中華包丁はどんな食材にも対応可能な万能包丁!

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四角く大きくて重いイメージのある中華包丁ですが、最近ではコンパクトなものもあります。
世界三大料理の中に入る中華料理で使われる大きな刃が特徴的な中華包丁。切るだけでなく、叩いたり千切りなど様々な使い方ができる包丁です。大きな刃の理由は、肉や魚、野菜などあらゆる食材を扱うのに便利だからです。繊細な野菜切りから骨を粉々にすることまで、使い方には幅があり、これ1本でどんな料理もできる優れものなのです。
中華包丁の選び方
フードコーディネーターの倉田沙也加さんに取材をして、中華包丁の選び方のポイントを教えていただきました。重さや刃の厚みをよくチェックすることが大切です。ぜひ中華包丁選びの参考にしてください。
初めてなら重さは250gを目安に選ぶ
刃を返してハンマーのように食材をつぶすこともできる中華包丁。固いものは重さの衝撃で切るので、和包丁に比べて重くできています。重みにより食材をかんたんに切ることはできますが、重すぎるものは扱いにくく、手が疲れてしまいますね。長く使うためにも重さはとても重要な選択ポイントです。女性やはじめて中華包丁を購入するなら、250g前後のものをおすすめします。
刃の厚みから選ぶ
中華包丁の刃の厚みは、おもに薄刃、中厚刃、厚刃があり、それぞれに得意とする作業があります。特徴をみていきましょう。
「薄刃」は野菜が切りやすい
薄刃は肉や野菜のなかでもやわらかい食材に適していて、家庭で普段使いがしやすいです。中厚刃や厚刃に比べ重さも軽いので、初めて中華包丁を買いたいと思っている人は薄刃が扱いやすいでしょう。
「中厚刃」は魚や肉の骨切りもできる
中厚刃は、魚や肉の小さな骨なども切ることができます。薄刃よりも重くなりますが、ほどよい厚みで使い勝手がよく、大きめの魚やブロック肉をよく調理する方に向いています。
「厚刃」は肉骨を叩き切れる
厚刃は大きな骨や冷凍品を叩き切るのに適したタイプで、重いものが多く上級者向けになります。中華料理のプロが使うタイプなので一般家庭での取り扱いはおすすめしません。
刃渡りのサイズで選ぶ
中華包丁の刃渡りは一般的に20~22cmですが、いろいろな刃渡りの長さのものが発売されています。刃渡りが短すぎると、食材が一度に切れないため不便です。一方で、刃渡りが長すぎると調理スペースや収納スペースをを圧迫してしまいます。扱いやすさを選ぶなら短くてコンパクトなものにしましょう。
持ち手の素材で選ぶ
中華包丁の持ち手(ハンドル)は木製または金属製です。それぞれの特徴を知って使いやすいものを選びましょう。
「木製」は握りやすく滑りにくい
木製の持ち手は握り心地がやわらかく、持ちやすいのが魅力です。金属製よりも劣化しやすいですが、通常の使用ならば数年は持ちます。初めてで中華包丁を使う人は木製の持ち手のほうが扱いやすいでしょう。
「金属製」は耐久性がある
金属製の持ち手はステンレス製が主流で耐久性が高くさびにくく、洗いやすいのが特徴です。また食洗機にも対応しているのがメリットです。一方で握ると冷たいです。
刃の形状から選ぶ
中華包丁は中華料理でよく使われる、にんにくや生姜などを刃を横にして潰すことができるようになっています。そのため、和包丁などに比べて、刃が四角く、幅が広いのが特徴です。
「方頭刀」はスタンダードな形
中華包丁として思い浮かべる人も多いオーソドックスな形です。長方形の形をしていて、肉や魚、野菜はもちろんのこと、様々な食材を切るのに向いています。
「円頭刀」は魚もおろせる
中華包丁でイメージする長方形の形ではなく、刃の先端がカーブしているのが特徴です。この曲線があることで魚を下ろしたり、繊細な細工をするのも簡単です。曲線以外の部分ではあらゆる食材のカットが可能なので、幅広く使いたい人におすすめです。
「馬頭刀」は骨付き肉など固いものにも対応
斧のようにも見える形が特徴的で、峰から刃先にかけて広がっていくようなデザインです。あらゆる食材のカットに適しているのはもちろんのこと、硬いものも容易に切ることができます。また、千切りなどの野菜のカットにも向いています。
中華包丁のおすすめ14選
ここまで紹介した中華包丁の選び方のポイントをふまえて、フードコーディネーターの倉田沙也加さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。




「中華包丁」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 中華包丁の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの中華包丁の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
中華包丁の使い方【初心者必見】
中華包丁を扱うのが初めての方にわかりやすく、使い方やお手入れの仕方などを紹介します。
中華包丁はあらゆる食材に使うことができ、便利な包丁ですが、使い方を押さえておかないと特性を引き出すことができません。「押さえ型」というもち方がふさわしく、手のひらに包丁の絵をのせて親指・中指・薬指・小指で握りこんでください。人差し指は刃の側面に添えて置き、刃がぶれないように固定します。
また、まな板も通常のものではなく丸型のまな板があると便利です。本格的に中華包丁を使いたい人は探してみてもいいかもしれません。
住友 プラスチック 中華まな板 φ400×H100 小
中華包丁の研ぎ方
包丁の切れ味を持続させるためには定期的に砥石を使ってお手入れをしなくてはなりません。研ぎ方は普通の包丁と変わりません。まずは、砥石を水に浸けて濡れた状態にしましょう。砥石の準備ができたら、刃を砥石に対して45度の角度になるように置いて、力を入れずに20往復ほど動かしてください。
研ぎ終わるとざらざらしたものが出てくるので、砥石に密着させてこれを取り除き、完成です。研いでいる間も砥石が濡れていると滑りがいいので効率よく研ぐことができます。
シャープナー(手動、電動)、砥石、研ぎ棒など種類豊富な包丁研ぎ器。「違いが分からない」「どれを選べばいい?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか? そこでこの記事では、包丁研ぎ器の詳しい選び方や使い方、評判の高い貝印や京セラなど人気メーカーからおすすめ商品も紹介します。さらに後半では、A...
中華包丁の収納方法
通常の包丁よりも刃が大きいので備え付けのものでは収納できない可能性があります。中華包丁専用のタイプもありますが、中には三徳包丁なども一緒にしまえるタイプがおすすめです。中華包丁は大きくて重いので危険性が高いです。しっかり閉まっておけるものを選びましょう。
まだまだある!そのほかの包丁もチェック
中華包丁で料理の腕を上げよう!
中華包丁があると肉や魚、野菜だけでなくいろんな食材をカットすることができるので、作る料理の幅も広がるはずです。下ごしらえの段階でも肉をたたくなど使い勝手の良さを実感することでしょう。お気に入りの1本を見つけて、料理を楽しんでください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。