水槽用フィルターの仕組みを知ろう どうして必要?
水槽内の環境や水質を維持する装置がフィルターです。フィルターは大きく分けると「物理ろ過」→「生物ろ過」→「化学ろ過」という3種類の工程に分けることができ、基本的にこの3つのろ過機能によって、水槽の水をキレイにします。ろ過機能を持たせるため、「ろ材」をフィルターに入れて使用します。
物理ろ過:大きめのゴミを取り除く
物理ろ過は、ウールマットやスポンジなどに水を通すことで水中のゴミをこしてとります。水中のフンや水草の枯れ葉など、目に見える大きさのゴミはここで取り除くことができます。
生物ろ過:微生物の働きで細かい汚れを分解
生物ろ過は、微生物の働きを利用してとくに目に見えない汚れを分解します。多孔質(内部に空隙がある材料)ろ過材などがあげられます。ほかにもリング状やボール状のものなどがあります。
化学ろ過:水のにおいなどを取る
化学ろ過は、流木から出る黄ばみや水のにおいなどをとります。活性炭、ゼオライト(沸石:火山が凝縮してできたもので、天然と人工のものがある)などがあります。
水槽フィルターの選び方 フィルターの種類や役割も解説!

Photo by Delbert Pagayona on Unsplash

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ここからは、熱帯魚などの飼育に必要な水槽用フィルターの選び方をご紹介します。ポイントは下記の8つ。
【1】1台でしっかりろ過できる「単独使用タイプ」
【2】コンパクトな水槽には「併用タイプ」
【3】サイズ
【4】ろ材の種類
【5】海水か淡水か
【6】静音設計
【7】メンテナンス
【8】機能
なお、水槽用フィルターの種類は大きく7種類あり、「3種類のろ過機能を持つ1台で使用できるタイプ」と、「ふたつのろ過機能しかなく、サブの役割で使うタイプ」に分けられます。選び方を参考に欲しい商品を見つけてみてください!
【1】1台でしっかりろ過できる「単独使用タイプ」
物理ろ過、生物ろ過、化学ろ過の3つの機能をもつタイプには、「上部フィルター」「外部フィルター」「投げ込み式フィルター」「水中フィルター」の4種類があります。
水槽の取り扱いがはじめての人から慣れている人まで幅広く対応してくれるのが魅力。これひとつでしっかりろ過してくれますよ。
(1)メンテナンスがらくな「上部フィルター」
上部フィルターは、水槽上部にのせるタイプでメンテナンスがかんたんです。フレーム(枠)の有無など水槽によって設置ができない場合もあるため注意が必要。モーター音や落水音などの音が出やすいです。60cm水槽のセットには一般的なフィルターで、はじめに魚を飼う方向けでしょう。
酸素を取り込みやすい構造のため、水槽内のバクテリアや生きものが酸欠になりづらいタイプです。
(2)静音性が高く使い勝手がいい「外部フィルター」
外部フィルターは、水槽の外に設置するタイプのフィルターで、どのサイズの水槽にも対応しやすく使い勝手がいいです。また、静音性が高く、音が気になる場所でも設置しやすいというメリットも。水槽スペースが広く取れて空気に触れない密閉式のため水草水槽ではとくに普及されています。
耐久性やメンテナンス性にもすぐれているタイプです。
(3)初心者向けの「投げ込み式フィルター」
投げ込みフィルターは、水槽のなかにフィルターそのものを入れるタイプです。低コストですがろ過能力は低く、ろ過材交換も頻繁におこなう必要があります。別途エアーポンプが必要。
小型水槽の入門セットなどについてくるのはこのタイプです。設置がかんたんなので小型水槽で初心者向けといえ、安価で使い方が難しくない水槽フィルターを探している人はチェックしましょう。
(4)魚が少ない水槽に向いている「水中フィルター」
水中フィルターは、水中モーターを使用してろ過をおこなう外部式フィルターの水中タイプです。消音性にすぐれていて、設置もかんたん。定期的に取り出してろ過材を洗う必要性と、ろ過機能は外部式に劣るため補助的に流れを付けたい場合や、魚が少ない水槽での使用に向いています。
しかし、稼働時に発生する熱によって水温が上昇することも考えられるので、夏場の使用は注意を払いましょう。
【2】コンパクトな水槽には「併用タイプ」がおすすめ
併用タイプは物理ろ過や生物ろ過などふたつの機能しか備わっていません。水換えの手間が少ない小型水槽の使用におすすめのタイプです。
併用タイプには、「スポンジフィルター」「外掛けフィルター」「底面フィルター」の3種類があります。
(1)掃除の頻度は高いが価格が安い「スポンジフィルター」
スポンジフィルターは、スポンジのフィルターでエアーポンプに取り付けるタイプです。低コストで設置可能で、他のフィルターのサブフィルターとして利用されることもあります。
