ハロゲンヒーターの特徴とは 放射熱で部屋をあたためる暖房器具
ハロゲンヒーターとは、ハロゲンランプの放射熱で部屋をあたためる暖房器具を指します。スイッチを入れるとすぐにあたたかくなり、石油ストーブや石油ファンヒーターのように火を使わないため、一酸化炭素中毒のおそれがありません。
扇風機型や長方形型などさまざまなかたちのものがあり、あたためたい場所に合わせて選べるのがポイントです。
ハロゲンヒーターとカーボンヒーターの違いは? 速暖性が異なる
ハロゲンヒーターは、カーボンヒーターよりも速熱性にすぐれているのが特徴です。スイッチを入れるとすぐにあたたかくなるため、早く部屋をあたためたいときに重宝します。暖房器具の価格も手ごろです。一方で、電気代がかさむ・ハロゲンランプの寿命が短いというデメリットがあります。
カーボンヒーターは、炭素を固めたものを熱源にしており、遠赤外線がたくさん出るのが特徴です。遠赤外線は肌に吸収されやすく、体全体をまんべんなく自然にあたためたいときに適しています。価格も手ごろで、消費電力も控えめですが、部屋全体をあたためるには力不足の面があります。
ハロゲンヒーターの電気代は?
ハロゲンヒーターの電気代は、消費電力や使用時間によっても異なりますが、下記の計算式で簡単に算出できます。
▼計算式
「消費電力」×「使用時間」÷1000×(電力量料金)
例えば、消費電力が800W、1kWhあたりの電気料金が27円、1時間使用した場合、800(W)×1(h)÷1000×27(kWh)=21.6(円)です。
つまり、1日8時間使用した場合、172.8円かかります。
ハロゲンヒーターの選び方 価格も手ごろ、消費電力も控えめ
それでは、ハロゲンヒーターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ヒーターの形状で選ぶ
【2】出力で選ぶ
【3】細かい温度調節ができると節電しやすい
【4】安全装置の有無で選ぶ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ヒーターの形状で選ぶ
ハロゲンヒーターにはさまざまな形があり、それぞれ得意な場所が違います。広い場所に置いて補助暖房にするのであれば、長方形型やパラボラ型の大きめのものを使用することにより、暖まりを実感することができます。
トイレなどの狭い場所には、縦型の円柱形のものが場所も取らずに暖を取ることが可能。また、デスクの下などに置く場合には横長のタイプのものを選ぶといいでしょう。
【2】出力で選ぶ
ハロゲンヒーターは出力に非常に大きな差があり、100W程度の小型のものから1,000Wを超える大型のものまでさまざまなものがあります。
もちろん大型のもののほうがより広い場所を暖めることができるうえに暖かさも感じやすいですが、電気代が気になるのと長時間使用の熱による発煙、発火のリスクなども心配です。自分が使いたい場所、使いたいシーンを考えながら選びましょう。
【3】細かい温度調節ができると節電しやすい
ワット数が高いハロゲンヒーターを長時間使うと、その分電気代も高くなるため、節電を意識するなら細かく温度調節できるかどうかチェックしましょう。
例えば、弱(300W)・中(600W)・強(1,000W)と温度が調節できれば、あたたかくなったら弱にする、帰宅時にエアコンで部屋があたたまるまでは強にしておくなどが可能になります。
【4】安全装置の有無で選ぶ
安くてお買い求めしやすいハロゲンヒーターでも、転倒時OFF機能や消し忘れ防止の電源OFF機能などはやはり必須です。とくに転倒時OFF機能がついているかどうかは確認してください。
小さいお子さまのいる家庭や災害時などの二次災害を抑える面でも非常に重要です。できるだけ安全性の高いものを選ぶことにより、長く安心して使用することができます。
▼おすすめ商品の比較一覧表
ハロゲンヒーターおすすめ10選 長方形、パラボラ型の大口径ほか、首振り、おしゃれなものも
ここからは、ハロゲンヒーターおすすめ商品を形状別にご紹介していきます。
▼リビングなど広い部屋には「長方形型」
▼狭い場所に置くなら「縦型」
▼足元を暖めたいなら「横型」
▼広範囲を暖めたいなら「パラボラ型」
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼リビングなど広い部屋には「長方形型」
よりパワフルなハロゲンヒーターを探している場合は、長方形型のものを選ぶとよいでしょう。長方形型はパワーがあり、広い部屋でもすばやくあたためることができます。
2~3人で暖を取るのであれば、首振り機能の有無はぜひチェックしてください。首振り機能がついているものは、エアコンの補助としても使いやすいです。
ハイパワーなハロゲンヒーター
この製品は、他のハロゲンヒーターと比べ出力が最大1200Wに達するなど、そのコンパクトな体型の割には、即座に部屋全体を温めることができます。もちろん、1200Wをずっと続けていると電気代もかさんでしまうので、800Wに切り替えるスイッチも付随。状況に合わせた使用が可能となっています。
しかも、温度ヒューズ機能もついているので、うっかりつけたまま寝てしまった、などといった場合も、部屋の過剰な温まりを検知して自動で止まってくれるので、安全面も安心です。
基本性能を追求した1台
『PH-1211』の後継モデルで2022年に登場。最高1200Wのハイパワーや首振り機能などの基本的な性能はそのままで、より使いやすくなっております。
スイッチを入れれば2秒で暖かくなるので、今すぐ脚や手を温めたいという時に重宝しますよ。転倒オフスイッチも備わっているので、万が一倒したとしても火事になったり、やけどしたりする心配もありません。
パワフルに暖めてくれるカーボンヒーター
900W出力でパワフルなカーボンヒーターです。出力部の面積も広いので、広範囲をしっかりと暖めることができるという点も嬉しいポイント。薄型のコンパクトサイズながら首振り機能も搭載しているのでより広い空間を暖めたい時にも便利です。しっかり部屋を暖めることができる電気式ヒーターが欲しい方に特におすすめ。
▼狭い場所に置くなら「縦型」
トイレなど狭い空間に置きたいときは、縦型のスリムなハロゲンヒーターがよいでしょう。キッチンなどのスペースでも設置しやすく、邪魔になりにくいです。小さいため消費電力も少なくて済みます。
ひとり暮らしの人であれば、縦型のハロゲンヒーターがひとつあれば、じゅうぶんに暖が取れるでしょう。
しかし、広い部屋をあたためたいときや、数人で暖を取りたいときなどには不向きです。
スリムなデザインでどこにでも置きやすい!
遠赤外線仕様なのでスイッチを入れたらすぐに暖かくなるのが特徴のスリムハロゲンヒーターです。縦にスリムなデザインなので、置き場所を選びません。また、使わない時期も場所を取らずに収納しておくことが可能です。
着替えるときや朝などちょっとした時間に暖まりたいときにも便利です。

