フードシーラーとは? 食材の保存に便利で、使い方も簡単!
袋をシールすることで、食品の乾燥や劣化を防ぐことができるフードシーラー。肉や魚・野菜・作り置きのおかず・スープなどの食品を保存するだけではなく、写真や貴重品などの保存にも便利なアイテムです。真空パック機能があることで、とくに生の食材は長期の保存が可能になります。
はじめて利用する人や、機械が苦手な人にとっては、はじめはフードシーラーの使い方が難しいと感じることもあるでしょう。便利な機能がついていても、使いこなせないと実用的ではありません。初心者には、食材を密封するまでの工程が短く、自動でおこなわれるタイプが使いやすくおすすめです。
フードシーラーの選び方 フードスタイリストに取材!
フードシーラーは、ハンディタイプや置いて使用する卓上タイプのほか、真空状態の機能を付帯しているもの、水もの保存に対応しているものなど、使用目的や食材に応じてさまざまな種類が販売されています。購入前に、選び方を押さえておきましょう。
「ハンディタイプ」か「卓上タイプ」か形状で選ぶ
おもなフードシーラーの形状は「ハンディタイプ」と「卓上タイプ」の2種類。
袋をはさんでスライドさせるだけの、カンタン密封が可能なハンディタイプは、一度開けたお菓子の袋を閉じたいときなどに便利です。
一方、保存したい食材の種類や状態ごとに密封して保存ができる卓上タイプは、多くの製品が真空機能を搭載しており、食材の長期保存が可能。ただし、机や台のうえで使用するので、置き場所の確保が必要です。
対応袋のサイズ・素材・厚さをチェック
フードシーラーのメーカーや種類によって、密封できる袋の素材や形態もさまざまです。専用の袋がついている場合はそれを使用しますが、市販の袋に対応できるものは、厚みや幅などの形状に注意が必要です。自分がよく使用する袋のサイズに対応したものを選ぶようにしましょう。
ほとんどの機種はビニール素材に対応していますが、念のため事前に対応素材も確認しておくと安心です。
密閉したい食材に合わせて選ぶ
フードシーラーは、製品により密封できるものが異なります。自分が使用したい食材に対応しているものを選ぶようにしましょう。
肉・野菜・作り置きのおかずには「真空機能付き」
お肉や野菜・作り置きのおかずなど、真空機能つきの製品は、食材の鮮度を維持することができ便利です。
真空状態にすると酸化や細菌・カビの繁殖を防止するメリットがあるため、買いすぎた場合なども小分けに保存して無駄なく食材を利用することができます。
水気の多い食材やスープなど液体には「水もの対応タイプ」
水分が多く含まれる素材やスープなどの液体を保存したいときは、水もの対応ができるフードシーラーが便利。
週末に多くのおかずを作り置きした場合も保存ができ、平日に調理の手間が省け、料理の時短にも有効的です。
便利な機能で選ぶ
フードシーラーを使用する目的や頻度、時間帯などに役立つ機能が付帯していたほうが、使い勝手がよくストレスなく活用できます。フードシーラーの機能面にも着目してみましょう。
夜の作業も気にならない「静音タイプ」
フードシーラーは真空機能を利用する際に、とくに大きな音がすることも。
音の大きさは機種により異なりますが、子どもがいる家庭や夜の時間帯に多く使用する場合は、その音が気になることもあります。その場合は、静音設計された商品を選んでみましょう。
作業効率をアップする「ロールカッター機能」
ロール状になっている専用袋をカットして使用するタイプの場合は、ロールカッター機能がついていると便利です。
毎回、はさみでカットするとなると、はさみの準備やまっすぐにカットしなければならないことが、ストレスになりかねません。ロールカッター機能がついていれば、カットの時間も短縮され、効率よく作業ができるでしょう。
脱気力は「-60kPa」を目安に
フードシーラーは、密閉性が保存の良し悪しを左右します。密閉された状態になることと、時間が経過しても密閉状態を維持できることがポイント。
空気を抜く力である脱気力の目安として、-60Kpa程度の機能を保持しているタイプがいいでしょう。
専用袋のスペックやランニングコストを確認
フードシーラーの多くは、専用の袋やシートを使用します。どの程度の量を、どのくらいの金額で購入できるのかを確認しておきましょう。日常的に利用するものなので、コストがかかりすぎると継続して使用することが難しくなります。
なかには専用袋不要のタイプもあるので、ランニングコストを抑えたい人はチェックしておきましょう。
使用用途に合わせたフードシーラーを フードスタイリストからのアドバイス
フードスタイリスト
フードシーラーはものによって保存できる食品の範囲が大きく異なります。自分が保存したい食材や用途を見極めて、フードシーラーの特徴や形状を選ぶといいです。
ご自宅の収納スペースに合わせてもいいでしょう。
フードシーラーのおすすめ11選 人気のアイリスオーヤマや専用袋不要タイプも!
ここからは、フードスタイリストの水嶋千恵さんと編集部で選ぶフードシーラーのおすすめを紹介していきます! 用途や保存したい食材に合わせて選びましょう。
フードスタイリスト
FoodSaver『真空パックマシーン(FM5460)』は、幅広い食材を保存できるためストレスの少ない製品です。
機能が多いこともあり、サイズが大きいですが、そのぶん袋の大きさのバリエーションも多く、なんでもこなしてくれます。

FoodSaver『真空パックマシーン(FM5460)』 フードスタイリストのおすすめ商品!














