5000円以下のイヤホンの選び方
それでは、5000円以下のイヤホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】タイプ
【2】装着感
【3】バッテリー
【4】音質
【5】防水性能
【6】ドライバーユニット
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】タイプから選ぶ
イヤホンのタイプは主に3つあります。各モデルの特徴を理解しましょう。
▼完全ワイヤレス型:ノンストレスで着用できる
コードがなく、スピーカー部分が完全に独立したイヤホンです。ほかのタイプと比べると比較的高価なモデルが多く、ソニーやボーズといったグローバルブランドの商品は1万円を超えてしまいます。そのため、アンカーなど新興メーカーの商品から選ぶようにしましょう。
有名ブランドであっても、型落ちであれば安く変えることもあるかもしれません。
▼左右一体型:イヤホンを首にかけて使うタイプ
左右のイヤホンがコードやネックバンドでつながっており、首にかけて使用するタイプです。完全ワイヤレス型に起こりがちな「片耳のイヤホンを失くしてしまった」ということもないので安心して使えますね。
充電ケースはないですが、新しいモデルであれば最長30時間を超えるバッテリーを備えたものもあるので、長時間使用するにはもってこい。また価格も比較的リーズナブル。ソニーやボーズの新製品でも5000円以内で購入できるものもあり、おすすめですよ。
▼有線タイプ:スマホなどに直接接続して利用
今までは無線(ワイヤレス)タイプでしたが、こちらは有線タイプです。スマホに直接ケーブルを差して音楽を聴くので、遅延がなく接続トラブルも少ないでしょう。
安価なモデルが多いので、幅広い商品ラインナップから好みのものを選ぶことができます。iPhoneユーザーに嬉しいライトニング端子に対応したイヤホンも展開しています。
【2】装着感をチェック
着用していて痛くならない、耳の形に合ったイヤホンを選ぶことが大切。装着感に優れるカナル型は密閉性・遮音性が高く愛用者も多いですが、イヤーピースが合わないと痛かったり、落ちてしまったりしてしまいます。
また、耳の内側にかけるインナーイヤー型は密閉されていない分、痛くなることは少ないですが環境音も入ってくるので音質は劣ります。自分の好みや着け心地のいいタイプを選ぶようにしましょう。
【3】バッテリーをチェック
連続再生時間があまりにも短いモデルだと、仕事が終わって帰宅する際に音楽を聴きたくても聴けないなんてことにもなりかねません。
連続再生時間の目安としては10時間程度です。なかには30時間以上もバッテリーが持つモデルもあります。充電の手間を極力少なくしたいという人はぜひチェックしてみてくださいね。
【4】音質で選ぶ
ワイヤレスイヤホンの構造は、スマホの音源データを圧縮してイヤホンに送るのが基本。この仕組みを「コーデック」「音声圧縮変換方式」と呼び、いくつかの種類があります。種類に応じて音質は異なるので、主なタイプをチェックしておきましょう。
「SBC」:多くの機種で採用されている、標準的なタイプ。
「AAC」:iPhoneなどApple製品に対応しており、SBCより高音質で遅延が少ないタイプ。
「aptX」:高音質で遅延が少なく、主にAndroidに使用されているタイプ。
「LDAC」:ソニーが独自開発した形式で、音の質がとてもいいタイプ。一部のAndroidに対応しています。
SBC、AAC、aptX、LDACの順番で音質がよくなります。イヤホンによって対応コーデックは異なるので注意して選ぶようにしましょう。
【5】防水性能をチェック
屋外でのジョギングやジムでの運動の最中など、汗をかくような状況でもイヤホンを使うシーンは多いでしょう。その場合、防塵・防水性能があるイヤホンなら安心して使うことができます。完全防水であれば、汗がかかっても水ですすいできれいにできます。
防塵・防水に対応していることを示す規格が「IP」です。IP55といった具合に表され、IPの後の1文字目が防塵性、2文字目が防水性を表しており、数字が大きくなるほど性能は高くなります。IPX5であれば生活防水レベルで雨が降っても問題なく、IPX8であれば完全防水レベルでお風呂の中でも使用可能です。
【6】ドライバーユニットをチェック
ドライバーユニットとは音楽プレーヤーから送信された電気信号を変換して音を鳴らすための装置です。このドライバーユニットは、主にダイナミック型と、バランスドアーマチュア(BA)型の2種類があり、得意とする音域が異なってきます。
ダイナミック型は、その名の通り、ダイナミックでパワフルな低音の再生を得意とする形式です。ロックやヒップホップ、EDMなど重低音を存分に感じたいならこちらがおすすめ。
バランスドアーマチュア(BA)型は、中高音域の再生能力が優れており、クリアなサウンドが魅力。ボーカルの声やクラシック音楽などをしっかりと聴きたい人におすすめです。
自分のよく聴く音楽の種類に合わせてドライバーユニットを選択してみてくださいね!
