真空パック器とは フードシーラーとの違いも解説
真空パック器とは、袋に食材を入れて空気を抜き真空状態にすることで、雑菌などの繁殖予防ができる機械のことです。食材が空気に触れにくいため、酸化の予防になり、長持ちさせることができます。
フードシーラーとの違いは?
フードシーラーは、真空パック器と同じく食品などを入れてシールするアイテムですが、空気を抜いて真空にする機能がないため、空気を抜かなくてよい食品の保存や、食品以外をパウチしたいときに向いています。なお、フードシーラーでも「真空保存」という名称や機能がついていれば、真空パック器として使用できます。
真空パック器の種類 家で使う?キャンプなどにも使う?
真空パック器には置き型と持ち運び型と2タイプがあります。それぞれ見ていきましょう。
持ち運び型|外出先でも使える
持ち運び型は片手でも使えるハンディタイプもあります。サイズの小さいものを手軽に真空にしたいときに便利です。
食品以外にも使用したり、持ち運びができてコンパクトに使いたい場合は充電式でコードレスタイプが多いです。バックに入れて持ち運べば旅先のお土産や衣類などの手荷物なども脱気でき、省スペースとなり便利です。
置き型|大きな食品・食材にも使える
家から持ち出したりせず、用途は食品だけなどの場合は置き型がピッタリ。
置き型は持ち運び型にくらべて幅広い商品が発売されているので、使いやすいものが選べるのがメリットです。使える袋の種類もたくさんあるので、大きなサイズのものも真空にできます。吸引力が高いのも魅力です。
真空パック器の選び方 上手な選び方をチェック!
それでは、真空パック器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】脱気力(吸引力)
【2】本体のサイズ
【3】静音性
【4】掛かる時間
【5】その他の機能
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】脱気力(吸引力)をチェック
真空パック器を考えるうえで大切なポイントは、脱気圧力にあります。kPa(キロパスカル)という単位で表現され、真空パック器の場合は60~90kPa程度のものを多く見かけます。
肉のブロックなど比較的大きなものを真空状態にしたいときや、短時間でしっかり密閉したいときは、80kPa程度の強力吸引タイプも視野に入れるといいでしょう。
また、肉・魚・乾物・パンなどを小分けにして、少量ずつ普段使いする場合は、60kPa程度の吸引力でも十分に密閉することができますよ。このように、シーンによって吸引力の強さを考えてみましょう。
【2】本体のサイズをチェック
真空パック器本体サイズは、商品によって異なります。保存したい食品の大きさが大きければセットする袋も大きいものになりますので、本体サイズも大きくなります。保存したい食品の大きさを考えて選びましょう。
ほかにも、キッチンなどに置いておくか、ふだんは収納しておいて使うときだけ出すかによってもサイズの選び方は異なります。
【3】静音性をチェック
真空パック器は、袋から空気を吸いだして真空状態にするときに大きな音がするものもあります。使用するときの音が気になる場合には、静音設計になっている真空パック器を選びましょう。
集合住宅に住んでいる、夜間の使用が多い、小さい子どもがいる、というときでも静音設計の真空パック器なら、音を気にせず使いたいときに使用できます。
【4】掛かる時間をチェック
一度にまとめて多くの食材やおかずを真空パックしたい場合には、1回あたりどのくらい時間がかかるのかもチェックしておくといいでしょう。
1回あたりにかかる時間が多いと、連続して使うことに疲れてしまいますよね。中には、スピードを重視した商品もあるので、そのような商品を選んでみるのもおすすめです。連続使用ができる商品を選ぶと、次から次へとスムーズに真空パックができます。
【5】その他の機能をチェック
本項では、選び方以外に、あると便利な機能についてご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
モード調節機能はある?
真空パック器の中には、ボタンやダイヤルでモード調整ができる商品もあります。
例えば、汁気のある食材をパックするときの専用モードや、強吸引、弱吸引と選べるモードがあると、食材に合わせて細かな調整ができます。
とくに、汁気のある食材はゆっくりと空気を抜いていかないと失敗してしまうことがあるので、このようなモードがあると幅広い食材に使用できるようになります。
また、自動モードと手動モードの切り替えができる真空パック器を選ぶと、より細かく調整しながら真空パックをすることが可能。食材だけでなく、雑貨や小物などいびつな形状をしたものを真空保存したい場合にも重宝します。
このように、プラスされている機能によって使い方がぐんと広がることも。どのような目的で使用するのかと併せて、チェックしてみてくださいね。
ロールカッターはある?
ロール状になっている袋をセットして使用する真空パック器の場合は、ロールカッターのあるものを選ぶとより便利に使用できます。ロールカッターがないと、真空パックしたあと本体から袋をはさみで切り取らなければいけません。
ロールカッターがあれば、はさみで都度袋を切らなくてもスムーズに使用できます。連続して真空パックしたいときにも便利です。
専用袋が必要?
メーカーによっては専用袋を必要とするものとそうではないものが販売されています。
一般的な真空用ポリ袋は100枚入りで700円前後で売られていることが多く、一枚当たり約7円。個々の真空パック器に対応する専用袋は、かなり丈夫にしっかり密閉できる作りとなっているので、専用ならではの安心さがあります。
メーカーにもよりますが袋に30~40円程度のコストがかかることも。一般的な真空用ポリ袋を使う場合には、ナイロンポリ袋を選びましょう。ただのポリ袋は空気を透過させてしまうので、長期の保存にはむきません。
余分な水分も抜ける?
お肉や野菜など、水分の多い食材の場合、保存の際、よく食材から水分が出てきてしまいます。そんなとき、空気と一緒に余分な水分も抜いてくれる機能もあります。余分な水分を抜いて保存すると、通常よりも鮮度が保たれるためおすすめです。
仕組みとしては、空気と一緒に水分も吸引し、本体の貯水タンクに溜まる形です。もちろん、定期的に洗うといったメンテナンスは必要ですが、チェックしておきたい機能でもあります。
真空パック器おすすめ15選 トータルフードアドバイザーと選ぶ!
それでは早速、トータルフードアドバイザーの内藤まりこさんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。
誰でもかんたんに使える商品ばかりなので、はじめて真空パック器を使用する人でも安心して使えます。ぜひ、参考にしてみてください。
シンプルなデザインで使いやすいと評判!
ボタンを押すだけで使えるので使いやすいと評判のフードシーラーです。自動モードの機能もあるので、専用ロールを本体にセットするだけで長時間の保存が可能。
出しっぱなしにしておいてもインテリアを邪魔しない白を基調としたシンプルなデザインも魅力です。
シンプルでおしゃれなデザインの真空パック器
スタイリッシュなデザインの真空パック器。白で統一されたシンプルなデザインなのでキッチンに出しておいても、インテリアの邪魔をしにくいおしゃれさが魅力。
また、真空にできるのはパックだけではなく、コンテナや、ワインを真空状態にできるのが嬉しいポイント。まとめ買いした食材や、お料理も真空保存で美味しさをぐんと長持ちさせてくれます。
ワンプッシュで簡単に真空保存することが可能なので、おしゃれなデザインで、パック以外のものも、真空保存できるものをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