スリムタワー型で置き場所に困らない
幅、奥行ともに18.5cmというスリムなタワー型で、場所を取らずにどこにでも置ける1台です。トイレや脱衣所などの狭い場所でもしっかり活躍してくれますよ。
約85度、首振りするので、広範囲を温めることが可能です。デスク下に置いて脚を温めるのにもおすすめ。
また、操作自体もダイヤルがひとつしかついていないため、わかりやすく使いやすいのも大きなポイント。家電操作に自信のない方でも安心して使える製品です。
いろいろな場所に移動しても使いやすい軽さ!
冬の寒いトイレや脱衣所、キッチン、お客様を出迎える玄関など、ちょっとしたスペースに大活躍する製品。0.74kgという軽量タイプで、家の中のさまざまな場所に移動させて使いたいときにも便利です。部屋全体を温めるにはあまり適していません。スイッチもオンオフのボタン一つで簡単にでき、瞬間に温めることができるので、冬の一家には一台持っておきたい製品です。
▼足元を暖めたいなら「横型」
足元を集中的にあたためたいなら、横型のハロゲンヒーターを選びましょう。小さなものであれば、机の下などにも設置しやすく、かんたんに足元をあたためられます。
フットヒーターにはおしゃれなデザインのものも多く、置きっぱなしにしていても部屋の雰囲気を壊しません。
軽く、持ち運びやすいタイプもあり、勉強や食事など使う場所にかんたんに持っていけるのも魅力です。
オシャレなデザインも魅力的
ちょっと懐かしさを感じさせてくれるレトロ調のデザインを採用した遠赤外線電気ストーブです。まるで昔ながらのストーブに当たっているような気分を味合わせてくれます。サイズもとてもコンパクトで軽量なので部屋の中での移動などもとても簡単です。オフィスの足元などに持ち込みたいという方にもぴったりなモデルに仕上がっています。