5,000円以下のイヤホンおすすめ14選
それでは、おすすめの5,000円以下のイヤホンをご紹介いたします。
▼おすすめ4選|完全ワイヤレス型
▼おすすめ4選|左右一体型
▼おすすめ6選|有線タイプ
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ4選|完全ワイヤレス型
まずは完全ワイヤレスタイプのおすすめ商品をご紹介していきます。
小型・軽量ボディで着け心地抜群!
コンパクトでころっとしたデザインのイヤホンです。片耳5gの軽量ボディで長時間装着していても疲れにくいのがポイント。クリアなサウンドを実現するため、高磁力ネオジウムマグネットを採用した高音質ドライバーユニットによって、低域から高域までバランスよくパワフルでクリアなサウンドを再生することができます。
また、内蔵マイクでテレワークやオンライン授業でも使用可能。生活防水仕様なので運動時や雨の日でも活躍します。
ノイキャンなど多機能ながら低価格!
5,000円未満ながらアクティブノイズキャンセリングで、環境音を気にせず音楽に集中できる完全ワイヤレス型のイヤホンです。モノラルモードや、外音取り込み機能、充電ケースを併用することで最長29時間も再生できるのも魅力。
IPX4の防滴仕様で、突然の雨にも対応。カラー展開はブラック、ホワイトのほかに、くすんだグリーンとパープルもラインナップされており、おしゃれな雰囲気で音楽を楽しめます。
イコライザーで自分好みの音に!
モデル名の通り、ANKERのワイヤレスイヤホンのなかでも、コンパクトなモデル。イヤホン本体の重量は片耳約4.4gと、長時間でも違和感なく装着できる軽さです。
イヤホン本体をタップして操作できたり、最長32時間の連続使用ができたり、3つのイコライザーを搭載していたりと使い勝手は良好。自分好みのサウンドをノンストレスで楽しめます。
安定感のある通信とIPX7の防水性が自慢
無線通信のさまざまな課題に挑戦したBluetooth5.0規格を採用。従来モデルよりも通信の安定性を向上させ、音飛びや音切れを減らした高音質モデルです。コーデックはSBCとAAC規格に対応。
本体のみでの連続再生時間は4時間とやや短めですが、充電ケースのバッテリーと組み合わせることで最大20時間の連続再生に対応します。防水性もIPX7でお風呂で使用しても問題ないでしょう。
▼おすすめ4選|左右一体型
次に左右一体型のイヤホンをご紹介します。首にかけて利用できるので、充電ケースから出したり入れたりする手間がかかりません。
バッテリー性能が高く、急速充電や防滴性も兼備
最長25時間も連続再生できるロングバッテリーを備えた左右一体型イヤホン。急速充電にも対応し、10分の充電で60分再生できますよ。
IPX4相当の防滴性があるので、突然の雨やスポーツで汗をかいても壊れる心配がありません。コスパに優れたイヤホンに仕上がっています。
クリア&パワフルな音で連続15時間再生できる!
