まずは4つある加湿器の種類を知っておこう!
加湿器は、大きく以下の4つのタイプに分かれるので、覚えておきましょう。
スチーム式:水を熱して水蒸気を発生させます。メリットは短時間で加湿が可能&煮沸による殺菌作用が期待できること。また、構造がシンプルなのでお手入れもかんたんです。デメリットは電気代が高くなる&水蒸気の吹き出し口が高温になるので、注意が必要なことです。
気化式:湿らせたフィルターに風を当てて水分を蒸発させます。メリットは電気代が安くすむことで、デメリットは加湿に時間がかかる&フィルターにカビが生えないよう、こまめなお手入れが面倒なことです。
超音波式:超音波で水を振動させてミストを発生させます。メリットは電気代が安くすむこと、デメリットは結露しやすい&水中の雑菌なども一緒に放出してしまうことです。ただし除菌機能つきのモデルならその心配はありません。
ハイブリッド式:上記の3タイプのうち2つを組み合わせたもの。湿らせたフィルターに温風を当てて加湿するタイプ、超音波で温水を振動させてミストを発生させるタイプがあります。
一人暮らしの加湿器の選び方|ガジェット系ライターが伝授!
ガジェット系ライターの堀井塚 高さんに、一人暮らしにおすすめの加湿器を選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。
部屋の大きさに合わせた加湿能力を選ぶ
加湿器は、加湿できる能力によって「適用畳数」が決まっています。この「適用畳数」より部屋が大きいと加湿の効果が薄れ、逆に部屋が小さいと結露の原因になります。
「適用畳数」は部屋のタイプが木造か鉄筋なのかによっても違ってくるため、まずはここをチェックしましょう。
なお、湿度の自動調節機能がついたモデルなら過加湿の心配がなく、「適用畳数」が少し大きめのものを選べば加湿にかかる時間を短縮できます。
シャープ『プラズマクラスター加湿器(HV-J55)』
適用畳数が木造和室で9畳(15㎡)、プレハブ洋室で15畳(25㎡)のモデル。シャープ独自のプラズマクラスターで、いつでも清潔な風で加湿を行ってくれます。
>> Amazonで詳細を見るタンクの容量が大きければ給水の手間を減らせる
加湿器を利用するときに最も面倒なのが給水です。給水の頻度を減らすためには、タンクの容量が大きいものを選ぶことになりますが、何日もタンクの水を交換しないと雑菌が繁殖してしまいます。そのため、タンクに水が残っていても1日1回は交換しましょう。
なお、給水に使うのは水道水が原則。なぜなら水道水に含まれる塩素には殺菌作用があるからです。浄水器を通した水やミネラルウォーターには塩素が含まれていないため、かえって雑菌が増えやすくなるので、覚えておきましょう。
東芝『スチームファン式加湿器(KA-X45)』
本体とタンクの両方にハンドルがついており、持ち運びがラク。タンク容量は約4.0リットルあり、寝室も一晩しっかり加湿してくれます。
>> Amazonで詳細を見る手入れのしやすさもチェック
給水タンクや加湿フィルターが汚れていると、空気中に雑菌を撒き散らすことになってしまいます。定期的なメンテナンスは欠かせません。
手入れがかんたんなことも加湿器選びのポイントになるので、給水タンクは中まで手を入れて洗えるタイプがおすすめです。
象印『スチーム式加湿器(EE-RP35)』
フィルター不要、広口容器を採用したお手入れかんたんなモデルです。湿度センサーと室温センサーのデュアルセンサーで、室内の快適な湿度を自動で調整してくれます。
>> Amazonで詳細を見る暖房器具との組み合わせを考えてタイプを決める
最近のエアコンには空気清浄機能や除菌機能を搭載しているものがあります。それらと併用するなら、空気清浄機能や除菌機能は不要と考えて、電気代が安くすむ超音波式のモデルが選択肢になります。
また、温風ファンヒーターと併用するなら、超音波で温水を振動させるハイブリッド式がおすすめ。ファンヒーターの風が加湿器から放出されたミストを拡散してくれます。電気ごたつや電気ストーブを使っているならスチーム式か気化式がいいでしょう。
コロナ『ハイブリッド式加湿器(UF-H5019R)』
固定式フィルターに比べ、少ないパワーで加湿ができ、効率的で省エネなタイプ。なお、フィルター乾燥機能でカビの繁殖を防いでくれます。
>> Amazonで詳細を見るワンルーム生活には湿度調節機能が必須
とくにワンルームで暮らしている場合、洗濯物を部屋干ししたり、食事の支度にお湯を沸かすのも限られた範囲内になります。ですが、湿った洗濯物が乾くときや沸騰したお湯からは水分が放出されるので、それが部屋の湿度に影響することは言うまでもないでしょう。
ただ、そのたびに手動で加湿量を調節するのは面倒なので、自動で加湿量を調節してくれる機能は必須と言えます。
一人暮らしにおすすめの加湿器5選|ガジェット系ライターが厳選!
先ほど紹介した一人暮らしにおすすめの加湿器の選び方のポイントをふまえて、ガジェット系ライターの堀井塚 高さんに選んでもらったおすすめ商品を5つ紹介します。