汚れやゴミがスポンジに付着すると目詰まりを起こすため、メンテナンスをこまめにおこなう必要があるタイプです。上部フィルターや外部フィルターと併用すると、このふたつのフィルターのメンテナンス負担も軽減可能です。
(2)小型で設置しやすい「外掛けフィルター」
外掛けフィルターは、水槽の縁に引っ掛けるタイプのフィルターで、小型で設置もラクにできます。音も静かで小型水槽向けです。カートリッジタイプのろ過材で、かんたんに交換ができることも特徴です。
物理ろ過のみの機能をもつ商品が多いですが、なかには生物ろ過と化学ろ過機能をもち合わせたタイプも存在します。設置した際、排水部分と水面の高低差が大きいと水が流れる音が大きくなるので注意しましょう。
(3)水槽内の底面に敷く「底面フィルター」
底面フィルターは、水槽の底に敷くタイプのフィルターです。ろ過面積が広くとれて、ろ過量を多くすることができます。安価ですがエアーポンプが別途必要です。物理ろ過も水槽の底部分でおこなわれるため、定期的にろ過材となる砂利を掃除する必要性があります。
ほかのタイプより掃除の手間が大きいので、小型水槽での使用がいいでしょう。
【3】水槽の大きさにあわせてサイズを選ぶ
使っている水槽の最大水量を確認してから、適応水量にあわせて大きさを選びましょう。適応水量が小さいフィルターを選ぶと、ろ過機能が追いつかないため水の汚れがじゅうぶんにとりきれません。魚などが病気にかかる原因になったり、水をかえる手間が増えたりしてしまいます。
水槽フィルターは、適応サイズまたはワンサイズ大きなものを選ぶのがポイントです。
【4】「ろ材」の種類もチェック
ろ材はろ過機能によって使用されている素材が異なります。物理ろ過のスポンジ、生物ろ過の亜硝酸、化学ろ過の活性炭やゼオライトなどを採用。水槽をはじめて設置する人などは物理・生物・化学の3つのろ過材がそろっているフィルターを選びましょう。
なかには、pH値を調整するタイプのろ材もありますが、初心では取り扱いが難しいため最初は上記3つのろ材が組み込まれたフィルターを選んだほうがいいです。
【5】海水か淡水か? 魚に合わせて選ぶ
自分が育てる魚が海水魚なのか、淡水魚なのかによっても選ぶ商品が異なります。海水魚の場合、海水に対応している水槽フィルターを使用しないといけません。海水に対応していないと塩分によって壊れてしまう可能性が高いです。
商品パッケージや説明欄に、海水用・淡水用と記載があるので自分の飼っている(飼う予定)の魚に合わせて選んでください。
【6】音が気になるなら静音設計を
フィルターを稼働しているときの振動音やモーター音が気になるという方も多いでしょう。静音性で選ぶなら、エアーポンプで空気を送って動かす「エアーリフト式フィルター」ではなく、モーターで水を循環する仕組みのフィルターがおすすめです。
また、エアーポンプから出る振動音以外にも、水が排水される際、水面よりも上に排水口があることで落下音が発生します。そのようなときには、水の排水口が水中に潜っているものや、排水の向きを変えることができるものを選びましょう。
流量調整ができるフィルターの場合には、魚に適切な範囲内で流れを調整して音を軽減することも出来ます。
【7】メンテナンスがしやすいか
水に直接触れずにろ過材を交換したいという方や、大型魚など排泄物の多い魚を飼育していて頻繁にろ過材を交換する必要のある方は、ろ過材がかんたんに入れ換えられるフィルターがおすすめです。フィルターのタイプのなかでは、「上部フィルター」や「外掛けフィルター」がメンテナンスがらくといえます。
【8】あると便利な機能もチェックして
水槽を管理するうえであると便利な機能をふたつご紹介します。
(1)流れる水の量を変えられる「流量調節機能」
流量とはポンプが一定時間の間に送り出す水量です。流量調整は水が流れる部分の内径を細くしたり水の流れを阻害して流量を減少させたりできます。メダカや金魚、ベタなど水流に弱い魚を飼うときは流量調節機能がついている水槽フィルターの購入がおすすめです。
商品によって機能搭載の有無が異なるので、説明欄をよく確認してください。
(2)初心者もラクに呼び水ができる「自動呼び水機能」
呼び水とは水槽フィルターの稼働はじめにフィルターケースに送り込む水のことを指します。呼び水を自動で送る機能がついているタイプなら、水槽フィルターをはじめて使うときやメンテナンス後の稼働をラクにおこなえます。
自動呼び水機能がない商品の場合、手動で水を送る必要があり一手間がかかります。とくに初心者は自動呼び水機能を搭載したタイプを選ぶといいでしょう。
水槽用フィルターのおすすめ商品
ここからは、水槽用フィルターのおすすめ商品をご紹介します。
おすすめ12選|単独使用タイプ 1台でしっかりろ過!
まずは、1台でろ過できるタイプからチェックしていきましょう。

