「4歳児向け絵本」のおすすめ商品の比較一覧表
4歳の子どもは絵本でたくさんのことを吸収する!
4歳は、子どもにとってさらなる成長の時期。スキップやでんぐり返しなど、高い運動能力が身につき、かた結びやこまかいお絵描きなど手先も器用になってくる時期です。生活習慣では、ひとりでお着替えやハミガキができたり、おもちゃを片づけられるように。
そして、注目すべきは知能と言語の発達。4歳は記憶力が良くなり、過去や未来の話をすることもできるようになります。ものごとへの興味関心が強くなり、「なぜ?」「これはなに?」と質問をたくさんしたり、想像力を働かせてオリジナルストーリーを話してくれたりします。
そんな時期だからこそ、「絵本」を読んであげると子どもは興味津々。自分が好きなお話を覚えたり、何度も読み返したり…。絵本のストーリーから想像力を働かせて、世界観を広げていきます。ぜひ、たくさん読み聞かせしてあげてくださいね。
4歳児におすすめの絵本46選 【絵本専門士と編集部で選ぶ】
それでは、絵本専門士の高橋真生さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。




小さな絵本につまった瑞々しい子ども心
仲良しの友だちとけんかした。もう絶対友だちになってやらない。『かいじゅうたちのいるところ』のセンダックが描く、子どものけんかを扱った絵本です。にらみ合うふたりの男の子はカラッとしていて、別れざまの「さいならあ!」さえ気持ち良さを感じられます。でも「だいきらいなのさ」とそっぽを向いた背中には寂しさが漂います。
日々、同じようなけんかをしている子どもたちが2人を見る目は、笑いながらも真剣です。ふたりはもちろん、最後に仲直りします。でも「ごめんね」になんてこだわりません。大事なのは、雨がやんだから一緒に遊びたい、という気持ちだけ。白黒つけたがるのは、案外大人の方かもしれませんね。

ひらがなとの出会いにもってこいの1冊
「あっちゃんあがつくあいすくりーむ」と、親しみやすいリズムがうれしい食べものの「あいうえお絵本」です。一文字ごとに描かれた絵のとぼけた雰囲気も魅力的で、コロッケを見るたびに、油に気持ちよさそうに浸かっている、この絵本のコロッケを思い出したりして……。
ひらがなに興味が出てくる子も多い年中さん。「あ」から「ん」までだけでなく、濁音・半濁音を含んだ69文字が掲載されているので、お名前を探すこともできますし、好きな食べものを見つけるのも楽しいですね。表紙がしっかりしていて、低学年の小学生にも人気の長く楽しめる絵本なので、プレゼントにもおすすめです。『あっちゃんあがつく』のカルタもあります。

皆が大笑いすることば遊び絵本
あるときかっぱは、謎の「へんしんトンネル」にやってきました。「かっぱかっぱかっぱ……」とトンネルをくぐると、「ぱかっぱかっぱかっぱかっ」と元気な馬になっちゃいました!? またあるときは時計が、その次はボタンがやってきて、また変身してしまいます。子どもたちが「はまる」ことば遊び、とにかく盛り上がる1冊です。この絵本を読んでいると、子どもにとって絵本は遊びのひとつということがよく分かります。あまり絵本を読まない子にもよろこばれ、興味を持つきっかけにもなりますよ。
作者は「はなかっぱ」でおなじみあきやまただしさん。「へんしんシリーズ」は、現在なんと第18弾まで出ています。

この不思議、楽しめますか?
木のテーブルに置かれたナイフ。表紙をめくると、ナイフは真っ白な空間にポツリと浮かびます。さらにページをめくると、「ふしぎなナイフがまがる」ということばのとおり、ぐにゃりと曲がってしまいます。その後も「とける」「ほどける」などのことばに合わせて、ナイフは次々と形を変えていきます。
絶対にあり得ないことなのに引き込まれてしまうのは、ナイフがリアルだからこそ。ついさっきまで木のテーブルに置いてあった、少し重たそうでひんやりとしたナイフ。そのたしかな存在感が、現実と想像の世界を曖昧にします。こんな小さな驚きと不思議が、子どもは大好きです。ストーリーのないシンプルな絵本をやわらかな心と頭で楽しみます。

