石油ストーブとは
石油ストーブは灯油を使用する暖房器具のひとつです。電気は必要ありませんので、アウトドアなどでも使用できることから人気を集めています。災害時などに使用できる暖房としても魅力的です。
石油ストーブと石油ファンヒーターの違いは?
ストーブは熱のみを発生させて部屋を暖める暖房機器です。石油ファンヒーターも同様に灯油を燃やすことによって熱を発生させますが、ファンによって暖まった空気を送り出す仕組みとなっており、より効率的に部屋を暖めることができます。
ただし、ファンを動かす必要がありますので、灯油のみでなく電源も必要です。
石油ストーブの1カ月の灯油代はいくら?
石油ストーブを購入した場合に1カ月にどのくらいの灯油代がかかるのか実際に計算してみました。
まずは灯油の価格を調べます。今回は1Lあたり100円と仮定しました。次に、1時間あたりに必要な灯油の燃料消費量を調べます。調べ方は各商品に記載の「燃料消費量」を参考にしましょう。今回は上記画像の通り、0.155Lで計算してみます。
▼計算式
「灯油の値段」×「燃料消費量」=「1時間にかかる灯油の料金」
100円×0.155L=15.5円
1日に8時間使用する場合は、約124円。
1ヵ月30日と仮定すると約3720円となります。
設定温度や運転強度、またストーブの種類によって燃料消費量に違いがあるので、気になる方は計算してみてくださいね。
石油ストーブの種類
石油ストーブにはいくつかの種類があります。そこで、それぞれの種類の違いについてご紹介します。
対流式
部屋の中央などに設置し、熱した空気を上昇させて対流を起こすことで部屋全体を暖めるタイプのストーブです。広い部屋にも対応しやすいというメリットもあります。
反射式
正面を中心に暖めることができるのが反射式のストーブです。壁際に設置する形になりますので、スペースを有効活用しながらしっかりと部屋を暖めることができます。
石油ストーブの選び方
それでは、石油ストーブの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】適応畳数
【2】給油タンクの容量
【3】形状
【4】着火方法
【5】用途に合わせた安全性
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】適応畳数をチェック
一般的な石油ストーブは○畳用といった形で対応できる広さが決まっています。なので、設置する予定の部屋の広さに合わせて選ぶことが大切です。
例えば、6畳の部屋では狭い部屋のため、反射式の7畳向けの石油ストーブを。逆に、10畳以上の部屋であれば、対流式の10畳以上を対応した石油ストーブを選ぶようにするイメージです。。
ちなみに、石油ストーブの適応畳数は木造や鉄筋コンクリートで変わりますので、注意して確認しましょう。
【2】給油タンクの容量をチェック
タンクの容量が大きければ、その分だけ1度の給油で長時間使用することができます。ただし、あまりにもタンクサイズが大きすぎると当然重量も重くなるので給油やセットが大変です。そのあたりのバランスを考えるようにしましょう。
【3】形状をチェック
スタンダードな長方形のタイプから円柱形のもの、なかには石油コンロという火鉢のようになっている製品も存在します。壁側に置くスペースがあり、やかんなどを乗せて加湿もという方は長方形型を選択するとよいでしょう。
部屋の真ん中に置いて暖を取りたい場合は360度方向に熱が届く円柱型のものがおすすめです。大人数が集まって大きな鍋を囲んだりする場合は、コンロ型も選択肢に入れると幅が広がります。
【4】着火方法をチェック
石油ストーブのよいところはなんと言ってもコンセントでの電源が不要で電池で使用ができる点です。
ただ、緊急時や災害時などに使用する場合、電池の準備すらままならない場合も考えられます。そういった際には手回しで給電が行なえるモデルであれば灯油だけで暖を取ることが可能です。
電気暖房と違って停電時にも活躍してくれますので、非常用に用意しておくとよいでしょう。
【5】用途に合わせた安全性をチェック
室内の暖房機器がない寒い部屋で使用する……というのが一般的な使い方ですが、石油ストーブの用途はそれだけにとどまらず、さまざまあります。
たとえばキャンプや屋外などのイベントで使用する際は持ち運びがしやすいかどうかというところや、長時間使用をしていても問題のない耐久性や、振動などですぐ消火されるかどうかの安全性などが重要になってきます。自身の用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
石油ストーブを使用するときの注意点 エキスパートのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
よくストーブを使用する際に「前シーズンの残りの古い灯油は使わないで!」という文言を見かけますが、あれにはきちんとした理由があります。
灯油は空気に触れると徐々に酸化し、変質を起こしたり空気中の水分と結合して水っぽくなってしまうことがあります。
そうなってしまった灯油をストーブに入れると不完全燃焼を起こしたり正常に消火できなかったりとトラブルのもとに。
タールが芯にたまり、爆発や発火してしまったケースもあるくらい実は危険なんです。
灯油は必ずそのシーズンに買ってきたものを使用するようにしましょう。
有名メーカー・ブランドの特徴
石油ストーブはさまざまなメーカーで製造・販売されています。そこで、ここからは中でも人気のメーカーをピックアップしてご紹介します。
コロナ(CORONA)
暖房機器や住宅設備で知られる大手メーカーです。石油ストーブもとても評価が高く、ラインナップも豊富なので自分の部屋にマッチするものを見つけやすいでしょう。
トヨトミ(TOYOTOMI)
トヨトミもコロナとならんで多くの石油ストーブをラインナップしているメーカーのひとつです。燃焼時の臭いを軽減する機能など、独自の技術を積極的に導入しているという点もポイントです。
アラジン(Aladdin)
アラジンはイギリスの暖房機器メーカーです。とても長い歴史を誇り、ヨーロッパではとても高い知名度を誇ります。デザインが個性的で魅力的なこともあり、日本での人気も高まっています。
おすすめ商品の比較一覧表
石油ストーブおすすめ10選
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、おすすめの商品を選んでいただきました。
CORONA(コロナ)『ポータブル石油ストーブ』














出典:Amazon
TOYOTOMI(トヨトミ)『対流形ストーブ(KS-67H)』
















出典:Amazon
Aladdin (アラジン)『ブルーフレームヒーター(BF-3911)』






出典:Amazon
CORONA(コロナ)『石油コンロ(KT-1619)』












出典:Amazon
TOYOTOMI(トヨトミ)『ぐるんPa(RS-G240)』














出典:Amazon
TOYOTOMI(トヨトミ)『レインボーランタン(RL-250)』














出典:Amazon
トヨトミ(TOYOTOMI) 『RS-H290』

出典:Amazon
トヨトミ(TOYOTOMI) 『RC-S280』










出典:Amazon
トヨトミ(TOYOTOMI)『 石油ストーブ RS-G300』














出典:Amazon
TOYOTOMI(トヨトミ) 『石油ストーブ RB-G250』

出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 石油ストーブの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの石油ストーブの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】石油ファンヒーターも!
アウトドアや災害時にも活躍!
暖房器具にもさまざまなものがあります。近年ではエアコンや石油ファンヒーターなども一般的になりつつあります。
しかし、まだまだ昔ながらの石油ストーブ(灯油ストーブ)も根強い人気があります。電気を使用せずに部屋を暖めることができますので、自宅のみでなく、アウトドアや災害時に使用することができるという点も魅力的です。
石油ストーブにもさまざまな種類のものがありますので、自分の部屋の広さや用途などにマッチしたものを選んでみましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。