フードシーラーとは?
袋をシールすることで、食品の乾燥や劣化を防ぐことができるフードシーラー。肉や魚・野菜・作り置きのおかず・カレーやスープなどの食品を保存するだけではなく、写真や貴重品などの保存にも便利なアイテムです。真空パック機能があることで、とくに生の食材は長期の保存が可能になります。
はじめて利用する人や、機械が苦手な人にとっては、はじめはフードシーラーの使い方が難しいと感じることもあるでしょう。
便利な機能がついていても、使いこなせないと実用的ではありません。初心者には、食材を密封するまでの工程が短く、自動でおこなわれるタイプが使いやすくおすすめです。
フードシーラーの選び方
フードシーラーは、ハンディタイプや置いて使用する卓上タイプのほか、真空状態の機能を付帯しているもの、水物保存に対応しているものなど、使用目的や食材に応じてさまざまな種類が販売されています。購入前に、選び方をおさえておきましょう。ポイントは以下の5つです。
【1】形状
【2】対応袋のサイズ・素材・厚さ
【3】密閉したい食材
【4】便利な機能
【5】専用袋のスペックやランニングコスト
上記のポイントをおさえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】「ハンディタイプ」か「卓上タイプ」か形状で選ぶ
おもなフードシーラーの形状は「ハンディタイプ」と「卓上タイプ」の2種類。それぞれの特徴やメリットをみていきましょう。
コンパクトで操作が簡単な「ハンディタイプ」
袋をはさんでスライドさせるだけの、かんたん密封が可能なハンディタイプは、一度開けたお菓子の袋を閉じたいときなどに便利です。
シンプルで手のひらサイズのコンパクトなアイテムが多いので、省スペースに収納しておけます。
機能が充実している「卓上タイプ」
保存したい食材の種類や状態ごとに密封して保存ができる卓上タイプは、多くの製品が真空機能を搭載しており、食材の長期保存が可能。
ボタン一つで大きな袋もしっかり密封できますが、机や台のうえで使用するので、置き場所の確保が必要です。
【2】対応袋のサイズ・素材・厚さをチェック
フードシーラーのメーカーや種類によって、密封できる袋の素材や形態もさまざまです。専用の袋が付いている場合はそれを使用しますが、市販の袋に対応できるものは、厚みや幅などの形状に注意が必要です。自分がよく使用する袋のサイズに対応したものを選ぶようにしましょう。
ほとんどの機種はビニール素材に対応していますが、念のため事前に対応素材も確認しておくと安心です。
【3】密閉したい食材に合わせて選ぶ
フードシーラーは、製品により密封できるものが異なります。自分が使用したい食材に対応しているものを選ぶようにしましょう。
肉・野菜・作り置きのおかずには「真空機能付き」
お肉や野菜・作り置きのおかずなど、真空機能付きの製品は、食材の鮮度を維持することができ便利です。
真空状態にすると、酸化や細菌・カビの繁殖を防止するメリットがあるため、買いすぎた場合なども小分けに保存して、無駄なく食材を利用することができます。
水気の多い食材やスープなど液体には「水物対応タイプ」
水分が多く含まれる素材やカレーやスープなどの液体を保存したいときは、水物対応ができるフードシーラーが便利。
週末に多くのおかずを作り置きした場合も保存ができ、平日に調理の手間が省け、料理の時短にも有効的です。
【4】便利な機能で選ぶ
フードシーラーを使用する目的や頻度、時間帯などに役立つ機能が付帯していたほうが、使い勝手がよくストレスなく活用できます。フードシーラーの機能面にも着目してみましょう。
夜の作業も気にならない「静音タイプ」
フードシーラーは真空機能を利用する際に、とくに大きな音がすることも。
音の大きさは機種により異なりますが、子どもがいる家庭や夜の時間帯に多く使用する場合は、その音が気になることもあります。その場合は、静音設計された商品を選びましょう。
作業効率をアップする「ロールカッター機能」
ロール状になっている専用袋をカットして使用するタイプの場合は、ロールカッター機能がついていると便利です。
毎回はさみでカットするとなると、はさみの準備やまっすぐにカットしなければならないことが、ストレスになりかねません。ロールカッター機能が付いていれば、カットの時間も短縮され、効率よく作業ができるでしょう。
脱気力は「-60kPa」を目安に
