「水槽用クーラー」のおすすめ商品の比較一覧表
水槽用クーラーの必要性とは? なぜ必要?
水槽用クーラーは高価なため、購入を躊躇しているか方もいることでしょう。しかし、水槽だけでは温度調節が困難です。とくに夏場など水温が高くなると、水槽内が酸欠状態になり、水槽内をろ過してくれるバクテリアが死滅してしまうだけでなく、水草や魚も死んでしまいます。水槽用クーラーがあることで、水温を下げ、水槽内の酸欠状態を防いでくれます。
水槽用クーラーの選び方 水槽の水量に合わせて選択
水槽用クーラーを選ぶときは、どんなポイントに気をつければいいのでしょうか? まずは、水槽用クーラーの種類からご紹介していきます。
種類で選ぶ 冷却装置の特徴
まずは、水槽用クーラーの種類からご紹介していきます。お持ちの水槽のサイズに合ったタイプを選んでみてください。
冷却能力に優れた「チラー式」
チラー式クーラーは最も冷却能力に優れており、水量の多い大型の水槽に適しています。
安価で静音「ペルチェ式」
30~60cmの小型水槽ならペルチェ式を選びましょう。冷却能力ではチラー式に劣りますが、価格が安く稼働音も控えめです。
安価で手軽に設置可能「冷却ファンタイプ」
冷却ファンは、手軽に設置でき、かつ価格も手頃なタイプ。金魚や淡水魚を飼育する水槽向きです。ただし、水温を設定することができません。
機能性で選ぶ 静音性・水温調整など
ここからは、静音性・水温調整など機能の選び方のポイントについてご紹介します。
寝室用には「静音性」の高いものを
0~60℃の間で0.1℃単位で温度調節ができるチラー式クーラー。水温監視アラート機能、クリーニングタイム機能搭載などに加え、省エネ・静音設計など、高性能な商品です。
水槽用クーラーは意外と大きな音が出ます。たとえば、チラー式のような大型水槽用のものほど音も大きいのが特徴です。もし、寝室などに置きたいのであれば、なるべく音が小さいものを選びましょう。もし目安となる稼働音(デシベル)が表示されていない場合は、通販サイトの口コミ、またはyoutubeにアップされているレビュー動画を参考にするとよいでしょう。
自動で水温を調節「サーモスタット機能」
「サーモスタット機能」が備わったクーラーであれば、設定温度に合わせて自動で調節してくれます。ヒーター内蔵なら、一年中、水温を自動調節してくれるので便利です。
設置方法・設置場所を確認 クーラーを置けるスペースはあるか
水槽用クーラーのなかには、大型になるものもあります。まずは、製品サイズを確認し、水槽まわりに置けるスペースがあるかもあわせて確認しましょう。
水槽用クーラーのおすすめ9選 アクアリウム専門店の代表が厳選
ここまでご紹介した水槽用クーラーの選び方のポイントをもとに、水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表の早坂 誠さんと編集部が厳選したおすすめする商品をご紹介します。
温度調節の機能だけでなく、電気代などのコストを抑えた省エネタイプのものもあるため、ぜひチェックしてみてくださいね。

0.1℃単位で温度調節ができる!
省エネ、静音性、高性能性の3つとも大切とお考えの方は、こちらのZCシリーズがおすすめ。
このサイズでは珍しく、冷やす水の通り道をらせん状にしているため冷却効果が高く、消費電力が少なくてすむようになっています。
さらに0.1℃単位での温度調節が可能なため、温度変化に弱い魚でも負担をかけずに調整ができる点のメリットは大きいです。
寒い時期は、背面のヒーターコンセントにヒーターをつなげて保温することも可能。また、ゼンスイはクーラーに懸ける思いも強く、購入後のケアもしっかり対応してくれます。アフターケアが充実している点もおすすめしたい理由のひとつです。
水槽の目安は幅60cm以下の水槽が適正サイズとなります。


冷えすぎ防止コントローラーが水温を調整!
60L以下の水槽に設置をお考えの方で、初期導入時のコスト最重視の方におすすめのクーラー。ペルチェ式クーラーで、クーラーを設置していない状態の水温から4~7℃程度に下げ、低温の維持に長けています。
こまかな温度設定ができない代わりに、「逆サーモ」と呼ばれる冷えすぎ防止コントローラーがついており、水温を20~30℃の間でコントロール可能。
ただ、この冷えすぎにより作動するコントローラーですが、頻繁にオンオフが繰り返されることでクーラーの寿命が短くなってしまいます。ですので、冷えすぎないようにサーモつきヒーターを一緒に動かしているほうがよさそうです。
外気温によっては設定温度まで下がらないこともありますのでご注意ください。

