寝室で使える暖房器具の種類
寝室で使う暖房器具には、いくつか種類があります。一つずつ解説していくので、ぜひ参考にしてください。
▼オイルヒーター・パネルヒーター
静音性を重視するなら、オイルヒーターやパネルヒーターがおすすめです。部屋全体だけでなく、足元だけをピンポイントで温めることも可能なので、冷え性の女性にもぴったり。
オイルヒーターは、フィンと呼ばれる縦長のパネルが並んだ構造が特徴的で、難燃性のオイルがフィンの中に入っています。しかし、このオイルは燃料ではないので補充や交換の必要がありません。パネルヒーターは薄型かつ軽量な作りで、持ち運びもラクですよ。
なお、パネルヒーターとオイルヒーターはどちらも温風を出したり、燃焼したりしないため安全性が高いです。ホコリが舞ったり、湿度が下がったりしにくいのも特徴です。
▼石油ファンヒーター・石油ストーブ
石油ファンヒーターと石油ストーブは、どちらも灯油を燃焼させて部屋全体を暖める暖房器具で、暖める力は非常に強力です。
石油ファンヒーターは、ファンによって熱風を循環させるため、暖まるのが早いのが魅力です。石油ストーブにはファンが搭載されていないので、本体から徐々に熱が広がっていきます。
ちなみに、石油ファンヒーターはファンを動かす際に電気が必須ですが、石油ストーブは電源が不要なので、万が一の災害・停電が発生しても利用できます。
注意点として、定期的な換気(1時間に1~2回程度)が必要。就寝時に使う場合、タイマー機能は必須となります。
▼ガスファンヒーター・ガスストーブ
パワフルな力で部屋全体を素早く暖めてくれる暖房器具です。ただ、ガス栓からガスを引いてくるので、設置場所は限られます。
ガスファンヒーターとガスストーブの違いは、ファン機能を搭載しているかどうかです。ガスファンヒーターは、ガスで暖めた空気をファンで部屋中に行き渡らせます。一方、ガスストーブは、本体の内部にある燃焼パネルや燃焼筒で熱を発生させ、温度差による対流で部屋を暖めます。
なお、ガスファンヒーターは前方のみを暖めるのに対し、ガスストーブは前面と上部から熱を発生させます。こちらも定期的な換気が必須なので、タイマー機能は必須になります。
▼電気毛布
これまで紹介した暖房器具は主に部屋全体を暖める暖房器具でしたが、自分一人だけなら部屋を暖めずにカラダだけをあったかくする電気毛布という選択肢もあります。
本体価格がほかに比べて安く、消費電力も100w以下なので、コスパ&ランニングコストに優れています。ただし、タイマーが設定できない製品が多いので、切り忘れによる低温火傷には注意しましょう。
寝室暖房器具の選び方
それでは、寝室暖房器具の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】運転音や作動中の光
【2】安全性
【3】タイマー機能
【4】消費電力
【5】持ち運びやすさ
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】運転音や作動中の光をチェック
大きな音や明るい光で睡眠の邪魔をしないということが重要です。運転音が静かなものがおすすめですが、風を送るエアコンやファンヒーターでは機種によって音量に差があります。音が気になる方は静音タイプや、音がしないオイルヒーターを選ぶといいでしょう。
表示用のLEDを減光したり、睡眠に適した温度管理を行うナイトモードの有無も要チェックです。布団を集中的に温めたいという場合には、電気毛布や湯たんぽの使用も検討するといいでしょう。
【2】安全性をチェック
寝室での暖房器具で一番気をつけなければいけないのは、安全性です。石油ストーブやガスストーブは、部屋全体を強力に暖めることができるので寒冷地で人気の暖房器具。しかし、接触してやけどしたり火事になったりする可能性があります。暖房器具と布団は離して使うことを意識しましょう。
燃焼することで空間を暖める暖房器具は、一定時間ごとに換気を行う必要があり、小さい子どもや高齢者がいる家庭では使い方に注意が必要です。
それ以外の暖房器具でも、寝ぼけて倒してしまった場合に安心な自動停止装置、ヒューズなどの加熱防止装置、子どもが触れないようにするチャイルドロックなど、安全装置がしっかり備わっている製品を選びましょう。
【3】タイマー機能をチェック
