セラミックファンヒーターとは? 特徴をチェック!
セラミックファンヒーターとは、特殊加工されたセラミックスを電気で発熱させ、そこにファンで風を送り込むことであたたかい風を送り出す非燃焼系の暖房器具のこと。
簡単に持ち運ぶことができて、狭い場所やピンポイントであたためたい場面で大活躍。人感センサーがついているものもあるので、小さな子供がいるご家庭にもおすすめです。
メリット・デメリットは?
一家に一台あると便利なセラミックファンヒーター。そんなセラミックファンヒーターのメリットとデメリットを紹介していきます。
▼メリット
・燃料を購入したり補充したりといった手間がかからない
・比較的安全
・ニオイが気にならない
・立ち上がりが早いので、すぐにあたたまる
▼デメリット
・エアコンやストーブなどと比べると温める力はやや劣る
・空気が乾燥する
セラミックファンヒーターの電気代は?
セラミックファンヒーターを購入する際に気になるのが「電気代」ですよね。これは、消費電力や使用時間などから簡単に試算できます。
▼計算式
「消費電力」×「使用時間」÷1000×(電力量料金)
例えば、消費電力が1000W、1kWhあたりの電気料金が27円、1時間使用した場合、1000(W)×1(h)÷1000×27(kWh)=27(円)です。
セラミックファンヒーターの選び方 運転パワー、サイズ、重さ、各種機能に注目
それでは、セラミックファンヒーターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】サイズ・パワー
【2】消費電力
【3】人感センサー付き
【4】その他機能をチェック
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用シーンに合わせて、サイズ・パワーから選ぶ
セラミックファンヒーターは部分暖房として使うことが多いため、使用シーンに合わせたサイズや重さ、パワーを選びましょう。
▼テーブルの足元やデスクの足元など、頻繁に場所を移動する場合
持ち運びやすい軽量タイプ
▼トイレなど狭い場所で使いたい場合
場所を取らないコンパクトタイプ
▼リビングや個室などで使いたい場合
適用畳数をチェックして、部屋の広さに合ったものを選びましょう。
【2】消費電力もチェック
セラミックファンヒーターは、消費電力が大きいほどパワフルに暖まる傾向にありますが、そのぶん電気代も高くなります。長時間使いたいときは、消費電力を抑えたモードで運転したほうが安心です。
そのため運転パワーが選べるものや、温度センサー付きで設定温度に達すると運転を弱めるものなど、状況に合わせてパワーを抑えるタイプを選びましょう。
【3】人感センサーがついていると便利
人が近づくと、自動で電源がオンになる人感センサーがついていると、電源を入れる手間なく暖められるので便利です。
とくに、冬に温度差が大きくなるトイレや脱衣所で使うときは、その空間に入った瞬間に暖め始めてくれたほうが快適です。人が離れたときも自動で電源をオフにしてくれるので、消し忘れを防いで省エネにも。
【4】その他機能もチェック
セラミックファンヒーターは商品によって、便利な機能が搭載されているものがあります。あると便利な機能について解説していくので、利用シーンに合わせて必要な機能をチェックしていきましょう。
安全機能
小さなお子様や、ペットがいるご家庭は、安全機能(装置)がついているかをチェックしておきましょう。
本体やコンセントに足を引っかけてしまったときも安心な「転倒自動オフ機能」や、お子様がボタンを誤って押してしまっても安心な「チャイルドロック」など機能が搭載されていると安心です。思わぬトラブルを防ぐために安全機能をチェックしておきましょう。
加湿・空気浄化機能
セラミックファンヒーターは、文字通り寒い時期に活用する暖房器具ですが、なかには単独で空気浄化運転が使えるタイプもあります。
たとえばトイレで使う場合、寒い季節は暖房と空気浄化機能を、春夏は空気浄化機能を使用すれば、トイレの不快なニオイが抑えられるかも。