水槽の中で目立ちにくいフィルターをお探しの方に
水槽内で目立ちにくいフィルターをお探しの方はこちらがおすすめ。ほかのフィルターよりも小型で、縦向き・横向き関係なく使えます。
付属のシャワーパイプを取りつけてミニコーナーフィルターとして使うことはもちろんですが、エアーチューブを取りつけることもできるため、流木に這わせたり、テラリウムのコケの上に水を送ることも可能です。
ろ過材の交換をするときは、専用カートリッジをつけ替えます。小ささゆえにろ過の能力が弱いので、1L以下の小型水槽で使うのがおすすめです。

浅い水深でも対応可能なフィルター
電源を差し込むだけですぐ使用できる縦向きにも横向きにも置けるフィルターです。
モーター部が水中に入るので振動音がしづらく、流量を調節できるつまみで水の勢いも変えられて、本体がまるごと水槽内に入るため水槽のまわりがすっきりします。
また、ろ過材のバリエーションが多いことも特徴で、コケが多いときや、水が黄ばんでいるときなど、それぞれの状況に合わせたものをカスタマイズすることが可能。
横向きに使えばカメやザリガニなどの水深が浅い場所でも水のろ過ができること、付属のスポンジをガラス面と本体の隙間に詰め込むことで魚が侵入して挟まらないようにできることもいい点です。

