安いイヤホンの選び方
安いイヤホンの選び方をご紹介していきます。ポイントは下記。
【1】接続方式
【2】形状
【3】機能
【4】ワイヤレスの重要ポイント
これらを押さえて、自分に合ったイヤホンを選びましょう。一つずつ解説していきます。
【1】接続方式で選ぶ
接続方法は、有線と無線(ワイヤレス)の2種類があります。従来からデータを圧縮しない有線のほうが音質はいいとされており、3.5mm径のミニプラグやiPhone専用のLightning端子を接続して聴きます。
もうひとつがケーブルレスで自由に使いやすいワイヤレスタイプ。スピーカー部分が完全に分かれている「完全ワイヤレス型イヤホン」や左右がケーブルでつながれている「左右一体型イヤホン」などがあります。いずれにしろ、Bluetoothで接続するタイプが主流。音楽プレイヤー側もBluetoothに対応していることが必須になります。
【2】形状で選ぶ
イヤホンを耳にはめる部分は大きく分けて、カナル型とインナーイヤー型の2種類があります。それぞれの特徴をご紹介していきます。
▼カナル型:密閉性があり、フィット感が高い
耳栓のような「カナル型」は、しっかりと固定できるうえ、音漏れが少ないのが特徴。また、外部の音が聞こえにくいため、集中してゲームプレイするのにも向いています。
複数のサイズのイヤーピースが付属しているものもあり、自分の耳の大きさに合わせてカスタマイズしやすいというメリットもあります。
▼インナーイヤー型:軽い着け心地で、耳が痛くなりにくい
耳穴の入り口に引っ掛ける「インナーイヤー型」は、圧迫感が少なく軽い着け心地なのが特徴です。カナル型イヤホンで耳が疲れやすいと感じる人は、インナーイヤー型を試してみるのもおすすめ。
ただし、サイズや形が耳にフィットしない場合は、別途カバーなどで調節する必要があります。周囲の音すべてをシャットダウンしないので没入感に欠けること、音漏れが発生しやすい点は注意が必要です。
【3】機能で選ぶ
安いイヤホンといえども、いろんな機能を搭載しています。いくつかご紹介していきますね。
音質を最重要ポイントと考える人におすすめなのが「ハイレゾ対応」のイヤホンです。ハイレゾとは高い解像度を意味し、より音を繊細に再生することができます。
ハンズフリー通話に役立つのが「マイク付き」のイヤホン。外出先での通話やテレビ会議などが多い人におすすめです。マイクと一緒に音量や曲を調整するリモコンが付いていると便利ですよ。
「防水性」を備えたイヤホンは、アウトドアシーンで大活躍するでしょう。防水タイプのイヤホンであれば、ランニング時の汗や外出先での雨などに対応することも。
音楽に集中したいなら「ノイズキャンセリング」機能を備えたモデルはいかがでしょうか。イヤホンの外側にもマイクが付いており、ノイズの波形と逆相違の波形を生み出すことで外部の音を低減する仕組みです。
必要に応じて搭載しているかどうかをチェックしてみてくださいね。
【4】ワイヤレスの重要ポイント
通勤通学など、屋外で便利なワイヤレスイヤホンを選ぶ人も多いと思います。ここからは、ワイヤレスイヤホンを選ぶ際にチェックしておきたいポイントをお伝えしますね。
▼コーデック
イヤホンの仕組みは、スマホなどの音楽プレイヤーにある音声データをいったん圧縮して、オーディオに送信して音声を流します。この仕組みを「コーデック」や「音声圧縮変換方式」と呼び、性能で音質が大きく異なってきます。
使用されることが多い4つのコーデックを紹介していきます。
「SBC」:標準的なタイプで、多くの機種で使われています。
「AAC」:iPhoneなどに対応しておりSBCより音質が良く遅延が少ないタイプ。
「aptX」:主にAndroidに使用されており、高音質で遅延が最も少ないタイプです。
「LDAC」:ソニーが独自開発した形式で、ハイレゾ音源に対応。一部のAndroidに対応しています。
SBC、AAC、aptX、LDACの順に音の質が高くなっていきます。イヤホンだけでなく、スマホなどの音楽プレーヤーも同じコーデックに対応しているかをチェックしておきましょう。
▼バッテリー性能
快適に音楽が聞けるBluetoothイヤホンですが、充電が必要なのがややネック。一度の充電でなるべく再生時間が長いものを選ぶといいでしょう。完全ワイヤレスは、単体の連続使用時間は5時間程度が主流ですが、充電ケースを併用することで20時間以上使えるモデルもあります。
左右のイヤホンヘッドがコードでつながっている「左右一体型」は、20時間以上連続で使えるモデルがあります。
また、急速充電に対応しているかもチェックしましょう。5分の充電で1時間再生できるタイプもありますよ。
▼マルチペアリング機能