フードシーラーは、密閉性が保存の良し悪しを左右します。密閉された状態になることと、時間が経過しても密閉状態を維持できることがポイントです。
空気を抜く力である脱気力の目安として、-60Kpa程度の機能を保持しているタイプがいいでしょう。
ニオイ移りが気になるなら「ニオイ移り防止機能」付きを
干物や水物、調理したものの場合、ニオイが気になることもありますよね。ニオイ移りが気になる人は、密閉タイプで食品を脱気密封し空気を通さず、食品同士のニオイ移りを防いでくれるタイプを選びましょう。
【5】専用袋のスペックやランニングコストを確認
フードシーラーの多くは、専用の袋やシートを使用します。どの程度の量を、どのくらいの金額で購入できるのかを確認しておきましょう。日常的に利用するものなので、コストがかかりすぎると継続して使用することが難しくなります。
なかには、専用袋不要のタイプもあるので、ランニングコストを抑えたい人はチェックしておきましょう。
用途に合わせたフードシーラーを フードスタイリストからのアドバイス
フードシーラーはものによって保存できる食品の範囲が大きく異なります。自分が保存したい食材や用途を見極めて、フードシーラーの特徴や形状を選ぶといいです。
ご自宅の収納スペースに合わせてもいいでしょう。
フードシーラーおすすめ8選
ここからは、フードスタイリストの水嶋千恵さんと編集部で選ぶフードシーラーのおすすめ商品を紹介していきます! 用途や保存したい食材に合わせて選びましょう。
FoodSaver『真空パックマシーン(FM5460)』は、幅広い食材を保存できるためストレスの少ない製品です。
機能が多いこともあり、サイズが大きいですが、そのぶん袋の大きさのバリエーションも多く、なんでもこなしてくれます。

手間なくバッグが作れるロールカッターつき
はさみでカットする手間がなく、かんたんにバッグが作れるロールカッターつきのフードシーラーです。使用するパックロールの先端が自動的に密封されるエクスプレスバッグメーカー機能つきなので、素早くカンタンにバッグを作ることが可能。
付属のパックロールやバッグを使ってしっかり真空保存ができ、さらに、保存袋は丈夫な7層構造なので、洗って何度でも使え、経済的です。
ワンタッチ操作でカンタン密閉! 初心者にぴったり
ボタンひとつでカンタンに操作可能な、初心者向けのフードシーラーです。専用ロールつきセットもあるため、購入してすぐに使用することができます。ニオイ移りの心配もないため、問題なく冷蔵庫に保存可能。
また専用ロールは湯せん・電子レンジにも対応しているため、保存していた食材や作り置きのおかずをそのまま温めて調理することもできます。忙しい人にぴったりのフードシーラーですね。
卓上タイプのシーラーは機能が多く便利なのですが、サイズが大きいものが多いのが難点です。
小さいと大きな袋はシーリングできず悩ましいものでしたが、このEC Hometec『真空パック器』は、スリムタイプのため通常の卓上タイプよりも収納しやすさがあります。
脱気密保存で食品の鮮度を長持ちできる
食品を酸素に触れさせることなく保存ができる、脱気密保存が可能なフードシーラー。高さがわずか6cmのフラットタイプなので、置き場所もとらずコンパクトに収納可能です。
自動・手動・シールの3つのモードを搭載。脱気して密封したいもの、脱気せずに密封するだけものとわけて処理ができるので、生鮮食品からお菓子の袋とじまで、さまざまな用途で使いたい人に向いています。
食材だけに限らず液体も保存ができる卓上タイプ
肉や魚・果物や野菜などの食材だけではなく、スープなどの液体も保存ができる卓上タイプのフードシーラー。常温保存するときの4倍の期間鮮度を維持でき、食品を無駄なく保存できます。
専用のフィルムロールを利用するので、食材の大きさに合わせてカットすることが可能。ボタンを押すだけのカンタン操作で自動的に真空保存ができ、機械が苦手な人でも使いやすく便利です。

真空状態へのスピードが速く脱気状態を把握しやすい
脱気吸引力-60Kpaを採用し、約15秒というスピードで真空状態が可能な業務用フードシーラー。脱気の程度を把握しやすいモードが搭載され、やわらかい食品の場合などを吸引しすぎるということがなく、適度な吸引で止めることができ、食品の型崩れの防止になります。
食品の酸化と変質をおさえながら、腐敗を防止するので、食品本来の味や栄養素をそのまま保存できます。ニオイ移り防止機能が付いているので、気になる人も安心です。