だれもが憧れるフィルターの名機
観賞魚用ろ過機として知名度と性能はトップレベルのこちらの商品。プロの支持率も高く、ひじょうにシンプルな構造の外部式フィルターです。
昔から構造が変わらない反面、はじめて使うときには慣れが必要な部分もありますが、それを凌駕(りょうが)する性能と、一般的な上部フィルターに比べ3倍の容量のろ過面積を確保している点が魅力。
モーター音がほとんど聞こえない静音性と、消費電力の少なさもいい点です。
フィルター内で水が空気に触れる部分がなく、二酸化炭素が逃げにくいという特性で、水草の育成にも適しています。
パーツの種類も豊富なので、いろいろな水槽内の状況で使うことが可能です。
防滴にもなるセーフティーロック付き
しっかりとフィルターカバーを固定でき、防滴にもなるセーフティーロックが付いています。
本体の大きさはコンパクトなので水槽横に設置可能。約1.5Lの大容量ろ過槽で、ろ過効率がアップします。
水中モーター採用で静音設計もされているので、作動音が静かです。
微生物の繁殖に適したゆるやかな水流が可能に
粗目・中目・細目の3つに分けられた特殊素材のろ材で、微生物の繁殖に適したゆるやかな水流を実現。ろ材ローテーションの力でアンモニアや汚れを分解し、除去します。
さらに、2カ所の特殊ゴムにより振動や音が吸収されるので、防振かつ消音設計になっています。水槽に手を入れる必要なく、ろ材交換ができるので便利です。
縦置きも横置きも可能!コンパクト水槽用フィルター
ジェックスのメガパワー 2045は、20~45cmのコンパクト水槽用の水槽フィルターです。外部式だけどシンプルなデザイン。縦置きも横置きもできるので、水槽の雰囲気を壊さず設置できます。また、シンプルな作りなのでメンテナンスも楽々。円形状ボディとモーターのパワーで理想的な水の流れを作り、しっかりろ過してくれます。
そして、コンセントに挿すだけで、自動で呼び水がスタートしてくれるのも嬉しいですね。初心者の方にも使いやすい水槽フィルターでしょう。
コーナーにセットする省スペースタイプ
コーナーに設置するタイプなので、水槽内のスペースがスッキリ。広くレイアウトをデザインできます。
活性炭使用のフィルターで、淡水・海水両用タイプです。シャワーパイプが溶存酸素量を高めて、エアレーションが魚の飼育環境に必要な酸素を送り込みます。モーター上部に流量調節レバー付きで、水槽のサイズにあわせたり、落下音の大きさを加減することも可能です。

長い歴史が効果を実証
投げ込み式フィルターの水作エイトシリーズ・コアSに、エアーチューブとエアーポンプが付属しているスタートセットです。
初心者の方のみならずプロも愛用するお手軽フィルター。本体価格、交換用のろ過材ともに手頃な価格なので、はじめになにかフィルターをつけようと考えている方におすすめ。
ほかメーカーの投げ込み式と違い、ろ過材に活性炭が入っていないのもこのフィルターの特徴のため、魚の治療に薬を使う場合、成分の色素を吸着することなく使用できます。
また、別売の活性炭カートリッジをとりつければ、活性炭の吸着効果も追加できます。ろ過材の骨組みがしっかりしているので、マットの形が崩れにくいのも長く使用できる理由のひとつ。
小型水槽で使いやすい!1台2役の水槽フィルター
ジェックスのロカボーイSは、ろ過フィルターとエアレーション機能の2つの役割をするエアーリフト式水中フィルターです。めだかや金魚の飼育でよく使われているフィルターです。
「物理ろ過」は水中のゴミをマットで取り除く、「生物ろ過」は生きたバクテリアがフンや餌の食べ残しなどを分解、「吸着ろ過」は活性炭がにごりや悪臭を吸着します。この3つのろ過で水槽の中はいつもキレイ、そして、エアレーションが細かい泡の新鮮な酸素をたっぷり供給してくれます。
ただし、エアーチューブとエアーポンプは購入する必要があるので注意しましょう。

上部フィルターもここまで進化
かんたんにお手入れできて、ろ過がしっかりできるフィルターをお探しの方におすすめなのがこちら。
数ある上部フィルターのなかでも、ろ過材が入るスペースを充分に確保したデザインとなっています。
また、こちらはモーターが水中に入るタイプなので、振動音もほとんどありません。
注意点としては、水の蒸発でくみ上げができなくなる水位があることと、フレームのないオールガラスの水槽ですと乗せられない、または乗せても安定しない可能性があることです。
これらの点ははじめに確認しておきましょう。

