土鍋の魅力 ご飯もふっくら美味しく炊ける!
土鍋は、土を原料とする陶器製の調理器具。アルミやステンレスといった金属製の鍋よりもゆっくりと具材に熱を伝えるため、素材の旨味を引き出しやすいのです。
用途はさまざまで、鍋料理を楽しむだけでなく、ご飯を炊いたり、蒸し物や煮物料理にも活用できますよ。
また、保温性も高く、土鍋が高温に達した後は弱火にしたり、火を消して余熱のみで加熱したりすることもできます。低温で長時間あたためられた根菜類は煮崩れしにくく、肉類も柔らかく仕上がります。
機能性や利便性が高いことに加え、あたたかみのある見た目も魅力。大きな土鍋は豪華で楽しい雰囲気を、小さな鍋はおしゃれな食卓を演出します。割れない限りずっと使える一生ものなので、用途や好みに合った、お気に入りの土鍋を探してみてください。
土鍋の選び方 ポイントをチェック!
料理研究家の指宿さゆりさんのアドバイスをもとに、土鍋の選び方を紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】使いやすいサイズ
【2】用途に合わせた種類
【3】材質や加工方法
【4】IH対応など、他の機能性を確認
これらのポイントをおさえて、自分に合う土鍋を選びましょう。一つひとつ解説していきます。
【1】使いやすいサイズを選ぶ
土鍋の場合、いろいろなサイズがあるため、使いやすいサイズを選ぶとよいでしょう。同じ商品であっても、さまざまな大きさを展開しているものが多いため、メーカーの販売しているサイトをチェックしてみてください。
一人暮らしの方やカップルの方であれば、小さめのサイズで十分ですし、ご家族で囲むのであれば、大きめの土鍋を試してみてはいかがでしょうか。
下記人数とサイズの目安も参考にしてください。
3号~5号(15cm~20cm):1人用
6号(22cm):1~2人用
7号(25cm):2~3人用
8号(28cm):3~4人用
9号(31cm):4~5人用
10号(35cm):5~6人用
【2】用途に合わせて種類を選ぶ
土鍋には、その形状によって最適な料理があります。もちろん、作ろうと思えばどの料理でも可能ですが、土鍋の用途がはっきりしているのであれば、用途に合わせた土鍋を買うといいでしょう。よりおいしく、楽しく土鍋を使うことができますよ。
大人数での鍋料理には「浅型」
パーティーで鍋を囲むときには、浅型の土鍋が使いやすいです。浅型の土鍋は口径が大きく、テーブルの中央においてもみんなでつつきやすいのが特徴。
ただし、吹きこぼれやすいので汁気の多い料理を作るときには注意しましょう。ほかにも、煮込みハンバーグや蒸し料理などでも活躍しますよ。
汁気の多い料理や一人用に「深型」
おでんや煮込み料理など、汁気の多い料理を作るのであれば深型が使いやすいでしょう。深型の土鍋は吹きこぼれにくくなっているので、長時間火にかけていても大丈夫です。じっくりと煮込んでいくことで、味がしっかりと染み込みます。煮込みうどんやスープパスタ、土鍋プリンなど幅広い調理に使えますよ。
そのほか、一人鍋をするときも深型で問題ないでしょう。
美味しく炊飯できる「ご飯鍋」
土鍋で炊いたご飯は、炊飯器のものとはまた違った味わい。ゆっくり火が回っていくので、お米本来の甘みを引き出し、美味しいご飯が炊ける鍋タイプです。
形状としては底が丸く、深いのが特徴で、炊きあがったらそのまま食卓に出すこともできる炊飯用土鍋です。
【3】材質や加工方法などの違いをチェックする
土鍋といってもいろいろな種類があり、伝統的な粗土(あらつち)を使ったものもあれば、セラミック製の土鍋もあります。
土鍋の魅力は、なんといっても遠赤外線効果による仕上がり。材質によって料理の仕上がりも異なるので、どのような素材を使っているか確認してみてください。
とくに玄米ご飯や炊き込みご飯を炊く場合、どのような土鍋で炊くかによって、完成度が左右されます。
ここからは、もう少し詳しく、土鍋の材質や加工方法について解説します。
萬古焼(ばんこやき):国内シェア80%以上。抜群の耐久性!
