延長コードの選び方 元・家電量販店の店員に聞いた!
元・家電量販店の店員である花華さんへの取材をもとに、延長コードを選ぶときのポイントを紹介します。
ポイントは下記の通り。
【1】配置場所に合う長さ
【2】プラグの「差し込み口数」と「間隔」
【3】コードの太さと硬さ
【4】便利な付加機能
【5】デザインもチェック
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】配置場所に合う長さを選ぶ
家庭用か業務用かによって使いやすいコードの長さが変わってきます。用途に合わせて選ぶようにしましょう。
【おすすめのコードの長さ】
・家庭用:50cm程度
・業務用:10m以上
使用機器との距離がどれくらいか、動かせるかどうかを把握しておくことで理想的なコードの長さが分かりやすくなりますよ。
とりあえず長さのある延長コードを買ったものの、いざ繋いでみると長すぎてコードの処理に困った経験はないでしょうか。短すぎるのも困りものですが、長ければいいというものでもありません。延長コードを買う前に、必要な長さをあらかじめ調べておくことで、最適な長さを選べますよ。
基本的に延長コードは1m以下の短いものから3m、4mほどの長さのものがあります。5m以上の長い延長コードもあり、用途によって使い分けるのがおすすめです。無理にコードを束ねたり、ぐるぐる巻いた状態で使うとコードに負荷がかかるため断線してしまいます。
巻き取りの際も注意が必要です。使い方次第では事故につながるおそれも。部屋の環境に合ったベストな長さの商品を選び、コードにストレスがかからない状態を作りましょう。
【2】プラグの「差し込み口数」と「間隔」をチェック
複数の機器を同時に使用したい場合、差込口の数もチェックしましょう。差込口が多くなるとサイズも大きくなるので、どのようなスペースに置くかも考慮しながら選んでくださいね。
差込口の数は、使用する予定の機器の数+2程度を目安にするといいでしょう。
また、差込口どうしの間隔もあわせてチェック。ゲーム機やPCなどでアダプターを使用する場合は、差込口の間隔が広いものを選ぶことをおすすめします。
テレビやレコーダーのほか、スマホやパソコンなど、繋げる電化製品の数は人それぞれです。延長コードの差し込み口の数は、壁コンセントでは何口足りないかに合わせて決めることをおすすめします。
コードの長さと同様に、数が多ければ多いほどいいわけではありません。空いた差し込み口が多いと、隙間からホコリが入りやすくなってしまいます。またいろいろな機器をつなげたことで、定格電流を超えてしまうことも。延長コードを何本かに分けて使うことも、安全に使うひとつの方法ですよ。
【3】コードの太さと硬さをチェック
使用する場所の気候や使う機器によってコードの太さと硬さも考える必要があります。寒い地域・時期に使用する場合、コードのゴムが硬くなったり破損したりして使い勝手が悪くなります。寒いところで使うときは、ゴムが柔らかいタイプのコードを選ぶようにしましょう。
また、ドライヤーや電子レンジなど電圧が高い機器を使う場合は、コードが太いものを選ぶようにしましょう。電圧が下がることによる影響が少ないので、停電のリスクを減らすことができます。
【4】あると便利な付加機能もチェック!
普通の延長コードの機能に加えて、さまざまな便利機能がついている商品もあります。安全・便利に使うための機能をチェックしてみましょう。
雷ガード|家電を故障から守る
電化製品にとって注意したいのが雷。一般家庭のコンセントに供給されている電圧は100Vですが、落雷などによって瞬間的に数千Vまで跳ね上がることがあります。この現象は「雷サージ」と呼ばれ、家電製品が故障してしまう原因に。
「雷ガード」機能付きの延長コードなら、雷サージによる被害から家電製品を守ってくれます。
雷ガードつきの商品であれば、パソコンやスマホといった大切な情報が入った機器を雷から守ってくれる可能性が増します。
防水・防塵(ホコリガード)機能|火災やトラブル防止に
コンセントの内部に埃や水が入り込むと、トラブルや火災などの原因となります。日々の掃除で埃は除去できても、手が届きにくい場所にある延長コードや、水回りの家電製品に電源を供給している延長コードはお手入れが難しいでしょう。
そんな時は、防塵・防水機能付きの製品を選ぶと安心です。
ホコリシャッターや差し込み口につけるカバーがあれば、汚れやホコリの浸入を防ぐことにもつながります。
個別スイッチ|節電対策に
家電製品の多くは、使っていなくてもコンセントに挿しておくだけで待機電力を消費します。
差し込み口に個別のスイッチが付いていれば、使っていない家電製品だけ電源供給が止められるため、節電や万が一のトラブル防止にも役立ちます。
USB給電機能|スマホ充電も一緒に!
スマートフォンやタブレットをはじめとして、USB給電の製品は意外に多いもの。USBコンセントや、USBタップが付いた製品はとても需要があります。気づいたらコンセントがAC-USBアダプターだらけになっている、といった方も多いのではないでしょうか?
そんな時に便利なのが、USB給電機能を備えた延長コードです。急速充電対応のスマートフォンなどは高い電流値を必要とするケースが多いため、出力A(アンペア)数をチェックしておくと良いでしょう。
【5】デザインもチェック
延長コードといえば実用性を重視したものが多いイメージですよね。ですが、数ある延長コードのなかにはお洒落なデザインのものもあります。部屋やオフィスのインテリアにこだわる方は、デザインにも注目して探してみてください。
キューブ型や木目調のものなど、珍しい形状や色の商品をご紹介しているのでぜひチェックして見てくださいね。
延長コードのおすすめ16選 元・家電量販店の店員が厳選!
うえで紹介した延長コードの選び方のポイントをふまえておすすめ商品を紹介します。「コードの長さ(3m以下、5m以上)」、「USBポート付き」、「デザイン」別にご紹介します。
おすすめ8選【3m以下】
まずは、コードの長さが3m以下のおすすめ商品をご紹介します。キッチンや部屋での使用にちょうど良い長さです。