科学絵本にうっとり!
お隣のダックスフンドに、赤ちゃんが生まれます。こちらはその出産から成長を、小さな女の子の目で見たモノクロの写真絵本です。袋に入った赤ちゃんの姿やへその緒は、目が離せないほどのインパクトがあります。目も見えないのに、かあさん犬にすり寄っておっぱいを飲んだり、初めておすわりができたときにはうれしそうに吠えたり。ああ、すごいなあ!
新しい命の誕生と成長。生きるよろこび。女の子の弾むようなことばを聞きながらページをめくるたび、心が愛おしさでいっぱいになります。赤ちゃんのうち一匹をもらった女の子が、ソーセージと名づけたその犬を抱き上げる姿にうらやましくなってしまうのは、子どもだけではありませんよ。

友だちって、きっとこんな関係!
コールテンくんは、くまのぬいぐるみ。デパートのおもちゃ売り場で、誰かがうちに連れて行ってくれるのを待っていましたが、ある出来事をきっかけに棚を抜け出します。エスカレーターを山、家具売り場を王様の御殿だと思うコールテンくん。初めて見るあれこれに驚きながらも幸せをかみしめる姿に、子どもは大よろこびです。
ラストのコールテンくんを「ともだち」だとギュッと抱きしめ、心を満たしてくれた女の子の愛情は、読んでいる人までもやさしくあたたかな気持ちにしてくれます。夜のデパートの風景や女の子の部屋の様子も魅力的。きっとこの先何十年も一緒にいるに違いないふたり。そんなふうに、ずっとそばに置きたい1冊です。