三重県四日市市でつくられる萬古焼は、現在日本国内のシェア80~90%近くを占めています。普段なにげなく見ている土鍋は、萬古焼のものかもしれません。1979年に国の伝統工芸品にも指定されています。
萬古焼は、その大きさや形もさまざまで、タジン鍋やごはん釜など、バリエーション豊かな商品が販売されています。大きな特徴は、耐熱性にすぐれていること。ガスレンジや炭火での空焚きや直火にも耐えられる、抜群の耐久性が魅力です。
ただ、吸水質のため、におい移りしやすいので、調理が終わったらできる限り早く皿に移し替えましょう。
伊賀焼(いがやき):じっくりと食材に火を通すので、煮物などに好相性
三重県伊賀市周辺でつくられる伊賀焼は、萬古焼と同様に国の伝統工芸品に指定されています。約400万年前の生物や植物の遺骸が多く含まれる堆積層、「古琵琶湖層」から産出された陶土からつくられています。蓄熱性にすぐれ、食材へよく火を通してくれるのが特徴です。
また、高温で焼くことにより、薪の灰がビードロ釉(ゆう)と呼ばれるガラス質に変化し、独特の風合いをつくります。灰かぶりや焦げ、割れなども味となります。
信楽焼(しがらきやき):国の伝統工芸品に指定されるアジのある風合いが魅力
滋賀県甲賀市信楽町周辺でつくられている信楽焼は、こちらも国の伝統工芸品に指定されていて、天平時代に生まれたといわれる「日本六古窯(にほんろっこよう)」のひとつとして数えられています。
木節(きぶし)や実土(みづち)などの複数の粘土を混ぜ合わせてつくることで、コシのある肉厚な焼き物に仕上げることができます。焼いているときに、ほのかに赤く染まり、薪の灰に埋まった部分は黒褐色になるという独特の風合いが魅力です。粗めの土質で、耐火性が高いのも特徴です。
セラミック:扱いやすさ抜群。IH対応のアイテムも
セラミックは土鍋っぽさを感じさせないデザインも多く、IH対応されている製品も多くあります。また、海外メーカーの商品が多いことも特徴です。
ニオイ移りがしにくく、お手入れがしやすいのもポイント。近年では、萬古焼などの伝統的な焼き物にセラミック加工を施し、IH対応にしている商品もありますよ。
【4】IH対応など、ほかの注意すべきポイントを確認
大きさや素材などさまざまな種類がありますが、購入するうえでチェックしたいポイントがあります。
そもそも鍋なので、フタと本体の密着性が非常に重要になってきます。密着性が高いと水分が逃げにくく、ぐつぐつと食材に火を通してくれます。また、フタが軽いと吹きこぼれることもあるので、重量感のあるタイプを選びましょう。
なかには、フタ部分がガラス製で中の状態が見えるもの、フタの持ち手がゴム製でミトン不要な商品などもあります。電子レンジやIHコンロにも対応するタイプもあるので、しっかりとチェックしましょう。
なお、セラミック製がすべてIHに対応しているわけではないので注意しましょう。
ご家庭にIHしかないからといって、土鍋の購入をあきらめなくても大丈夫。土鍋の多くはガス火を前提としていますが、なかにはIHに対応したモデルも発売されています。IHに対応したモデルにすれば、IH機器を購入し、土鍋をサブの調理器具としても使用できます。
今まで炊飯器で炊いていたご飯を土鍋で炊けば、ご家族や友人にも喜ばれるでしょう。
おすすめのメーカー・ブランドを確認しよう 一生ものを見つけよう
サイズや用途は決まっているけど、どこのメーカーやブランドがいいのか迷ってしまう……、という方は、メーカーやブランドで決めるというのもひとつの手です。
多くの利用者から評価されているので、安心して利用できるはずですよ。
長谷園:1832年発祥の歴史と伝統が息づく
1832年より続く伝統と技術を継承する、伊賀焼の郷「長谷園」。「登り窯」や「大正館」などが国の登録有形文化財になっています。長谷園が目指しているのは、土鍋製品を通して、おいしいものを楽しく食べたい、という人びとの想いに応えること。