トリプル安心設計採用のスチーム式加湿器
「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」「転倒湯もれ防止構造」のトリプル安心設計が特徴のスチーム式加湿器。
うっかり本体を倒してしまっても、自動で電源がオフになる、「転倒時自動オフ機能」や部屋の湿度がわかる「湿度モニター」で、室内が低湿、適湿、高湿のどの状態なのか確認できます。
なお、沸騰させたきれいな蒸気を約65度まで冷やして部屋を加湿するため、清潔で小さなお子さんがいる家庭にもおすすめ。また、「フィルター不採用」「広口容器」を採用しており、お手入れもかんたん。
適用畳数は木造和室で6畳(10㎡)、集合住宅およびプレハブ洋室で10畳(16㎡)、給水タンク容量は2.2リットル。あまり広くない部屋、物が多い部屋に住んでいるならこのモデルでじゅうぶんです。



セルフドライ機能搭載のハイブリッド式加湿器
加湿フィルターに温風を当てるハイブリッド式加湿器。フィルターが定期的に回転して効率よく加湿できるのが特徴です。なお、設定湿度に達したら自動的に加熱がストップし、気化式に切り換わって省エネ運転するのもポイントになります。
また、運転停止時はフィルターが水に浸からない状態になり、ヒーターの温風で乾燥させてカビの発生を抑制します。メーカーサイトによれば、加湿フィルターは8シーズン交換不要とのこと。加湿器のお手入れに時間を取られたくない方、電気代を抑えたい方におすすめ。
適用畳数は木造和室で8.5畳(14㎡)、プレハブ洋室で14畳(23㎡)、給水タンク容量は約4.0リットルです。

熱くならないスチームファン蒸発式加湿器
蒸気と空気をミキシングさせ、吹き出し温度を55℃以下に抑えたスチームファン蒸発式加湿器。水道水に含まれるミネラル分などを抑制するイオンフィルターを標準装備しています。
また、三菱独自の「プラズマW除菌」がウイルスや浮遊菌を抑制。温度・湿度センサーに加えて、アロマの香りを楽しめる「アロマトレイ」も搭載しています。給水タンク容量は約4.0リットルです。
適用畳数が木造和室で10畳(17㎡)、プレハブ洋室で17畳(27㎡)となっているので、広めの部屋に住んでいる方におすすめです。なお、適用畳数が木造和室で6畳(10㎡)、プレハブ洋室で10畳(16㎡)の「SHE35SD」もありますが、こちらはプラズマイオン非搭載となります。
一覧表で「一人暮らし向け加湿器」のおすすめ商品を比較する
通販サイトの一人暮らし加湿器ランキングを参考にする
楽天市場での一人暮らし加湿器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ガジェット系ライターからアドバイス|最適な湿度は気温によって変化する
最適な湿度は40%~60%と言われています。湿度が40%を下回るとインフルエンザなどのウイルスの活動が活発になり、60%を上回るとカビやダニが発生しやすくなります。
そこで知っておきたいのが温度と湿度の関係です。空気中に含まれる水分量が同じでも、室温が上がれば湿度は下がり、室温が下がれば湿度は上がります。
具体的には、室温が20℃以下なら湿度は60%が目安となりますが、室温を20~25℃に設定している場合は50%を目安しましょう。
気温が高いにもかかわらず湿度を高く設定すると空気中の水分量が多くなりすぎ、結露が発生しやすくなります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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新聞記者、ゲームライター、パソコン系ライター、雑誌・書籍の編集者、Web編集者など出版系全般に関わり、企画・執筆・編集・校正までをこなす「校了請負人」を自称。 IT関連はもちろん、金融関連、経済関連、医療関連、ラノベ、乙女ゲー攻略本まで幅広く対応する。 家族は息子1人とスマートスピーカー6台。 好きなエヴァンゲリオンは初号機。 行ってみたい場所は仮面舞踏会。 座右の銘は「愚直」「悪党の最期なんて、そんなもんだろ」。