雷サージから電化製品をガード!
雷の音がゴロゴロと聞こえてきたとき、コンセントに繋がっている電化製品が心配になることはないでしょうか。
本製品には高性能雷サージ吸収素子を使用した雷ガードを搭載。配電線などから伝ってきた誘導雷による被害防止に有効です。
節電に便利な電源スイッチは斜めに配置されており、1カ所だけ差し込み口を離れて配置された作りになっているのがポイント。
ACアダプターを差し込んでも、干渉しづらいように作られているあたりに、気配りの心を感じます。

防水だからキッチンでも使える!
壁際からコードを2m延長できるコードです。たとえば携帯電話であれば手元で携帯を充電しやすくなり、配置にも幅が出ます。個別に電源のオンオフができるスイッチが付いているので、今使っている電化製品だけをつけられるのが特徴。いちいちプラグから抜かなくても、かんたんに節電が可能です。
プラグ部分には防水機能つきのシャッターとパッキンつき。水しぶきやホコリをガードしてくれるため、コンセントまわりで起こる事故の心配を少なくしてくれますよ。
壁掛け収納可能! マグネットで簡単取り付け
7個の差し込み口を備えたOA向け製品です。差し込み口には、プラグを挿してわずかに回すとしっかりホールドしてくれる抜け防止機構を装備。
本体裏にはマグネットが備わっており、金属製のデスクやラックなどへ取り付けられます。そのほか、埃が入りにくいトラッキングカバー、万が一の際も安心の雷ガード、狭いスペースでもコンセントに挿しやすいスイングプラグなども備えています。
個別スイッチ付き!安心の雷ガードも搭載
4個のプラグ差し込み口に個別スイッチが搭載されており、節電対策に便利な4口タイプの延長コードです。個別スイッチはON/OFFがランプで確認でき、消し忘れ防止にも役立ちます。
落雷による機器の故障を防ぐ雷ガード、設置場所を選ばない180度可動式のスイングプラグ、熱に強い2重構造の差し込み口なども採用。シリーズには、コード長1m/2m/3m/5mの製品があります。
6個のプラグ差し込み口をタイマー管理
スマートフォンやタブレットをはじめ、複数の機器をタイマーで充電管理できる延長コードです。マグネット付きタイマーパネルから、6個のプラグ差し込み口を個別に8通りの設定でON/OFFができます。
万が一のトラブルを防ぐタイマーパネルのチャイルドロック機能、抜け止めタイプの差し込み口、最大1500Wを超えると電流を遮断するサーキットブレーカー、トラッキング火災を予防するプラグ部の絶縁キャップなども嬉しい点です。