働く車のお話の古典的シリーズ
スモールさんと小さい消防自動車は、いつも消防署に待機しています。チンチンと出動のベルが鳴れば、スモールさんはすべり棒をすべり下り、消防車に飛び乗って現場に急行! 消火までの手順や消防車の説明がていねいで、消防士さんの仕事がよくわかり、すぐにごっこ遊びに活かされます。
でも、レトロで独特の愛らしい絵や、火事にあった人々ののんびりした行動のせいか、雰囲気はあくまでもほのぼの。スモールさんの愛犬ティンカーも、ちゃんとついてきています。スモールさんシリーズのなかの1作で、カラー版が刊行されているお話もあります。乗りもの好きさんや乗りもの図鑑よりは物語を読みたいときにとくにおすすめです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 絵本の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの絵本の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【4歳児向け】絵本の選び方
ここからは、4歳児向けの絵本を選ぶときのポイントを詳しく解説していきます。
子どもが興味を持つ内容で選ぶ
絵本は子どもの心に寄り添い、親が言葉ではうまく伝えられないことも絵本がわかりやすいように教えてくれる場合もあります。どんな絵本を求めているのか、目的を明確にして、それに合わせた絵本を選ぶのもいいでしょう。
言葉を覚えるのに役立つ絵本
4歳になると、話せる言葉がどんどん増え、会話が楽しめるようになってきます。子どもの語彙力や考える力を育むために、言葉や数字が学べる知育絵本を選ぶのもおすすめです。
また、4歳は好奇心旺盛な時期であり、あらゆるものに「なぜ?」と疑問を抱くことが多くなります。生活のなかで芽生える疑問に答える絵本や、「幸せ」「生と死」など少し難しいテーマを扱った絵本にチャレンジするのもいいでしょう。
子どもの疑問に答える図鑑もおすすめです。写真や絵などで詳しく説明してくれているので、専門的な内容の疑問でも子どもと一緒に学べますよね。
ストーリーを通じて思いやりの気持ちを育む絵本
「思いやり」をテーマとした絵本で、他人とのコミュニケーションの取り方を学ぶことができます。絵本を通して、助け合いや譲り合いの気持ちを育んでいきましょう。
4歳といえば、幼稚園の友達と遊ぶようになる時期。家族以外の人との関わりも増え、社会や集団生活のなかでのルールに触れることも多くなります。相手を思いやるやさしい心を持つことは、幼稚園での友達作りをはじめ、今後の人生において大いに役立つことでしょう。
子どもの想像力を豊かにするファンタジー性の強い絵本
4歳ごろになると、言語能力や考える力の発達とともに、想像力も大きく成長してきます。発想力や独創性といった子どもの可能性をより引き出すために、ファンタジー色の強い絵本を選ぶのもおすすめです。
幼いうちは、絵本の世界観と現実の区別がつきにくく、ファンタジーの世界を純粋に信じて受け入れることができます。空想の世界を絵に描いたり、自分だけの物語を想像したりするなかで、豊かな感性がのびのびと育まれていくでしょう。
可愛い絵を見ながら苦手なものを克服する気持ちを高める絵本
はっきりと意思表示ができ、自己主張が強くなる4歳ごろ。苦手なものをかたくなに拒んだり、きらいなものを極度に怖がったりする子どもは多いものです。
そんなときには、子どもが苦手なものをテーマにした絵本がおすすめ。主人公が苦手なものを楽しく克服する作品や、怖いものがユーモラスに描かれている作品なら、子どもの苦手克服にきっと役立つはずです。
ごっこ遊びのきっかけになる絵本
友だち同士で遊ぶようになると、ごっこ遊びや劇遊びが大流行。おままごとは男女ともに大好きです。豊かな想像力で、葉っぱや石を別のものに見立てて、「お店やさんごっこ」や「おうちごっこ」で上手に遊べるようになります。そのため、食べものが出てくる絵本、レストランやお店が舞台の絵本、また、働く人が出てくる絵本には興味津々。その後の遊びにもつながります。
大人は、男の子向け・女の子向けを意識しがちですが、いい絵本は両方によろこんでもらえますよ。
子どもが自分で読めるような簡単な言葉の絵本
4歳になると、いろいろなことが自分でできるようになってきます。絵本に関しても、読み聞かせてもらうだけでなく、自分で読むことに興味を持ちはじめる時期です。
4歳向けの絵本は、ジャンルもテーマもさまざまなので、子どもの好みに合ったやさしい内容のものを選んであげましょう。自分だけで絵本を読めるようになることは、子どもの自信につながり、ほかのことにもポジティブにチャレンジできるようになります。
ジャンルで選ぶ
さまざまなジャンルの内容の絵本をこの時期に読んであげるのもおすすめですよ。
季節のイベントに合わせて読めるものを
絵本を選ぶときは、春夏秋冬といった季節や、誕生日、クリスマスなどのイベントを意識しましょう。絵本を通して、四季や特別な日について学ぶことができます。
具体的には、春なら桜やお花見、夏ならスイカや花火、秋ならどんぐりやお月見、冬なら雪やクリスマスをテーマにしたものが代表的。季節感のある絵本を読み聞かせることは、自然に興味を抱くきっかけにもなるでしょう。
昔から読み継がれている名作を
年月を重ねても、長く愛され、読み継がれているロングセラーの絵本もおすすめです。子どもが喜ぶおもしろい内容で、シリーズ化されている人気絵本もあります。
自分が幼いころにお気に入りだった好きな絵本を、子どもにプレゼントするのもすてきです。子どものころ、両親や祖父母に読んでもらった記憶がよみがえり、大人も楽しい気持ちで子どもに読み聞かせしてあげられるかもしれませんね。
遊びながら学べる知育玩具をご紹介します♪ 絵本以外にも!
3歳・4歳・5歳・6歳くらいの幼児はこころもからだも大きく成長し始めるタイミング。手先が器用になったり、からだのコントロールができるようになります。知育玩具で遊ぶことで、遊びながら自然と学ぶことができるのでこちらもチェックしてみてくださいね。
読み聞かせは子どものペースで! 最後に…絵本専門士からのアドバイス
絵本専門士
一人ひとり異なる子どもの成長ペース
4歳児は、耳で聞いたことばを頭の中で描く「想像力」をしっかりと身につけたい年頃です。そのため文字が読めるようになっても、ぜひ本の読み聞かせは続けてください。子どもにとって文字を読みながら内容を理解するのはとても難しいことです。「読める」は「理解している」「楽しめる」とイコールではありません。
また、絵本を他の子と一緒に最後まで読むのが難しい子には、焦らずに2、3歳向けとされている絵本なども読んでみてください。きっとよろこんで聞いてくれます。安心して、楽しく読むことが1番す。本は楽しいという気持ちが、子どもを本の世界に誘ってくれます。それぞれのペースを大切にしてくださいね。
知的好奇心が旺盛な4歳児にはたくさんの絵本を
4歳児向け絵本の選び方とおすすめ絵本をご紹介しました。絵本を読むことは、子どもの心の発達や言語学習のサポートに役立ちます。さまざまなジャンルの絵本が販売されているので、子どもの視野を広げるためにも、たくさんの絵本の読み聞かせをしてあげましょう。
絵本選びで迷ったら、絵本を条件別に検索できる「絵本ナビ」を利用するのもおすすめです。年齢やジャンルで探せるので、子どもにぴったりな絵本がスムーズに見つかります。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
高校の国語科教員、公共図書館や学校図書館等の司書を経て、現在フリーランス。 絵本専門士・ライターとして、執筆を中心に、絵本や図鑑・日本の伝統行事の紹介、絵本講座、作文・自由研究・季節の手紙のワークショップなどを行う。 メインテーマは、「ことば」「学び」「暮らし」。食欲・物欲系の記事の執筆も多数。