出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | 不可 |
機能 | 真空、ロールカッター機能 |
サイズ | 幅395×奥行235×高さ180mm |
重量 | 約3.28Kg |
フードスタイリスト
ミゾエシ ハルコ『ミニヒートシーラー(VS-8S74-5SVI)』は、片手でシーリングすることができるのでちょっと保存しておきたいときに便利です。
また、通常は密封袋の一辺をシールすることしかできませんが、この形状の場合は袋の中心部をシーリングして袋を区切ることもできます。

ミゾエシ ハルコ『ミニヒートシーラー(VS-8S74-5SVI)』 フードスタイリストのおすすめ商品!
















出典:Amazon
タイプ | ハンディタイプ |
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液体対応 | 不可 |
機能 | 真空 |
サイズ | 加熱プレート部分:幅65×奥行18mm、本体:幅175×奥行18mm |
重量 | 0.16kg |
フードスタイリスト
卓上タイプのシーラーは機能が多く便利なのですが、サイズが大きいものが多いのが難点です。
小さいと大きな袋はシーリングできず悩ましいものでしたが、このEC Hometec『真空パック器』は、スリムタイプのため通常の卓上タイプよりも収納しやすさがあります。

EC Hometec『真空パック器』 フードスタイリストのおすすめ商品!














出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | ‐ |
機能 | 静音、温度調節、密封、脱気、真空 |
サイズ | 幅428×奥行84×高さ38mm |
重量 | - |
アイリスオーヤマ『真空保存フードシーラー(VPF-385T)』








出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | - |
機能 | 真空、パックのままあたため調理可能 |
サイズ | (約)幅380×奥行165×高さ950mm |
重量 | 2.1kg |
macros(マクロス)『脱気密封保存 バキュームシーラー(MEK-59)』


















出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | 可(汁もの・水分が多いものは不可) |
機能 | 脱気密封 |
サイズ | 幅370×奥行150×高60mm |
重量 | 約1.2kg |
Solis(ソリス)『ソリスバッククイック576(SK576)』














出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | 可 |
機能 | 真空 |
サイズ | 幅370×奥行145×高さ70mm |
重量 | 1.3kg |
KitchenBoss『真空パック機(G210)』














出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | 可 |
機能 | 真空、自動停止機能、ニオイ移り防止機能 |
サイズ | 幅380×奥行136×高さ70mm |
重量 | 1.7kg |
Villsure『真空パック器 シーラー(VE-60)』














出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | 可 |
機能 | 静音、多機能真空 |
サイズ | ‐ |
重量 | - |
CalmDo『真空パック機(JP-V001-01)』

出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | 可 |
機能 | 多機能真空 |
サイズ | 幅370×奥行174×高さ77mm |
重量 | 1.5Kg |
OHM(オーム電機)『密封パック器(COK-E-SL01)』








出典:Amazon
タイプ | 卓上タイプ |
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液体対応 | - |
機能 | 密封、パックのままあたため調理可能 |
サイズ | 幅388×奥行145×高さ77mm |
重量 | 約1.15kg |
LEC(レック)『ヒートシーラー(KK-195)』














出典:Amazon
タイプ | ハンディタイプ |
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液体対応 | 不可 |
機能 | 自動スイッチ、安全カバー付き、乾電池式(単三型アルカリ乾電池×2) |
サイズ | 幅95×奥行35×高さ23mm |
重量 | 0.4kg |
「フードシーラー 」のおすすめ商品の比較一覧表
フードシーラーの上手な使い方と活用法
フードシーラーを効果的に使うときのポイントは「水分が多いものは避ける」「袋の入り口近くに食材を持ってくる」の2つです。まず水分が多いような食材や食品は、フードシーラー自体が水分が多いものに対応しているかを確認しましょう。もしそうでないならば、フードコンテナーや密閉できる容器に入れましょう。
2つ目にしっかり真空保存したい場合は、袋の入り口付近に食材を持ってくると、うまく空気を抜くことができます。フードシーラーを長く使うために、また効果的に食材を保存するためにこれらのポイントを守って使いましょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする フードシーラー の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのフードシーラー の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
この記事では、フードシーラーのおすすめ11商品を紹介しました。
持ち運びできるハンディタイプやさまざまなものの保存ができるタイプ、保存袋のなかを真空状態にできるタイプなど、さまざまな使い方ができる商品が販売されています。
使い勝手をチェックしながら、ぜひ使用用途にあった商品を選んでくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/1/21 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 桑野美帆子)
立教大学卒業経済学部後、メーカー系商社に営業として勤務。 のちに退職し、各料理家やスタイリストのアシスタントを経て独立。 フリーランスのフードスタイリストとしてレシピ考案やフードスタイリングをTV番組、CM、グラフィック、映画、雑誌、書籍など、フードスタイリストとしては珍しく動画からスチールまで幅広く手掛ける。