一人暮らし向けの暖房器具の選び方
一人暮らし向けの暖房器具となると、ランニングコストやデザイン、安全性など気になるところがたくさん。本記事では、一人暮らし向けの暖房器具の基本的な選び方を紹介していきます。ポイントは下記。
【1】暖房器具の種類
【2】部屋の広さ
【3】電気代
【4】契約アンペア数
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】暖房器具の種類から選ぶ
まずは、暖房器具ごとの特徴を紹介していきます。メリットとデメリットの両方をチェックして、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
▼手軽に使える「電気ストーブ」
給油の手間がかかる石油ストーブとは違い、コンセントをつなぐだけで手軽に使える電気ストーブ。スイッチを入れるとすぐに暖まるので、朝起きて着替えるときや、帰宅後すぐに暖まりたいときなどに便利です。
一方で、電気ストーブは消費電力が高めなので、長時間使用していると電気代がかさむ恐れがあります。部屋全体を暖めるというよりは、スポット的に温める暖房として利用しましょう。
▼足元から暖まる「こたつ・ホットカーペット」
足元からじんわりと暖めてくれるこたつは、日本人になじみの深い暖房器具です。部屋全体を暖めることはできないものの、まるで布団のなかにいるような心地よさで、ゆっくりとくつろぐことができます。
こたつ布団を外せばテーブルとして使えるのも便利。寒い季節だけでなくオールシーズンで活躍するアイテムは、収納スペースが狭い一人暮らしにはぴったりといえるでしょう。
ホットカーペットの上に乗ってブランケットなどをかければ、こたつと同様の効果を得られます。部屋全体を暖めたい場合はエアコンやほかの暖房器具を併用しましょう。
▼就寝時やデスクワークにも使いやすい「電気毛布・電気ひざ掛け」
毛布に電線を入れて熱を通すことで、一般的な毛布に比べてより温かい電気毛布や電気ひざ掛け。ソファやチェアでくつろいでいるときや、就寝時に掛布団として使えば快適に過ごせます。
ほかの暖房器具に比べて電気代が安く、ランニングコストを抑えることができるのも魅力。空間を暖めることはできませんが、一人暮らしにはおすすめしたい暖房器具ですよ。
▼場所をとらない「エアコン」
寒冷地以外で冬のメイン暖房器具として使う人が多いエアコン。壁に設置するので、家具やものが多い人にも使いやすいですね。
長時間使用する場合は、省エネ性能が高いモデルを選ぶといいでしょう。
【2】部屋の広さをチェック
たとえば、ワンルームマンションの部屋にベッド、机、テレビ台を置いた場合、それだけですでに部屋の面積の半分程度が埋まってしまいます。そういった状態で、燃えやすい布団などの近くに暖房器具を置いて使用するというのは、たいへん危険な状態です。
決して広くない部屋の中で暖房器具を使用する場合は、暖房器具まわりのスペースをメーカーが指定した設置基準に適合した範囲まできちんと確保したうえで使用するか、または部屋の真んなかに置くという使い方ができるコタツなどで対処するのが一般的。
火事を起こしてしまうと大変なことになります。危険な使用方法にはならないように充分注意しましょう。
【3】電気代をチェック
ランニングコストが気になる方は、1時間あたりの電気代を算出してみるといいでしょう。 1時間あたりの電気代は、「暖房器具の消費電力(kWh)×電力量料金の単価(円/kWh)」の計算式で求めることができます。単価の部分は、契約している電力会社の料金を参考にしてください。
たとえば、電力量料金の単価が30円で、500Wの電気ヒーターを1時間使うなら、計算式は「0.5kWh×30円」。1時間あたりの電気代は15円となります。
一般的に、部屋全体を暖めるならエアコン、体を直接暖めるなら電気毛布や電気ひざ掛けが安いとされています。
【4】部屋の契約アンペア数をチェック
賃貸の一人暮らし用の部屋の場合、契約アンペア数が限られている場合がほとんどです。
数値は100V15Aや100V20Aである場合がほとんどで、冬の間はその数値いっぱいまで電気製品を使用してしまうケースが多く発生します。
たとえば1,000Wのヒーターを使用しながらドライヤーを使うだけで、100V15Aの部屋であれば高い確率でブレーカーが落ちてしまうという計算になります。
もちろん、しっかりとした暖房器具を使用したいとなると、ある程度の電力使用量のあるものを選ばないと難しいのも事実。暖房器具の消費電力や部屋のアンペア数も、頭の片隅に入れておきながら選ぶようにしましょう。
一人暮らし向け暖房器具のおすすめ13選
ここからは一人暮らしにおすすめの暖房器具をご紹介していきます。種類ごとにラインナップしているので、気になるものから確認してみてくださいね。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ6選|手軽に使える「電気ストーブ」
▼おすすめ4選|足元から暖まる「こたつ・ホットカーペット」
▼おすすめ3選|電気代が安い「電気毛布・電気ひざ掛け」
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ6選|手軽に使える「電気ストーブ」
上で紹介した一人暮らしにおすすめな暖房器具の選び方のポイントを踏まえて、おすすめ商品を紹介していきます。

