フットヒーターとは
フットヒーターとは、足元の温め専用に作られた暖房器具のこと。
足を入れて使うブーツ型、足を上に置くシート型、足の周囲を覆うパネル型など、形も種類もさまざま。多様なメーカ各社から、数多くの商品が発売されており、ポイントで使用できるため、とても使い勝手の良いアイテムです。
フットヒーターの選び方
それでは、フットヒーターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】機能や形状
【2】発熱体
【3】電源コードの長さ
【4】安全機能
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】機能や形状をチェック
まずは、フットヒーターをどのようなシーンで使いたいのかを決めましょう。自宅でリラックスする際に使うのか、オフィスでのお仕事中なのか条件によって、選ぶアイテムが変わってきます。
オフィスで使用しやすいのは、持ち運びや収納に便利なコンパクトなサイズのもの。足元を温めるだけではなく、ちょっとした暖房器具として使える2WAYタイプもあります。足湯のように、体の芯から温まる遠赤外線効果をセレクトすることも選択肢のひとつです。
自宅用の場合は、自分ひとりで使うのか、家族みんなで使うのかなどを考慮してぴったりのアイテムを見つけましょう。
【2】発熱体をチェック
フットヒーターを購入する際、さまざまな商品があるため、どの商品が自分に合った使いやすいものなのかを見極めるのが難しいと思います。そこで、まずは「発熱体」と「電気代の目安」を検討してみましょう。
石英管タイプ
耐熱性のある「石英管」と言われるガラスを使っており、ガラスの内側には渦巻状に固定された電熱線が固定され、この部分に、電気が通ることで発熱してくれます。
構造が比較的かんたん、低コストで作成できるものの、衝撃にとても弱く、間違えてコードに足を引っ掛け倒しただけで、故障になる可能性があり、使う際には細心の注意をしなければいけません。
ハロゲンタイプ
ハロゲンヒーターなどにも使用されていて、石英管タイプと似た構造をしていますが、ガラス内にハロゲンガスが注入されている点が、異なります。
スイッチを入れるとすぐに暖めることが可能で、高温なのがポイント。反面、商品電力が高くなる、あまり寿命が長くないなどの理由から、現在は主流ではありません。また、お子さんがいる家庭では、火傷などに気をつける必要があり、その場合には、あまりお勧めできるタイプではありません。
マイカタイプ
薄いパネル状素材のマイカを使用した暖房タイプの特徴は、即暖性にすぐれていること、面状なので温まり方が均一であることが挙げられます。
また、コンパクトなサイズの商品が多く、持ち運びやすい点も自宅やオフィスで移動しながら使う場合に、うれしいポイントです。
シリコーンゴムタイプ
シリコーンゴムを発熱体に使用し、耐熱性にすぐれたこちらのタイプは、柔軟性とさまざまな形状の発熱体に対応できるのが特徴。なお、シリコンゴムは均一に温めるパネル状、工業用に利用されることが多いコード状の2つに分類されます。一般用にはほぼ使われることがないので、選択肢が少ない点は悩みどころです。
【3】電源コードの長さをチェック
買った後で後悔することとして案外盲点となるのが、電源コードの長さです。オフィスやデスクまわりならそれほど長い必要はありませんが、メーカーや商品によって、電源コードの長さは1m~3m程度のものまで、幅広い長さの電源コードがあります。使いたい場所の近くでコンセントがさせるなら、1.5mあれば問題ないでしょう。
ですが、近くにコンセントがない場合もあるので、そのような場合は3mぐらいあると安心です。なので、事前に設置したい場所からコンセントまでの距離をチェックしておきましょう。
【4】安全機能をチェック
熱を発するものなので、つけっぱなしで放置したり転倒したりすると危険です。故障などが原因で火事になってしまったり、つけっぱなしで低温火傷になってしまったりというリスクを回避するためにも、安全装置が完備されているものを選びましょう。
とくに設定しなくてもタイマーで自動に電源がオフになる機能や、万が一故障して高温になりすぎるのを防ぐヒューズ機能など、フットヒーターにどんな安全装置が付いているのかを購入前にしっかりと確認しましょう。
サーモスタット機能
あらかじめ設定した温度よりも高くならないように、自動的に電源のオンとオフを行ってくれるのが、サーモスタット機能です。温度調節が可能な暖房器具のほとんどに搭載され、好みの温度を設定しておくと、その温度を保ってくれるため、自分でオンやオフにする必要がない、便利な機能です。
また、設定した温度よりも高くなることが基本的にないので、ついうたた寝をしてしまい、火事に……を防いでくれるので、安心です。
ヒューズ機能
設定していた以上に温度が高くなってしまった場合、サーモスタット機能が作動してくれますが、万が一、不具合が発生し、サーモスタット機能が上手く作動しなくなった際、最後の砦になるのが、ヒューズ機能になります。
ヒューズ本体の一部は加熱されすぎると溶けてしまい、強制的に電気が通れなくなるため、1商品1回限りしか作動しません。また、ヒューズ機能が作動した後の商品は電源が入らなくなります。サーモスタット機能同様、ほぼすべての暖房器具に搭載されています。
エキスパートのアドバイス
使うシーンや環境をイメージしよう
どのようなシーンでの使用を想定するかが一番重要になってきます。フットヒーターとひと口に言ってもさまざまな形状があり、どこで使うか、なにをメインに考えるかでおすすめできるものは変わります。
自宅である程度リラックスできる状態で使用するなら、足を入れるブーツ型、勉強中や仕事中などで、デスクに向かっているときに使用したいならシートタイプ、ひとりだけでなく数人で使用するならある程度大きなパネル型など、さまざまな種類から一番適しているものを選びましょう。
また、消し忘れ防止の自動電源OFFや転倒時OFF機能などの安全性も配慮されているかどうか、も大事になってきます。
おすすめ商品の比較一覧表
フットヒーターおすすめ4選
さまざまなシーンに合わせて選べるフットヒーターをセレクトしました。自宅のリラックスタイムに使うのか、オフィスや勉強などのデスクワークで使うのか、それぞれの用途にぴったりのアイテムを見つけてみましょう。


通販サイトの最新人気ランキングを参考にする フットヒーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのフットヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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用途にフィットする商品を選ぼう
本記事では、フットヒーターの選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
紹介したフットヒーターは、さまざまな用途にフィットするように幅広いバリエーションのものをピックアップしています。この機会に、自分のライフスタイルに合ったフットヒーターを見つけて、寒い冬でもぽかぽかと温かい足元を満喫しましょう。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。