ろ過材交換も簡単なハイブリッドタイプのフィルター
フィルターのなかでは新しいタイプの、外掛けフィルターとコーナーフィルターが合わさったようなハイブリットフィルター。
ろ過材は外掛けフィルターと同じで、上部からろ過材マットを差し替えするだけでカンタンに交換ができます。
従来品と異なる点は、本体がコーナーフィルターのように水中内にセットできるという点です。このおかげで水槽まわりがすっきりします。
さらに、モーターがフィルター下部についているため、最低水位が低いのも特徴的。ろ過材の交換が手軽にできて、水槽の枠内で収めたいという方におすすめのフィルターです。
シンプルな設計で水質安定!メンテナンス簡単
モーターヘッド内の設計がとてもシンプルなので、スムーズで安定した吸排水が可能なフィルターです。5種類のろ材で最大の限過効果を上げ、長期的に水を安定させられます。また、厳選した原料を使っているので、本体やパーツに高い耐久性があります。
ホースアダプターユニットを外すだけで、ホースと本体を切り離せます。そのため、水替えのときや、メンテナンス時の操作がとてもシンプル。お手入れ簡単で清潔に使えるのが嬉しいですね。
おすすめ8選|併用タイプ 小型水槽におすすめ
次に、併用タイプの水槽用フィルターのおすすめ商品をご紹介します。

外掛け式を一般的にまで普及させた商品
静かなフィルターをお探しの方で、とくに初心者にはこちらがおすすめ。
テトラのオートワンタッチシリーズは、電源を入れるだけでスタートするうえに、ろ過材は水に手を入れなくても差し替えるだけで交換できるという手軽さが魅力です。
さらに、モーターが水中内なので振動音もほとんど聞こえません(ガラス面にモーター部分が接触していると振動が聞こえます)。流量も上部のつまみをひねるだけでかんたんに調節できます。
水槽の淵に引っかけて使うので、奥行きが気にならなければとても使いやすいフィルター。専用ろ過材のバイオバックは発売当初より安定した吸着効果が期待できます。
角度調整可能のルーバーなど、快適な機能が多数
『簡単ラクラクパワーフィルター M』は、本体一体型の水中ローター方式なので静音性にすぐれています。
ろ過槽内で水に酸素を送り込むエアレーション機能や、水の角度調整が可能なルーバーなど、快適な機能が多数備えられています。
広々としたろ過槽なので、掃除などがラクに行えます。

ろ過面積の広さと水の立ち上がるスピードはピカイチ
ろ過材の交換なしの超低コストフィルター。魚を飼育するうえで、ろ過材交換にあまり手間をかけたくないという方におすすめのフィルターです。
こちらのバイオフィルターシリーズは組立の部品が少なく、水中に沈めた際に浮きあがりにくいのが特徴。
ニッソーの底面フィルターは歴史が長く、砂がフィルター内部に入りづらく加工されていたり、ベース面を連結させるだけでろ過面積を広くできるというシンプルな使いやすさが多くの方に支持されています。
なお、この商品単体では動かないので、空気を送るためのエアーポンプを別途購入する必要があるため注意してください。

小さな水槽にも取り付けられる小型タイプ
メダカの稚魚や稚エビのいる水槽など、小さな生きものたちがいる水槽におすすめなのが、こちらのスポンジフィルター。
高さ15cm程度の小型タイプなので、小さなプラスチックケースや隔離水槽でも取りつけられます。
このタイプのスポンジフィルターは、微生物がスポンジ奥まで入り込み、一度水が安定すると持続しやすい特徴があります。
水の吐き出し口を壁面に向けて使えば水流を和らげることができるので、泳ぎが下手な稚魚でも安心して育成可能。
こちらの商品は単体では動きませんので、別途エアーチューブとエアーポンプの用意が必要です。