複数の機器と接続できるマルチペアリング機能が付いていると便利です。たとえば、プライベートのスマホで音楽を聴いていて、仕事用のスマホに電話がかかってきたらイヤホンを着けたまま対応することができます。再度ペアリングする必要がないのでシームレスに接続できてラクですよ。
Bluetooth機能が備わっていれば機器の種類は問わないので、スマホだけでなく、PCやテレビなどにも接続できますよ。
おすすめのメーカーをチェック
ここからはおすすめのメーカーをご紹介していきます。
▼SONY(ソニー):卓越した技術力でオーディオ市場を席捲
大手電機メーカーとして日本を代表するのがソニー。大ヒットとなったウォークマンやコンパクトCDプレイヤーを生み出したことでも有名です。ノイズキャンセリング技術は業界最高クラスで、遮音性が非常に高いです。
ほかの特徴といえば、ハイレゾを開発したメーカーだけに音質にこだわりが強いです。また、エントリーモデルからハイエンド製品まで、幅広いラインナップが魅力で、通勤・通学に向いているタイプ、ジムでのワークアウトに向いているタイプなど、ライフスタイルに合ったイヤホンを選ぶことができますよ。
▼Anker(アンカー):高コスパが魅力
モバイルバッテリーや充電器、スピーカー、イヤホン、ケーブルなど、スマホやタブレットまわりの機器を販売している中国発のメーカーです。リーズナブルながら性能が高いと人気を集めており、困ったらアンカーという人も少なくないでしょう。
イヤホンも1万円以下の製品が豊富で、多くのラインナップから選ぶことができます。ノイズキャンセリング機能や、ハイレゾに対応したモデルもありますよ。
▼audio-technica(オーディオテクニカ)
日本生まれの音響機器メーカーです。商品ラインナップは幅広く、1,000円程度で購入できる入門向けイヤホンから、数万円するようなプロ向けイヤホンまでを取り揃えています。音響に精通するメーカーならではですね。
1万円以下ですと、有線もワイヤレスも展開しています。迫力のある重低音を味わえる「SOLID BASS」シリーズも根強い人気。
安いイヤホンのおすすめ13選
ここからは1万円以下で購入できる安いイヤホンをご紹介していきます。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ7選|完全ワイヤレス
▼おすすめ3選|左右一体型
▼おすすめ3選|有線
※1万円以下の基準価格は、2023/4/12にAmazonで取得したデータになります
▼おすすめ7選|完全ワイヤレス
まず左右が独立した完全ワイヤレスイヤホンからご紹介していきます。
コスパに優れた完全ワイヤレスイヤホン
サウンドは高音域から低音域までバランスがとれたクセのないものとなっていて、いろんな音楽にマッチするイヤホンに仕上がっています。IPX4の生活防水に対応していたり、連続10時間再生ができたり使いやすいですよ。
カラーバリエーションも4色展開されているので、デザインやカラーにこだわりたいという人にもおすすめのモデルとなっています。
楽器メーカーの技術力を結集!
聴く人の感情を動かすヤマハならではの音「TURE SOUND」を追求した、メーカー最上位のモデルです。楽器メーカーが持つ技術力を注入しており、最高の音質で音楽を楽しめます。
IPX5の防水機能を備えているので、雨の中でも問題なく使えますよ。
安価でも基本性能は充実
高音質ドライバーを搭載しており、にごりのないクリアなサウンドが特徴。IPX4相当の生活防水仕様のため、スポーツをしながら利用したい人にも向いています。
5つのカラーから自分に合った色合いを選べるのが楽しいです。
5,000円以下ながら高機能!
5,000円以下というリーズナブルな価格ながら、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンです。外音取り込み機能もあるので、シーンに応じて使い分けられますよ。
充電ケースを併用することで最長29時間も再生できるのも高ポイント。IPX4の防滴仕様で突然の雨にも対応します。カラー展開はブラック、ホワイトのほかに、くすんだグリーンとパープルもラインナップされており、おしゃれな雰囲気で音楽を楽しめます。
オリジナルの機能性を備え、長時間再生が可能
Soundcoreのイヤホンをフル充電すると、イヤホン本体で最大7時間、専用ケースもあわせると最大35時間と長時間の音楽再生ができます。旅行や長時間の作業にもぴったりのイヤホンです。
ゲーム使用に特化した「ゲーミングモード」やイヤホン本体からブザーが鳴る「イヤホンを探す」機能などの細かい機能性も搭載。屋外・交通機関・屋内と3つのシーンに合わせたノイズキャンセリング機能の使い分けができるのも、Life P3の特徴です。
ハイレゾ、ノイキャン対応で最強コスパ!
