真空保存容器を使うメリット 何を入れる? 使い道は?
真空保存容器は、食品を衛生的に保ちたいときや長期保存したいときに、とても便利なキッチンアイテム。
容器のなかを真空に近い状態にすることで、食材を酸化を遅らせ、鮮度を守ってくれます。湿気からも守ってくれるので、一度に食べきれないお菓子を保管しておくのにも役立ちますよ。
長期間の保存に長けており、重ねて収納できる商品や電池式で動く商品など、バリエーションが豊富。デザインもかわいいもの・シンプルなものなど幅広く、選ぶのが楽しくなります!
本記事では「週末に料理を作り置きしておきたい」というひとり暮らしの方、「今日のおかずがちょっとだけ残っちゃった」という主婦の方、「仕送りで手料理を送りたい」というご両親の方などに向け、真空保存容器のさまざまなメリットや選び方などをお伝えします。
ぜひ、最後までお読みいただき、商品選びの参考にしてくださいね。
効果的な使い方を紹介!
真空保存容器は、あらゆる食品の保存に活用できます。小麦粉や茹でる前のパスタ、コーヒー豆のほか、食べかけのポテトチップスを入れたり、余ったごはんの冷凍保存に使うのも便利です。
また、キャットフードなど、ペットフードの保存にも適しています。どんな食材にも使用できるので、入れるものを工夫して幅広く利用しましょう。
真空保存容器の選び方 野菜やお弁当用の食材、動物のエサなどに
ここからは、真空保存容器の選び方をご紹介します。
脱気タイプを選ぶ
真空にする手段として、自動か手動かというふたつのタイプに分けられます。それぞれの特徴をみていきましょう。
値段が安い「手動タイプ」
手動タイプの真空保存容器は、手でポンプを押しながら、容器内を真空状態にします。自動タイプの製品よりも、しっかりと脱気できるのがメリットで、パンの保存にも適しているでしょう。
また、よりリーズナブルな価格で手に入るのもうれしいポイント。使い方がシンプルなので、どなたでも気軽に利用しやすいのが魅力です。
かんたんに作業したいなら「自動タイプ」
自動タイプの商品は、電動で真空状態を作ります。毎回力を入れて脱気する必要がないため、力の弱い方や子どもでも扱いやすいのがメリットです。
また、真空保存しておきたい食品の種類・量が多いときでも、自動タイプなら脱気する負担があまりかからず、らくに利用できます。家族で一緒に使いたい場合や、たくさんの食品を保存したい場合にぴったりでしょう。
入れるものにあわせて素材を選ぶ
真空保存容器の素材は、ステンレス製やプラスチック製、ガラス製などがあります。なかに入れるものによって、真空保存容器の素材を選びましょう。
におい移りに強い「ステンレス製」
ステンレス素材は、サビに強く、においが移りにくいのが特徴です。香りが強いカレーやスープを入れて冷蔵保存しても、容器や冷蔵庫本体ににおいが移らず便利でしょう。
またステンレス容器だと、冷蔵庫のなかで適度に冷える特性があり、野菜を保存しておくのにも適しています。ただし、夏場に室温で置いておくと、気温が容器内にも伝わって保存性が悪くなるため注意しましょう。
リーズナブルで軽い「プラスチック製」
プラスチックで作られた真空保存容器は、常温・冷蔵のどちらにも適しています。電子レンジ対応のものが多いため、容器ごとレンジ加熱したいときにはプラスチック製を選ぶといいでしょう。
軽くてガラスのように割れることも少ないため、気軽に扱えるのも魅力です。100均で手に入るほどリーズナブルなので、数を多めにそろえたいときにも利用しやすいでしょう。
おしゃれな「ガラス製」
ガラスでできた真空保存容器は、透明で中身が見えやすいのがメリットです。料理をしているときも、必要なものがパッと見つけられて便利でしょう。
シンプルでインテリアにも馴染みやすいため、見せる収納として、キッチンに並べておいてもおしゃれです。また、においが移りにくいため、調味料やスパイスの保存にも適しています。
直火やオーブン調理もできる「ホーロー製」
ホーロー容器は、直火にかけられるのが大きな特徴です。容器を鍋にして料理を作ったら、余った分はそのままフタをして冷蔵庫に。翌日の朝には、フタを取るだけですぐに火にかけて温められます。