さらに加湿機能付きなら、乾燥しがちな冬も加湿器とヒーターの2台のスペースを取らないので便利です。
静音運転
セラミックファンヒーターは、ファンを使って温風を送り出すため、ある程度の運転音があります。就寝時や、勉強・仕事などの集中タイムに利用する場合は、静音運転が可能かをチェックしておきましょう。
また、騒音量を確認したい時は、dB(デシベル)で確認することができます。dBの数値が低いほど静かなので、稼働音が気になる場合はチェックしてみましょう。
▼静音性の目安
50dB以下がおすすめ(クーラーの駆動音や、換気扇程度の音)
家電ライターからアドバイス
スペックだけではわかりにくいのが、温風の広がり方。狭い範囲を集中的に暖めるものもあれば、ワイドに広がるものもあります。
また、吹き出し口の位置によっては、意外な場所に温風が送られる場合もありますので、できればデモ機を用意している量販店などで確かめることをおすすめします。
また、人感センサーはそこそこ感度がいいものが多いですが、感知範囲は決まっています。念のため、本体をどこに置いて、どちら側からアプローチするかも考えながら選んでみてください。
セラミックファンヒーターの人気メーカー
セラミックファンヒーターの人気メーカーをご紹介。それぞれの特徴について解説していきます。
Panasonic(パナソニック)
幅広いラインナップの商品を手掛けるメーカー。パナソニックのセラミックファンヒーターには「ナノイー」が搭載されているものが多く、空気中のウィルスやニオイを軽減を期待できるのが大きなポイント。
スタイリッシュなデザインのものから、加湿機能が備わったものなどさまざまな商品を手掛けているのでぜひチェックしてみてください。
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
生活にかかわる商品を幅広く手掛けるメーカー。実用性が高い商品が多く、手を出しやすい価格帯で、コスパの良い商品を世に送り出しています。
アイリスオーヤマのセラミックファンヒーターは大風量が特徴
。手ごろな価格で、すぐにあたたまるセラミックファンヒーターをお探しの方はぜひチェックしてみてください。
セラミックファンヒーターのおすすめ12選 大人気!パナソニック・シャープ・アイリスオーヤマなど
うえで紹介したセラミックファンヒーターの選び方をふまえて、家電ライターの田中真紀子さんと編集部で厳選したおすすめのセラミックファンヒーターを紹介します!
おしゃれなデザイン&機能性抜群
用途に合わせてベーシックモデルとハイグレードモデルから選べるモダンデコのセラミックファンヒーター。インテリアに馴染むおしゃれなデザインで、置く場所を選ばないスマートな設計が魅力です。
また、こちらの商品は、軽量設計で機能性にも優れており、チャイルドロックや切り忘れ防止機能のほか人感センサーが搭載されているので効率よくあたためられます。
オールシーズン快適に使える
温風・涼風どちらも送れる、季節を問わず通年使えるセラミックファンヒーター。物を増やしたくないミニマリストな方や、季節ごとにしまう・取り出す作業が億劫な方におすすめなモデルです。
また、人を検知してON/OFFの切り替えを自動で行ってくれる人感センサーを搭載。さらに、菌やカビ菌、ウイルス、気になるタバコ臭などのニオイに作用する独自イオン「ナノイーX」を搭載しており、空気浄化機能が期待できるのもうれしいポイントです。
風量切り替えも、温風の場合は5段階、涼風の場合は9段階と細かく調節することができるので、気温や好みに合わせてお使いいただけます。
超音波ミストで潤しながら暖める
加湿機能つきなら、空気の乾燥対策にも便利。超音波式を採用しており、超音波の振動で作られるミストが最大7.5畳の広さまで、お部屋をしっかり潤してくれます。水を入れるタンクは1.7リットルの大容量。おやすみ中も安心して使えるでしょう。
首振りは左右に最大40度。広範囲をムラなく暖められるので、家族で暖房の前を奪い合い......なんてこともないのではないでしょうか。