テラリウムにおいての水流分岐はこれで決まり
水槽などで動植物の栽培を楽しむテラリウム。その派生で水陸混在のアクアテラリウムのためのフィルターです。
上からぽたぽたと水が滴るようなレイアウトを作ってみたいという方におすすめ。底面フィルターに水のくみ上げポンプを取りつけて、その先を専用パーツで8分岐させることができます。
分岐点からは黒いチューブを伸ばすことで、水を送りたい場所へ的確に届けることができるので、どんなレイアウトにも対応できて自由度が高い点が魅力。底面ろ過で交換用消耗品もなく、管理がとてもカンタンです。
使用目的が特化しているぶん、テラリウムを作るうえでの水流分岐装置には欠かせないフィルターです。
フィルターを目立たせたくない方におすすめ
コンパクトなサイズ感ですが、しっかりとろ過できる水槽フィルター、フィルターを目立たせたくない方におすすめですよ。
ろ過材は一つずつ交換可能で、やさしい水流をつくる波型吐出口設計となっています。
流量調節機能付きのため飼育魚の種類によってカスタマズすることが可能で、枠付水槽やフレームレス水槽どちらでも設置可能です。
また、水中モーターを採用してるので、音も静かなのも嬉しいポイント。
組み合わせると濾過能力をUp!単独使用もできます
生物ろ過を促進する60cm水槽用のマルチ底面フィルターです。水槽の大きさに合わせて、ろ過の面積を調整できます。上部式、外掛け式、外部式タイプとの接続が可能なので、底面式1つだけでは不安な方におすすめです。
ろ過性能はやや低めですが、他のフィルターと組み合わせることで能力UPできます。使い方は、水槽の底にフィルターを敷いて、その上に砂利などをレイアウトすればOK。フィルター全体に水流を起こすワイドろ過で、見た目スッキリなのに綺麗な水作りができます。
静音モーター採用で音静か!大きめ水槽にもおすすめ
幅60cmから、最大水量110Lまで対応できるフィルター。大きめの水槽をお探しの方におすすめです。ろ過マットは、活性炭マット2枚と荒目マットも2枚設置でき、計4枚構造となっています。物理、生物、吸着の3種類のろ過機能で、高いろ過能力を発揮。水槽のにごりやイヤな臭いまでしっかり取り除いてくれるでしょう。
さらに別売りの活性炭マットやリングろ過材を追加すると、ろ過能力をUPできます。静音マグネットモーターを採用しているので、モーター音が気になりにくいのも嬉しいですね。
「水槽用フィルター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 水槽用フィルターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での水槽用フィルターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
水槽用フィルターのQ&A 掃除方法は?いつ取り換えるの? 夜間は止めてもいい?
掃除方法・交換時期・夜間は止めてもいい?について解説していきます。
フィルターの掃除方法
フィルターの掃除方法は、購入する水槽フィルターの種類によって異なります。ろ過材を交換するタイプのフィルターは、水に直接触れることなく古いフィルターを取り出して新しいものをセットするだけなのでかんたんです。
水槽の縁にかけておく外掛け式フィルターや、水槽の枠である上部フレームの上に設置する上部フィルターの場合はどちらもフィルターの入れ替えのみです。まず、ふたを外してろ過材パックの持ち手を引き抜きます。つぎに、新しいものを差し込むだけで交換できます。
フィルターの交換時期
商品タイプによって交換時期の目安は異なります。上部フィルターや外部フィルターにくらべると、フィルターそのものを水槽の水中に入れてしまう投げ込みフィルターは、ろ過能力が低いため頻繁にろ過材交換が必要です。
フィルターの交換時期は、説明書を参考にしましょう。ただし、汚れが気になりはじめたら、早めに交換してください。
水槽用フィルターは夜間に止めてもいいの?

フィルターの音がうるさくて眠れないときに、夜だけフィルターを止めてもいいの? と悩む人もいるでしょう。しかし、フィルターを夜間に止めるのはNG! 水槽用フィルターは、水換えのとき以外はつけっぱなしにするのが基本です。
長時間フィルターを止めてしまうと、ろ材内のバクテリアに酸素が足りなくなり死滅してしまいます。フィルターのモーター音が気になるときは、静音モデルに買い替えるのがおすすめです。
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自分にあった水槽フィルターを選ぼう ほしい商品はみつかった?
水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表の早坂 誠さんへの取材をもとに、水槽用フィルターの選び方や商品を紹介してきました。
水槽用フィルターは種類も多いため、各商品の特徴をしっかりと理解したうえで選びましょう。フィルターのタイプによって、ろ過能力や静音性、メンテナンスの手間などが異なります。設置方式によっては水槽内のレイアウトに影響するのも注意しておく必要があります。
さまざまな商品を見て、フィルター選びの参考にしてみてください。
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