密閉性にすぐれニオイ移りの防止にも効果的
脱気ボタンを押すだけのカンタン操作で密封保存ができ、ほかの食品へのニオイ移りを防止するフードシーラー。専用のロール袋が付属しているので、届いたその日からすぐに使うことができます。食材の大きさにより、自由にカットできるので、小分けの保存にも便利。
密封したパックはそのまま調理が可能で、作り置きしたおかずの温めもでき、調理の負担を軽減してくれるでしょう。
手軽に食品の保存ができるハンディシーラー
手軽に持ち運びができる、乾電池式ハンディタイプのフードシーラー。熱で袋をピタッと閉じるヒートシーラーで、片手で操作ができカンタンです。食べかけのスナック菓子や野菜などの保存にも活用でき、外出先でも手軽に使用でき利便性にすぐれています。
使わないときには誤作動を防ぐ安全カバー付きで、バッグにいれて持ち運びする際も安心。
「フードシーラー 」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする フードシーラー の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのフードシーラー の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フードシーラーを活用したレシピも!
真空パックにできるフードシーラーを上手く活用すれば、料理下処理を楽にしてくれたり、レシピの幅を広げてくれたりします。
たとえば、豚ロースの塊などの肉を保存する際に、粗塩を刷り込んでから真空パックにすれば、肉に塩が浸透して美味しい塩豚ができるでしょう。真空パックを使用すると、食材の内部にまで調味料が行き渡るので、味わい深く手間をかけたような味になります。
また、食材にしっかりと調味料の味が浸透するので、使用する調味料の量を減らすことができます。健康のために、油分や塩分を減らしたい場合にもおすすめです。
フードシーラーの上手な使い方
フードシーラーを効果的に使うときのポイントは、「水分が多いものは避ける」「袋の入り口近くに食材を持ってくる」の2つです。まず、水分が多いような食材や食品は、フードシーラー自体が水分が多いものに対応しているかを確認しましょう。もしそうでないならば、フードコンテナーや密閉できる容器に入れましょう。
2つ目に、しっかり真空保存したい場合は、袋の入り口付近に食材を持ってくると、うまく空気を抜くことができます。フードシーラーを長く使うために、また、効果的に食材を保存するために、これらのポイントを守って使いましょう。
市販のポリ袋ではなく「専用袋」を使おう!
食品の鮮度を保ったまま保存するには、「密閉性」が重要です。フードシーラーの専用袋がある場合は、専用袋を使用しましょう。メーカー専用袋がない場合にランニングコストを抑えようと、市販のポリ袋を使用するのはおすすめしません。
専用袋がない場合は、フードシーラーの対応素材をチェックし、保存したい食材に合わせて袋を選びましょう。対応していない袋をシールした場合、発火したり故障したりする危険性があるので十分に注意しましょう。
真空パックや保存容器の記事はこちら 【関連記事】
フードシーラーで食品をきっちり保存しよう
この記事では、フードシーラーのおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
持ち運びできるハンディタイプやさまざまなものの保存ができるタイプ、保存袋のなかを真空状態にできるタイプなど、さまざまな使い方ができる商品が販売されています。
ほとんどの製品がボタン一つで簡単に操作でき、食材の保存に1台持っておくと役立ちます。Amazonや楽天で気軽に購入できるので、気になるアイテムはチェックしてみてくださいね。
使い勝手をチェックしながら、ぜひ使用用途にあった商品を選んでくださいね。
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立教大学経済学部卒業後、メーカー系商社に営業として勤務。 のちに退職し、各料理家やスタイリストのアシスタントを経て独立。 フリーランスのフードスタイリストとしてレシピ考案やフードスタイリングをTV番組、CM、グラフィック、映画、雑誌、書籍など、フードスタイリストとしては珍しく動画からスチールまで幅広く手掛ける。