最近は、土鍋の技術を応用した炊飯専用の土鍋「かまどさん」が話題を集めています。ほかにも、「みそしる鍋」「ヘルシー蒸し鍋」燻製が作れる「いぶしぎん」、洋風のオーブン料理も作れる「ビストロ鍋」など多種多様な土鍋を開発しているブランドです。
三鈴陶器:耐熱技術が高い。土鍋の質感にもこだわりアリ
萬古焼の著名なブランドであるのが「三鈴陶器」。昭和40年の創業以来、ご飯鍋・蒸し鍋・燻製鍋・パエリア鍋など、幅広い料理に使えるオリジナル製品を多数作り続けています。
三鈴陶器の耐熱陶器に対するこだわりは高く、厳選した6種類の耐熱陶土、20種類以上の釉薬を組み合わせることにより、焼き物ならではのきれいな質感を表現しています。土の管理から焼き上げ過程に至るまで、熟練した職人の技術によって高品質な土鍋が作られていますよ。
HARIO(ハリオ):初心者でも安心して調理できるガラス製フタが人気
「ハリオ」は1921年に創業した耐熱ガラスメーカー。ハリオのコーヒードリッパーやサーバーを持っている人も多いでしょう。ただ、ここ最近、耐熱ガラスを制作してきたメーカー独自の技術を活かし、「ガラスフタのある土鍋」が注目を集めています。
特におすすめしたいのは、炊飯用の土鍋。ご飯の炊き具合が見えたり、炊飯が終わるとホイッスルが鳴ったりするので、初めて土鍋でご飯を炊く初心者にも好評です。土鍋本体は萬古焼のものを採用しているので、品質も安心できますよ。
土鍋のおすすめ商品
ここまで紹介した、土鍋の選び方のポイントをふまえて、料理研究家の指宿さゆりさんと編集部で選んだおすすめの土鍋をご紹介します。
▼土鍋のおすすめ5選【1~2人用】
一人暮らしや、カップルにぴったりの大きさをご紹介していきます。

1~2人用鍋におすすめのミニ土鍋
使い勝手のいい7号サイズは、1人暮らしやカップルの方などにおすすめ。土鍋の内側に水位の目盛が付いているので、おいしい土鍋ご飯を炊いてもよいでしょう。オシャレな形状なので、土鍋を囲んだ食卓を演出するのにも向いています。
和食だけではなく、チキンクリームシチューやミネストローネなどの料理にも最適。価格もお手ごろなので、初めて土鍋を購入するという方にもピッタリです。
火加減要らずでおいしいご飯が炊ける、伊賀焼土鍋
火加減要らずでおいしいご飯が炊けると評判の炊飯土鍋です。熟練の技術を持った職人が作る伊賀焼のアイテム。遠赤外線効果でお米の芯まで熱が通り、ふっくらとしたご飯に仕上がります。土鍋が木のおひつと同じように呼吸し、ご飯がべとつくこともないです。
圧力釜のような機能を果たす二重蓋仕様で、吹きこぼれにくいのもポイント。炊き上げ時間を1分前後延ばすと香ばしいおこげができます。
サイズ展開も豊富なので、家族の人数に合わせて選ぶことができますよ。炊飯だけでなく鍋料理にも使えるので、1つ持っていると重宝します。
一人暮らしにも最適! 萬古焼で炊き上げる極上ご飯
ご飯をふっくらおいしく炊き上げるご飯土鍋。萬古焼でできており、丸い独特のフォルムがダルマのようでかわいらしいですね。
紹介しているのは3合炊きですが、1合から7合炊きにまで幅広いラインナップがあるので、家族構成に合わせて選ぶことができます。水加減は目盛りを見ながら調整できるので、初心者でも安心して炊くことができますよ。白米のほかに、玄米、赤飯、おかゆも。炊飯器では味わえない、土鍋ならではのご飯を体験できますので、ぜひ試してみてください。
安くてコスパ抜群のおしゃれ土鍋
新潟県三条市にあるキッチン用品メーカー、パール金属の土鍋です。やわらかいタッチで描かれたさくらの柄がかわいらしいですね。
サイズは6号から10号まで幅広く展開していて、ご家族の人数や使用シーンに合わせて好きなサイズを選ぶことができます。安価なので、気軽に購入できるのもポイントです。

シンプルなデザインで蒸し料理にも最適
生産国はマレーシア。シンプルで飽きのこないデザインなので、長く愛用できるはず。IHにも対応しているため、新生活や結婚祝いなどのギフトにも喜ばれるでしょう。