また、ガラスより軽量で持ち運びやすいほか、においも移りにくくて使い勝手ばっちりです。調理中の手間を軽減したい人にふさわしいでしょう。
真空状態をキープできるパッキン付きを選ぶ
真空保存容器は、真空状態を保つためにしっかり密閉されている必要があります。使用した最初の方は密閉されていても、わずかな隙間があると空気が入ってきてしまう可能性もあります。
パッキンがついたものであれば隙間を減らしてしっかりと密閉できるので、時間がたっても真空状態を維持することが可能です。
しっかりと保存したい食べ物などを入れる場合は、必ずパッキンつきかどうかも考慮しておきましょう。
開けやすさと洗いやすさもポイント
鮮度をたもつためには保存容器のフタがしっかりと密閉されている状態が大切ですが、ぴったりとフタがくっつき過ぎて開けづらいとなるとストレスを感じる人も多いでしょう。
なかなかフタが外れなくて力を入れて引っ張ると、勢いで中身が飛びだしてしまうこともあります。そういったトラブル面を考慮すると、真空保存容器の開け方がラクかどうかについてもチェックしておくとよいでしょう。
また、真空保存容器は食洗機対応で洗浄できるものがほとんどです。その際はしっかりと分解ができてすみずみまで洗いやすいかどうかもチェックしましょう。自動タイプはとくに、パーツによって洗えるものと洗えないものがあるので、お手入れ方法もよく確認するようにしてくださいね。
保存しやすい形やサイズを選ぼう
真空保存容器にはさまざまな形やサイズがあります。
なにを保存するのか、どこに保存するのかによって形やサイズを選ぶようにしましょう。
四角型であれば重ねた場合でも無駄なスペースがなくなりますし、小さいサイズであればわずかな隙間に置けたりと、コンパクトに収納できます。
パスタなどの細長いものであれば筒形の容器に入れることで残量を確認しやすいですし、粒が小さいものなら底が浅いサイズの容器に入れると取り出しやすくなります。
用途の幅が広がる電子レンジ対応も!
電子レンジ対応なら、保存できる食材の幅が広がります。また、温めるときに別のタッパーに入れ替える必要がないので便利でしょう。
作りおきのおかずを入れておけば食べたいときにそのまま温められますし、温めるだけで完成する状態で保存しておけば、鮮度を保つこともできます。時短料理にもなるので電子レンジ対応かもしっかりとチェックしておきましょう。
中身が見える透明タイプが便利
外から中身が見えない容器だと、中の食べ物を確認するためにはフタを開ける必要があります。ただし、開けずに中身を確認できれば、食品が空気に触れて酸化することもありません。
酸化しやすい食材など、保存する食材によって中身を確認できる容器かどうかをしっかりと考えて選ぶようにしましょう。
人気メーカーを紹介!
ここからは、真空保存容器の人気メーカーやブランドをいくつかご紹介します。
Meyer(マイヤー)
マイヤーは、1951年に香港で生まれた調理器具メーカーです。現在はアメリカに拠点を置いており、細部にこだわった使いやすい調理器具で高い人気を誇っています。
真空保存容器は、透明なのでひと目で中身がわかるほか、シンプルなデザインでインテリアに合わせやすいのが魅力。キッチンをおしゃれにコーディネートしたい人にぴったりです。
FOSA(フォーサ)
フォーサは、さまざまなタイプの真空保存容器を取り扱う、スペインのブランドです。ワンタッチでかんたんに脱気できる自動タイプの商品や、積み重ねて収納できるようデザインされたシリーズなど、使い勝手にすぐれた製品を取りそろえています。
コーヒーやお茶に適したUVブロックシリーズなどもあり、幅広い食品を保存したいときにふさわしいメーカーでしょう。
アサヒ軽金属
1944年創業のアサヒ軽金属は、金属製の調理器具を製造している、歴史あるメーカーです。真空保存容器では、金属メーカーの技術力を活かして開発した、保冷力の高いステンレス製の商品が人気。
そのほかにも、ご飯&汁もの用の真空おひつや、収納しやすい縦型容器など、多彩にラインナップしています。品質の高い国産製品をお求めの方に、適しているでしょう。
真空保存容器|手動タイプおすすめ11選 うれしい日本製も!