暖まりよし、安全性よしのオイルヒーター
オイルヒーターとは、本体の中のオイルをヒーターで温めながら循環し、その際に発する輻射熱を利用する方式の暖房器具です。本体が大型化してしまうのがネックですが、そこに目をつぶればかなりの暖かさを期待できます。
また、本体が高温化しづらく、温風なども発生しないため部屋の空気が乾燥しにくくなっています。さらに、空気の動きを作らないので、ホコリが立たずクリーンに使用ができるなど、安全性をはじめとしてメリットは多いといえるでしょう。
形もスマートなため、機能性のみならず、部屋のインテリアにもこだわりたい人におすすめです。

首ふり機能もついた昔ながらの電気ストーブ
カーボンヒーターと呼ばれる、電熱線に電気を流して発熱させる電気ストーブです。「見たことがある」という人は多いはず。
この機種は従来の電気ストーブの方式にプラスして、自動で首振りを行います。そのため、1カ所だけ集中的に加熱して、そこだけやけどしそうなくらい熱くなるということを防げるので非常に安心ですね。
コストパフォーマンスもいいので、とりあえずスポット暖房がほしい場合はこちらがおすすめ。
空気清浄&加湿機能付きでコスパ最高!
最大1200Wというパワーのある温風で、部屋全体を暖かくしてくれます。シャープ独自の空気浄化技術「プラズマクラスター」や加湿機能も備わった1台。
空気清浄機能や、加湿機能だけを利用することもできるので、1品3役という優れものです。1年中役立つので、コストパフォーマンスに優れていますよ。
人感センサー付セラミックファンヒーター
人の動きを感知して自動でオンオフする、人感センサー付きセラミックファンヒーターです。電気式ヒーターなので、電源が入るとすぐに温風が出ます。
コンパクトサイズでスペースを取らずトイレや洗面所やキッチンなど狭い場所に最適。温風2段階切替で、強・弱の切り替えができるので、使用目的に応じて使い分けましょう。
オールシーズン使える空気清浄機付のファンヒーター
密閉性の高いフィルターで、花粉やバクテリア、ウイルス、PM0.1を捕らえる空気清浄ファンヒーターです。ダイソン独自のAir Multiplier テクノロジーと350度の首振り機能で部屋全体を暖かく、空気をきれいにします。
運転音を静かにするナイトモードも備わり、就寝を妨げることもありません。一年中使える機能性を持ちながら、見た目もおしゃれなのでインテリアとしても役立ちますね。