オーブンやレンジでも使用できるため、煮物をレンジで作ったり、鶏の丸焼きなどを作るのにも向いています。付属しているすのこをセットすれば、旬の野菜やお肉をのせ、ヘルシーな蒸し料理も楽しめますよ。
▼土鍋のおすすめ6選【2~3人用】
2~3人用の土鍋を紹介していきます。夫婦と子供1人ならこのサイズがぴったりです。また、一人暮らしでも煮込み料理や鍋料理をたくさん作っておきたい人におすすめです。

ファミリー向けの大型土鍋
三重県四日市市にある、萬古焼の窯元である三鈴陶器製の土鍋。8号サイズは2~3人、9号サイズは4~5人向けの大きさ。ご家族であたたかい土鍋を囲んだ食事を楽しみたいという方におすすめです。
とくに白ご飯や玄米ご飯が好きなご家庭であれば、土鍋ならではの炊き上がりに満足いただけるはず。手描きの絵付けもかわいいので、食卓に並べるだけで、普段の食事もすてきに演出できますよ。蓋の高さもあるので、カサのある野菜なども上手に調理できます。
レンジやオーブンでも使えるオールラウンダー
土鍋といえば、この『花三島』を思い浮かべる人もいるのでは。表面に菊の花があしらわれていて、優雅な印象を与えます。こちらはIH対応タイプです。
家庭用だけでなく、業務用としても古くから愛されている商品で、素材の旨味を閉じ込めながら火を通してくれますよ。電子レンジやオーブンにも対応しているので、調理のレパートリーが増えるでしょう。
なかを確認しながら炊き上げられる
こちらは名前のとおり、蓋がガラスで本体は萬古焼のご飯鍋です。分厚い釜で、直火でもご飯を焦がさずにふっくらと炊き上げます。
ガラスからご飯がどのように炊けていくのかを見ることができ、初心者でも安心して調理できますよ。ツマミにはホイッスルがついているので、炊けたら音で教えてくれて便利です。
Molatura(モラトゥーラ)『ベストポット』
他にはないミニマルなデザイン性がツボ!
ミニマルでモダンなデザインと、蓄熱機能が魅力のIHにも対応した土鍋です。「羽釜形状」を採用することで、熱を保持しやすい蓄熱調理に適した作りになっています。また、気密性が高く、食材から蒸発した水分を逃さないため、無水調理にももってこいです。
鍋の容量は2Lで、2~4人分のカレーを作るのにぴったりなサイズ。カラーバリエーションも豊富で、ホワイトのほかに、グリーン・ピンク・ブラック・オーシャンブルー・インディゴブルーなど7種類から選べます。他にはないデザインの土鍋に仕上がっていますよ。
シンプルで近代的なデザインが特徴
スタイリッシュなデザインのこちらは、プロダクトデザイナーの秋田道夫さんがデザインしたもの。鍋底をフラットにし、持ち手を外側ではなく内側にくぼませてつくることで、収納しやすいよう工夫されています。
モノトーンのシンプルなデザインは、インテリアにもなじみそうですね。IH対応、オーブンや電子レンジにも対応していて、機能性もじゅうぶんです。
ギフトにぴったり! 名前が入れられる
岐阜県瑞浪市でひとつひとつ丁寧に作られている土鍋です。鍋のフタに立体でアルファベットの名前を入れることができるので、結婚祝いなどのギフトにも喜ばれそうです。
また、カラーバリエーションも豊富でポップな色合いからシックな色合いまで幅広く選べます。北欧風のおしゃれなデザインで、ついつい使いたくなってしまうでしょう。
▼土鍋のおすすめ3選【4~5人用】
かなり大きいサイズになり、4~5人で鍋をつつけるファミリーサイズです。知人を自宅に呼んでホームパーティーをするときや、翌日分を作りおきしておきたいなら、このサイズがおすすめ。

確かな品質の日本製土鍋
蓄熱性と保温性が高いといわれている、伊賀の粗土を使った土鍋。生産地や素材にこだわった日本製の土鍋を探している方におすすめです。じっくりと食材に火を通すことができ、遠赤外線効果もあり、素材本来の旨味をしっかりと引き出すことができます。