コンパクトサイズな水槽用ファンもご紹介
コンパクトサイズな水槽用ファンを厳選してご紹介していきます。熱帯魚などの魚だけでなく、ウーパールーパーの飼育にも使われる水槽用ファンですが、コンパクトで場所をとらないため、ワンルームに暮らしている方にも便利です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 水槽用クーラーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの水槽用クーラーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
水槽用クーラーに関するQ&A よくある質問
水槽が冷えないのは何が原因ですか?

原因はいくつか考えられます。設置台に吸排気口がうまく機能していないか、水槽用クーラーの容量がギリギリである場合などが考えられます。ほかには、部屋が暑かったり、クーラー用循環ポンプが弱い、吸気口にホコリが詰まっているなども原因になりえます。
水換えはどのくらいの頻度で行えばよいですか?

淡水であれば月1回、海水なら月2回が目安です。また、飼育する魚によっても回数・メンテナンスが変わってきます。
海水を食塩水で代用しても大丈夫ですか?

食塩水で海水の代用をすることはできません。海水飼育に必要なミネラルなどを含んだ人工海水の素を使用するようにしてください。
水槽用クーラーの設置場所はどこがベスト?
はじめて水槽用クーラーを購入する方は、どのような場所に設置すればよいのかわからずに不安に思っている方も多いでしょう。設置方法についてご説明していきます。
水槽用クーラーの設置する場所としては、空気がとおりやすい通気性のいい場所に設置するようにしましょう。
クーラーの排気熱が循環しないと、まわりの温度が上がってしまい、水温が下がらないといったトラブルにつながる可能性もあります。しっかりと場所を考えて設置することが大切です。
水槽用クーラーの洗い方
水槽用クーラーを長く使用する際に大事になってくるのが、清掃方法です。しっかりとした洗い方を学んでおくことで、清潔に長く使用することができるでしょう。
水槽用クーラーのメーカーや機種によっても洗い方は異なりますが、ひとつの例として挙げると「ゼンスイ」や「 ジェックス」の水槽のなかには、フィルターも冷却タンクも水洗いが可能な商品があります。
水洗いが可能な商品は、水できれいに掃除しましょう。フィルター部分は掃除機でほこりをとり、目詰まりしていなければ水洗いを省けます。
センサーなどの重要な機械部分は、故障を避けるため、オーバーホール(分解・点検・修理)を依頼した方が安全です。
水槽用クーラーに関するそのほかのおすすめ 【関連記事】
「ヒーター内蔵」なら保温も可能 水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表からのアドバイス
水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表
通年利用ならヒーター内蔵かもチェック!
水槽用クーラーのなかには、ヒーター内蔵というタイプがあります。水温を下げる必要がない場合や冬季は暖かく保温したいという場合、このタイプであれば別途ヒーターを用意する必要がありません。
もし1年を通して使用したいのであれば、ヒーター内蔵かもチェックするといいでしょう。
また、水槽用クーラー内にヒーターを内蔵していないものでも、ヒーター用コンセントが設けられている場合は、そこへ別途購入のヒーターを接続することで内蔵タイプと同じような効果を得られます。
自宅の水槽と飼育する魚にとってベストなクーラーを選ぼう
水辺の動植物専門ショップ代表である早坂 誠さんに伺った水槽用クーラーの商品や選び方について紹介しました。この記事を参考に、水槽の環境を快適に保てる水槽用クーラーを探してみましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
東京渋谷の水草・観賞魚販売を中心とした店舗「sensuous」代表。 水草職人として、観賞魚業界を牽引するパイオニア的存在の一人。 独立後の2001年より水草を用いた作品を専門誌やインテリア誌に数多く発表しており、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した海女カフェ水槽を始め多くのテレビ番組セットや企画展、各イベントなどでアクアリウム作品を手掛けている。 2016年6~7月にはEテレ「アクアリウムとテラリウム」の講師での出演、 2017年・18年では水草と観賞魚の企画展「グリーンアクアリウム展」でのディレクションを担当する。 都内専門学校(アクアリスト専攻)講師。観賞魚飼育管理士アドバンス・愛玩動物飼養管理士2級・ビオトープ計画管理士2級・ビオトープ施工管理士2級。著書「水草水槽のススメ」