冬場の冷え込んだ寝室を温めるには時間がかかります。寝る少し前から強めの暖房を入れて部屋を暖めておき、就寝中は抑えめの温度をキープするか停止するのがおすすめです。
一晩中暖めると汗をかいて風邪を引いてしまうことも。エアコンを長時間使うと乾燥が進むので注意しましょう。
ベッドに入って本を読んだりスマホを見ているうちに寝落ち……というのはよくあることです。余計な暖房を控え、電気代の節約になるので、一定時間で電源が切れるオフタイマーをセットすることを習慣づけましょう。室温を感知して自動コントロールしてくれる省エネタイプもおすすめです。
寒い朝に起きるのが苦手な方なら、指定時間に稼働するオンタイマーがあると便利です。
【4】消費電力をチェック
寒い冬の時期は毎晩使うことになると思うので、気になるのが電気代。「エアコンの代わりに消費電力が低いものを購入したのに、電気代がびっくりするほど高くなった……」と後悔しないよう、使い方を工夫しましょう。
寝室全体を暖める暖房器具だと電気代が高くなりがちですが、カラダを直接温める電気毛布であれば、本体価格が安いことに加え、消費電力が100Wでランニングコストも抑えられます。タイマーが搭載していない場合、低温やけどに注意しましょう。
また、布団乾燥機を利用する手もあります。寝る30分~1時間前に利用することで、フカフカな布団で温かく眠れますよ。
【5】持ち運びやすさをチェック
家の各部屋に暖房器具を置くことができれば理想的ですが、シーズンオフ時の収納スペースや経済的な負担が増えます。それなら、移動がしやすいキャスターつき、軽くてコンパクトなものを選んでみましょう。
【比較一覧表】料金などを比べる
寝室用暖房器具おすすめ8選
ここまで紹介してきた寝室暖房器具の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
空気清浄とパワフル暖房を実現したファンヒーター
ダイソンのPure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーターは、独自のAir Multiplierテクノロジーと350度首振り機能によって、あたたかい風を部屋のすみずみまで届け、部屋全体をすばやくあたためることができます。
空気中の微粒子や有害なガスを検知すると、LCDディスプレイに表示。グラスHEPAフィルターが微細な粒子を99.95%除去し、さらに活性炭フィルターが有害なガスを除去するため、送り出される空気は非常にきれいです。
ナイトモードに設定すれば、静音運転と同時にLCDディスプレイの明るさを落とし、睡眠を邪魔しません。最大9時間までのスリープタイマーも装備。
夏は空気清浄ファンとしても活躍します。
スリム&ワイドなヒーターでスピーディーに暖房
デロンギのコンベクターヒーターは、PTCセラミックヒーターによって自然対流と輻射熱を生み出し、部屋全体をスピーディに暖めるだけでなく、窓際に設置することで窓からの冷気(コールドドラフト)をシャットアウト!
平均表面温度は70℃ですが、デロンギだけの先進技術でやけどしにくい表面低温化設計です。
フラットでシンプルなデザインの「HXJ60L12」は、消費電力1200Wで8〜10畳用。ECOモードでは設定温度よりもわずかに低い温度で運転し、約20%の節電が可能で、寝室にも最適です。
オン/オフのデジタルタイマー、チャイルドロックなどを装備しているほか、キャスターと取っ手も付いているので、移動が簡単です。
人気のプラズマクラスターモデル
空気清浄機やエアコンなどでも人気のプラズマクラスターを搭載した加湿機能つきのセラミックファンヒーターです。暖房を使用するとどうしても空気の乾燥や汚れが気になるものです。
しかし、こちらのモデルでは部屋を暖めながら同時に加湿、空気清浄を行うことができます。分解清掃しやすい設計になっており衛生的なのも嬉しいポイント。
輻射熱で寝室を優しくあたためるオイルヒーター
デロンギのオイルヒーターは、内部に密閉されたオイルをあたため、フィン(放熱板)を通して放熱。輻射熱と自然対流によって穏やかに部屋を暖めます。
音が静かで、空気を汚さないため換気不要。温風を出さないので、ホコリや花粉を巻き上げることもありません。
こちらの「HJ0812」は消費電力1200Wで、8〜10畳の部屋に向いたモデル。15カ所に穴を開けた「サーマルカットフィン」によって外周部への熱伝導を抑制。表面温度は約80℃ですが、ヤケドしにくい設計になっています。