水炊きやうどんすきなどの料理はもちろん、洋風にもマッチするため、トマト鍋やエスニック料理にチャレンジしてみてもよいでしょう。
「風変わりなもの」という名前の土鍋
「日本六古窯」とよばれる、中世から生産が続いている代表的な6つの窯のうちのひとつである信楽焼。1200年以上の歴史があり、国から伝統的工芸品の指定も受けています。
「へちもん」は「風変わりな物」という意味で、不均衡を大切にする信楽焼の風合いをよく表している土鍋です。IHには対応していないので、オール電化の家では注意が必要です。
蓋を裏返すと器に、老舗メーカーがつくる万能土鍋
1832年から続く老舗、伊賀焼の「長谷園」が販売している万能調理土鍋です。煮る、焼く、蒸す、燻(いぶ)すといったすべての用途に使えます。
モロッコのタジン鍋を思わせるフォルムは、溜まった水蒸気を循環させるのに最適で、IHにも対応しています。蓋を返せば、器としても使用可能です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 土鍋の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での土鍋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おいしいご飯の炊き方
土鍋でご飯を炊いたことはありますか? お米ひと粒ずつが、ふっくらと香り良く炊き上がり、とてもおいしく仕上がりますよ。
飯盒気にある火力調整や、タイマー機能がないので、うまく炊けるか心配になってしまうかもしれないですが、一度炊いてみると意外に簡単なんです。こちらを参考にぜひ挑戦してみてください。
ステップ1:お米を洗って水に浸ける。
水の量はお米の1.1倍。夏なら1時間、冬なら2時間程度。
冷蔵庫に入れてしっかり吸水させると、よりおいしくなる。
固めに仕上げるなら水分を若干少なめに。
ステップ2:約8分ほど火にかけ沸騰させる。
火加減は中火と強火の間くらい。
ステップ3:火を小さくして12~15分ほど炊く。
このとき、沸騰させたままで大丈夫。
おこげを作るなら、最後に20~30秒程度、火を強める。
ステップ4:火を止めて15分ほど蒸らす。
鍋の中の様子を見ようと開けないこと。
ステップ5:しゃもじで混ぜて蒸気を逃がす。
鍋底からしっかり混ぜるのが大切。
ステップ6:おひつや皿に移せば完成。
なお、炊飯専用の土鍋は、蒸気が逃げにくい構造になっていたり、フタが2枚構造であったり、鍋底が厚くなっていたりと、おいしいご飯にする機能が盛り込まれています。
簡単! ツナとキノコの炊き込みご飯レシピ


土鍋炊飯に慣れてきたら、炊き込みご飯にもチャレンジしてみませんか?
白米を炊くのと大体同じ手順なので、簡単にできますよ!
材料 (2合分)
お米:2合
◎人参:1/2本
◎シメジ:1パック
◎エリンギ:大1本
◎椎茸:大2個
◎ツナ缶:1個(約80g)
◎生姜:スライス2枚
☆水:360cc
☆だしの素:小さじ2
☆しょう油:大さじ2
☆本つゆ(濃縮):大さじ1
☆みりん:大さじ1
☆塩:ひとつまみ
ステップ1:お米を洗って1時間程度、水に浸けておく。
ステップ2:食材をカット。
人参と生姜は千切り。椎茸はスライス。エリンギは短冊切り。シメジは石突きを取ってバラバラに。
ステップ3:土鍋にお米と具材を入れていく。
浸けておいたお米の水を切り、土鍋に入れる。◎の具材をその上にのせて、混ぜておいた☆を入れる。
ステップ4:約8分ほど火にかけ沸騰させる。
火加減は中火と強火の間くらい。
ステップ5:火を小さくして12~15分ほど炊く。
このとき、沸騰させたままで大丈夫。
おこげを作るなら、最後に20~30秒程度、火を強める。
ステップ6:火を止めて15分ほど蒸らす。
鍋の中の様子を見ようと開けないこと。
ステップ7:しゃもじで混ぜて蒸気を逃がしたら完成。
食卓に合うかどうかを考える エキスパートのアドバイス!
