電気ひざ掛けの選び方 電源タイプ、サイズ、素材、電気代、機能をみる
IT・家電ライターの河原塚 英信さんが電気ひざ掛けの選び方について解説します。電気ひざ掛けと一言でいっても、さまざまなメーカーから発売され、種類も多く、大きさや機能も多岐に渡ります。使ったことがない人からすれば、どんなものを選べばいいか迷う場合も。
使用頻度にあわせた電源やタイプやサイズなど、電気ひざ掛けを選ぶときにおさえたいポイントを整理してみましょう。
使用場所に合わせた電源タイプを選ぶ コンセントタイプ、USBタイプ、コードレスタイプの違い
電気ひざ掛けの電源タイプはおもに、コンセントタイプ、USBタイプ、充電式コードレスタイプの3種類があり、それぞれ供給できる電源方法が違うので、使用場所に合ったものを選びましょう。
コンセントタイプ:しっかりと温かさを確保したい人向け。直接電源をとるのでパワーは高い。
USB給電タイプ:オフィスや外出先での使用が多い人向け。モバイルバッテリーから充電をとることでコードレス利用も可能。スポーツ観戦などでも活躍。コンセントタイプに比べてパワーは弱くなりやすい。
充電式コードレスタイプ:独自のバッテリーに充電をしておけば電源が取れないところでも利用可。
サイズを選ぶ コンパクトタイプか、しっかり包み込む大きいタイプか
大きさによって、温かさはもちろんのこと消費電力も違うので、サイズは選ぶときにおさえておきたいポイントのひとつ。暖房器具代わりに使いたい人も多いでしょう。
とにかく温かさを重視したいのであれば、下半身をすっぽりと覆ったり、肩から羽織って包まれるような大きなものがよく、ひとりだけでなくふたりで使用できるので便利です。大きさの目安は140cm×80cm以上。
外出先やオフィスでの使用が多いのであれば、コンパクトなサイズのほうが持ち運びがしやすく、消費電力が少ないので、無駄な電力がかからず省エネにもなります。目安は80cm×50cm以上。
素材による違い ポリエステル、アクリル混紡、綿素材など
使われている素材によっても違いがあります。おもな素材の特徴をみてみましょう。
ポリエステル:薄手でも保温性が高く、広く使われている素材。フランネル調やファーに近い肌触りのものもあります。フリースもポリエステル素材の合成繊維の一種です。
ポリエステル+アクリル混紡:ポリエステルだけの素材よりも保温性や丈夫さで優位性があります。毛玉ができやすいのが難点です。
綿素材:ポリエステルやアクリルといった化学繊維に比べ、天然由来の綿素材は吸湿性に優れています。洗濯時の縮みやシワが起こりやすいというのがデメリット。
使用目的に合った機能が備わっているか 丸洗い可能、ダニ対策、タイマー、温度調節機能など
電気ひざ掛けを選ぶ際のポイントとして、どんな機能がついているのかもチェックしましょう。
毎日使うのであれば、洗濯機で洗えたり、ダニ対策ができる機能を搭載したものがいいでしょう。また、子どもやペットが使う場合などは、安全のために切り忘れタイマーが搭載されていると、切り忘れてしまっても電源が自動で切れるので、安全に使うことが可能です。
また、人によって感じる温かさも変わるので温度調節がついているものを選べば、好みの温かさを選ぶことができて便利です。
デザイン性も選ぶポイントに おしゃれなものを使いたい
オフィスやアウトドアなどで使用する場面では、周囲の人に見られることも多いため、デザインやカラーなども気にしたいポイントです。いくつも買うものではないからこそ、お気に入りのデザインを選ぶことが大切です。
形も、平形のもの以外にもかわいらしい動物や、お菓子をかたどった見た目も楽しませてくれるような商品、素材もやわらかく、触り心地が抜群なものなどもあります。商品選びの際に自分の好みに合ったデザインやカラーの電気毛布を選びましょう。
利用時の消費電力と電気代の目安を確認する 省エネかどうかもチェック
電気ひざ掛けの消費電力はそこまで大きくかかるものではありませんが、商品によって大体35~75Wのものが多く、金額にすると1時間あたり約0.9~1.7円になります。1日8時間使用すると、1日あたりの電気代は約7.2〜13.6円になります。
ほかの暖房器具と比べとても省エネですが、毎日使う場合は消費電力によって差が1日約6.4円ほどに。気になる人は消費電力もチェックしてから商品選びをするといいでしょう。
汎用性が高いのはUSB給電タイプ IT・家電ライターがアドバイス
IT・家電ライター
まずはどこで使うかを考えれば、コンセントタイプにすべきかUSB給電タイプにすべきかが決まります。とくにUSB給電タイプは、家やオフィス、アウトドアと、汎用性が高いです。また、ボタンがついていると、羽織ったり着たりもできるのでおすすめです。
電気ひざ掛け【コンセントタイプ】おすすめ6選 しっかり温める!
コンセントから直接給電するコンセントタイプのひざ掛けは、USB給電タイプより温めるパワーが大きいので、寒がりの人や冷え性の人はしっかり温めてくれるコンセント式を選ぶといいでしょう。
温度調節や室内センサーつきなどさまざまな機能を備えているものが多いので、用途に合った必要な機能があるかどうかもチェックしましょう。
IT・家電ライター
『EBK-1206-ZR』は、コントローラーの背面に室温センサーを搭載しています。室温に応じて、自動で毛布の温度を調節してくれる点は、便利です。ビニール袋に入れて、温度を「強」の位置で2時間通電させると、ダニ対策になります。
『着る電気毛布 curun』は、ボタンを5カ所留めると、袖ができて“着る”ことができます。動き回るには電源コードを外す必要がありますが、しばらくはぬくもりが残っているので、温かいです。もちろん一般的な“掛ける”毛布としても使いやすいですよ。

IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)『電気毛布 ひざ掛け(EBK-1206-ZR)』














出典:Amazon
電源タイプ | コンセント |
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サイズ | 幅120×奥行60cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | (約)40~50℃/無段階 |

EQUALS(イコールズ)『着る電気毛布 curun(33300017)』


















出典:Amazon
電源タイプ | コンセント |
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サイズ | レギュラー:幅140×奥行140cm、ロング:幅140×奥行180cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | (約)23~50℃/3段階 |
Panasonic(パナソニック)『洗える電気ひざかけ くるけっと(DC-H5-T)』














出典:Amazon
電源タイプ | コンセント |
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サイズ | 幅93×奥行125cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | 最大44℃/8段階 |
LIFEJOY(ライフジョイ)『電気ひざかけ(JBH121)』


















出典:Amazon
電源タイプ | コンセント |
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サイズ | 幅62×奥行120cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | (約)22~40℃/3段階 |
Sugiyama(椙山紡織)『電気ひざかけ毛布 ボタン付き(NA-056H)』






出典:楽天市場
電源タイプ | コンセント |
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サイズ | (約)幅142×奥行82cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | (約)23~52℃/3段階 |
KODEN(広電)『電気ひざかけ毛布 140タイプ(CWN147)』














出典:Amazon
電源タイプ | コンセント |
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サイズ | (約)幅140×奥行82cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | 22~40℃/3段階 |
電気ひざ掛け【USB給電タイプ】おすすめ3選 外出先やオフィスで気軽に使える!
持ち運びに便利な「USB式」の電気ひざ掛けは、コンセント式のものに比べると温かさが少し弱めです。しかし、その分軽くてコンパクトなものが多く、モバイルバッテリーからの給電もできるため、オフィスや旅行先、車のなかやスポーツ観戦などの室外で使用する際にはとても便利です。
IT・家電ライター
『HCW-B01』はひざ掛けにも肩掛けにもほどよいサイズです。USB給電が可能なので、冷房の利きすぎたオフィスや、春や秋のアウトドアでも重宝します。ブランケットにはボタンがついているので、マントのように羽織りやすいです。

ELECOM(エレコム)『ECLEAR warm USBブランケット (HCW-B01)』

出典:楽天市場
電源タイプ | USB |
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サイズ | (約)幅88×奥行61.1cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | 最大約42℃/- |
INKO(インコ)『Heating Mat Heal(IK1640)』






出典:楽天市場
電源タイプ | USB |
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サイズ | 幅27×奥行27cm |
丸洗い | - |
温度/温度調整 | 最大47℃/5段階 |
JIANG(ジアン)『あったかヒーター付きブランケット(usb-blanket)』






出典:楽天市場
電源タイプ | USB |
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サイズ | 幅90×奥行60cm |
丸洗い | 可能 |
温度/温度調整 | 32~37℃/3段階 |
「電気ひざ掛け」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 電気ひざ掛けの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの電気ひざ掛けの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
寒がりの人や冷え性の人には必須アイテム
1) 電気ひざ掛けの電源タイプは2種類。使用場所に合わせた電源タイプを選ぶ
2) サイズで選ぶ
3) 毎日使うことも考えて、消費電力と電気代の目安を確認
4) 洗える、温度調節機能など使用目的に合った機能が備わっているか
5) デザイン性も選ぶポイント
電源供給別に分けて電気ひざ掛けをご紹介してきました。電気ひざ掛けといっても、電源供給方法が違うだけで、温かさが変わるうえ、機能もさまざまです。最近では、モバイルバッテリー対応のものや、充電して持ち運べたり、インクであたためて電磁波ゼロのエコ素材のものなど、便利で使いやすい商品もたくさんあります。使い方にあったお気に入りのものを見つけてみてはいかがでしょうか。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/11/11 一部コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。 テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどのデジタル製品を中心に執筆。 生活家電専門サイト『家電 Watch』の、編集記者でもある。