脱気圧力が高く使いやすい
真空パックの一番の特徴は、脱気圧力の高さにあります。84.6kPaという高い脱気圧なので、短時間でしっかり真空にできる実力派です。脱気圧も高低が選べるようになっているので、おせんべいや乾物など割れてしまうものも安心して使えます。
また、この「充実セット」にはキャニスターがセットになっています。パンやフルーツ、スープなど形が変わりやすいものや、水分を多く含むものは、このキャニスターに入れて真空にすることで、形状を変えずに使用できるのがうれしいですね。
キャニスターを使用したマリネ機能も便利です。空気の抜き入れを繰り返すことで食材に調味料がしみ込みやすく、短時間でマリネができます。本体にロールを収納することもできるので、限られたスペースでの作業にありがたいですね。

専用の袋不要で経済的に使用できる
国産メーカーが製造するダッキ―の一番の特徴は、一般的な真空用ポリ袋でも脱気できるという点です。
真空パック器を考える際にネックとなるのが専用袋。使い捨てということを考えると、コスト面で躊躇してしまいますが、コンパクトな外装で液体も上手に脱気できるすぐれもの!
このほか、国内で製造しているため、アフターサービスも安心して使えますね。

スタイリッシュなデザインでインテリアになじむ
kitchenbossの真空パック器はとてもデザイン性が高く、おしゃれです。メタリックでスタイリッシュな外観はキッチンに置いてもとても見栄えのする商品だと思います。色はグレー・ステンレス・ホワイトの3色展開。手動モードがついているので、パンやフルーツなど柔らかい形状のものは、脱気の具合を見ながら調節できますよ。
海外メーカーですが、取扱説明書には日本語対応もされているので安心ですね。

業務用ならではの力強さ
業務用と紹介されているように、脱気圧力が80kPaとパワーが強いことが特徴です。水分分離容器を搭載しているため、水分を含んだ煮物や漬物などの料理にも対応しています。
シール幅が5mmもあるので、しっかり密閉できるというのも安心なポイントです。専用袋が不要のため、コスパもよくいろいろな用途に使用できそうですね。
横幅が広く同時に複数枚の真空パックが可能
横幅が約37cmと広く、同時に複数枚の真空パックができるところが特徴です。忙しい方でも効率よく真空パックができます。
また、手動吸引機能が搭載されているところも魅力的。柔らかい食材でも調整しながら、真空状態にしていくことが可能です。
吸引コントロール機能で柔らかい食品にも対応
幅広い食材を真空状態にして保存したい方に向いている商品です。
「密封加熱時間調整機能」がついており、汁気のある食品は時間をかけてゆっくりと密封することができます。他にも、真空ボトルストッパーやキャニスター付きで、食材だけでなくボトルの真空保存やピクルスなどの真空調理も可能に。用途がぐんと広がりますよね。
また、簡単3ステップで使用できるので、パックロールやバッグの設置もかんたんですよ。専用ロールやバッグも充実しているので、今まで真空パック器を利用したことがない人でも使いやすい商品です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 真空パック器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での真空パック器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おすすめのキッチンツールをご紹介! あなたにおすすめ!
重視するポイントを絞って真空パック器を選ぼう! 使うシーンに合わせて
本記事では、真空パック器の選び方やおすすめ商品をご紹介いたしました。真空パック器は、目的に応じた種類、サイズ、対応する専用袋、時間、静音性といったチェックポイントの中から、どれを重視するか決めることも大切。
例えば、自宅でたくさんの料理を作り置きするのであれば、時間が短くて大容量のものを、友人や家族に作ったお菓子や料理を郵送するのであれば、密閉力が強いもの、アウトドアなどで使用するなら持ち運べるものなど。
自分がなんのために使用し、どの機能を重要視するかで選ぶ商品も変わってきますので、ぜひ本記事を参考に、便利な商品を選んでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
埼玉県出身。4人の子育て中のワーキングママ。 学生のころから美味しいものに目覚め、管理栄養士と料理講師の二足のわらじで、栄養相談・メニュー開発、講演会活動、フードコーディネートまで様々なジャンルで活動中。 趣味は家庭菜園と子どもが喜ぶ満足度の高い公園探し。