ACアダプターをたくさん使うなら必須のグッズ
一部の電化製品では、差し込み口が大きいACアダプターを使用していることがあります。この手のプラグがあると、隣の差し込み口に被ってしまい、一部の差し込み口が使えなくなってしまうことも。
本製品は回転できる差し込み口になっているので、角度をずらすことで自由に向きを変えることが可能です。ACアダプターを使う電化製品が多い家庭では、とくに重宝されるでしょう。

カラーバリエーションが豊富です
インテリアのカラーに合わせて延長コードのカラーを選べるのが最大の特徴。ブラウンやライトブルーなど、延長コードにはあまり見られない色の展開があるのはめずらしいですよね。
プラグは180度回転するため、狭い場所にある壁コンセントへの差し込みもOK。
延長コードとしての利便性はしっかり備えていて、延長コードのカラー展開が多いモデルというのはあまりありません。コーディネートにこだわりのある人にぜひ選んで頂きたいです。
おすすめ2選【5m以上】
続いては、コードの長さが5m以上の商品をご紹介します。オフィスや広いスペースでの使用に便利です。

シンプルな延長コードで、たこ足配線対策
壁コンセントに届くまで長さを延長したい方におすすめの1本。コンセント部分には高電導素材を使用しているため、発熱を抑える作りになっています。
また内側には熱に強いユリア樹脂を採用するなど、火事を防止するための工夫が凝らされているのがポイントです。
コードの長さは5mのほかに10cm、1m、2m、3mと全部で5種類のバリエーションがあります。差し込み口がひとつだとすっきりまとめることができるので、あえて差し込み口が一口のタイプを選ぶのもアリです。
車の洗車など屋外での作業も安心&快適
車の洗車や外壁のスチーム洗浄など、屋外での利用に便利な延長コードです。3個の差し込み口にはそれぞれ「防雨キャップ」を備えており、火災や故障の原因となる水・埃から保護してくれます。
パイロットランプ付きなので、電気がきているかの確認もかんたん。使わないときに吊り下げて収納しておけるエクスバンド付きなのもポイントです。コード長は5m、10m、20mがラインナップされています。
おすすめ3選【USBポート付き】
スマホやタブレットの充電に便利なUSBポートがついた延長コードのおすすめ商品をご紹介します。
最大充電出力4.8Aで複数機器の同時充電も安心
3個のコンセントと4個のUSB充電ポートを備えた製品です。充電出力は最大4.8Aなので、複数のスマートフォンやタブレットを同時に充電する際も安心。USBポートに接続されたスマートフォンを自動判別し、その機器に合わせた最適な充電ができる「AUTO POWER SYSTEM」も便利です。
プラグがL字型なので狭いスペースでも使えるほか、埃の付着を防ぐトラッキング防止仕様になっているのも嬉しい点です。
おすすめ3選【おしゃれ】
ここでは、デザインが特徴的でおしゃれな商品をご紹介します。インテリアに合わせて選んでみてくださいね。
延長コードを「見せる」インテリアに
丸い形状がお洒落なこちらの商品は「グッドデザイン賞2017」も受賞した「見せるインテリア」として活躍する延長コードです。上面は光沢が、側面はマットな質感になっている高級感があるデザイン。
差込口が側面にあるので、ケーブルをきれいに配線できるのもポイント。差込口どうしの間隔があいているので、ACアダプターなどをつないでも隣と干渉しません。
ホコリシャッター付き、二重被ふくコードなど火災防止の機能も備わっています。
「延長コード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 延長コードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの延長コードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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事故防止のために、差し込み口はこまめに掃除を 元・家電量販店の店員からアドバイス
お使いのコンセントのまわりにはホコリがたまってはいないでしょうか。コンセントまわりで怖いのはトラッキング現象です。湿気とホコリが原因でショートしてしまい、そこから出た火花から発火してしまう現象のことを指します。
延長コードも商品によってはホコリから差し込み口を防ぐ作りになっているものもありますが、お手入れが不要になるわけではありません。
掃除機をかけるときに一緒に吸い込んだり、エアダスターでホコリを吹き飛ばすなどして、こまめに掃除することを心がけてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店とPCショップ店員の経験を経て、編集者に。 普段は真面目なビジネス書や社長インタビューを行う傍ら、給与の半分近くを新作家電に投じる。 特に美容家電や調理家電、オフィス用品、1万円以下で購入できるガジェットにはついつい食指が伸びてしまう。 趣味に近い家電愛を、読者のみなさまの商品選びに生かせましたら幸いです。