源に合わせて選ぶことです。しゃぶしゃぶであれば、テーブルに卓上調理機器を出して使用することでしょう。その調理機器の熱源が対応しているしゃぶしゃぶ鍋か必ず確認しておきましょう。
IH対応|煙突型や銅製は選べないので注意を
IHコンロを利用しているなら、IH対応かどうかを確認しましょう。IH対応でないしゃぶしゃぶ鍋を使っていたら、しっかり出汁を温められません。またIHの過熱部分からはみ出さないサイズを選ぶことも大切です。
煙突型は中央に穴が開いているのでIHで使用できません。銅製もIH非対応なことがほとんどなので、IHを使っている方はしゃぶしゃぶ鍋選びでとくに注意が必要です。
ガスコンロ対応|本格しゃぶしゃぶ鍋にも対応
ガスコンロでの使用はしゃぶしゃぶ鍋選びに幅が広がります。
煙突型や銅製はガスコンロで使うことがほとんどなので、好みの形や素材を選べます。本格的なしゃぶしゃぶ鍋を選ぶなら、熱源はガスコンロにしぼったほうがいいかもしれません。
IH・ガスコンロ両用|熱源に左右される便利に使える
調理台はIHだけど卓上コンロはガスコンロを使っている、ガスコンロだけどIHに変えたいと思っている、など利用する熱源が未定の方もいるかもしれません。
そんな場合は、IHとガスコンロ両方使えるものを選べば、しゃぶしゃぶ鍋の買い替えを避けられます。丸型のしゃぶしゃぶ鍋はIHでも使えることが多いので、ふたつの熱源に対応しているものが見つけやすいでしょう。
【豆知識】槌目仕上げでさらにおいしく!
しゃぶしゃぶ鍋というと形状に関わりなく、デコボコとしたうろこのようなへこみがついているものが多くあります。このデコボコは「槌目(つちめ)」という表面加工です。へこみを作ることで鍋の表面積が広くなり、熱伝導を上げスープが温まりやすくなります。
しゃぶしゃぶにとって火のとおりやすさは、おいしくするための大切なポイント。槌目仕上げをしているものは、より火がとおりやすく本格的なしゃぶしゃぶに近づけます。槌目仕上げかどうかを、選ぶときのこだわりにするのもいいかもしれません。
しゃぶしゃぶ鍋の選び方の重要ポイント 料理家からのアドバイス
料理家
しゃぶしゃぶ鍋の購入を後押しする背景には、しゃぶしゃぶへの強いこだわりがあるものと思います。
高級志向で楽しむには、やはり銅製煙突型がおすすめですが、家庭でわいわい楽しむには仕切りつきの鍋など、味わう場面に合わせて選ぶのがポイントです。
しゃぶしゃぶ鍋おすすめ14選 IH・ガスコンロ両用タイプも!
料理家・Bibiさんと編集部で、さまざまな素材、形状、サイズのしゃぶしゃぶ鍋14商品を厳選しました。どれもおすすめなので、ぜひあなたのほしいしゃぶしゃぶ鍋を探してみてくださいね。
料理家
お店のしゃぶしゃぶで楽しみのひとつは2種類のスープを味わえることだったりしますが、フジノス『ロイヤル クラデックス しゃぶしゃぶ鍋』はそれをご家庭でも取り入れることができます。

料理家
宮崎製作所『オブジェ しゃぶしゃぶ鍋 YUS190』は、ピンからキリまでそろっているしゃぶしゃぶ鍋のなかでも、価格や性能、本格さなどからみても、一番お手ごろな商品だと思います。

料理家
しゃぶしゃぶは、普通のお鍋と兼用で調理することも多いと思います。しゃぶしゃぶ鍋を購入するなら、思い切って銅製のぜいたく品をと思ってしまいますよね。新光金属『純銅しゃぶ鍋』は、本格派におすすめです。

「しゃぶしゃぶ鍋」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする しゃぶしゃぶ鍋の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのしゃぶしゃぶ鍋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おすすめの鍋をさらに紹介! 【関連記事】
お家でもしゃぶしゃぶを楽しもう!
しゃぶしゃぶ用の鍋があれば、おうちしゃぶしゃぶもかんたんにできます。これからの鍋のレパートリーに入れてみるのはいかがでしょうか。
しゃぶしゃぶ鍋といっても実にたくさんの種類があります。この記事を参考に、素材や形状の特徴から、家でしゃぶしゃぶするのにぴったりのお鍋を見つけてみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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元国際線客室乗務員。学生時代の海外留学やCAとして海外を行き来した中で、出会ったもの、目にしたものや味わったもの等の経験を活かしたレシピを作成、料理教室「Aoiro to Ruriiro」を主宰している。 六本木卵料理専門店eggcellentの人気スイーツ‘エッグタルト’のレシピ開発をはじめ、企業やレストランのレシピ開発、メニュー考案を担当、インスタグラム運営代行の経験を持つ。 自宅教室では、ランチタイムカフェ、パンの販売、ケータリング、出張料理等幅広く活動している。2児の母。