石油いらずなパワフル暖房
こちらの機種は、熱の到達距離がほかの電気ストーブと比較にならないほど長く、およそ1.8m先でも熱を感じることができるという超パワフルヒーターです。締めきった部屋に置いておけば、石油を使わないのに部屋の温度をぐんぐん上昇させてくれます。
電気ストーブのなかでは高価な部類に入りますが、とにかく部屋を暖めたい場合にはおすすめ。ユーザーのニーズに応えてくれる機種です。
▼おすすめ4選|足元から暖まる「こたつ・ホットカーペット」
続いては、こたつやホットカーペットなどの暖房器具です。こちらもぜひ参考にしてください。
こたつと椅子の両方で高さ調整できる
こたつ本体と椅子の高さ調整ができる一人用こたつです。こたつ本体は付属している継ぎ脚の脱着で調整します。本体と椅子の両方で調整できるため、自分に合った高さで使えるので便利です。
椅子は背もたれが倒れるので、こたつの下に収納可能。使わないときはコンパクトになるので、設置スペースが取れない場合や室内を掃除するときに重宝します。
組立不要なので届いたらすぐに使えるのも嬉しいですね。
ベーシックな機能とデザインで人気!
和室にも洋室にもなじみやすいオーソドックスなデザインのホットカーペットです。機能性もシンプルで、5段階の温度調整と、暖房面(前面・左・右)を切り替えるだけ。お子さんから高齢者まで利用しやすい仕様になっています。
また、電源を入れて6時間経過すると、電源が自動で切れるオートオフタイマー機能が備わっているので、万が一の切り忘れにも対応。冬が終わりクローゼットに収納するときにも16折というコンパクトなサイズにたためるので、省スペースですよ。
コスパにこだわった一畳マット
1畳相当の電気カーペット本体です。こちらはなんといってもそのコストパフォーマンスの高さが魅力です。
比較的安価で買えて、一畳分をポカポカにできるとてもありがたい商品。自分好みのラグを探して上に乗せれば、それだけで完成です。
電気代の目安も、1時間あたりおよそ4.4円と比較的リーズナブル。一人暮らしの冬の強い味方になってくれます。
レザー調の落ち着いた色合いが個性的
ブラックのレザー調のホットカーペットは存在感も抜群で、リビングのインテリアのアクセントになります。合成皮革のため日頃のお手入れはやわらかい布でから拭きするだけ。
ダニ退治機能もあり安心して使えます。温度切替はダニ退治ポジションを含め5段階あるので、お好みの温度で利用できます。温度過昇防止機能の安全装置や、オフタイマー、切り忘れ時の自動オフ機能も付いているため、無駄な電気消費を防いでくれます。
コントローラーパネルはLED表示で見やすく、電源コードの向きを変えて邪魔にならない位置に移動させて使えるのも便利です。
▼おすすめ3選|電気代が安い「電気毛布・電気ひざ掛け」
最後に電気毛布と電気ひざ掛けをご紹介します。空間を暖めることは難しいですが、リーズナブルに利用できるのでエアコンなどと併用して使うのもおすすめ!
敷き&掛け布団として使える優れもの!
床に敷いてもカラダに掛けても使える電気毛布です。サイズも縦188×横130cmと大きめなので、なるべく暖房器具を増やしたくないという人にもおすすめ!
丸洗いにも対応し、いつでも清潔に使えます。フランネルの優しい肌触りで、やわらか&ふかふか。
室温センサーで適度な温度をキープ!
自動で室内の温度を感知して、温かさを快適にコントロールする「室温センサー」を搭載する電気ヒザ掛け。必要以上に温まることがないので、省エネ性能も高いですよ。
もちろん手動での温度調節も可能。約40〜50℃の間を無段階に調整できるので、お好みの温かさで使用することができます。電源コネクターが取り外しでき、汚れたら洗えるので、清潔に使用できます。
こちらはUSBに対応した電気ブランケットです。モバイルバッテリーなどから給電することで利用できるので、使用場所は選びません。ACコンセントがない部屋や車内、屋外でも使えますよ。
サイズは110×60cmと使いやすいサイズ感。ヒザ掛けとしても、肩掛けとしても重宝します。両サイドにはスナップボタンが備わっているので、留めて使うことができるのもメリット。洗濯や食事中に着用していてもずり落ちてくる心配がないのでノンストレスですね。
【ランキング】通販サイトの最新人気! 暖房器具の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での暖房器具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】みんなの疑問をチェック
一人暮らしで暖房代を節約するにはどうすればいいですか?

暖房を節約する方法としておすすめは、電力消費量の低い暖房器具を使うことです。部屋全体を暖めようとするとパワーが必要になるので、どうしても電気代も高くなってしまいます。ただ、暖房器具そのものを温かくする電気毛布であれば、かなり電気代を抑えることができます。目安として、1時間3円程度ですので、ぜひチェックしてみてください。
電気ストーブなどでもエコモードを備えているモデルもあり、室温に応じて必要以上に暖めすぎない仕様なので、暖房代の節約につながります。
おしゃれな暖房器具はなんですか?

電気ストーブはおしゃれなモデルが豊富です。シンプルでミニマルなタイプや、デザイン性の高いタイプが登場しています。具体的な商品は下記からチェックしてみてくださいね。
>>「電気ストーブ」のおすすめ製品はこちら
雪国の一人暮らしでおすすめの暖房器具は?

電気ストーブや電気毛布などを併用して、暖をとることをおすすめします。それでも寒いというケースであれば、石油を燃やす石油ファンヒーターや石油ストーブがいいでしょう。 それでも寒いということであれば、極寒地仕様の「FFストーブ・煙突ストーブ」をチェックしてみてください。
>>石油ファンヒーターの記事はこちらから!
>>石油ストーブの記事はこちらから!
【関連記事】そのほかの暖房器具はこちら
【まとめ】自分に合った暖房器具を使用しよう
広さや、建物のつくりが木造か鉄筋かなどの環境の違いによって、一人暮らしの部屋におすすめできる暖房器具はガラッと変わってきます。
広い部屋を暖めるのであれば、やはり灯油を燃料にする暖房器具がほぼ必須です。灯油の臭いや、いちいち灯油を入れなければいけないという手間はありますが、それに見合った暖かさが得られます。
反対に、部屋が狭かったり、木造で暖まりやすいということであれば、暖房器具はパネルヒーターやコタツ、セラミックヒーターなどを使い、少し厚着をして寒さをしのいだほうが、結果的には暖かくすごせるかもしれません。
一人暮らしでいくつか併用するというのは電力量の関係で難しいため、さまざまなものを順に試してみるとよいでしょう。
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