コンパクトでハイパワー! デザインも魅力
デザイン性の高い家電を多く開発する「デロンギ」ならではのセラミックファンヒーター。ポータブルオーディオをイメージしたというコロンとかわいいフォルムは、たしかに家電というよりインテリアとして空間になじみそう。さすがイタリア生まれのデザインです。
こんなにコンパクトでも、消費電力は1150Wと大きめで、見ため以上にパワフルな温風がしっかり暖めてくれます。機能はもちろん、デザインも重視したい人におすすめです。
コンパクト&生活防水! トイレや脱衣所で活躍
冬はトイレや脱衣所が寒くてつらいもの。暖かい部屋から急に寒いところへ移動することで血圧や脈拍の変動などを引き起こすヒートショックも心配です。狭い範囲を暖めることを得意とするこの製品は、トイレや脱衣所で使うのに重宝するでしょう。コンパクトサイズなので狭い場所でも邪魔になりません。
生活防水なので、うっかり水がかかってしまうことがある水まわりでも設置可能。つまみで風向きを調節して、しっかり狙った場所を暖めることができます。

温湿度を保つセンサー&プラズマクラスターを搭載
暖房機能にくわえ、加湿機能とシャープ独自のイオン「プラズマクラスター」を搭載する多機能モデルです。
人感センサーは装備していませんが、温度センサーと湿度センサーを搭載し、温度と湿度のバランスを見ながら快適な状態をキープしてくれます。さらに菌を抑制したり、ニオイを消臭する機能があるというプラズマクラスターも単独運転が可能。
スペースの都合上、複数の家電を置けない部屋なら、加湿機能のあるこれ1台で十分でしょう。
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)『人感センサー付き大風量セラミックファンヒータースリム(KJCH-12TDS1)』
コンパクトなサイズ感で大風量!
スリムな見た目とは裏腹に、大風量で約2m先まで温風を送り出せると謳うアイリスオーヤマのセラミックファンヒーター。一定方向だけではなく、手動で上下に風向きを調節することができるので、温めたい場所に風を届けることができ、より快適にお使いいただけます。
お子様がいるご家庭にも安心な、転倒自動OFF機能や、チャイルドロックなどの安全装置がついているのも嬉しいポイント。さらに、人感センサー付きなので消し忘れが心配な方にもおすすめです。

センサーによる省エネ設計! ニオイを抑える機能も
すっきりスリムなデザインと、ホワイトとブラックのモノトーンカラー2色展開で、なかなかオシャレ。本体に浮かび上がる温度表示や、シンプルな操作部など、デザインにこだわりが感じられます。
消費電力1200Wとパワフルですが、人感センサーと温度センサーを備えているので、無駄が少なく省エネ。ニオイをリフレッシュするフィルターを搭載しているので、トイレに置くものを探している方にとくにおすすめです。

パワフルに速暖!人感センサー付きで消し忘れも安心
丸みをおびたなめらかな見た目とは裏腹に、大風量でしっかり温まるセラミックファンヒーター。 キッチンや浴室などはもちろん、リビングや寝室などの広い部屋でも活躍してくれます。
また、人感センサーを搭載しているので、人を検知して温風を送り出すのはもちろんですが、人がいない時は自動的にOFFになるので消し忘れの心配もなく、節電にもつながります。
お子さんがいるご家庭でも安心してお使いいただける安全装置付きで、カラーも5色からお選びいただけるので、インテリアにも合わせやすいのも嬉しいポイント。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキングを見る セラミックファンヒーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのセラミックファンヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
セラミックファンヒーターに関するFAQ
ここからは、セラミックファンヒーターに関するよくある質問にお答えします!
セラミックヒーターとセラミックファンヒーターの違いは?

セラミックヒーターも内部のセラミックに電圧をかけて、熱を発生させる仕組みの暖房器具です。各メーカーも、「セラミックヒーター」と「セラミックファンヒーター」の名称をそこまで厳密に区別していません。
1ヶ月の電気代はどのくらい?

セラミックファンヒーターの1ヶ月の電気代は、消費電力が600Wの場合で約3888円、1300Wの場合
で約8424円です。(1日8時間使用し、1カ月30日で計算した場合)
詳しい計算方法はこちらで解説しています。電気代が気になる方は、省エネモード搭載のものを選ぶと良いでしょう。
冬の暖房器具を比較したい方はチェック よくある質問
寒い冬を快適に過ごすために欠かせない 足元の頑固な冷えに
立ち上がりが早くすぐに暖めてくれるセラミックファンヒーターは、寒い冬を快適に過ごすために便利なアイテム。
見た目や大きさだけでなく、機能もさまざまです。使用時間や使用場所を考慮して、納得のいく一台を選んでください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ライター歴20年。メーカーの新製品発表会に参加して最新の情報を取り入れ、専門家としての知見に主婦目線を織り交ぜた記事を執筆する。 近年は特に、家事効率を高め、暮らしを快適にしてくれる家電の取り入れ方を研究中。 また美容家電にも目がなく、毎日様々な美容家電を試しては、使用感や実感を紹介する体験レポも多数行っている。