シンプルなデザインの土鍋が多いですが、色や形はさまざま。とくに土鍋といえば、釉薬(うわぐすり)を使用した伝統的な着色方法による風合いも魅力のひとつです。
ほかにも、色だけではなく、手描きによる絵付けなどをしている商品もあります。ご自身の得意料理に合わせてもいいですし、テーブルコーディネートに最適なものをチョイスしてもよいでしょう。
ニトリや無印良品の土鍋ってどうなの? 土鍋はどこで買う?
ニトリや無印良品でも土鍋が販売されています。
ニトリでは、IHや電子レンジに対応した機能性の土鍋もラインナップされていますよ。フタがガラスなので中が見やすく調理も楽にできます。
無印良品では、伊賀焼の1.5合や3合炊きの土鍋が展開されています。直火専用ですが、火加減を調節することなく、約17分でおこげ付のご飯が炊けますよ。
料理研究家からのアドバイス 土鍋を買う前に!
土鍋で炊いたご飯を食べてもらいたい!
土鍋と聞くと、どうしても手間がかかりそうで、ご自身には難しい調理道具だと思っている方も多いかもしれません。
そんな方は、ぜひ土鍋で炊いたご飯を味わってみてください。炊飯器とはまるで違ったご飯を食べれば、きっと土鍋の魅力に気がつくはず。
使いはじめのとき、米のとぎ汁やおかゆを炊き、目止め(※)をしてください。土鍋に少々ヒビが入った場合も同様で、長持ちしますし、愛着も生まれます。
お気に入りのいい土鍋を見つければ、きっと毎日の食事が楽しくなることでしょう。
※新しい土鍋で米や小麦粉を入れた汁を煮て、表面の細かい穴をふさぐこと。煮汁や臭いがしみ込むのを防ぎます。
土鍋に関するQ&A よくある質問
土鍋を使うときの注意点は?

使用前に「目止め」という作業を行う必要があります。土鍋など、土を焼いて作る陶器には無数の穴が開いています。そのまま使うと水が染み込んで、鍋の水漏れやヒビ割れ、におい移りの原因となることもあるので注意が必要。具体的な目止め方法は下記のとおりです。
ステップ1:土鍋の8分目まで、お米のとぎ汁を入れる。
とぎ汁がない場合、水に片栗粉や小麦粉を入れてもOK。
水の量の1/5程度を入れて混ぜる。
ステップ2:弱火で15分程度沸かしたら1時間ほど待つ。
お米を入れた場合は、そのままおかゆにしても。
この目止めを行うだけで、土鍋の寿命がグッと延びるので忘れずに行いましょう。
正しいお手入れの仕方は?

大切な土鍋を長く使うために、こちらの3つのポイントを覚えておきましょう。
・冷めてから洗う。
土鍋は温度変化に弱いです。米を皿に移し終えた直後だと、まだ土鍋は熱いので十分に冷ましてから洗うようにしましょう。ヒビ割れの原因になるので注意が必要です。
・使い終わったらしっかり乾かす。
吸水性がとても高いので、水分が残っているとカビが発生してしまう可能性があります。収納棚などに入れる前に風通しのいい場所に放置しておき、水気を確実になくすことが大切です。
・おこげなどがこびりついたら、土鍋で水を沸かす。
鍋についたおこげなどを取ろうとしてスポンジで強く擦るとキズが付き、そこから劣化してしまいます。水を沸かしておこげを柔らかくすれば、弱い力でも取れるようになります。
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用途や形状、デザインなど自分に合った土鍋を選ぼう! いかがでしたか?
土鍋とひとことでいっても、さまざまな形状や材質があります。何人で食べるかだけでなく、用途に合った最適な土鍋を選ぶようにしましょう。
見た目のデザインもポイントです。同じ釉薬を使用してもその見た目はさまざま。例えば、土台に掛けた釉薬が焼成中に溶けることによって張った膜を、意図的にヒビ割れさせることで模様となる貫入を入れたものもあります。
料理研究家の指宿さゆりさんが紹介した選び方を参考に、すてきな一生モノの土鍋を見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。