最大15時間再生のロングスタミナバッテリーを搭載し、クイック充電にも対応。音質といえば、高磁力のネオジウムマグネットを搭載し、クリアでパワフルなサウンドを味わえます。
スマホをポケットから出すことなくコントロールできるほか、ハンズフリー通話にも対応しています。
値段も音も軽やかで普段使いに最適
中価格帯のオーディオ器具のメーカーとして定番のオーディオテクニカですが、この商品も音にクセがなく、バランスのいい音を楽しむことができます。音漏れしにくく密閉性の高いカナル型で環境音を抑えることも。
さまざまなカラーバリエーションも出ているので自分にぴったりの商品を探し当てることができます。バッテリーは最長7時間再生に対応。
ザ・ソニーサウンドをこの価格で
5,000円以下の価格帯でありながら、ソニー独自の技術であるEXTRA BASSが採用されており、メリハリのある重低音を楽しむことができます。
防水性はIPX5相当で生活防水に対応。イヤーピースも通常のものよりも長めなので、アクティブなシーンでもガンガン使用することができるでしょう。リモコンも付いており、使い勝手が非常に良いです。
▼おすすめ6選|有線タイプ
最後に有線タイプの商品です。プラグを接続すればすぐ使えるのでラクに利用できます。
アップル純正のミニマルイヤホン
3.5mmのイヤホンジャックを搭載したアップル純正の有線イヤホンです。内部のスピーカーは音の出力を最大にして、音の劣化を最小にすることで、ハイクオリティな音を味わえます。
リモートコントロールで音量調整、曲のスキップ、再生、一時停止、電話対応などを行えます。
低音重視のグルーヴ感あふれるサウンドを求める方に
5000円以下という価格帯ではクラシックからジャズ、ポップス、ロックまでマルチに対応するものより、重低音サウンドにこだわったほうが、中途半端にならず、求める音質にたどり着けます。
こちらはベースブースター機能を搭載しており、切れのある低音を楽しむことができます。有線にありがちなコードの絡みも起こりにくいセレーションケーブルを使用し、快適に使えるモデルです。

クリアサウンドで音楽をダイレクトに聴きたい方向け
ファイナルオーディオというブランドは、はずれが少ないことで有名です。構造でシリーズ化しており、同じシリーズでも音の傾向が違うのでその辺は注意が必要です。
このE2000はクリアなサウンドで中高音域に特徴があるのでわずらわしく感じる人もいると思いますが、空間的なサウンドではなくダイレクトなサウンドと考えてください。
イヤホンピースがスイングするので耳への収まりが良いのも特徴です。5種類のイヤーピースをすべて試してください。ダイナミック型ドライバーを使っていますので、慣らし運転(エージング)も有効です。
キレのある重低音でハイレゾ音源にも対応
キレのある重低音の再生を可能にする、φ9.8mm SOLID BASS HDドライバーを搭載。さらに大口径音導管は、広い周波数の音を効率よく伝え、ハイレゾ音源にも対応しています。
低音と高音をはっきり表現することで立体的なサウンドを楽しめるイヤホン。4種のカラーバリエーションも展開しています。
耳にしっかりフィット!音漏れも低減
ラウンドキャップとラウンドフォルムで耳に優しくフィットするので、長時間の着用もストレスなく心地良く使えます。
また、音漏れを低減するロングポートとロングイヤーピースを採用しており、通勤・通学、お出かけの際も安心して使えます。色展開も豊富なので好みに合わせて選べます。
汗にも対応したスポーツ時のパートナー
音楽を楽しみながらスポーツをしたい方向けの製品です。ジムでのトレーニング時やジョギング時に使用することを想定して、周囲の音も聴こえやすいオープン型になっています。音漏れもしやすいので、ボリュームには注意して使用しましょう。
スポーツ中の汗や水しぶきにも対応するIPX2等級の保護性能を備えています。
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【まとめ】エキスパートのアドバイス
イヤーピースの付け心地で快適さが変わる!
イヤホンは買ったままでもいい音がするかもしれませんが、装着する耳は同じではありません。イヤーピースについて、すべての種類を先入観なく試してほしいです。音質と着け心地を確かめてください。
ダイナミックドライバーのイヤホンヘッドホンは、エージング(この場合慣らし運転)も試してほしいです。出荷時のものは動きが渋くパフォーマンスを発揮しきれていないことがあります。YouTubeなどに「イヤホンエージング」と検索してピンクノイズといういろんな周波数の混じった音(ザー! という感じ)を入れることにより、本来の音が再生できるようになります。
おまじない程度という人もいますが、輸入アイテムについては特に効果を得られる場合が多いです。所要時間は数十時間から百時間といわれています。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
長年AM、FM局にてスタジオ、中継、収録ミキサーを経験し,モニタースピーカー、ヘッドフォン、イヤフォンに精通している。 自身の仕事用ヘッドフォンは使いやすくするためにモディファイを加えている。