好みの温度を保つサーモスタット、15分刻みでオン/オフできる24時間電子タイマーなども装備。さらに、折りたたみ式キャスター付きなので、移動もラクラクです。
極上の暖かさを実現する次世代ヒーター
自動温度調整機能でお部屋の温度を適温に一定キープします。微妙な温度変化にもすぐに対応し、コントロールしてくれるから冬場換気をするときでもすぐに適温に戻してくれます。
強運転時にも運転音が静かです。送風ではなく輻射熱や自然対流で暖めるのでほこりを巻き上げず、ハウスダストが気になる寝室でも便利に使えます。
タンクの中のオイルを暖めることで暖房運転し、燃料補充をしなくていいのでエコな商品です。空気が乾燥しにくいので、体調管理には必需品といえるでしょう。
瞬間加熱ですぐにあったかセラミックヒーター
スイッチを入れたら3秒で加熱するので、すぐにお部屋が温まります。灯油や天然ガスを使わないので、特有の嫌な臭いもしません。セラミックの熱で空気を暖めるので燃料の補給は必要ないのもエコでいいです。一酸化炭素中毒などの心配もいりません。
コンパクトなサイズで重さが2kgととても軽量なので、持ち運びしやすくどこにでも起きやすいです。
人感センサーと電源切り忘れ防止機能がついていて、3分間以上人の動きを感知しない場合は自動でスイッチを切ってくれます。冬場のお風呂場の脱衣所やトイレ、キッチンの足元にも重宝しそうです。
前面と上部のW効果でお部屋をくまなく暖める
前面パネルからはヒーターの輻射熱、上部パネルからは熱の対流を起こして、お部屋全体の空気を暖める薄型パネルヒーターです。パネルには、フロッキー加工が施されているのでやけどの心配もありません。
臭いや、動作音も気にならず、寝室にちょうどいいです。おはようタイマーとおやすみタイマーを設定でき、寒い朝も温かいお部屋で過ごすことができます。転倒時には電源がオフになる安全機能もついているので、寝室で使うのにちょうどいいです。
丸洗いできる電気かけしき毛布
パナソニックの電気かけしき毛布「DB-RP1M」は、弱酸性素材を使用しているので、お肌に優しい素材。室温センサーを搭載しており、快適な温度に保つことができます。
また、丸洗いできるので清潔。敷きっぱなしにしてしまうと発生しやすいダニへの対策も問題ありません。消臭機能もついているので、ニオイが気になるという人にもおすすめしやすい商品です。
【ランキング】通販サイトの最新人気! 寝室暖房器具の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での寝室暖房器具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】疑問を解決!
電気代をなるべく安く利用するなら、どんな暖房器具がおすすめ?

寝室で暖房器具を利用するうえで、なるべく安く済ませたいなら、ずばり電気毛布がおすすめです。消費電力が10~100Wなので、1時間あたり3円未満で利用することができるでしょう。
>>電気毛布のおすすめはこちらをチェック
赤ちゃんが心地よく過ごせる室温は何度?

赤ちゃんが心地よく過ごせる室温は、20~23℃といわれています。環境省が推奨している温度で、体温調整ができない赤ちゃんにとって、温かすぎるのはよくありません。赤ちゃんにふさわしい暖房器具は、下記からチェックしてみてくださいね。
>>赤ちゃんにおすすめの暖房器具はこちら
【関連記事】暖房器具に関する記事はこちら
【まとめ】エアコンのついていない部屋で活躍
この記事では、寝室暖房器具の種類や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介しました。種類ごとの特徴を押さえたうえで、下記のポイントをチェックしましょう。
【1】運転音や作動中の光
【2】安全性
【3】タイマー機能
【4】消費電力
【5】持ち運びやすさ
選び方をしっかり確認すれば、エアコンを使用するよりもコスパのいいアイテムになる場合もあります。ぜひ本記事を参考に、自分にぴったりの商品を見つけてくださいね。
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「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。