部屋を素早く暖めてくれる
400Wと800Wの出力設定を選べるハロゲンヒーター。オーソドックスな長方形型のパワフルなハロゲンヒーターで、冬場ですぐに部屋を暖めたい場合は800W。局所的に温めたいときや、電気代を節約したいときには400Wの設定がおすすめです。
そのほか、転倒OFFスイッチがついているのはもちろんのこと、本体の後ろにはスライド式の投入口があるので、アロマをたいてリラックスすることもできます。
▼広範囲を暖めたいなら「パラボラ型」
扇風機のようなパラボラ型のハロゲンヒーターは、広い範囲をあたためたいときに適しています。暖房の角度を上下に調整できるものが多く、あたためたい場所をピンポイントで温められるのがポイント。床に直置きするタイプと、扇風機のように首があるタイプがあります。
広いリビングや寝室で使うときは、首振り機能があるものを使うとより効率的に部屋全体をあたためられるでしょう。

パラボラ型の大口径モデル
サーキュレーターや電気ストーブなどの季節家電を得意とするテクノスのハロゲンヒーターです。扇風機のようなフォルムで熱を伝える部分が広く、最大で800Wの高出力を誇ります。
上下角度調節が可能なため、あたためたい場所を効果的に暖めることが可能。転倒時も安心のスイッチオフ機能が働き、引っかけて倒してしまった場合もリスクを軽減することができます。寒いときにサッと取り出して使える製品です。
各通販サイトの最新人気ランキングを見る ハロゲンヒーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのハロゲンヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問をチェック
弱(400W)と強(900W)の電気代はいくら?

ハロゲンヒーターの弱と強で電気代はどのくらい変わるのか、弱(400W)と強(900W)を例に計算してみました。結果は下記です。
▼弱(400W)の場合
・1日あたり約86.4円(1日8時間使用)
・1ヵ月あたり約2592円(30日で計算)
▼強(900W)の場合
・1日あたり約194.4円(1日8時間使用)
・1ヵ月あたり約5832円(30日で計算)
詳しい計算方法などはこちらをクリックしてみてください!
ハロゲンヒーターのデメリットは?

ハロゲンヒーターはコンセントに差し込めばすぐに暖かくなりますが、電気ストーブなどと比べると部屋全体を暖める能力に欠けてしまう点がデメリットです。そのほか、特徴などはこちらで解説しているので参考にしてみてください!
【関連記事】そのほかの暖房器具の記事はこちら
エキスパートからのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
万が一は突然やってくるので、リスクを排除する
ハロゲンヒーターなどの電熱器具で火事などを起こしてしまい、命に関わる事態になるということが毎年のように起こっています。寒い場合にヒーターに近づきたくなる気持ちもわかりますが、必ず布などの燃えやすいものが接触していないかどうかを確認するようにしましょう。
また、睡眠時に布団の端がハロゲンヒーターにかかってしまい、発煙、発火につながっているというケースも多発しています。就寝時は必ず電源を切るか、タイマーセットをしてできる限り布団から離すようにしましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。