ここからは、おすすめの真空保存容器を手動タイプと自動タイプに分けてご紹介します。まずは、リーズナブルな価格で手に入る「手動タイプ」からご紹介!

ANKOMN『真空保存容器ターンシール 2.4L』

容器のまま直火やオーブンで調理できる
食材の冷凍・冷蔵保存はもちろん、そのまま加熱して調理も可能なホーロー素材の真空保存容器です。
ポンプをフタについている丸いバルブにセットし、10回ほど上下に動かすことで空気をかんたんに抜くことができます。また、フタを外せば、食材を入れた容器のまま直火やオーブンを使って調理することもできます。
ホーローの容器は美しい光沢と質感があるので、食卓においても違和感なく利用できます。
食パンがすっぽり収まるサイズ
パン用に作られた真空保存容器です。角形食パンが収まるサイズになっており、毎朝パンを食べる家庭で活躍するでしょう。
スノコとアルコール用ケースが付属しており、ブランデーやウイスキーを脱脂綿などに染み込ませて入れておくと、さらにカビの発生を遅らせることができます。スライスしたフランスパンやシリアル、ポテトチップスなどの保存にもぴったりです。
ワンタッチ操作で密閉が可能
フタの中央のボタンを1度押すだけで、かんたんに開閉できる商品です。料理中でも片手で密閉できるので便利です。
大きさは小さめなのでちょっとしたものを入れられますし、サイズ違いでも積み重ねやすいデザインになっています。
こちらの商品はスクエア型とスリム型がセットになっていますが、ほかにもさまざまなサイズあるので、入れる量やレシピに合わせて揃えておけば、上手に活用しながら使い分けることができるでしょう。

フタも本体も透明で中身が一目で確認できる
フタだけでなく本体も透明なので、保存容器の中身を一目で確認できる便利な商品です。
においの強いものや湿気に弱い食品の保存に最適です。パッキンを外して洗うことができるので、清潔に保ちながら利用できます。
フタを外せば電子レンジでの使用も可能となっています。
タマハシ『マリ・クレールガラス製真空保存ポット』
真空保存容器|自動タイプおすすめ4選 しっかり密封!
ここからは、電動で使える「自動タイプ」のおすすめ商品をご紹介します。


「真空保存容器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 真空保存容器・キャニスターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの真空保存容器・キャニスターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートからのアドバイス
トータルフードアドバイザー
使用目的に合わせた商品を選びましょう
メーカーが展開しているシリーズには、縦長タイプや円筒タイプなど入れるものによって容器の形状もいろいろなものを取り揃えているものもあります。
破損してしまったら部品だけを購入できたり、容器だけを購入できるものなどもありますので、使用目的が広い場合はそのような点もポイントに入れてみましょう。
保存期間ってどれくらい?
気になるのはやはり、「どれくらい保存できるのか?」という部分ですよね。
実は、容器の形や機能、入れる料理などにより変わるため、一概に「〇〇まで大丈夫!」とは言えません。
そもそも、真空保存容器は、完全な真空状態ではなく、20~30%ほどは空気が入っているといわれています。
また、容器に食材を入れる際も、業務用スーパーのように無菌状態で真空パックしている訳ではないので、容器の中に菌は入り、繁殖しています。もちろん、酸化も進みます。
たとえ、パッケージなどに「〇日まで保存可能!」と書かれている場合でも、できるだけ早めに食べるようにしてくださいね。
あくまで、真空保存容器は食材の劣化を遅れさせるものであることを覚えておきましょう。
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真空保存容器を日々の調理シーンで活用しよう
真空保存容器は、残りおかずやお菓子、乾物、調味料などを、湿気や酸化から守ってくれるアイテムです。素材によっては直火にかけられるものもあり、日々の調理・保存で活躍します。
電子レンジ調理ができるか、冷凍保存できるかなど、商品ごとにさまざまな違いがあるため、自分の用途にあったものを見つけましょう。今回ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にしながら、ぜひあなたも便利な真空保存容器を幅広く活用してください。
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