LDACのコーデックに対応し、96kHz/24bit以上の解像度を誇るハイレゾ対応のイヤホンです。ノイズキャンセリング性能は、約43dBまでのノイズを抑え約99.3%も遮断できます。
イヤホンを耳から外すと再生が自動停止する検出機能や、IP54の防塵防水性、人間工学に基づいたデザインを採用することで、いつでもどこでも快適に使える製品に仕上がっています。
高性能ノイキャンを搭載!
地下鉄や機内といった騒がしい環境でも周囲の雑音を低減させるノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホンです。まわりの音をあえて取り込む機能も備えているので、イヤホンを外さなくても会話が可能。
遅延が少ない55msで、ゲームプレイや映像鑑賞もストレスなく楽しめます。国内最大級のアワードVGP2023で金賞を獲得したイヤホンを堪能してみてくださいね。
▼おすすめ3選|左右一体型
次に左右がケーブルでつながれた左右一体型イヤホンです。
バッテリー持ちも、サウンドの質もよし!
最長25時間も連続再生できるロングバッテリーを備え、こまめに充電しなくてもOK。また10分の充電で60分再生できるクイック充電にも対応しているので、忙しい朝にもパパッと充電できます。
専用アプリ「Headphones Connect」に対応し、好みの音質にカスタマイズできたり、「360 Reality Audio」で立体的な音を楽しめたりします。コスパに優れたイヤホンに仕上がっています。
遅延が少なく、ゲームや動画を楽しむならコレ
約2時間のフル充電で最大20時間の連続再生ができるロングバッテリーを採用したモデル。音と映像のズレを抑える低遅延モードを搭載しており、ゲームや動画を楽しむ人にぴったりの製品です。
専用設計の直径5.8mmのSOLID BASS HDドライバーにより、メリハリの効いた重低音サウンドが楽しめますよ。
しゃれた雰囲気のミニマルイヤホン
再生ユニット部分にはマグネットが備わり、左右がマグネットでくっ付くと自動的に一時停止するワイヤレスイヤホン。独自のドライバーでひずみを低減しながら、重厚感のある低音域を楽しめます。
急速充電のFast Fuel機能を搭載しており、10分充電すれば1.5時間再生できるようになるので、いざというときにも安心ですね。
▼おすすめ3選|有線
最後に有線のイヤホンをご紹介します。
アップル純正イヤホンならコレ!
アップルが手がける純正のLightningイヤホンなので、安心感が高く、快適な音質を楽しむことができます。耳の形状に合わせたデザインがしっかりとフィットし、着け心地も快適。耳から落ちる心配が少なく、会話に集中することができます。
iPhoneユーザーで、どのライトニングイヤホンを買うか迷っている人は、定番のアップル商品を選んでみてもいいかもしれません。
ソニーならではの重低音を堪能!
ソニーの重低音に特化した「EXTRA BASS」シリーズのイヤホン。サウンドのポイントは重低音のグルーヴ感を伝える「ベースブースター」を用いた構造で、空気を振動させるような沈み込む低音を再現します。
また、耳の奥まで装着する「アングルドイヤーピース方式」を採用し、より重低音を聴きやすくしています。カラフルな5色のカラーバリエーションを展開しているので、アクセサリー感覚で着用しやすいです。
1,000円未満の高コスパイヤホン
軽量&コンパクトなカナル型イヤホンです。オレンジやグリーン、イエローなど全9色の豊富なカラーから好みの色を選べるのが魅力。
気密性の高さを実現したイヤーピースは、3種類の大きさから自分の耳に合わせ交換することができます。シンプルでスタンダードなイヤホンは、初めて購入する人にもおすすめです。
【比較一覧表】料金などを比べる
【ランキング】通販サイトの最新人気! 安いイヤホンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの安いイヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ほかのイヤホンはこちら
【まとめ】使い方を考慮に入れて選ぼう
「安さ」を追い求めるならダイソーなどの100均ショップで購入するという手もありますが、音質や耐久性には期待できません。この記事でご紹介してきたように、数百円から数千円で購入できるイヤホンでも、普段使いには問題ない機能を備えているのでおすすめですよ!
数千円のイヤホンでもノイズキャンセリングや防水性、AIアシスタント呼び出し機能など、いろんな機能を搭載したモデルも数多く登場しています。
自分がどういう使い方をするかがとても重要です。家で使うだけなら、有線でも問題ないでしょう。通勤通学など屋外で利用するなら、ワイヤレスかつ周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能を備えたものがおすすめ。
この記事を参考に、自分に合ったイヤホンを選んでみてくださいね。
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「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。